実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


最新記事〕 〔過去記事〕 〔サイト説明〕 〔管理人

【第841回】文春砲に気をつけろの巻



ここ数年、センター試験の日は必ず東京で雪が降っているんですよ!
スゴイぞセンター試験!!!!!
なんでだセンター試験!?!?
(安座間美優公式ブログ『Mew ~みゅう~』2007年1月20日


  今年は太平洋側は、冷え込むけど雪はあまり降らないみたいですね。てか、安座間美優のブログ、15年も前の記事がまだ読めるって、ありがたいと思う反面、何かあったとき、過去記事の内容で妙な揚げ足を取られないか、不安でもある。北川さんの公式サイトなんて、せいぜい半年前ぐらいの記事までしか残していない。



 さて本日は雑談。実写版セーラームーンのことを書きたくて始めたこのブログであるが、昨年はとうとう、実写版レビューを一度も書かなかった。とにかく戦士のみなさんが、芸能人としてバリバリ現役でご活躍なものですから、昔の作品どころじゃなくって。昨年追っかけた戦士の出演ドラマは、ざっと以下のとおり。


泉里香『ゲキカラドウ』
2012年1月~3月 テレ東


小池里奈『ナイルパーチの女子会』
2012年1月~3月 テレ東


小松彩夏『遺留捜査』第6シーズン 第10話
最終回、2012年3月 テレ朝


北川景子『リコカツ』
2012年4月~6月 TBS


泉里香『恋はDeepに』第3話・第4話
2012年4月~5月 日テレ


小松彩夏『ナイトドクター』第2話
2021年6月 フジ


泉里香『高嶺のハナさん』
2012年4月~6月 BSテレ東


 以上、ドラマに関する限り、2021年のセーラー戦士MVPは泉里香である。地上波に限るつもりだったが、結局BSの『高嶺のハナさん』までレビューしてしまった。BSも可となると、実はまだある。昨年末にも書いたように、WOWOW制作の連続ドラマW『密告はうたう 警視庁監察ファイル』(2012年8月~9月、全6回、脚本:鈴木謙一/監督:内片輝)にも、泉里香はメインキャストで出演していたのだ。



 ドラマWといえば、しばらく前に北川景子主演の『ヒポクラテスの誓い』(2016年10月、全5回、脚本:篠崎絵里子/監督:内片輝)があった。あれは現在ではU-Next、FOD、hulu、Paraviなどでも視聴可能だそうで、Amazonでも有料でレンタル配信サービスがある。ちょっと前まではプライム会員無料だったそうだし、そのうちまた無料配信のラインナップに入るのではないかと思う。



 私は、WOWOWオリジナルドラマなんて、そう多くの方々の目に触れる機会なんてないまま、忘れられそうに思ったので、詳しくレビューしたのだが、嬉しいことにWOWOWドラマも、しばらく待てばアマゾンプライムとか、もっと広いプラットホームで視聴できるみたいだ。だったらあそこまでネタバレ前回で書くんじゃなかった。そういう意味では今回の『密告はうたう』も、もうちょっと寝かせてからレビューした方が良いかも知れない。



『大河への道』 2022年5月20日公開予定


 というわけで、まあ映画だったら『大河への道』などが控えているが、さしあたってこの年頭は、戦士の方が活躍するドラマの新作もないし、久しぶりに実写版レビューに戻ろうと思ったわけですよ。ところが、DVDレビューの最後の更新は2020年11月のAct.17だったから、次はAct.18から……Act.18って……。



 Act.18というのはつまり、地場衛(渋江譲二)と日下陽菜(松下萌子)が、教会のミサに参加する回である。なぜかといえば、この教会では一般の人が結婚式をやることができる。幼なじみの衛とチャペルウエディングをするのは、陽菜の子供の頃からの夢だったのだ。式場の下見ということで、教会はけっこうカップルで賑わっている。



 一方、この教会はレイの母親、火野リサ(1963~1995)の墓もある。リサの母親はクリスチャンなのだ。火川神社はお父さんの実家ってことでいいのかな。



 墓参りに来たレイ(北川景子)は偶然アイドル歌手の愛野美奈子(小松彩夏)と出遇う。似た者同士で意気投合するかと思いきや、色々と対立して、しまいには教会の前に捨てられていた犬を、どっちがより手なずけられるか、なんてことさえ張りあう仲になる。



 しかも、その教会の神父(ヴィクター・カサレ)に妖魔が憑いてしまう。ルナの知らせを受けたセーラームーンたちが駆けつけると、妖魔に襲われている衛と陽菜がしっかり手をつないでいる様子が目に入ってしまうとか、いろいろと偶然が重なる。





 普通のドラマだと一気にドロドロした場面になるのだが、そこが特撮ドラマの救いというか、まあそういう三角関係はひとまず措いて、このあと、ようやくヴィーナスが合流して、これで始めて5人のセーラー戦士が揃い踏みして戦う、という展開になる。



 心の目で見れば、ここは体育館ではなくて教会。そしていざ戦いが始まると、ヴィーナス&マーズはやっぱり息が合っている。



 なんだけれども、要するにこのAct.18から、亜美が闇落ちするAct.21あたりまで、陽菜の存在がうさぎの心を揺さぶる。うさぎは、私が好きなのはタキシード仮面、と自分に言い聞かせて衛を忘れようとするけど、陽菜の存在を知ったことで、よけい衛への想いが高まる。





 そんなうさぎの気持ちを知ったまことが、元基から陽菜のことを聞き出したり、衛の後をつけてタキシード仮面の正体を知って、うさぎの心を(結果的に)もてあそんだ衛をぶんなぐる。鉄拳制裁を受けるAVソムリエ。



 以上、本編を一度も観たことのない方にニュアンスが伝わったかどうか、自信はありませんが、ともかくそういう流れに入って行く感じで、Act.18レビューを始めようと思っていた。と、その矢先に、前回の松下萌子と船越英一郎の恋愛話が飛び込んできたのである。



2020年10月のオークションにて
作品が400万円で落札
これもカラヴァッジョの模倣
松下さんも別に隠していない


 それだけでも驚きなのに、さらに間髪入れず、今度は松下萌子のアーティスト活動が、なんか妙なかたちで文春砲のターゲットになってしまったのだから、まったく世の中なにがどう転がるか、分かったもんじゃない。まあ確かに彼女は、古典絵画だけでなく、オードリー・ヘプバーンとかマリリン・モンローとか、そういうレジェンドの肖像もチョークアートにして、個展で展示している。




 たぶん趣味で始めたことが、だんだん本格的になっていったんだろうが、ここまでビジネス化してしまうと、確かにそういったモデル作品の肖像権とか、元ネタとなる写真を撮った人の著作権とかいった問題は、遅かれ早かれ出てきただろう。そういうことが、今回の恋愛話で一気に注目されちゃったせいでクローズアップされてしまい、松下さんおよび事務所側の対応が遅れているっていう感じかね。



 いま話題の人物をキラキラチョークアートで表現する路線で、テレビなんかでも最近話題になりつつあったのに、こういうのもやりづらくなった。まあ仕方ない。仕方ないこととはいえ、ニュースの主語が「松下萌子」じゃなくて「船越英一郎の恋人」なのは、我々にとって嬉しいんだか悲しいんだか。いや嬉しくはないか。



 ともあれ、世間がこんなプチ騒動になっているタイミングで、松下萌子が出ている昔のドラマのレビューを始めようとしている自分にちょっとビビった、っていうだけの話でした。そういえば沢井美優もアーティスト活動しているんだよね。爬虫類好きらしく、カエルアートなんだけど、カエルには肖像権がないから大丈夫だよね。  


      


 でもカエルの写真とかをお手本に使っているかな。それで写真を撮った人から「それは私の作品です」なんて訴えられたりしないよう、文春砲にはくれぐれもご注意くださいませ、プリンセス。




 ちなみに、実写版セーラームーンAct.17とAct.18で教会の神父の役を演じている親日家アメリカ人のヴィクター・カサレ(Victor Casale)氏も、インスタグラム等でアーティスト活動をさかんにアピールしている。



 ただ、この人の場合、実写版セーラームーンが放送されるもっと以前からアーティスト活動もしているし、ニューヨーク・マフィアと日本のヤクザが抗争するギャング小説も書いているし、東宝のゴジラ映画にも地球防衛軍の外国人将校か何かの役で出演しているし、いろいろ手広くやっている(詳しくはこちらの記事をご参照ください)。最近でもインスタグラムで、昔の展示サイン会のチラシ写真なんかもひっぱり出して、意気軒昂である。



 なんて、さすがにここまで来ると話がマニアックすぎるので、今日はこのくらいで止めておきます。



神 父「オ母サン、喜ンデルデショ?」



神 父「アナタガオ父サント一緒ニ来タラ、モット喜ブデショウ」



レ イ「父は、母が死んだ時にも仕事をしていたような人です。母も望んでいないと思います」



 そうだ、昨年末の小林靖子脚本のNHKドラマ『岸辺露伴は眠らない』第2シーズンについてもまた書こうと思って忘れていた。今回は全3話通して、飯豊まりえはついに人外のものたちにさえ怖れられる存在になった(代わりに内田理央は人外のものに好まれて取り憑かれた)というオチになっていて、『家政夫のミタゾノ』で見せた飯豊まりえ最強説(詳しくはこちらの記事)をさらに実証してくれた。すごいぞ飯豊まりえ。なんでだ小林靖子。



 しかしそのお話は、また機会があったら。それでは、Act.18から実写版レビュー再開っていうことで。