実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第941回】20年目のサプライズ の巻:CBC『セーラー戦士 20年目の同窓会』(2)


 ももクロの高城さんが離婚を発表されたと思ったら、百田さんが結婚を発表された。あそこはグループ内で結婚は1名までというルールでもあるのだろうか。ないよね。ともあれ、おめでとうございます。



 どうせなら、昨年グループ活動を再開したNegiccoみたいに、メンバー全員結婚して全員ママ(しかも全員子どもが同学年!)という境地を目指して欲しい。しかし北川景子の復帰も早かったが、Negiccoの活動再開も早かったね。


だけど私たち
全然、変わんないよね
20年前も鏡の前でメイクとかしながら
おやつのこと
お洋服のこと
彼氏のこと話してた


いつの間にか私たちも
子供が生まれたのです
ネギの子供はネギ坊主
めでたい・ヤイヤイ・ふぁんれたー
ご声援アリガトございます!
私たち ここからどこまで行けるのか
行けるのか


Negicco「おひさしぶりです・お元気ですか」2023年
作詞・作曲・編曲:小西康陽



 新潟市美術館では「あしたもアイドル Negiccoのアートワーク」が開催中。新潟市は震度5で、地域によっては液状化現象がひどいとも聞くが、新潟市美術館は通常通り開館しているようだ。



 というわけで、こちらも結成、ではないけれど、放送以来20年間、ずっと仲の良い実写版セーラームーンの戦士会。その様子を初めてカメラが捉えた『セーラー戦士 20年目の同窓会』(2023年12月25日、CBC)レビューの続きでございます。オーディションで披露した一芸は、小松彩夏が「エア卓球」で安座間美優が「股割」り。沢井美優は覚えていない。泉里香は、どさくさに紛れてここでは何をやったか言っていないが、サックスを吹いたか? そして北川景子は伝説の芋版。



北 川「私はその、オーディション要項が来て、ピアノとか習っていたんだけど、ピアノは持っていけないじゃん、その、神戸からは」



北 川「で『どうしよう』ってなって、ちょうどそのちょっと前に美術の授業かなんかで、その芋版をやってて、で彫刻刀も持っていたし、お母さんに『サツマイモある?』って聞いたら(一同笑)『あるよ』ってなって、で当日の朝、サツマイモを半分に切って、ラップで表面を」
沢 井「ちゃんと持参して」



北 川「そう。サツマイモと彫刻刀と……インクは父に借りて、そうそう、あと半紙を切って」


 北川さんの芋版は、何だかんだと有名なエピソードになってしまっているが、ここで明確になった事実は以下の通り。北川景子はサツマイモを半分に切って、半分には事前に「仕込んで」おいた。つまりあらかじめ「北川景子」と名前を彫っておいて、オーディションの場で押印してみせたのである。そして残り半分のサツマイモと持参した彫刻刀で、その場で即興の芋版を作ったのである。




小 松「だってこれ反対に彫らないといけないんだよね」
北 川「そうそう」
小 松「そうだよね」
北 川「そうそう、反転しなきゃいけないから」
小 松「そうだよね、それがめっちゃ、ねえ」



北 川「けっこうハードル高い」
沢 井「でも『北川景子』はわりと」



北 川「……違う、これはたぶん、仕込んでたのかもしれない」



沢 井「仕込んで(笑)」
北 川「これは、もしかしたら」



小 松「ああ、この『タケ』だけその場で」
北 川「だってもう私、その場で両方彫ったとは思えなくて、たぶん彫ってって『私、特技がこういうもので』っ言って見せたのかもしれない」



沢 井「でもすごいよ」


 これで二つの芋版の出来の違いは分かったが、ではその場で彫ったという「タケ」(「北川景子」と較べてしまうとかなり雑)とは何か。武内直子先生の「タケ」かな、と思ったが、すでにコメント欄でご指摘いただいたとおり、これはちょうど前回の最初のほうでご紹介した、実写版チーフプロデューサーにして、今回の同窓会番組を企画した岡崎剛之のファーストネームということだ。『宇宙船』2004年1月号より。


 
……彼女の初仕事となった「セーラームーン」。そのオーディションでこの大役を射止めたのは、なんと「イモ版」のおかげだったという。
「1次審査で一芸披露というのがありまして。何をすればいいか全然分からなかったんですけど、前の日に、家にさつまいもがあったので、『コレだ!』と思って持って行きました。その場で彫刻刀で岡崎(剛之)プロデューサーの名前を彫って、プレゼントしました」
彼女の何がすごいかというと、作業している間、漫談のようにノンストップで喋り続けていたという。
「私は神戸出身なんですけど、このイモは鹿児島ですよねー、神戸といえば、神戸牛がありますけど牛肉は彫れませんよねー……とか何とか(笑)。本当はすごく焦ってました。持ち時間は決まっているし、完成しなくちゃ意味がないし、かといって失敗もできないし」


 ということですね。以上でオーディションの話を終えて、次は撮影に入ってからの想い出話。というか苦労話。



沢 井「なんか1年間一緒にいるって」
北 川「以上でしょ」
沢 井「そっか1年以上か、撮影」
沢 井「ほぼ毎日だし」



北 川「毎日どころじゃなくなかった?」



北 川「本編(の撮影が)終ってさあ、アフレコ行ったり、なんかライブとかもあってさ、歌ったり」



沢 井「え、ドラマは初めて?」
 泉 「うん。初めて」
沢 井「あっそうなんだ」



安座間「沢井以外初めて」
沢 井「そうなんだ」



安座間「なんかみんな、沢井はアレだけど(笑)、あの、なんて言うの、(ドラマの)経験あるけど、みんなが初めましてだったから『頑張ろう』ってなったんじゃない?」
沢 井「ああそれはあるね」



北 川「みんなで乗り越えて」



沢 井「楽しいことも辛いことも(笑)」



安座間「辛いこといっぱいあった(笑)」
 泉 「本当、辛いこといっぱいあったね」



北 川「あの、オーディション終ったその日だっけ、めっちゃ怒られたの憶えていない?」
安座間「記者発表の後」



北 川「記者発表だっけ、めっちゃ怒られたよね?」
 泉 「めっちゃ怖かった」



沢 井「その記憶がぜんぜんなくてさあ」



北 川「いや沢井さん怒られてないもん」


 制作発表の記者会見のあと、田崎竜太が抜き打ちで行ったレッスンの様子は、放送開始の前の週にオンエアされた『メイクアップ! 美少女戦士セーラームーン ~少女がセーラー戦士に変わるまで~』(2003年9月27日、CBC)で少し観たおぼえがある。けっこう沢井さんも厳しいことを言われていたと思うけどね。







 そのあたりの話がさらに続くが、本日はこの程度で。あちこち冷え込んできております。みなさまお大事に。


『宇宙船』2004年1月号より