実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第842回】DVD第5巻:Act.18の巻(01)


 セーラームーン30周年ということで、前回コメント欄でご紹介いただいた展覧会を始め、有名ブランドとのコラボ、オリジナルグッズのラインナップ更新、その他イベントなどの発表があった。ただの告知の動画が、YouTubeで公開3日で15万回視聴。さすが世界のセーラームーンだわ。小松彩夏なんか、すっぴん公開してから3か月経つのに、まだ5千回行かん。しかしこれ本当にすっぴんか? キレイすぎるぞ。



 30周年記念ミュージアムの詳細は後日発表とのことだが、できれば地方回りもしていただきたい。もっとも、百日紅さんもご指摘どおり、実写版関係の展示はあまり期待できない。グッズは特におじさんの欲しがるようなものもないので、絵馬を買って麻布氷川神社にお参りするかな。



 セーラームーン関係であと実現していないものとしては「実写版映画」くらいではないか? Netflixが海外キャストで制作しそうな気もするし、東映は東映で庵野監督『シン・セーラームーン劇場版』の制作発表とか企画するかも知れない。我々の実写版が2003年10月〜2004年9月のオンエアで、その間に生まれた子供たちが、いま17〜18歳。もし再実写化されるなら、ここいらからメインキャストが選ばれることだろう。どんな子たちがいるかな。



 第15回全国美少女コンテストでグランプリに選ばれた井本彩花さんは、2003年10月生まれの18歳。でもちょうど今『仮面ライダーリバイス』のヒロイン(主人公の妹で仮面ライダーに変身する)を熱演中だから、難しいかな。後、こんな人たちも。


本田望結 2004年6月生 17歳


芦田愛菜 2004年6月生 17歳


小林星蘭 2004年9月生 17歳


 3人とも大物すぎてセーラー戦士は無理。芦田愛菜がクイン・ベリルならありかも。まあこの年代には、現役アイドルがごまんといるので、実際にセーラームーン実写版をやるとなったら、沢山のアイドルがオーディションに参加することだろう。いや、実際のところ、実写版の新作という話は出てきそうで、私はけっこう本気で期待しているのだ。お調子者の白倉伸一郎ならやってくれるよ。



 さあそろそろ本題。久々の実写版DVDレビュー再開、Act.18だ。今回はオープニングのナレーションがない。なにしろ前回Act.17のラストから、話がそのまま続くのだ。ビームを放つヴィーナス。それを防ぎ、返り討ちにする妖魔。




妖 魔「うっ! ううっ……」



妖 魔「たぁっつ!」



ヴィーナス「ふっ」



ヴィーナス「うわぁっ!」



アルテミス「あっ!」



ヴィーナス「うぁっ!」



妖 魔「ふんっ!」




マーズ「プリンセス!大丈夫?」



ヴィーナス「いいから……早く妖魔を、妖魔を追って」




マーズ「でも、でも大丈夫?」



ヴィーナス「何言ってるの? 妖魔を逃がすなんて」




ヴィーナスっかりだわ」




ヴィーナス「戦士として、ちっとも成長していないじゃない」




 ここでタイトル。監督は佐藤健光、撮影は上赤寿一、照明は水本富男でございます。
 さてこの前後の会話だけど、改めて聞くと、いろいろ含むところが多い。そもそも二人はなぜこの教会に来たのか。レイはお母さんの墓参り。美奈子はただ礼拝堂で祈るだけで、理由ははっきりとは語られない。でも前回Act.17の冒頭で、ホテルの一室で薬を飲んだあと、こめかみのあたりを押さえてソファに倒れ込んでいて、かなり具合が悪そうだ。



 美奈子はもうパーフェクトな体調では戦えない。だから自分が影武者を演じているあいだに、マーズとマーキュリーとジュピターが覚醒して、本当のプリンセスをしっかり護衛できるように成長してほしい。それまででいいから、自分の身体がもちますように。たぶんそんなことを祈っていたのだろう。



 それまでは仲間にも正体を明かすつもりはなかったのだが、セーラーマーズが苦戦している様子を見て、つい変身してしまった。ただ、やっぱり体調が悪くて、充分な加勢にならず、逆に相手にやられてしまった。勘の鋭いレイは、ヴィーナスの弱々しい様子に、ただ攻撃にやられただけではない、なにかもっと深刻な異変を感じて「大丈夫?」と駆け寄った。
 そもそもこの時点ではヴィーナスがプリンセスなので、妖魔よりこっちを優先するマーズの行動は正しい。なにせプリンセスの護衛戦士なのである。ところがヴィーナスがおかんむりなので、そりゃあマーズも納得いかないよね。



ヴィーナス「セーラーマーズ、妖魔を逃がしたらまた被害が出るわ。冷静に判断すれば、あなたが追うべきだったのよ」



マーズ「そうかもしれないけど、でもあなたが……」



ヴィーナス「あなたは追える人じゃなきゃ」



ヴィーナス「今みたいなことじゃ、敵には勝てないわ」



ヴィーナス「あなたがもう少しちゃんと戦っていれば、妖魔を追えたわ」



マーズ「私たちだって、あなたを護るのが使命だって聞いてたけど、お守りだっていうのは聞いてなかったし」



ヴィーナス「いまのあなたたちに、護ってもらうつもりはないわ」


 「いまのあなたたちに護ってもらうつもりはない」という台詞も良いなあ。ヴィーナスにとってのプリンセスはセーラームーンだ。だから「いまのあなたたちにはまだプリンセスの護衛を任せられない」と言っているのだ。自分は影武者として敵の攻撃をこちらに引き寄せる、だから構うな、という意味だ。でもマーズからすれば、プリンセス(=ヴィーナス)の弱々しさが気になって、逃げる妖魔を追わずにプリンセスの側についたのである。それをほとんど役立たずみたいに言われて怒り心頭。この二人の濃い関係は、ここから始まり、半年余り過ぎたAct.46で決択をみるまで、半年以上も続くのである。



アルテミス「美奈子、セーラー戦士たちと友だちにならないように正体を隠していたのに、バレてしまったね」



美奈子「失敗しちゃった。つい……」



ヴィーナス(戦士としてちっとも成長していないじゃない)



アルテミス「必要以上に厳しかったのはそのせいだね」



美奈子「うん。でも…」



マーズ(あなたを護るのが使命だって聞いてたけど、お守りだっていうのは聞いてなかったし)



美奈子「あれは本気でムカついた。言ってくれるじゃない」



アルテミス「美奈子……」



アルテミス「美奈子!」


 北川景子も小松彩夏も、とにかく芝居が若くて幼くて、たぶん本人たちがいま観たら、たまんないと思う。実写版も来年には20周年、なにかやりませんかね、記念に。
 というあたりで、まずはこのへんで。