ただいまお盆の帰省中。台風も来たし、連休明けまで動かず、そのぶん、古い友人と会ったり、早く死んじゃった古い友人の墓参りをしたり、あとは実家で飯炊きと洗濯と掃除に専念している。90歳を過ぎて独り暮らしをしている父のことを、ふだんは東京の姉に任せっぱなしなので、せめてもの罪滅ぼしである。
そういや実写版セーラームーンには、夏祭りとか盆踊りのエピソードがない。お正月放送回となったAct.14(2004年1月4日放送)では、ちゃんと振り袖を着て書き初めをしたのにね。
でも考えてみれば、8月はドラマも終盤に入っていたから、それどころじゃなかったのかも。どうだったっけね。
2004年7月10日放送の Act.39あたりから見てみよう。この回は、うさぎのママが美奈子の事務所のスガオ社長(池田成志)と同級生で、ロケ番組のレポーター修行をする話。
昨年の夏、いまは森若香織のソロユニットになったGO-BANG’S(ゴーバンズのライブ)に沢井美優が行ったということで、おそらく20年ぶりとなる月野育子・うさぎ母子のツーショット写真が森若香織ブログに載った。けっこう後になって気づいて、そのうち機会があったら御紹介しようと思っていたが、なんかだいぶ遅くなってしまったよ。
閑話休題。2004年7月17日放送のAct.40もスガオ社長が活躍する話だった。美奈子はリーダーなのに戦士として覚醒できず、芸能界を引退しようとする。そこでマーズれい子が復活して美奈子の事務所に売り込みをかける。
「原石よ、原石」と喜ぶスガオ社長が、次の写真集も新曲も、美奈子はやめてマーズれい子で行く、と言い出すと、美奈子の負けん気に火が点く、という東京フレンドパーク回。観たことない人には意味不明の説明になっちゃっているかな。
実写版セーラームーンは、以上の2話でお遊び的なエピソードを出し尽くして(とはいえどちらもシリアス要素はあった)後は最終回まで怒濤の勢いで駆け抜ける。
Act. 41(2004年7月24日)は、冒頭こそ夏休みの課題のボランティアで児童館にやって来たうさぎたちが着ぐるみになって、これもお笑い回か、と思わせておいて、ラストはうさぎがなるの前でセーラームーン、まことが元基の前でセーラージュピターに変身するという衝撃の結末。
しかもうさぎは今回もPムーンのパワーを制御できず、小山遊園地を破壊。親友のなるが爆発に巻き込まれて負傷してしまう。
Act.42(2004年7月31日)もうPムーンとなって暴走しないよう、幻の銀水晶の力を使わない決意をしたうさぎだが、エンディミオンの身体に「命を吸い取られる石」が埋め込まれたことを黒木ミオから聞かされ、再び暴走。
Act.43(2004年8月7日)うさぎと衛は想い出の鴨川ツーリング。「どんな時も笑っていればいいんだ。馬鹿みたいにな」と約束して、夜の闇に消えてゆく衛。
一方、美奈子の容体が心配なレイは、みんなの前でヴィーナスがまだ戦士の力に目覚めていないことを暴露して戦力外通知。
Act.44(2004年8月14日)ついに美奈子がクラウンにやってくる。いきなり「前世の使命をはたす気がないなら、ここにいる必要もないわね」とレイを追い出し、正式にリーダーとして戦いに挑むが、力尽きて倒れる。
メタリア妖魔がセーラームーンを襲い、危機一髪のところにゾイサイト登場。ベリルを裏切りマスターのためにプリンセスを守り、妖魔と刺し違えて死ぬ。
Act.45(2004年8月21日)美奈子はとうとう変身さえできなくなる。代わりに、「たとえ命を捨ててでも前世の使命をはたす」というスローガンを受け継いだマジメなジュピターが妖魔と心中自爆。
Act.46(2004年8月28日)負傷したまこととの会話やアルテミスの励ましや何やかやで、美奈子がついに戦士の力に覚醒する。
Act.47(2004年9月4日)と思ったらさよなら美奈子。
Act.48(2004年9月18日)クンツァイト戦死。ショックでエンディミオンがダーク化。
Final Act(2004年9月25日)最終回。
う〜ん。こんな展開じゃ、息抜きに盆踊りとか浴衣とか花火とかのイベントを入れる余地はないか。
ただAct.42では、Pムーンになって暴走しないよう、もう幻の銀水晶の力は使わないことを誓ったうさぎが、なぜか減量をはじめるという話があって、クラウンではみんな夏服でかき氷を食べて、夏休みっぽい。
あえて詳細な検証画像は出さないが、泉里香の胸が偽乳だ整形だとかごちゃごちゃいう人は、最初期の浜千咲とこのAct.42あたりの浜千咲の胸を解析して、その後の成長予想をすれば、自然な過程であることが分かるのではないだろうか。
ところで、実写版放送当時にあったサイト「東映ヒーローネットJ」に「セーラームーンの自乗×事情」というコーナーがあって、毎回戦士たちがスタッフの誰かと対談していた。それを古いフォルダから引っ張り出してみたら、きちんとすべてダウンロード保存したつもりなのに、画像がほとんど消えていて、とても悔しい。
何を紹介したかったかというと「第4回 安座間美優さん×斗沢秀さん」の最後のほうで「まこととレイの制服には夏服がない」問題で、安座間さんがショックを受けている様子が面白かったからである。対談相手の斗沢秀さんは照明をされている方だが、ここに引用する部分は丸山眞哉が会話に入ってきて、ほぼ安座間×丸山対談になっている。まあ丸山Pでは仕方がない。
安座間「二人が夏服の制服になっているのに、一人だけ冬の制服っていうのは何でですか?」丸 山「だって、前の学校の制服を着ているんだよ、まことは。サイズがないから」安座間「え、サイズがないからなんですか?」丸 山「そうだよ。原作の設定ではね。十番中学の制服ではサイズがないから、仕方なく前の学校の制服を着ているんだよ」安座間「これが自分に合っているからっていうことじゃないんですね。はあ…(驚愕した様子)」丸 山「だから、前の学校の夏服をわざわざ着るのもねえって…だったらこのままで」安座間「真夏も?」丸 山「ええ」安座間「あと…景ちゃん(レイ)とかは?」丸 山「もちろんあのまま!」斗 沢「それはまたきっとちゃんとした理由があるんでしょうね」丸 山「TA女学院には夏服は無いんですよ」安座間「…この間、そのことの話をしててまことって夏服じゃないの?っていわれたからこれは転校してきてずっとこのままだから夏服になってその学校の夏服とかってわざわざ着ないでしょう?って話して…でもレイは普通の中学に通ってるんだからあるでしょう? どうするんだろうね?って話をしてたんですよ」斗 沢「そもそも存在しないらしい!」
丸山Pのこの言い分だと、まことの制服が変わらないのも、レイのTA女学院に夏服がないのも、すべて原作準拠みたいな言い分になっているが、でもTA女学院に関しては、制服に冬服と夏服があるように思いますが、どうですか丸山P? エビデンス出しましょうか。原作(パーフェクトエディション版)第1巻より。
レイの学校、TA女学院の半袖服、ちゃんとありますがな、丸山さん。
ただ丸山Pの名誉のためにいっておくと、「まことは十番中学の制服ではサイズがないから、仕方なく前の学校の制服を着ている」というのは確かに原作どおり。
髪は天パーね。ではまことの夏服はどうなっているかというと、これはちょっと分からない。
これを見ると、ほぼ同じデザインで袖だけ半袖のバージョンがあるのかな、とも思う。
しかしこっちを見ると、同じ制服で、夏用に袖をまくり上げて、半袖っぽくしているだけにも見える。実写版は後者の解釈をとったようで、まことは袖をまくり上げている。以下、Act.41より。
こうしてみると、確かにレイだけ冬服なのはどうにも変で、その点に関して「おかしいですよ、それ!」という丸山Pに対する安座間の抗議はまっとうである。なんて、20年前の話を持ち出されても、両者ともに困るだろうが、これだけ暑いと、まともなブログを書く気にもならず、おかしな流れで夏服談義になってしまった。お盆休み続きということで、許せ。でも書いているうちに、暑いので行っていなかった金山のセーラームーン展を見たくなってきた。名古屋に帰ったら行こう。
では、今回はこれまで。