実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第502回】DVD第3巻:Act.12の巻(13)


 前回、息子がインフルエンザだって書いたけど、そのあと私もかかってしまった。歳をとると、若いころより回復に時間がかかるもんですから、このブログも数日間、完全な放置状態になってしまいました。すみませんでした。しかし歳をとると、回復できるだけでもありがたいなぁ、という感謝の気持ちをしみじみ実感しますね。
 さてそういうふうに私が高熱やら痛みやらで転げ回っているあいだもコメントをいただいて、いまさらひとつひとつにご返事しても、もう気の抜けた炭酸みたいなものですから、一括でまことに恐縮ではありますが、この場をかりて御礼申し上げます。で、お知らせいただいた情報の中ではやはり、ミュージカル新作というのが嬉しかったですね。セーラームーン20周年プロジェクト公式サイトより、2015年1月28日付けニュース。



いつもミュージカル「美少女戦士セーラームーン」を応援頂き、誠にありがとうございます。
2015年、東京・AiiA 2.5 Theater Tokyo(アイア 2.5 シアタートーキョー)他にて、
ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」新作公演の上演が決定いたしました!
詳細は今後こちらの公式サイトにてお知らせいたします。
続報に乞うご期待ください。


 しかしこの20周年プロジェクト公式サイトっていつまで続ける気なんだろう。ていうか、普通に考えてセーラームーン元年は1992年である(1991年という見方もできるが)。もうそろそろ「25周年」の方が近づいていないか?と思うのだが。
 それはともかくとして嬉しいニュースであります。希望としては、戦士はもうメンバーチェンジなしで。あと一年くらいは現行メンバーでいけるでしょう。そして問題は土萌ほたる役だよな。って、すでに出るという前提で話している自分もどうかと思うが、とにかく急いでオーディションを始めて欲しい。



 えーと本編は観覧車のシーンだった。そういえば、途中で息切れして、最後に美奈子が歌う場面を紹介しそびれた。そのへんだけもう一回プレイバックしてみましょう。
 美奈子に「同い年なんだから敬語やめない?」と提案されても、あこがれのアイドルに、そう簡単にタメ口はきけないよね。と思っていたら、ショートケーキをキッカケに自然と打ち解けた口調になる。ここまでは脚本どおりである。でも脚本は、美奈子がアカペラで歌った後「終わり。ショートケーキ分」と言って終わっているのに、作品ではこのあとうさぎが「もうちょっと聴かせて下さいよ」なんて、ちょっと敬語に戻っちゃっている。



美奈子「こんなに笑ったの、久しぶりかも知れない」
うさぎ「えー、そんなに大変なんだ、アイドルって」



美奈子(こんなふうに笑ってもいいんだ。戦士だって、プリンセスだって……)



美奈子「♪朝の歩道 いつまでも手をつないだよね♪」



美奈子「♪わすれないからね いつかは抱きしめてね♪」



うさぎ「あ! それってもしかして新曲!」



美奈子「終わり。ショートケーキぶん」
うさぎ「えぇーっ、もうちょっと聴かせて下さいよ」
美奈子「ダメ! ふふふ」



うさぎ「う〜ん、CD出るまで待てな〜い!」



 「CD出るまで待てな〜い!」って、どれくらい待てないのか。
 以前考察したように、Act.12の物語内の日付は、2003年12月18日金曜日です(実際の放送日は2003年12月19日土曜日)。
 「どうしてそう断言できる?」と疑問を感じた方にのみ、ざっと根拠を繰り返し述べると(興味のない人は飛ばしてください。また、もっと詳しく知りたいという変人はこちらへジャンプ)前回Act.11の最初の方で、斎藤社長が手帖を確認しながら、病室の美奈子に「明日テレビの電話インタビュー」とスケジュールを確認している。その手帖のアップ画面を見ると、12月18日(木)のところにTVワールドの番組『JamJam』で電話インタビューすることが書かれている。



 したがってAct.11は、12月17日(水)に始まり、翌日18日、ナースに扮装したうさぎとまことが美奈子にサインを貰うまでの物語である。Act.12はうさぎが「昨日もらった愛野美奈子のサインがない!」と大騒ぎをする場面から始まるので、さらに翌日の2003年12月18日(金)だ。社長の手帖によれば、12月18日はナコナコ・クリスマスバージョンのデザインの締め切り日である。それで美奈子は冒頭、パソコンの描画ソフトでつまんなそうにナコナコの画像をいじっていたのである。
 というわけで(「学校さぼったのか?」とかいう話は不問にしておく)このお話が2003年12月18日金曜日であることに納得していただくとして、次の問題は、いま美奈子が口ずさんだ『肩越しに金星』のリリース日だ。が、これについては日にちを決定できる明確なデータがない。ただ、Act.14(2004年1月10日放送)の新年会で、すでにまことがカラオケで歌っているところをみると、2003年内でのリリースだったんじゃないかと思うんですよ。で、CDってだいたい、チャートとの関係で水曜日に発売される傾向が強いですから、やっぱり12月24日(水)あたりじゃないかなって、そんなもんです。
 ということで整理すると、うさぎと美奈子が観覧車の中にいる現在は2003年12月18日(金)で、新曲リリースは5日後のクリスマス・イブということです。発売5日前。うまくいけば翌週火曜日にはフラゲ。美奈子ファンのうさぎのことだから、発売日は知っているはずだし、予約もしたことだろう。もうちょっと待てば手に入るのだ。でもこれだけ近いと「CD出るまで待てな〜い!」って言いたくなっちゃうよね。



 前にも書いたことだが、この時点で美奈子はロンドンから帰国したばかりだから(帰国日はおそらく12月12日)、この「肩越しに金星」はそれ以前に国内で録音していて、クリスマスにリリースする予定になっていた楽曲なのだろう。しかもこの「ロンドンでレコーディングしたニュー・アルバム」は、結局お蔵入りになったらしく、その後ドラマのなかでまったく話題にならない。『IMITATION』『VENUS』に続く美奈子のサード・アルバム『I’ll be Here』は美奈子の死の直前になってようやく完成した。そのへんの事情を考えると、この観覧車のなかで彼女が口ずさんだのが「肩越しに金星」だっていうのは意味シンだ。
 だってロンドンから帰って来たばかりなんだから、普通ならあっちで録っていた最新ナンバーが出てくるはずなんじゃないですか?ところが、うさぎのケーキにホッと心和らいだ美奈子が歌ったのは「肩越しに金星」だった。もうこの時点ですでに、美奈子はロンドンでのレコーディングに満足していなかったんじゃないか、という疑惑が浮かんでくる。
 ま、そのへんの事情については以前にも推定したんだけど、つまり美奈子は次のアルバムでアイドルを引退し、前世の使命に専念する決意でいたんだけど、周囲は将来もっとビッグになってもらうために必要な経験として、美奈子にロンドンでレコーディングすることを勧めていたわけだ。そのへんの思いの違いが、美奈子を苛立たせていたのだと思う。『肩越しに金星』は、たぶん、美奈子が自分のやりたい曲をやりたいように作らせてもらった理想的な例で、だからつい、口ずさんじゃったんじゃないかとか、まあそういうことです。
 と言っても、まだ不明な点も多くて……美奈子のことを語り出すと止まんないな。ちょっとまた微熱が出てきたかも。って感じで今日はこのくらいで。


愛野美奈子ディスコグラフィ



 2002年04月 デビューシングル(推定)
   *その後2枚のシングルを発表(推定)
 2002年12月 1stアルバム『IMITATION』(12月18日)
 2003年04月 シングル発売(推定)
 2003年08月 シングル『C’est la vie 〜私の中の恋する部分』
 2003年09月 2ndアルバム『VENUS』(9月24日)
 2003年12月 シングル『肩越しに金星』
 2004年04月 シングル『Romance』
 2004年08月 シングル『Kiss2 Bang2』 
 2004年09月 3rdアルバム『I’ll Be Here』(9月22日)


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 2008年04月 シングル『Happy time, Happy life』