今年もだんだん年の瀬っぽくなってきましたね。12月25日にはCBCでセーラー戦士同窓会の特番がある。わずか30分なので大した内容は期待できないが、愉しみですね。やっぱり安座間美優(12月26日生まれ)の誕生祝いから始まるのであろうか。
前回は日本レコード大賞に触れたが、「紅白歌合戦」に対する興味も、私は年々薄まってしまっていて、3年くらい前から、テレビで紅白をちらちら観ながら、タブレットで「ももいろ歌合戦」をダラダラ見るほうがメインになりつつある。
ただ今年は、橋本環奈と浜辺美波が司会をすると言うし、産休でなければ北川さんも大河の功労者として何らかのかたちで姿を見せてくださるのではないかと思うので、いちおうチェックはしたい。
そういえば以前、橋本環奈がRev. from DVLのメンバーだったとき、2015年の握手会のスケジュールを見て驚いたことがあるけど、たぶんこのブログでは取り上げていなかったので出しておく。2レーンあって、第2レーンでは他のメンバーが3人ぐらいずつ一時間くらいで交替してゆくのに対して、第1レーンでは午前・午後ぶっ通しで橋本環奈が担当するという、凄まじいものである。
それで、あの有名になったGIFのテンションで握手会(ハイタッチ会か)をこなしているのだから、アイドルってたいしたもんだよね。
すみません。本題に入ります。『眼の壁』第2話(2022年6月26日放送、原作:松本清張/脚本:深沢正樹/照明:宮脇正樹/撮影:金澤賢昌/監督:内片輝/チーフプロデューサー:青木泰憲・的場政行/制作:WOWOW・ファインエンターティメント)。
消息不明になった関野部長(甲本雅裕)の最後の連絡によれば、二億円詐欺の犯人「堀口」は、大物代議士、岩尾輝輔(金田明夫)が所有する車に乗って姿を消したという。
萩崎(小泉孝太郎)は岩尾が出入りする銀座のクラブ『月世界』に潜入し、そこで関野に詐欺師の「堀口」を紹介した山杉商事の事務員、絵津子(泉里香)が、岩尾代議士お気に入りのホステスとして働いていることを知る。
店を出て行く岩尾の後を追おうとした萩崎は、田丸(加藤雅也)というベレー帽の謎の男に腕をつかまれ、強引にもとの席に引き戻される。田丸は絵津子を指名すると、萩崎の相手をしていたホステス、みゆき(小向なる)を連れて席を外す。こうして萩崎ははからずも、絵津子と二人だけで話をする機会を得たのだった。
絵津子「お二人はどういう御関係なんですか? 同じお仕事って感じでもないし」萩 崎「それが、さっき声を掛けられたばかりなんだ」絵津子「え? それで御一緒しているんですか? おかしい(笑)」
萩 崎「……ねぇ、さっき出ていったのは代議士の岩尾輝輔さんだよね」絵津子「ええ、そうですよ」萩 崎「親しいようだったね」
絵津子「大切なお客さまです。萩崎さんも。みなさん同じですけど」
そんな会話をしている二人のテーブルには、田丸のシガレットケースが置きっぱなしになっていた。なかには盗聴器が仕込んであって、トイレに立った田丸は、一服しながらイヤホンに集中している。萩崎と絵津子が二人きりになったらどんな会話をするか、聴いてみようという魂胆だったのだ。
絵津子「それより萩崎さんのことを教えてくださいよ」
萩 崎「特別、話すほどのこともないんだけど」
絵津子「何のお仕事している人?……う~ん、堅そうに見えるから……分かった。公務員さん?」
萩 崎「……本当に初めましてかな……」
萩 崎「堀口という男のこと、知っているか?」
「堀口」という名前が出たとたん、慌ててタバコをもみ消し、みゆきを連れて早足に二人のテーブルに戻る田口。まさか萩崎がここまで直球の会話をするとも予想していなかったのだろう。どストレートに言えば、相手も正直に答えてくれるものと信じている。実際、そういうところが、絵津子の心を動かす結果になるのだが。
絵津子「知りませんけど」
萩 崎「関野徳一郎は? ウキシマ電業の関野徳一郎」
絵津子「ねぇなに? 何のゲームこれ?」
萩 崎「分かっている。君は山杉商事の人間だ。なぜこんなところにいるんだ?」
田 丸「お待たせしました……あれ、お邪魔でしたかな?ははは」絵津子「お帰りなさい」
田 丸「萩崎さん、硬いなあ、硬い」
╳ ╳ ╳
絵津子「またお越しくださいね」田 丸「ええ。また来ますよ」
田 丸「萩崎さん。そんな熱い目で見つめたら、絵津子さんは怖がりますよ」
田 丸「さ、行きましょう」
田 丸「じゃ私はここで」
萩 崎「待ってください。貴方は誰なんですか?」田 丸「それを聞いても頭の中がこんがらがるだけです。これ以上、魑魅魍魎が増えても困るでしょ。あなたに答えは見つけられない」
萩 崎「何を知っているんですか……関野部長のことを?」田 丸「ひとつだけ忠告しておきますよ。この店には二度と近づかないことだ」萩 崎「どうしてですか?」
田 丸「逃げたほうが良さそうですよ」
田 丸「じゃあお先に」
追いかけてくるおっかないお兄さんたちをなんとか巻いた萩崎は、翌日、出社して山岡常務(おかやまはじめ)に経緯を報告する。
しかし役員会では、顧問弁護士の瀬沼 (山崎銀之丞 )に苦情を言われてしまう。
瀬 沼「山岡常務、私を信用していただけませんか?」
瀬 沼「彼の協力は無用です」
山 岡「萩崎君が動いていることをよく御存知ですね」
瀬 沼「私も調べを進めていますので。あなたが調べたところで何かが分かるはずもない。時間の無駄だ……申し訳ないが、あなたの存在は我々の仕事の支障になる」
瀬沼弁護士はまだ伏せているが、要するにあの田丸という謎の男は、瀬沼の依頼でこの件の裏を探っているその道のプロなのだ。萩崎の行動がストレートすぎて危なっかしいので介入したのである。
そんなふうに会社からは行動を規制されるが、一方では関野の妻、千代子(中島ひろ子 )からも会社に電話がかかってくる。捜索願を出したものの、何の反応もない。
千代子「竜雄君、忙しいところごめんなさい」
萩 崎「いえ、こちらこそ連絡せずに申しわけありません。警察から何かありました?」千代子「いいえ、何も……竜雄君、主人が居なくなったことに、なにか心当たりがあるんじゃないの?」
千代子「知っていることがあれば教えて欲しいの。どんなことを聞かされても驚かないから」
萩 崎「すいません。お話できることはないんですが、部長の無事を信じています」千代子「……そう、ありがとう……何か分かったら連絡ください」
行動は規制されるし、お世話になっている関野部長の奥さんに何も言えないもどかしさ。萩崎は再び、新聞社の友人、村木(上地雄輔)と会う。
村 木「『月世界』へ行っただろ」
村 木「岩尾議員、見たか?」
萩 崎「見たよ」村 木「愛人のホステスは? 見たか?」萩 崎「……」
村 木「……『月世界』のこと話すんじゃなかった。あそこ、かなりやばい」
村 木「こっちも気になってな、調べたんだが、岩尾議員は面倒な連中とつながっているようだ」
萩 崎「面倒な連中?」
村 木「詐欺やら恐喝やら闇金融やら、あらゆる悪事に手を染めている起業者で、最近はフロント企業と言うが、それに近い連中だ」萩 崎「暴力団か?」
村 木「暴力団さえ巧みに利用して、その実体をつかませない悪知恵のはたらく奴らだ」
村 木「分かっているのは、『月世界』が入っているこのKSビルが拠点っていうことだけだ。お前が探っているのは、その連中のことだろう」萩 崎「ああ」
村 木「何があった。隠すな」
萩 崎「記事にされたら困るんだ」
村 木「しねえよ」
萩 崎「……手形詐欺だ……」
╳ ╳ ╳
村 木「堀口を気にしていた上崎絵津子ってのが、山杉商事の社員であり『月世界』のホステスでもある……ってことか」
萩 崎「ああ。岩尾の愛人かも知れない」
村 木「ややこしいな……お前が探っている連中は、俺たちがどうこうできる相手じゃない。分かるな」
萩 崎「関野部長を無事に見つけだす。それだけでいい」
村 木「二日後に『月世界』のママの誕生日がある。おそらくそこに岩尾も顔を出すはずだ」
村 木「関野部長をはめた連中も現れるかも知れない。乗り込むぞ」
萩 崎「村木、お前まで危険な目に遭わせるわけにはいかない」
村 木「オレの狙いはスクープだ」
村 木「政治家と詐欺グループの癒着なんて悪くないネタだろ」
ということで二日後の夜、萩崎と村木は、新聞記者とその助手のカメラマンみたいな体で、近くの雑居ビルかどこかから、ママの誕生パーティーに沸く、クラブ『月世界』の入り口様子を見張っているのだった。
萩 崎「どこかで見たような有名人もいるな。正面からぶつかっても何も答えてくれないんじゃないか」村 木「だろうな。突っつかれた奴らがどう動くかだ。その動きで詐欺集団の全体像が見えてくる。炙り出しだ」
萩 崎「岩尾の車だ」
村 木「行こう!」
村 木「岩尾先生『毎朝新聞』です。お話を聞かせてもらえませんか!」
村 木「先生、先生!」
絵津子「いらっしゃいませ」
岩 尾「いやあ盛況だな今日は」
村 木「岩尾先生、『毎朝新聞』村木です」
村 木「少しだけでもお話を!」
村 木「ある企業が巨額の手形詐欺にあったんです。二億円のカゴ脱け詐欺です」
村 木「心あたりはありませんか?」
岩 尾「心あたりはない」
村 木「先生が特殊な団体と癒着し、多額の献金を受けているという噂があるんですがいかがですか」
(ざわめく群衆)
岩 尾「……帰るぞ……」
村 木「先生、先生」
村 木「なんですか」
岩尾のボディガードと揉み合いになった表紙に、村木の懐から彼の名刺が落ちる。混乱したあたりの様子を観察する絵津子と萩崎の視線も一瞬交錯する。
つまみだされる村木の名刺を認めた絵津子は、それをさりげなく拾い上げて立ち去ろうとする。その前に立ちふさがったのは、この店ではボーイをやっている詐欺師の堀口(薮宏太)だった。
堀口は「駄目だ」というように、かすかに首を横に振るが、絵津子は背を向けて去って行く。
一方、萩先は岩尾代議士の行動を追ってビルの裏口に向かう。迎えの車がやって来て岩尾が乗り込もうとするが、誰か同乗者がいるようだ。
萩崎はその姿を確かめようと駆け寄るが、またしても突然現れた田丸に行く手を阻まれる。ここでようやく、萩崎は田丸の正体を知る。
田 丸「言いましたよね。二度と近づくなと。こっちはな、あんたの会社に依頼されて動いているんだよ。邪魔するな」
萩 崎「うちの会社から?じゃあ、瀬沼弁護士の」田 丸「そういう勘ぐりも余計なんだお前」
田 丸「寝てろお前」
田丸からボディに重い一発をくらって崩れる。さすがに今日はもうこれ以上の行動は無理だ。
身体を引きずり、アパートに引き上げた萩崎は、心配して待っていたくれた村木を誘ってバーへ。
村 木「田丸? 何者だそいつ」萩 崎「うちの会社に依頼されて動いていると言っていた」村 木「顧問弁護士のところの人間ってことか」萩 崎「おれもそう思ったんだが、分からん。だいたい瀬沼弁護士だって、こっちの敵か味方か分からないんだ」
村 木「ほかに何か分かったか?」萩 崎「岩尾が乗り込んだ車に誰かがいた。もしかしたら詐欺集団のアタマかも」村 木「顔は? 見たのか?」萩 崎「いや」
村 木「しかしこれで見えたな。関野部長をハメたのは、あのビルに巣くっている連中と見て間違いない」
村 木「何か、思った以上にやばいことに巻き込まれているんじゃないか?」
萩 崎「だとしても……」
村 木「そうだよな(笑)。お前はそういう奴だ」
一方『月世界』の方は、せっかくのママの誕生パーティーだったのが、騒動のせいでいささか興さめ気味である。
白けた空気に、早々に帰ってしまう客もいて、絵津子も見送りで行ったり来たりだ。
堀 口「岩尾先生は欠席。盛り上がらないな」
堀 口「あの男のせいだ」
堀口訳の薮宏太は伊野尾慧と同じHey Say Jump!だけど、年齢も一緒でジャニーズ事務所に入ったのも同期なんだそうだ。この『眼の壁』の役は、『家政夫のミタゾノ』新シーズンでバカっぷりにさらに磨きのかかった伊野尾君とは対照的ですね。
長くなってしまいました。今回はこのくらいで。ではまた。こっちの方もいよいよ、大詰めですなあ。