実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第294回】レギュラー企画に戻れないままグダグダ、の巻


遅くなりましたが、清浦夏実さんはじめ新成人のみなさん、おめでとう。
大人は大人なりにつらいけど、がんばろうね。

1. コスの神、紀伊国屋に降臨


唐突ですが、StreamKatoさんのお知らせによれば、紀伊国屋画廊で竹田団吾の衣裳作品展が開催中らしいまもなく開催されるらしい(こちら)。
竹田団吾といえば、劇団☆新感線の衣裳担当だ。というか、ある種の嗜好の人々には、ほとんど神様みたいな存在だろう。たとえば映画『キューティーハニー』(2004年)のハニー(佐藤江梨子)のコスチューム造形とか。

あるいは『仮面ライダー電王』(2007年)のナオミ(秋山莉奈)のコスチュームとか。

あるいは映画『ヤッターマン』(2009年)のドロンジョ(深田恭子)とかね。

あと沢井美優もちらっと出ていた『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』では、電波人間タックル(広瀬アリス)と蜂女(及川奈央)の衣裳を担当されていました。

この映画、石橋蓮司の演じるショッカー幹部、死神博士と、蜂女こと及川奈央のツーショットは、一緒に行った息子に見せるのは早いかな、と思うくらいアダルトな雰囲気があったぞ。

と、このように挙げれば、あまりご存じない方にも、竹田団吾というコスチューム・デザイナー&造形師がいかにワンダフルな方か、お分かりいただけるのではないかと思う。それに、MC-K3さんのコメントによると、宝塚方面も手がけていらっしゃるという。
ともかく、そんな竹田氏が、舞台や映画やOVAから、テレビドラマの世界にまで飛び出して、活動の幅を拡げるきっかけとなった仕事が、実写版セーラームーン(2003〜2004年)のダーク・キングダム衣裳制作なのでありました。もちろん、クンツァイトはじめ四天王やマスターの衣裳も良かったけれど、やはり代表作はベリルだよね。

その次が『sh15uya』(シブヤフィフティーン)だ。
前にも何度か触れたけど(良かったらこことか読んでね)、このドラマはプロデューサーが白倉伸一郎、総監督が田崎竜太、さらに監督として鈴村展弘というラインアップで、実写版セーラームーンが終了してから4ヶ月後の2005年1月〜3月にオンエアされた(全12話)。だから助監督の加藤弘之とか、主題歌の小枝とか、セーラームーンから引き続き参加しているスタッフも多い。物語も、脚本を書いたのは翌年『仮面ライダーカブト』を手がけることになる米村正二だが、思春期まっただなかの少年少女の、恋愛や友情がらみの葛藤を描いているという点で、実写版セーラームーンとのつながりを感じないではいられない。
で、竹田団吾さんもセーラームーンに続いてこのドラマに参加している。担当はヴァーチャルシティ・シブヤで孤独にレジスタンスを続ける戦闘美少女エマ(新垣結衣)のバトルスーツ造形である。これはよかったね。なにしろ新垣結衣が良い。長身で、手足がすらっと均整がとれているので、スーツ姿もアクションも、実にきまっていた。

バトルシーンはキリリ。それでいて、はにかんだり、センチメンタルなセリフを口にするときの甘えんぼな感じは、今も昔もガッキーはガッキー、というギャップがたまりません。

このドラマは、15歳の少年少女ストリートギャンググループが、シブヤの覇権を争い、小競り合いを繰り返している、という設定から始まるが、その主要3グループのひとつ、ブンカム(文化村通りを拠点としているのでこう呼ばれる)のリーダーが、ヒップホップダンスの名手、DJ(植原卓也)である。

いつも棒つきキャンディをくわえていて、口先は達者なくせに、腕っぷしはあまり強くなくて、一匹狼のエマ(新垣結衣)にちょっかいをかけて、耳を引っ張られて悲鳴をあげたりもしている。

で、このDJ役を演じた植原卓也は、その後TBSのドラマ『ガチバカ!』(2006年)ではウッシーこと安座間美優とクラスメイトになったりしていたんだけど、今年は初っぱなから、MBS毎日放送の深夜ドラマ『サイン』で、どうやら主役を演じているらしいんですよ。

しかもこの『サイン』には小松彩夏が出ているらしいんだ。
ということは、小松彩夏は今シーズン『美咲ナンバーワン』と『サイン』、2つのドラマに出ているのか。
で、『サイン』ではどんな役なのか。まさかヒップホップダンスを踊ったりはしないよね。


と、小松彩夏がこつこつ点数を稼いでいる一方で、どーんと連ドラ主役の座に着いたのが、もちろんこの人。



さて、どうしましょうか。
これ、先週から始まったんだけど、困ったね。私、金曜日はそもそも帰宅時間がオンエア開始の午後10時くらいだし、それから風呂とかご飯とか、夜更かしの息子を叱って本を読んで寝かしつけるとか、いろいろ用事をこなしているうちにすぐに12時くらいになってしまう。そしたら翌朝のズムサタにそなえてさっさと寝なきゃいけないし、録画を観ていたら土曜もしくは日曜にブログを更新するなんて無理だ。
繰り返すが困ったね。実際、3日遅れくらいで第1話を観て、いろいろ感想が浮かんだんだが、今回それを書いても、もう皆さんは第2話まで視聴し終わっているわけですよね。考えてみると、この時間差が今後ずーっ最終回まで続くわけですよ。いかがなものか。これという解決策も特に見あたらない現状からすると、もう全話完結するまで、このドラマには触れない方が良いみたい。
でも第1話くらいは、ちょっとだけ振り返っておこう。古い話ですみません。

2. 先週の『LADY〜最後の犯罪プロファイル〜』(先週かよ)


仕事が終わって自宅に帰り、カウチにくつろぐヒロインの香月翔子(北川景子)。

でもふと見上げる視線の先には亡き父、香月直也(鶴見辰吾)の写真がある。

翔子には妹の香月舞子(岡本杏里)がいて、二人は同居している。この妹、ふつうに見えるけど、キッチンのシンクで、延々と手を洗い続ける姿は神経症的である。

ふたりの父親は故人であり、妹の舞子がマクベス夫人のように手を洗い続けるのも、姉の翔子が犯罪プロファイラーになったのも、父の死に絡む幼少期の心の傷に起因しているらしいことが暗示されている。ドラマのタイトルに「最後の犯罪プロファイル」とあるのは、たぶん最後の最後に、北川景子が自分をプロファイリングする、という意味なんだろう。
でもそういうのって「犯罪プロファイル」とは違うよね、たぶん。どっちかというと精神分析だ。北川さんとしては精神分析の方が好きなのだろうが。


私はプロファイリングというのはあまりよく知らないけど、正直どうしても好きになれない。だって、たとえばだよ、近くで連続殺人とかが起こって、プロファイラーたちが情報を収集・分析したあげく「犯人は名古屋市内に住む40代の男性、妻と子供二人がいて、一見平和的なマイホームパパだが、実写版セーラームーンに対して異常なまでの執着をもち、毎週末に長文のブログをインターネットに公開しては自己満足にふけっている」という結論にいたったとするよね。こういうプロファイリング結果が公表されたら、私なんか気が弱いから「あっ私やってしまったかも」と思い込んで、M14さんが愛知県警に通報する前に出頭してしまうよ。それで私が被告になって、実は真犯人のStreamKatoさんが裁判員になったりするのだったら、やってられないよ。


だっダメだ。疲れているのに、つまらない冗談で脱線しまくりじゃないか。途中で足踏み状態のレギュラー企画「安座間美優の顔面史」を再起動しなくちゃと思いながら、結局、今回も力尽きた。しょうがないや。あとは、ここまで書いたことも含めて、第1話を鑑賞して気づいた要素をざっくり箇条書きにまとめておきますね。

*竹中直人殺しの真犯人は誰か?(まさか第1話のDAIGOじゃないよね)
*ネットを通じて北川さんを何かに陥れようとしている人物は誰か、その狙いは?
*犯罪心理学の教授だった北川さんの父親の死と、手を洗い続ける妹の関係は?
*木村多江は心臓でも悪いのか?
*タイトル「最後のプロファイル」の意味は?

後に尾を引く伏線的要素と思われるのは、こんなところだね。第2話で解決済みのものがあったらすみません。


一方、セーラームーン的に盛り上がったのは、前回にも触れた木村多江との共演ってことと、あとはもちろん、冒頭シーンである。テロリストが爆弾を仕掛けたというパーティー会場に乗り込んだ北川景子。それらしいと目星をつけた犯人の心理的反応を調べるためにわざと相手の足を踏む。この相手というのはスピードワゴンの小沢一敬であった。

「あーらごめんなさい」みたいな感じであしらう北川景子。
ここだ。ここんところで全国のセーラームーンファンは心の中で叫んだはずだよね。一度でいいから、実写版のマーズに言わせたかった原作のあの決めゼリフ。
さあそれではご唱和よろしく(一人にしないで〜)。

情けないけど、私、明日も早いので、もう今回はこれで終わり。
じゃね。受験生のみなさんはセンター入試がんばってください。私もがんばる(何なんだよ)。