実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第973回】「おったでる」とは何か?の巻(泉里香『正直不動産2』第3話)

土ドラ10『マル秘の密子さん』第5話(2024年8月17日、日テレ)

 すみません、ちょっと立て込んでおりまして、前置きもなく行きます。『正直不動産2』第3話「もしもピアノが置けたなら」レビューです(2024年1月23日、原作:大谷アキラ・夏原武・水野光博/脚本:清水匡/照明:長谷川誠/撮影:山﨑一央/演出:金澤友也/プロデューサー:樋渡典英・室谷拡/制作:NHKエンタープライズ/制作・著作:NHK・テレパック)。



 今回は、浅利陽介と佐津川愛美の夫婦が、ピアノ教室に通う娘(永尾柚乃)のために自宅を売却して、本物のピアノが置けるくらいの広い新居への引っ越しを考えている。



 ただ、今住んでいる家は駅近なんだけど、とにかく狭くて陽当たりも悪くて、なかなか買い手が現れないので、夫婦仲もぎくしゃくしてくる。……という話なんだが、明日も急な出張が入ったので、物語を紹介する余裕がない。美波(泉里香)が出てくる場面だけ切り抜きでお届けします。



 仕事途中であろうが、定時になればさっさと帰宅、飲みに誘ってもまったく応じないZ世代の十影(板垣瑞生)。でもマダム(大地真央)の紹介で入社した子なので邪険に扱うわけにもいかない。時々おっかなびっくりで声をかける大河部長は、たまに気まぐれに十影が応じると、逆にどうしていいか分からなくなってしまう。



大 河「どうだろう十影君。たまにはみんなで飲みに行かない?飲みニケーションしようよ」



十 影「おれアルコールだめなんで」
大 河「そうなんだ」



永 瀬「そうなんですよ」



大 河「あ、いや、待って待って、じゃあ普通にメシ行こう。ね」



永 瀬「部長がここまで言ってくれてることだし今日ぐらいどう?」



十 影「はい」



大 河「……あ……」



大 河「はぁぁ……痛てぇ……」



永 瀬「部長?」



大 河「いやいや急に腹に差し込みが。」



大 河「あぁ、腹に急に差し込みが。あぁ痛た。ああ」
永 瀬「部長だいじょうぶですか?」
大 河「ああいや駄目だこりゃ、ああ」


 十影が同意した途端、突然原因不明の腹痛に襲われる大河部長。結局、永瀬(山下智久)と十影で、「しょうじきもん」で晩飯を食うことになる。いつも永瀬を見守っている「しょうじきもん」のマスター、正(湯江タケユキ)と奥さんの直子(伊藤麻実子)も、なんか異様な雰囲気を感じ取って見守っている



十 影「マジこれ何のためのメシっすか? 説教っすか?」



永 瀬「いやまあアレだよ。たまには言いたいこと言いあう、っていうかさ」
十 影「説教じゃないすか」
永 瀬「違えってば。まあ、あれだよほら」



永 瀬「……仲良くなりたい……」



直 子「分かんないけど、何か永瀬さん大変そうだね」


 そのとき店に入ってきたのは光友銀行の美波(泉里香)と亜衣(五島百花)。プライドにかけて永瀬を無視したい美波だが、亜衣はそもそも、美波と永瀬はまんざらではないと思っているし、しかも今回は永瀬の連れ合いがイケメンの十影なので、積極的である。



正と直子「いらっしゃ~い」
永 瀬「あ、榎本さん、いっしょにどうですか?」
美 波「いえお構いなく」



亜 衣「どうも。登坂不動産の方ですか?」



永 瀬「榎本さん」
美 波「ハァ……」



永 瀬「はい、あのハイボールふたつ」



永 瀬「十影君、あのちょっと挨拶しようかね。うちのメインバンクの光友銀行の方だからさ」



永 瀬「え、榎本美波さんと」



亜 衣「松田亜衣です」
十 影「おれもう帰ってチルっていいですか?」



美 波「チル?」



永 瀬「Z世代なんで」



永 瀬「昭和生まれの僕たちには何言ってんのかよく分かんないですよね」
美 波「昭和? 私はわかりますよ」



美 波「チルっちゃうんですよね。チルっちゃってください」


 原作やドラマの設定はわからないが、ここは中の人の実年齢で考えてクスリと笑う場面だろう。泉里香は1988年(昭和63年)の10月11日生まれ、ギリ昭和世代である。ちなみに山Pは1985年(昭和60年)4月9日生まれね。



 浜千咲の時代は11月10日生まれということになっていて、CBCの実写版セーラームーンサイトの「美少女日記」でもそう書かれていたので、泉里香になったとき10月11日生まれというのは誤記か真実かというのがおおいに話題になったっけね。あれも遠い昔の話だ。



亜 衣「もう少しいいじゃないですか」
十 影「タムパが」



美 波「ああ、お友達とこれからパーティー。あれでしょ。タコ焼きとかみんなでクルクルっとね」



亜 衣「それタコパです」
美 波「え何、何」


 まあね。ハナさんにとって最高の恋の想い出は、弱木の家でタコパをしたことだから、どうしてもそっちへ連想が行ってしまうのはしかたがない。



 そういえば『密告はうたう2』にチャラ田(猪塚健太)がマジメな顔をして出ていて、ちょっと面白いんだが、それはまたの機会に紹介します。さてここから先、セリフがちょっと分かんなかった。



永 瀬「タムパ。タイパとも言いますがタイムパフォーマンスの略で無駄な時間を減らしたいっていう」



美 波「あ~あ、そっちね」
永 瀬「え、マジ分かってます? それオレでも分かりましたけど」



美 波「もうその話やめて」



美 波あえ~、ちらましね



十 影「(鼻で笑って)何語?」



美 波「あんたが言うな」



美 波「あえ~、全くまた、はんかくせえやつ、ひとり増えて」



美 波「せっかく仕事終ってゆっくりまんまでも食うが思ったのに、こいだば余計おったでるはぁ



美 波「なんもかんも全部この男のせいだ。あぇ~」



永 瀬「お愛想お願いしまぁす」


 「こいだば余計おったでるはぁ」って、標準語に訳すとどうなるのか。もし秋田弁ネイティブの方がいらしたら、解説していただけるとうれしいです。今回はこのへんで、へば。