実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第490回】夏をあきらめての巻


ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」- Petite Étrangère -
中国公演
2015年1月16日(金)〜18日(日)
上海戯劇学院上戯劇院(上海市華山路630号)

<チケット>
VIP席:880元
(戦士との記念撮影・公演パンフ他グッズ付)
A席:580元 B席:380元 C席:280元 D席:180元
(全席指定・前売・当日共・税込)

<チケット一般発売日>
2014年11月10日(月)12:00(中国時間 午前11:00)







 このサイトは結局、ドラマ版『みをつくし料理帖』と共に2014年の夏を越す、みたいな感じになってしまって、気がつけば秋も深まりつつあります。
 そういや夏のセーラームーンミュージカルも、まだきちんとレビューしていなかったよ。もちろん、書きたいことはいろいろあるんだ。原作、アニメのブラック・ムーン編、ミュージカルの『誕生!暗黒のプリンセス ブラック・レディ』(2001年)と、三バージョン比較してあれこれ考えるのは楽しそうだ。でも『暗黒のプリンセス』の市販VHSビデオがDVD化もされていないのは本当につらい。いいかげんマリナムーンのDVDを出してくださいよバンダイさん。





1. 美少女戦士セーラームーンCrystal


 当ブログではほとんど扱っていないが、新作アニメのセーラームーン、みなさんはご覧になっていますか?
 作画について言いたいことがある人の気持ちも、分からなくはない。実際、お正月には早いのに、キャラクターの顔がときどき、福笑いみたいになるしな。また、オリジナルから20年も経っているのに、それを現代の話(時代設定は明言されていないと思うが、たぶん現代だろう)にした時点で生ずる、時代のズレみたいな問題もある。まあしかしファンとしては、とりあえず嬉しいや。






 とくに、戦士が揃うまでの初期エピソードは、おおまかなところが原作、アニメ、実写版、新作アニメで共通するから、「あのシーンは今回はこんなふうになったか」なんて、それぞれの共通点と相違点を比較していると、それだけで休日が過ぎ去ってしまう。そんなアホな休日の過ごし方をしている人はいないか。






 今回は謳い文句どおり、過去の映像化作品に較べて、いちばん原作に忠実だ。それは確かだが、一方であちこちにアレンジが施されている。特に興味深いのが東京タワーの扱い。



 原作どおりの展開なら、セーラームーンがプリンセスとなり、前世の記憶をよみがえらせる場面は、東京タワー決戦でなければならない。原作では見開きページを使ったりして、なかなかスケール感のある画面になっていたが、このシチュエーションがそのまま映像化、あるいは舞台化されたことは未だかつてなかった。



 そこのところ、今回の新作アニメ版は、毎回のように東京タワーの映像を暗示的に示して、観ている方の気分をいやがうえにも盛り上げてくれる。たとえば、実写版Act.5のラストが今回の新作アニメではどうなっているか。夜道を歩く背の高い少女のシルエットに雷がとどろき、振り返るまこと、以下次回へ続く、というエンディング場面です。





この「カミナリと共に謎の少女のシルエット→振り向くまことのアップ」という演出は、原作と旧アニメにはない実写版オリジナルで、これが新作アニメに踏襲された。でも新アニメ版はその場面でも、ちゃんと背景に東京タワーを絡ませてくるのである。






 あるいは、うさぎがタキシード仮面の正体を知る場面。原作はもう、二人だけの世界で背景もなにも描き込みなし。でも今回のアニメ版では、背景にしっかり東京タワーが映り込んでいる。





 というような比較を、新作アニメ一話一話についてやりたい気持ちはある。あるがしかし、これを本気で始めると、かかる時間と手間ひまと、毎回の記事のボリュームがとんでもないことになりそうなので躊躇している。

2. ごめんねアヤカ


 あと、小松彩夏の誕生祭をやる企画も流れた。『セーラーゾンビ』は小池里奈がいなくなってからも、あれだけしつこくレビューしたのに、『Miss ZOMBIE』には、まだほとんど触れていない。すみません。
 いまのところ、小松彩夏の映画のなかでは、『恋文日和』(2004年)と『僕は妹に恋をする』(2007年)と『Miss ZOMBIE』(2013年)がベストスリーということになるだろうが(名古屋支部調べ)、この三作品はいずれも、小松彩夏の後ろ姿が印象的な作品でもある。
 男性の目から見て、小松彩夏の美貌には幅広い用途があり、純粋に観賞用の美術品としても、もう少し下世話な目的に使う実用品としても、きわめて商品価値が高い。でもこの人の最大の魅力は、実は後ろ姿ですよね。こんなに美人なのに淋しげで、こういう、生まれつき不幸を背負っているような後ろ姿を見て気にならない男はいないんじゃないか、と。
 だから顔をアップしたくなるところをぐっと我慢して、背中から引きぎみに、どうしても顔を見せたければ斜め後ろの横顔を、というのが、セオリーとして小松彩夏の正しい撮り方ではないかと思う。







 とくに顔まで特殊メイクで汚してしまった『Miss ZOMBIE』のSABU監督は偉い。最近ざわちんという顔真似メイクの女の子をよく見かけるが、いつも顔の下半分をマスクで覆っている。上半分はアイデアとメイク技術でかなりの程度まで変えられるんだが、下はそこまで自在ではない、ということなのか。すごい美人の顔にどれだけ汚しを入れても、鼻から下は美人のままである。
 『Miss ZOMBIE』の小松彩夏は、特殊メイクでもやはり美人顔なので、どうしてそう感じるのだろうと考えてみた結果、私は「顔の下半分だけだと美人だから、醜くなり切れない(そこがいい)」という結論に達したんだけど、みなさんどう思いますか?




 あと、こう、しゃがんでいる姿ね。小松彩夏が何かを拾うとか、掃除するとかで、ひとりぽつんとしゃがみ込んでいる姿というのを見ていると、たまらなくなる。『Miss ZOMBIE』の監督はそこのところも分かっていると思う。




 最近はよく、28歳だとかアラサーだとかいうのをネタにしている小松彩夏だが、女優としてはまだまだこれからだ。『僕等がいた』(2012年)『武蔵野線の姉妹』(2012年)『ネオン蝶』(2013年)『トーク・トゥ・ザ・デッド』(2013年)そして『Miss ZOMBIE』(2013年)と、まだきちんと触れていない映画が多すぎて、いつかドーンと開催したい「小松彩夏まつり」。できれば小松さんが落ち込んでいる時に、元気づける感じでやりたいのだけど、あの人けっこうしょっちゅう凹むから、うまくタイミングがあわなくて、なかなかできなくてすみません。でも、いつかやります。

3. 特撮系


 実は今回のブログは「ずいぶん時間をかけて『みをつくし料理帖』のレビューをやっていたせいで、ミュージカルも終わり、新作アニメも始まり、小松彩夏さんの誕生日イベントも過ぎ去って、『仮面ライダー鎧武』も終了して、『烈車戦隊トッキュウジャー』も佳境に入り、秋も深まってきた。いろいろ取り上げたい話題もあるが、今年も終盤に近づいたし、ひとまず実写版DVDレビューを再開したい」という前フリで、Act.12レビューを再開するところまでこぎ着ける予定だった。しかし例によって、肝心のAct.12レビューに入る前に力尽きてしまった。いつものこととはいえ、すまない.本日はあとひとつふたつ、取りこぼした話題を取り上げて終わりにしたい。
 小林靖子『烈車戦隊トッキュウジャー』については、主人公たちが、子供から大人になる間の過去の記憶をもっていない、という設定が、ちょうどセーラー戦士たちの「前世の記憶がない」という状況に似ているので、興味深く見守っていた。そうしたら、先日オンエアされた第32話では「トッキュウジャーの五人は、実はイマジネーション豊かな幼い少年少女たちが、戦いのために身体だけ成人化した姿なので、過去の記憶がないのではなく、そもそも過去がない(ホントはまだ子供)」という種明かしが出てきた。



 ここのところ『仮面ライダーOOO』『特命戦隊ゴーバスターズ』と、わりと割り切ってエンターティメント路線に徹してきた小林靖子が、今回はちょっと、自分の作家性に回帰しているように見える部分もあって、がぜん興味が湧いてきました。セーラームーンの時も、特にセーラーマーズを軸に、終盤を「前世の記憶なんかいらない」というスタンスで描ききった小林靖子。その彼女が、もう子供に戻れない(=過去のない大人になる)かも知れないリスクが明らかになったのに、トッキュウジャーとして今を戦う道を選んだこの五人を、どう描ききるのか。残りワンクールあまりが楽しみです。



 そして劇場版に出ていた福原遥さんも、できればもう一回トッキュウジャーにゲスト出演させてあげてください。
 ついでですが、『仮面ライダー鎧武』の後番組『仮面ライダードライブ』が始まった。メインライターは昨年の『獣電戦隊キョウリュウジャー』全48話を一人で執筆してノリに乗ってる三条陸。今回の仮面ライダーは現職の刑事で、全体的に刑事物のテイストでいくみたいである。



 いやこれをわざわざとりあげたのは、私が個人的に第1話で、いきなりヒロインに萌えちゃったからです。主人公(竹野涼真)が勤務時間中、どこかの公園でさぼっていて、そこへ同僚の婦警(内田理央)が登場する場面。内田理央の制服が、婦警というにはあまりにもコスプレで、それがいきなり主人公に手錠をかけて、殴る蹴るの暴行を加えるのだから、たぶんある種の人々にはたまんないと思う。いや私じゃないよ。私が萌えたのはコスプレの部分だけで、手錠じゃない。手錠が好きなのはあれだ、広島のSMバー「Club MAZAN」に資金援助したという自民党の宮沢洋一経済産業大臣とか、そういう人だ。






 今度のライダーはオートバイには乗らず、自動車に乗って活躍する。じゃ『仮面ライダードライブ』じゃなくて『仮面ドライバー』じゃないか、と放送前から突っ込まれていた。で、システムとしてはカーナビと変身ベルトが連動しているみたいな感じになっていて、とにかく車のくせに達者にしゃべって、主人公の相棒的な位置づけである。要するに昔なつかしい海外ドラマ『ナイトライダー』である。じゃ『仮面ナイトライダー』か。



 が、しかし、ここが面白いところで、さきほどのコスプレ婦警さん、ドラマ内でしきりに「仮面ライダー」と口にするのだ。
 平成以降の『仮面ライダー』シリーズでは、ライダーは「未確認生命体4号」とか「アーマードライダー」とか、それぞれの作品世界内に固有な名称で呼ばれている。ドラマ内で「仮面ライダー」という単語が使われる機会はめったになくて、例外は、先行作品をパラレルワールドの出来事とみなした『仮面ライダーディケイド』や、一種の都市伝説として扱った『仮面ライダーフォーゼ』とか、そのくらいである。その『フォーゼ』の三条陸が再び、作品内で堂々と「仮面ライダー」の名称を使っているんだから、それなりの考えがあるはずだ。しかも当の「仮面ライダー」がオートバイを乗り回すライダーじゃなくて、自動車のドライバーだっていうんだから、今はもう何がなんだか分からないが、ひょっとしたらこれも何かの伏線なのかもね。
 加えて今回の『仮面ライダードライブ』には主人公の同僚で吉井怜も出ているんだからたまらない。



 といっても、みなさんの何割くらいが、テレビ東京の深夜特撮番組『仮面天使ロゼッタ』(1998年)を知っているのか、よく分からないよなぁ(こんなブログを読む方々だから、実はめちゃくちゃ知っていそうな気もするが)。前にも紹介した変身シーンのみお届けします。





 ……というわけで、今週は、いろいろ溜まっていたネタをひととおりぶちまけて、すっきりした。次回から実写版セーラームーンDVDレビューを、再開しようと思います。といっても、5月10日づけの「Act.12の巻(5)」(ここ)以来、半年近く途絶えてしまったので、前回までの復習から始めるね。
 が、しかし私、来週の土・日は海外出張で、たぶんタイのバンコクで一泊しているころではないだろうか。ウチは本当に適当に、一週間くらい前に海外出張が決まるのだからたまんない。ちゃんとホテルの部屋は取れているのだろうか。
 というわけで、来週はひょっとして一回休みをいただくかも知れません。今回は(いつもだけど)本題に入れず、とっ散らかった内容で申し訳ない。では。


Act.12といえばクライマックスのなわとび。はやくここまでたどり着きたい