母になり初めての誕生日を迎えました大変なことも沢山ありますが幸せに思えることも沢山増えました
みなさんお祝いのメッセージありがとうございますひとつひとつ読ませていただいています
お祝いしてくれた家族やお友達も本当にありがとうお食い初めのタイミングで遅くなりましたがお宮参りをしてきました(小松ブログ2025年7月23日より)
7月27日には都内某所で20回目のバースデーイベントが行なわれるそうで、きっと常連さんが集まるのでしょうね。
はい。ということで『あなたを奪ったその日から』レビューは本日より第5話(2025年5月19日放送、脚本:池田奈津子/撮影:渡部薫梨/照明:磯辺大和/演出:ホンマ利幸/企画:水野綾子/プロデュース:三方祐人/制作:カンテレ・共同テレビ)。
紘海(北川景子)はついにタイナスに入社。スイッチバック事業部のお客さま相談室に配置される。相談室のメンバーは室長の三浦(大浦龍宇一)以下、村杉(田山由起)と鳥谷(内藤秀一郎)。
紘 海「本日からお客さま相談室に配属となりました中越紘海です。よろしくお願いいたします」
村 杉「お願いします」室 長「室長の三浦です。どうぞよろしく」紘 海「お願いします」
(電話のベルの音)紘 海「私、出ます」
紘 海「スイッチバック、お客さま相談室でございます。」客の声「ちょっと聞きたいんだけど?」紘 海「はい?」客 「おたくのスーパー、何でハト屋ポテトチップスのり塩味、売ってないの?」
紘 海「ハト屋のポテトチップスの……」客 「のり塩味! 何で売ってないのよ。前は売ってたのに…」紘 海「ええと」
三 浦「ちょっといい?」三 浦「お電話代わりました。このたびはお問い合せありがとうございます」
三 浦「さようでございますか。それは御不快な思いをさせてすみませんでした」
村 杉「まずはS言葉を使って謝罪」
紘 海「S言葉?」
客 「〝さようでございますか〟〝承知しました〟〝すみませんでした〟」
三 浦「いえ、そのように言われても困ります」
村 杉「K言葉。怒っている相手に対するお手上げの表明。〝困りましたね〟〝怖いです〟〝勘弁してください〟相手が冷静になってくれるフレーズ」三 浦「貴重な御意見、ありがとうございます。より良い店作りができるよう、社内で共有させていただきます。それでは失礼いたします」
村 杉「で、最後はお礼で締めくくる、と」
紘 海「ほおぉ」
三 浦「というわけで、分からないことは村杉さんに聞いて。君の指導役だから」
紘 海「はい。ありがとうございました」
紘海の教育係になった村杉さん。この村杉さんを演じている田山由起さんは、今から8年前の映画『探偵はBARにいる3』のなかで、難病の娘の命を、そうとは知らずに北川さんから救ってもらう母親の役を演じていたのだから運命というのは数奇なものである(そうか?)。
『探偵はBARにいる3』(2017年12月東映、脚本:古沢良太、監督:吉田照幸)についてはすでにレビューしたけど、いちおう謎解きハードボイルドものなので、エンディングは伏せておいた。もうだいぶ経ったから、少しはネタバレになってもいいだろう。北川さんは2016年1月に結婚されていますが、だいたいその直後くらいに撮影されていた作品で、確かDAIGOが用もないのに札幌に来たとか、そんな芸能ニュースにもなっていた。
探 偵(そして俺はマリの依頼を終わらせようとしていた)
マ リ(前略、篠原里美様。このお金を全額「里美ちゃんを救う会」に寄付いたします)
マ リ(どうか治療にお役立て下さい。名乗らぬ無礼をお許し下さい)
探 偵「こんにちは」
里 美「こんにちは」
モンロー「今でも憶えちゃってる」
モンロー「予定日、2月18日」
探 偵(パズルのピースが埋まった)
探 偵(マリのお腹の子がどうなったか見届けた者はいない)
探 偵(生まれていたんだ)
探 偵(最後にあいつは、病気の我が子に金を残そうと……)
と、探偵が納得しかけたところへ、里美の母親、篠原尚美が登場する。この役を演じているのが、『あなたを奪ったその日から』で村杉さんを演じている田山由起なのである。
尚 美「あの、どちら様ですか?」
尚 美「娘に何か?」探 偵「あ、娘さんですか?」尚 美「はい」
探 偵「実の娘さん……いや……ですよね」
尚 美「はぁ」
里 美「ママ、あの人」
尚 美「え?」
尚 美「ああ、ほんと」
探 偵「すみません、あの女性と娘さんとは、何か?」尚 美「ここの患者さんで、よくこの子と遊んでくれていたんです」
尚 美「まさか、あんな人だったなんて」
里 美「ママ怖い」尚 美「大丈夫よ、もう警察に捕まったから」
尚 美「検査の時間だから、行こうか」
なんと、マリ(北川景子)が命賭けで北城グループの社長(リリー・フランキー)から金を掠め取ったのは、その全額を、3歳(もうすぐ4歳の誕生日)の難病の少女、篠原里美ちゃん(横山芽生)の手術代に寄付するためだったのである。
検査で里美ちゃんとお母さんがベッドを離れている間に、探偵はマリに指示された通り、札束の入ったバッグと手紙を置いて病院を立ち去る。
でも、親子でもなんでもない里美ちゃんに、なぜそこまでのことをするのか。……それは里美の誕生日が、流産したマリの娘の出産予定日と同月同日だったから、ただそれだけである。
マ リ「命、燃やす……」
探 偵「そらまあ、自分にしか分からねえけどな。他人にとっちゃ、すっげえ下らねえことだったりするしさ」
モンロー「ふふふ、また適当言って」探 偵「適当じゃねえって。だいたいなあ、お前みたいなヤツに限って『私、出遇っちゃった』とか言って、あっさり手に入れたりするんだよバカ野郎」
モンロー(笑)
マ リ「助けて……」
マ リ「……助けてください……」
マ リ「探偵さん、私、出遇ったよ。出遇ったんだ」
探 偵「自分の子ですらねえのかよ!」
看護師「里美ちゃん」
マ リ「はい」
マ リ「誕生日、2月18日なの?」
里 美「うん」
マ リ「そう」
マ リ「2月18日なの」
里 美「うん」
マ リ「そう」
高 田「アカの他人か」探 偵「ああ。生まれてくるはずだった自分の子と誕生日が同じ。ただそれだけだ」高 田「それだけのために命燃やしたか」
探 偵「バカだよ。酔っ払いが適当に言ったことなのに」
探 偵「バカで最悪で、最高の女に」
自分の娘を失った女性が、ほとんど偶然のようなきっかけから、まったく血のつながりのない少女に、本当の娘であるかのような愛情を注ぐ。確かに愛情なんだけど狂気が交じっている。だから犯罪行為にまで突っ走ってしまう……という役柄を『探偵はBARにいる3』の岬マリは先取りしていたんだなぁ(しかも、マリの場合は最後に大騒動になり、法で裁かれている点が対照的)。そういうことに気づかせてくれたのが、田山由起さんのキャスティングだったわけ。というお話でした。
『あなたを奪ったその日から』に戻ります。その村杉(田山由起)は、クレーム対応の知識がまったくないのに、いきなり「お客さま相談室」に配属された紘海について不思議に思わずにはいられない。
村 杉「とりあえず、この基本トークをすらすら言えるように憶えるところから、まずは始めてみましょうか」
紘 海「分かりました。まずは憶えます」
村 杉「………」
紘 海「?」
村 杉「……ん、中越さんて、面接で何言ったんですか?」
紘 海「え?」村 杉「あ、お客さま相談室って、ある程度、現場経験ある人しか配属されないはずなのに」紘 海「あ……そうなんですか」
村 杉「三浦室長は、現場から叩き上げの超ベテランだし」
村 杉「私も1年足らずだけど店長経験あるし、まあ鳥谷君は研修中で例外としても、どうして経験のない中越さんが……」紘 海「どうしてでしょう……特に希望したわけでは」
鳥 谷「じゃあ、結城常務に気に入られたってことじゃないですか?」紘 海「え」村 杉「え」
村 杉「へぇ、じゃ、じゃあ常務のご指名でここに」紘 海「あ、いやぁ」
なにしろターゲットは旭なんだから、紘海としては旭の部署に潜り込めて大成功とほくそ笑むばかりだった。「なぜ?」などとは考えていなかっただけに、村杉さんから突然問いかけられ答えに窮する紘海。しかし幸いというべきか、そこへ話題の結城旭常務(大森南朋)が登場。村杉は大慌てで自分のデスクに戻る。
村 杉「あ、お疲れさまです」
三 浦「お疲れさまです」鳥 谷「お疲れさまです」
紘 海「……お疲れさまです……」
紘 海(結城旭のことを知りたい)
灯 「お母さん」
紘 海(なぜ灯は死ぬことになったのか)
紘 海(結城、旭の隠蔽していることは何なのか)
玖 村「社員ぐるみで何か隠蔽していたんじゃないかって」
紘 海(その答えは)
紘 海(手の届くところに隠されている)
いよいよ紘海は旭に接近して行くことになる。というあたりで今回はこれまで、次回へ続く。明日も猛暑ですが、こまっちゃんのバースデーイベントということだ。参加しなくてすみません。参加されるみなさん、楽しんできてね。