実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第295回】安座間美優に捧ぐ はるかなる木星への巻(その4)

 

注意】『M14の追憶』のリンクから飛んで来られた方、視聴率情報は本文ではなくてコメント欄の方にあります。ずっと下の方ですよ。


 

1. 黄川田将也 in ソウル


K-POPアイドルブームの牽引車にして、いま何かと話題のKARA。テレビ東京系列では、彼女たち主演のアイドルドラマ『URAKARA』をオンエア中だ。……というか始まったばかりである。今回の騒動、関係者としては頭の痛い話だろう(後日つけた注:ギュリを除くメンバー4人が2011年1月19日、所属事務所に専属契約解除を通知した騒動のことです。いろいろありましたが、結果的には元のサヤにおさまり、グループ分裂の危機は回避されました)。
で、1月21日(金)深夜放送の『URAKARA』第2話に、黄川田将也がゲスト出演というので、観てみたよ。黄川田くんの役どころは、態度がでかくて嫌われ者の日本人プロゴルファー。テレビに映るとKARAのメンバーもブーイング。

ドラマの設定はよく知らないのだが、後ろにいるロボットみたいなのが「社長」と呼ばれている。そりゃ、こんなのが社長では事務所を辞めたくもなるよな。
さてKARAは5人組ユニットなのに、ここに映っているのは4人。で、今回のエピソードは、残るメンバー、クール系のク・ハラが、いろいろいきさつがあって(実はボーッと観ていてよく分からなかった)自分の正体を伏せたまま黄川田くんを接待せよ、というミッションを受ける。

最初は「イヤな奴」と思っていたが、エラそうに振る舞う黄川田君が、実はプレッシャーに弱い自分を克服したくて虚勢を張っているだけだったことが分かり、同じような性格のハラは、だんだん仲良くなる。
黄川田くんは妹から、KARAのCDをソウルみやげに頼まれている。でもメンバーの顔なんか知らなくて、彼女がKARAであることにも気づかないまま、二人で夜の街にCDを買いに行く。ハラはこの際だからと、自分たちのCDやDVDをちゃっかり大量に買わせてしまう。
ここで久々に「レジで元基顔になる黄川田将也」が観られます。

まあ他愛のないアイドルドラマで、目くじらたてるようなこともないのだが、しかし黄川田くんが、実はそんなに悪い日本人ではないことが分かるのと対照的に、ライバルの韓国人の人気イケメンゴルファー「ウジン君」が、実は傲慢なひどい奴であることがバレる、という展開はいかがなものか。どうせこれ、韓国のファンも観るのだろうし、スポーツネタだしさ。なにもこんなところで、あちらの国民感情を刺激しそうな物語にしなくてもいいのに、と少し思った。
これ以上の詳しいレポは、ひろみんみんむしさんのブログにお任せするとして(相変わらずの他人頼み)そろそろ本題だ。

2. 安座間美優の顔面史(その4) Act.29〜Act.31


さて仕事がスランプの私ですが、このブログもややスランプ気味。Act.7のDVDレビューを中断して始めた「安座間美優誕生日記念・安座間の美顔まつり」がなかなか終わらないのだ。こまったね。ともかく、前回は新年第1弾ということで、Act.28、みんなの「亜美ちゃんおかえり」の笑顔で締めくくったんだっけね。てことはAct.29からである。
その時のコメント欄で、M14 さんが「そうそう。このあたりから安座間美優がどんどん良くなりましたねえ」とコメントをくださったけど、確かにそのとおりである。このへんを改めて観ていても、古幡に対するまことの態度が、距離は置きつつも、表情は微妙に柔らかくなっている。元基君に気持ちが傾きつつ、でもある程度まで心が開きかけたところで、いつもつい自動的に閉ざしてしまう、というあたりの繊細な乙女心がよく表現されていて、安座間美優ってすごい女優じゃないか、という錯覚に陥ってしまう(錯覚か?)。


↑Act.29。↑

↑Act.30。変身なし。↑

 

3. Act.31 木漏れ陽の戦士


さあ、ここでつっかえた。Act.31なんだけど、今回はこれで終わりだな。Act.31はシリーズ中でも屈指の木野まこと祭りである。安座間美優顔面主義の専制君主的エピソードである(古舘伊知郎じゃないんだから)。私はいま、仕事もブログもスランプなので(正しくは、仕事がスランプでブログに時間が割けないってことですけど)そのへんの詳しいことを書く余力が残っていない。実写版研究を志す若い方は、黒猫亭さんの『失はれた週末』の、読み慣れない方には永遠と思われるかも知れないくらい長いレビューを、修行と思って読んでみて欲しい。ほんのさわり程度に無断引用しておく。『失はれた週末』Act.31 「藪の中」より。

今回のエピソードにおいては、まこちゃんが映るカットはすべて「女優のアップ」という先鋭な意識において美しく切り取られている。
まこちゃんの美しい表情をとらえているというだけではなく、撮られたショットがすべて画として瑞々しい美しさを具えている。OPが明けてまこちゃんがクラウンに入店してくる瞬間から、すべてのカットが木野まことを演じる安座間美優の、これまで知られていないキュートな表情を押さえていて、元基の負傷を聞いてしかめた顔や、いやいや芋を喰う仏頂面でさえ愛らしい。

そういう意味で、今回のエピソードではまこちゃんが映っているカットはすべて御馳走となっている。木野まことなり安座間美優なりのファンならずとも、このように愛らしく撮られた少女の映像を前にしては刮目せざるを得ないだろう。

恒例の七変化で見せるフェミニンな佇まいもさりながら、元基とのデートで見せる一つひとつの表情が、未だかつて視聴者が見たことのない、まこちゃんの美しい少女としてのひとときを鮮やかに写し取っていて、溜息が出る。

独特のやわらかい色調が、えもいわれぬ魅力ですね。
少女のころから美しかった安座間さんをみなさんもご堪能ください。っていうか、もう今日のブログは、これでおしまいでいいや。手抜きで済まないね(誠意の感じられない謝罪の仕方)。

ジュピター「私、分かったよ。必要だったからだ。一人になること。風を聞くこと。ぜんぶ前世から決められてた。だから私はひとりでいいんだ。……仲間と別れるって意味じゃないよ。うまく言えないけれど、私のひとりって言う意味は、もっと違うんだ。(ヴィーナスの方を向いて)そうだろう。私たちの現世(いま)は、前世に理由がある」


いやしみじみ、いいですね。ちなみにAct 31の監督は、なんと高丸雅隆である。


  すごいぞ高丸雅隆!! なんでだ高丸雅隆!!


じゃ、今回はこのへんで。




KARAもがんばってね。