『正直不動産』お馴染みの居酒屋、若松夫妻(湯江タケユキ・伊藤麻実子)が営む「しょうじきもん」。シーズン1では酔った勢いで月下(福原遥)とタッグを組んで永瀬(山下智久)を圧倒した美波(泉里香)が、今度は上司の真耶(松本若菜)と何かやるらしい。
そして福原遥と恒松祐里のツーショット。この二人ってドラマでの共演はひょっとして初めてではないか?
1. 吹き替えの問題
さて『セーラー戦士 20年目の同窓会』(2023年12月25日、CBC)レビューの続きだ。
安座間「私と景子がすごい怒られている気がする」
北 川「泣いたよね、泣いてたよね」
安座間「うん、よく泣いてた。あはは」小 松「泣いていたイメージある、安座間」
沢 井「あはは、可愛い。アクションで泣いていたの憶えている」
安座間「私が大きいから、代わりの人がいなくって、私だけ1人で、本人でやんなきゃいけなくって」
安座間さんだけアクションの吹き替えなしっていう光景を、ちょっと見てみたいですね。
そういえば、なんか実写版の放送開始前後に、偶然ロケに遭遇した人が、現場の様子を撮影してネットに上げてくれたことがあった。いまとなっては貴重な資料だ。それらのなかに、戦士とスタントの両方が映っている画像もあったと思うんだけどな。ちょっと古いフォルダを探してみたんだが、見つからなかった。
まあどのみちこれと同じくらい遠目の画像で、どっちが本物でどっちがスタントかは判明できないくらいだったと記憶しているけど。また見つかったらご紹介します。
2. 爆発の問題
沢 井「代わりがいる人たちは、回ったりとかね、やってるし」安座間「そうだよね」
沢 井「こう、クルクルって、ターンとか出来るから」
安座間「できると思って。でも私はやっぱ、プロには構わないから、一人だけ遅れちゃったりして、カメラマンさんにすっごい怒られたりして、『出来ないよぉぉ』って(笑)」
北 川「カメラマンさんにも怒られた。『ここって言ったらここに戻ってこいよ』って」小 松「言われた。ね、それができないんだよね」北 川「バミリのところに」
小 松「バミリとか分かんないし」
泉 「業界用語を覚えたのもこの作品な気が……『八百屋』とかさ」北 川「そうそうそう」沢 井「八百屋ね(笑)」
北 川「あれ何、あのアクションとかグリーンバックとか」
泉 「あと炎とか」沢 井「そう炎炎炎」
安座間「ナパーム」
沢 井「ナパーム!」
炎、そしてナパームといえば、Act.36のプリンセス・ムーン覚醒だ。ロケ地は栃木の岩舟山中腹採石場跡。最近はライダーや戦隊の爆破も炎も、リアルでなくデジタル処理されることが多くなったので、こういうロケも回数が減ったように思う。松阪桃李はどこかで、『シンケンジャー』のロケではナパームで死ぬかと思った、とか言っていたけど、沢井美優は動じていないぞ。てか、いまの上の動画を見てもらうと、後ろのマーキュリーたちが手を上げて顔を防いでいるのがわかる。これが通常の反応なのだろう。
実写版ではAct.36のほか、最終回直前のAct.48で、戦士たちが為す術もなく見守る中、セーラームーンがメタリアに乗っ取られたエンディミオンを刺したのもここだった。決して回数は多くないが、印象に残るロケ地だったに違いない。
北 川「そうそう。私めっちゃ採石場行ったよ」小 松「行った」沢 井「行ったね」
安座間「行った」沢 井「岩船ね」泉 「懐かしい!」
北 川「味の素スタジアムと採石場めっちゃ行かなかった?」沢 井「行ったね」
小 松「味スタ」泉 「味スタ多かった」
沢 井「行った行った」北 川「戦ったよね。戦った」
戦士たちがいかにも懐かしそうに「味スタ」なんて言うものだから、「あれっ? 当時からそんな呼び方だったか?」と思って調べてみたら、東京スタジアムのネーミングライツを「味の素」が取得して「味の素スタジアム」としたのは2003年3月。ちょうど新名称になったばかりのころだったんですね。
3. 寒さの問題
ここからの話題は、おそらくAct.12のことを指している。戦士たちが縄跳びで妖魔の触手攻撃をかわして、セーラーVがヴィーナスとして登場する回だ。
小 松「寒かった」
沢 井「味スタがたぶん一番寒かったと思う」
北 川「『若いから大丈夫』とかじゃないからね」沢 井(笑)
小 松「いや本当に」北 川「本当に寒いからね」小 松「もう素肌見えてるからね、ほぼ」
ちなみにこのAct.12について、当時の東映公式ページにはこんな記事が掲載されていた。
Act.12のアクションシーンは夜。3晩にわたった撮影中、あの姿の彼女たちは凍えっぱなし。
「冬服バージョンの、3倍あたたかいレオタードになるって聞いたんですけど……」
そのとおり、君たちが、すでに着ているのがそれだ!
Act.11から冬服化している戦士たち。
従来の3倍の厚みですから、「バレない……?」と心配されたのですが、彼女たち自身にすらバレませんでしたとさ。(;_;)
というわけで、Act.11以降の戦士のコスチュームは、Act.10までとは違って3倍厚い冬使用のレオタードだそうなので、みなさんも改めて実写版を確認してみてはいかがだろうか。
4. ブーツの問題
で、話はハイヒール組とブーツ組の話に移る。寒いときにはブーツ組がうらやましいと。これは鈴村監督のYouTube「グラサンナイト」でもネタにされていたね。
北 川「ブーツの子たちがうらやましい」
小 松「そうだよね、うちら、仕込めなかったよね」北 川「靴下を履けないから」
安座間「ブーツ」
沢 井「ブーツが唯一のね」
北 川「そう。中にカイロとか入れられるじゃん」
泉 「入れられた」
沢 井「でも夏は暑いんだよ」北 川「確かにね」
このブーツ・ヒール問題、ちょっと話の角度は違うが、これも東映公式サイトの裏話の中に、ヴィーナスの靴はシチュエーションに応じて何種類も作られていることが、ちっちゃい画像とともに明らかにされていた。
これはおそらく、ヴィーナスに限った話ではないと思う。少なくともマーズのヒールも何種類か用意されていたのではないかな。そもそも戦士の足許がアップになる機会がそんなにないのだが、たとえばAct.11でジャンプしたあとのマーズのヒールは、ほかの回よりちょっと低いような気がするが。
う〜ん、どうかなあ。で一方ブーツ組なんだけど、特にセーラームーンのブーツってどうなんだろう。
実写版セーラームーンのアクションは、彩木エリさんを中心に創り上げられていったという。仮面ライダーや戦隊のように、変身後を全面的にスーツアクターに委ねるわけにもいかず、それぞれの事務所が大切に育てている美少女に無茶をさせるわけにもいかない(北川景子はAct.4で早くも肩を脱臼したそうだが)。そういう状況で試行錯誤が重ねられていったようだが、もともとスポーツ少女だった沢井美優の身体能力の高さがどんどん前面に出るようになる。
そうなってくると、ブーツもアクション向けに工夫されたのかも知れないな、と思ったりする。が、いまのところセーラームーンのブーツについて、違いは確認できていない。
ともかく、実写版セーラームーン全話を通しての履き物の検証は、まだ前例のない研究課題である。誰か頑張ってやってみてくれ。
沢 井「なんかそれぞれの装着物とかも、意外とさあ」
北 川「自分でつけてなかった?」
小 松「最後はね、もう」北 川「もう入らないだろうな」
沢 井「ねえ、入ら……今はね」
北 川「私はもう無理」沢 井「今は(笑)」
だいぶマタニティ仕様になってきた北川さんが「私はもう無理」と言うと、そのお腹を見て「今はねぇ」と笑う沢井と仲間たち。こんな同窓会を地上波のテレビで観ることができるなんて、20年前には想像もしなかった。改めて、ほんとうに喜ばしい。次回へ続く。