実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第453回】DVD第3巻:Act.11の巻(11)

1. 恒例の三題噺


ABCマートの安座間さんのCMって、私ぜんぜん観たことがないのだが、みなさんはご覧になりましたか?仕方がないからネットで探しましたよ。


「よいしょ、よいしょ」


「あっ!」


「いっしょだね!」


「うん、いっしょ!」


「じゃあ、いっしょに」


「もちろん、きみも」


(スノーマンもニッコリ)


「Hawkinsスノーブーツ、ABCマート」


「いっしょがいいね!」

というわけで雪である。そして「安座間美優」「雪」とくれば、続くお題は「センター試験」。


18日夜遅くから積雪の恐れ…関東甲信平野部も
気象庁は18日、上空に強い寒気が流れ込む影響で、関東甲信では18日夜遅くから19日朝にかけて平野部でも積雪の恐れがあると発表した。
同庁によると、積雪は甲信や関東の山沿いが中心だが、平野部を含む広い範囲で雪が降る見込みだという。同庁は路面の凍結や交通機関への影響に注意を呼びかけている。(『読売新聞 』2014年1月18日)


56万人、春信じ センター試験
大学入試センター試験が18日、全国693会場で行われ、本格的な受験シーズンがスタートした。志願者数は昨年より1万2672人少ない56万672人で、今春に高校を卒業する生徒のうち42,1%が志願。近畿2府4県の志願者数は約8万3400人となった。センター試験を利用する大学と短大は過去最多の計843校。(『産経新聞 』2014年1月18日)


ここ数年、センター試験の日は必ず東京で雪が降っているんですよ!
 スゴイぞセンター試験!!!!!
 なんでだセンター試験!?!?
(安座間美優公式ブログ『みゅうみゅう』「みんながんばれ」2007年1月20日)

というわけで、がんばれ受験生(うちの娘も含む)!


ではここで練習問題です。もう7年くらい前、このブログを始めたころ、センター入試の直前に作った予想問題だ。期間限定で削除しちゃったけど、なんか評判が良かったので、ちょっと手を加えて復活させておく。


【日本史・現代】次の文章を読み、下の問いに答えよ。

 2013年は、セーラームーン20周年を記念して、8年ぶりにミュージカル版が上演された記念すべき年だった。セーラームーンミュージカル(通称「セラミュー」「セラミュ」)の第1回公演は、1993年8月に東京のゆうぽうと簡易保険ホールで行われた。当時テレビアニメ『美少女戦士セーラームーンR』が人気の絶頂期だったこともあり、会場は連日超満員で、大阪公演、福岡公演も成功のうちに終了した。この好評の結果、以降、毎年2回のミュージカル公演が定期化する。会場には子連れの家族のほか、徐々にかなり濃い目の大人のファンも増えていった。
 第1回の1993年夏公演から1998年春公演までを第1期(1st.ステージ)と言い、キャストを大幅に入れ替えた1998年からは第2期(2nd.ステージ)と呼ばれる。第2期 は3人が相継いでセーラームーン役を演じ、2005年冬公演をもって休止となるまで、歴代4人のセーラームーンが舞台を飾ることとなった。したがってこの2013年秋の公演は、正しくは3rd.ステージと呼ぶべきである。




:セーラームーンミュージカルで歴代のセーラームーン(月野うさぎ)役を演じた人物として適当でないものを、次の(1)〜(6)のうちから一つ選べ。


(1)大山 アンザ(ANZA)


(2)原 史奈


(3)神戸 みゆき


(4)黒木 マリナ(Mariina)


(5)大久保 聡美


(6)美輪 明宏


さあ、じゃ今度こそ本題だ。いやこのブログの本題です。

2. レビュー再起動


このブログのメインコンテンツといえば実写版セーラームーンのDVDレビューなのだが(なのですよ)、昨年後半は、新セラミュあり、沢井さんの『天国の恋』あり、ついでに私の遠距離出張ありと、いろいろあってしばらくご無沙汰していました。昨年2013年の9月22日以来、実に4ヶ月ぶりである。もう前回がどんなところをやっていたかなんて、みんな忘れちゃってるよね。いったい話はどこまで進んだのか。Act.11だ。



えーと、愛野美奈子はロンドンで新作アルバムのレコーディングを終え成田に帰国(しかしこの作品はついに未発売に終わる。その理由をめぐる考察はこちら)。ところが空港を出たところで大型車に轢かれそうになる。これもダーク・キングダムのしかけた攻撃であった。ここまでがAct.10。



そしてAct.11。美奈子のケガは幸いスリ傷程度のものだった。しかし何といっても自動車との接触事故なので、念のため病院に入院して検査中。
一方クラウンでは、亜美とレイが、どうやったらセーラーVの正体を突き止められるか作戦会議をしている。ところがミーハーな美奈子ファンのうさぎとまことは、美奈子が十番病院にいると知って、いても立ってもいられない。



ちょっとだけ様子を見てくると言い、プンプンのレイと半笑いの亜美を残してクラウンを飛び出す。



ナースに変身して病院に忍び込み、偶然が重なって美奈子とばったりご対面。大感激のうさぎとはうらはらに、美奈子は、自分のまもるべきプリンセスがあまりにもバカである、という事実に愕然とする



美奈子「…あんな子が……セーラームーン…」



だいたこのあたりまでレビューしました。
さて、あこがれの美奈子にサインをもらいホクホクのうさぎとまことは、ようやく亜美とレイに合流する。場所はえーと、どこかの「I. O. Zホール」(笑)。ここで「星のまつり 月と火星と水星と木星、大集合。ゲストはV」という、なにやら暗示的な謎のイベントが行われるというのだ。



亜美とレイはもうすでに中に入っているはず。まだ美奈子に会った感激さめやらないうさぎと、すでに警戒体制に入ったまこと。



うさぎ「あ〜んまだ夢みたい。美奈子に会えたなんて」
まこと「おかしいな。ここに来いって連絡してきたのに……レイ、亜美ちゃん?」
うさぎ「もしかして、セーラV探す前に美奈子のところへ行ったの怒ってるとか?」


と、そこへさっそうと現れた亜美とレイ。いや、二人ともすでに変身後の姿になっているから、セーラーマーキュリーとセーラーマーズ。ところが、いかにも様子がおかしい。無表情に、しかし明らかに攻撃の意志を示しながら、こちらに向かってくるではないか。狼狽するうさぎとまこと。



まこと「えぇ?」



まこと「何するんだよ」



うさぎ「亜美ちゃん、レイちゃん?!」



いったい二人はどうしてしまったのでしょう。というところでBパート終了。



3. 蝶のように舞い、蜂のように刺す

さあ久しぶりなのでもうちょい、サクサク行くぞ。



うさぎ「亜美ちゃん、レイちゃん?!」



うさぎ「やっぱり怒ってたんだ!ごめんなさーい」




まこと「ちょっとホント?! 亜美ちゃんちょっと待てって」
うさぎ「レイちゃ〜ん」

何かにあやつられているかのように、うさぎとまことに襲いかかるマーキュリーとマーズ。でも無意識が抵抗するのか、二人ともいつもほど技にキレがない(感じ)。
そんな彼女たちの背景に、猫の着ぐるみががんじがらめに縛られている。ルナだ。




なんとか自力で顔に貼られたガムテープをはがすルナ。別に口があるわけではないのだが、いちおうり、口許をテープでふさがれるとしゃべれなくなるらしい。



ル ナ「ぷはぁ。気をつけて! マーズとマーキュリーは操られているわ。私達をおびき出す罠だったの」
うさぎ「え?」



まこと「うさぎ、変身だ」



まこと「ジュピターパワー」



うさぎ「ムーンプリズムパワー」



二 人「メイクアップ!」


さて、それでは久しぶりの実写版なので、ここでアクションシーンを、少していねいに鑑賞しましょうか。……と思ったんですが、これを動画からキャプチャした静止画像で紹介するのは、やはり非常に限界があります。みなさん是非とも実際にビデオを入手して確認しましょう。



基本的にこのAct.11のアクションは、初期エピソードに特徴的なくるくるから成り立っている。直線的に相手を攻撃するのではなく、くるくるひらひら、円運動を基本にしながら、時おりバチッと切り結ぶ感じ。つまり正月のけんかゴマ、って今は独楽まわしなんてやらないか。あと凧あげや羽根つきとか。



攻撃するマーキュリーとマーズが、二人でぐるぐる大きな円弧を描きながら距離をつめて攻撃、それをセーラームーンとジュピターが身体を軸にしたクルクル回転で受ける。受けるって言い方はちょっと変か。



次にマーキュリーが側転で威嚇して注意をひきつけてから、マーズがバク転で飛び出してアタック。いや適当な説明ですみません。なにせ私ダンスも格闘技も経験がないもので。



それをクルクルでよけるセーラームーン。主人公なのでセーラームーンのアップが比較的多いため、本人であることは容易に確認できる。



するとマーズがセーラームーン、マーキュリーがジュピターにジャンプ攻撃。



それをかわすが、さらに飛び道具を打ち込まれ、きわどいところでよける。




と、ここまででひとつながりの画面になっている。
このAct.11のアクションシーンは、従来のひらひらクルクル路線から、わりと本格的なバトルっぽい路線に移行する中途段階にある。物語はどんどんシリアスに、ハードに進んでいって、戦いの場面も、もうひらひらアクションだけで成り立たせるには限界が見えてきた。しかし一方で、あまりハードなアクションシーンを展開しづらい事情もある。たとえば戦士たちは変身後も「顔出し」なので、容易にアクション専用の代役を投入できない。また戦士のコスチュームはレオタードにスカートにヒールもしくはブーツという、女の子らしいシルエットを基調としていて、激しいどつきあいにはふさわしくない、などなど。
このように課題はいろいろあってまだ過渡期だが、でも少なくとも、沢井美優という身体能力の高い子をヒロインに据えたせいで、沢井美優の身体を通して、今後のバトルシーンの描き方の方向性が、スタッフにも観客にもだんだん見えてきた、という感じ。


ところで、マーズが着地したところで足元がアップになる。意外とヒールが低い。





というか、熱心なファンの方なら、東映公式ページに、戦士たちの靴が何種類もある話が出ていたことをご記憶だろうと思う。



この番組に、メイキング写真のたぐいは似つかわしくない気がしますが、たまには。セーラーヴィーナス本格始動記念です。
前回 Act.17 クライマックスの撮影現場。ヴィーナス、いったい何人いるんでしょう。(^^;ハイヒールの高さの違う靴を何種類も用意し、カットの内容に応じて履き替えています。ムーンやマーキュリーのブーツも同様なので、バトルシーンの一角は、まるで靴屋さん。(^^;


それでM14さんはだいぶ以前、私に対して「セーラー戦士たちのバトルシーンから、カカトの高さにどれだけのバリエーションがあるのか証拠画像を収集せよ」という指令を出したんだが、本人は忘れちゃってるかもしれないね。
ともかくこんなふうに、戦士たちのはいているヒールやブーツのカカトがはっきり分かる資料が出てきたら、またご報告します。


と、今回はこれまで。オマケとして『Act.ZERO』より、これも熱心なファンには有名な場面だけど、本来は青いヒールを履いているべきセーラーVが、なぜかワンカットだけ(たぶんリハーサル中に履いていたものなんだろうけど)白いスニーカーっぽい靴をはいたまま本番の撮影をしちゃったという、おちゃめな間違い探し。



それでは、センター試験はあと一日!受験生のみなさん雪にお気をつけてください。