実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第968回】ついに迎えたクライマックス・大完結編の巻(泉里香inドラマW『松本清張 眼の壁』19)


Youtubeで突然というか、ひさしぶりに実写版セーラームーンの観賞会ライブ配信を再開した沢井美優(「まぁいっか生配信!!セーラームーン鑑賞会〜19,20話〜」2024年7月27日)。ベリーショートになって初めてのお目見えか? とにかくAct.19とAct.20を沢井さんと一緒に観賞だ。



 Act.19は「うさぎのどきどきバレンタイン」。放送日が今から20年前のバレンタインデー(2004年2月14日)。ママの友だちの「野崎さんところの、ひかりちゃん」を何かの事情で1日、月野家で預かることになり、うさぎがお相手に。



 でも、ひかりちゃんは、うさぎなんかよりも大人で、もうバレンタインデーにチョコを渡したい相手がいて、(地場衛にチョコを渡したいけど陽菜さんがいるしなあ)とか悩んでいるうさぎとは違って、恋愛に超積極的である、という話。



 ひかりちゃんを演じた望月瑛蘭さんは1995年4月生まれだから当時8歳、現在29歳。原宿のお店で店員兼モデルみたいなことをやっているらしい。




 そしてAct.20はダーキュリー序章。バレンタインデーに、みんなに毛糸の手袋を編んでいた亜美がクンツァイトに連れ去れ、誰もいないクラウンで終る。



 それにしても沢井さん、思い切って髪を切ったなぁ。「和田アキ子みたい」とか凄いコメントがあった。そんな沢井も、Act.20のエンディングには思わず涙ぐむ。



 私もコメントしたかったが、10年くらい前にセーラームーンミュージカルのビデオクリップを上げたら著作権違反でアカウント停止になって、それ以来YouTubeのアカウントを持っていないので、コメントできない。とほほ。
 


 さて、長らく続いた『松本清張 眼の壁』第5話(最終回)レビューもいよいよ今日で終わりだ(2022年7月17日放送、原作:松本清張/脚本:深沢正樹/照明:宮脇正樹/撮影:金澤賢昌/監督:内片輝/チーフプロデューサー:青木泰憲・的場政行/制作:WOWOW・ファインエンターティメント)。
 


 村木(上地雄輔)と萩崎(小泉孝太郎)が出かけている間、絵津子(泉里香)は水嶋の呼び出しに応じて、山杉社長こと絵津子と健吉の叔父、梅村文男(陣内孝則)に会う。このままでは萩崎の命も危ない。もう誰も山杉を止められない。自分が刺し違えるしかない、という悲壮な決意である。だが、そんな絵津子の魂胆など、海千山千の山杉にはお見通しである。



山 杉「やっと会えたね。心配していたよ」



絵津子「これで終わりにして貰えませんか?」
山 杉「どういう意味かな?」
絵津子「これからは弟のぶんまで私が働きます。だから他の人には手を出さないでください」



山 杉「やけに素直だね……そういうことなら今までのことは全て水に流そうか」




山 杉「ははははは」



山 杉「お前のこういうところ、つくづく私と同じ血が流れていると感じるよ」



山 杉「ふん、お前は私のことをよおく分かっている」



山 杉「逆らった人間は絶対に許さないとね」



山 杉「そんなお前が服従するはずがない」



 一方、殺された田丸(加藤雅也)の遺品、捜査内容が記された手帳を瀬沼(山崎銀之丞)より託された萩崎は、そこに居なくなった絵津子を探すヒントを見出そうと必死だ。



村 木「この手帳か」
萩 崎「ああ。絵津子さんは山杉のところにいるはずだ」



萩 崎「山杉の居所さえ判れば……」



萩 崎「これは……」
村 木「山杉商事の固定資産台帳だ」



村 木「建物やら土地やら、けっこうあるぞ」
萩 崎「これは!」


 固定資産台帳から、山杉が隠れていそうな廃工場を見つけた萩崎は、絵津子の身が心配でならず、すでに深夜ではあったが、単身乗り込んでゆく。



 誰もいないはずの工場のなかで、明るく炎が燃えている。中の様子をこっそりのぞき込む萩崎だったが、後ろから忍び寄った水嶋にまったく気づかない。後頭部を強く殴られてあっさり昏倒する。



 そして意識が戻ったとき、萩崎は絵津子と二人、手足を縛られ、身動きできない囚われの状態となっていた。




萩 崎「絵津子さん」



絵津子「ごめんなさい」



山 杉「残念なかたちの再会だね」



山 杉「絵津子はな、お前を助けたい一心で、私と刺し違えようとしたのだ」



山 杉「しかし結果はこのとおり」



山 杉「これからお前たちには、ここで焼身自殺をしてもらう」



萩 崎「ここは山杉商事のもちものだ。こんなことしたらすぐに足がつくぞ」



山 杉「想定内だ」



 山杉の命令ならなんでもやる危険な男、水嶋(忍成修吾)がポリタンクを持ち出し、傍らの大きな木箱に中身をかけると、くわえていた煙草を放り投げた。たちまち木箱は炎に包まれる。そして燃える木箱の中から男の声がするのであった。



男の声「おい、何をするんだ!」



絵津子「誰か中に!」



山 杉「ここに遺書がある。」



山 杉「私はすべての罪を償うために、共犯の黒池絵津子、その恋人である萩崎竜雄と共に焼身自殺をはかる。山杉喜多郎」



萩 崎「また身代わりの誰かを……」
山 杉「身代わり? 馬鹿なことを」



山 杉「あれは私だ。体格も年齢も血液型も、山杉喜太郎以外での何ものでもない」



山 杉「こいつはな、一生かかっても返せない借金を背負って、それを今日ここで清算するんだ。おかげで家族にも友人にもこれ以上の迷惑はかけない」



(男の悲鳴)



絵津子「狂ってる……」



萩 崎「山杉、自首するんだ」



山 杉「(笑いながら)自首? 何をいまさら」



萩 崎「死んでも、マスコミは必ずお前の正体を暴く」



山 杉「マスコミ?」
萩 崎「村木が必ず……」



山 杉「そいつはお前のことを信用するかな?」



萩 崎「何?」
山 杉「黒池絵津子に惚れたお前は、求められるまま、ウキシマ電業の手形詐欺に加担した」



山 杉「その詳細を全てここに書いてある」



絵津子「嘘ばっかり!」
萩 崎「そんなものであいつは騙されない」



山 杉「騙すもなにも、お前は絵津子に惚れてるじゃないか」




 図星を指されて萩崎が動揺すると、萩崎の肩をしっかりつかんでいた絵津子の手が離れてゆく。それはどういう意味なのか。



山 杉「お前が余計なことをしなければ、皆変わらず幸せに暮らせていた。私も健吉も」



山 杉「絵津子も。そうだろう」



山 杉「関野と田丸が死んだのも、お前のせいだ」


 木箱から聞こえていた悲鳴も途絶え、手下の水嶋は淡々と事務的に、周囲にポリタンクの灯油をまき散らす。



山 杉「お前の間違った正義感が、みんなの幸せを奪ったんだ」



絵津子「違う。あなたは何も分かってない。私はあなたのそばにいて、一度だって幸せを感じたことはない」



山 杉「(笑いながら)何?」



絵津子「私も弟もずっと逃げ出したかった。ただ怖かっただけ。あなたとの人生は恐怖でしかなかった」



 さあさあ、どうなる?


 というところで、残念ながら『眼の壁』レビューはここで終わりにしておく(え〜っ)。このレビューは、WOWOWドラマだから詳しくやっていた面もあるのだが、現在はAmazon Primeで配信中なので、クライマックスは各自お楽しみいただきたい。別にWOWOWを下げてAmazon Primeを上げる意図はない。WOWOWはオリジナルドラマでセーラー戦士をよく起用してくれるすばらしい有料衛星放送局です。


連続ドラマW『密告はうたう2』2024年8月11日放送開始


 が、しかし加入者数250万人(WOWOW)と加入者数1500万人(Amazon Prime, 国内)という差は圧倒的すぎる。「少数しか視聴できない有料放送ドラマだったので詳しくレビューしてみましたが、現在では多くの方が簡単に視聴可能になったので、全面ネタバレもよくないので、盛り上がってきたところで打ち切ります」という理由で、レビュー終了でございます。ちなみに、第2話あたりから、すでにドラマ版は原作とおおきく異なる展開になっていて、ドラマも原作も両方別々に楽しめます。



 以上、WOWOWドラマW『松本清張 眼の壁』レビュー終わり。ながらくお付き合いいただき、ありがとうございました。さて次回からは何が始まるか。


祝!泉里香さん大河ドラマ出演 特別企画
『正直不動産2』全話レビュー

 放送中はちゃんとやってなかったもんでね。ということでお楽しみに。北川景子・吉岡里帆・湊かなえ『落日』のレビューはもう少し先、秋になって映像ソフトがリリースされてからにするね。では、また次回。