実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第935回】微笑む謎の美女の巻(ドラマW『松本清張 眼の壁』4)


『小松彩夏クリスマス&カレンダー発売イベント2023』
2023年12月23日(土)
1部 13:00開演/2部 17:00開演
会場】東京都新宿区
料金】全席自由 5,800円
チケット販売】小松彩夏通販サイト502STYLEにて販売
発売期間】2023年11月15日〜12月22日
イベント内容
トーク
ビンゴ大会
質問コーナー
ツーショット撮影
カレンダー、グッズ販売
来場者様限定お土産プレゼント、など



 一関観光大使の小松彩夏がナビゲーターを努めるYoutube「いちのせき観光ナビいち旅」が半年ぶりに更新されて、二本の動画が公開された。



 ひとつは一関・平泉の郷土料理を提供する「三彩館ふじせい」。一関市は「もちの里」なんだそうである。


 

小 松「岩手県最南部の一関市は、北上川下流域の米どころ。一関地方では、冠婚葬祭はもちろん、季節の行事、農作業の節目など、何かというと餅をついて食べるという習わしを受け継ぐもちの里」


 そうだったんですね。ただ私、NegiccoがCMをやり続ける間は、鏡餅は「サトウの切り餅」と決めている。今年も新作が撮影されたそうなので、東海地区でも、そろそろ放送されるかな。毎年末のささやかな喜びである。



 で、Youtube「いちのせき観光ナビいち旅」のもう一本は、宮城・秋田・岩手の三県にまたがる東北の名峰、栗駒山である。高山植物の宝庫で、国定公園になっている。



 Youtubeといえば「鈴村監督のグラサンナイト」のゲストが10月は安座間さんで11月は沢井さんだった。この番組も、すでに小池里奈、渋江譲二、小松彩夏、安座間優が出演済みだから、あと出ていないのは北川景子と泉里香ぐらいになった。この二人はどうか。難しいか。



 たとえば安座間美優の回で、変身後の衣装がレオタードなので冬の撮影が寒かった、しかも、ブーツ組はまだ足が保護されていたけれども、ヒール、パンプス派は足先まで冷たかった、という話題の時に、鈴村展弘がこんな感じで資料画像を紹介してくれる。



 顔はNGで脚は良いというのもよく分からない話だが、まあ北川さんの事務所への自主的配慮であろう。しかしこれはこれでありがい写真に見えてくるから不思議だ。ともかく「グラサンナイト」もどこかで要点だけまとめておかないとなあ。ネタは尽きない。
 しかし今はWOWOWの連続ドラマ『松本清張 眼の壁』のレビューが始まったところだ。みなさん、お付き合いください(2022年、全5話、原作:松本清張/脚本:深沢正樹/照明:宮脇正樹/撮影:金澤賢昌/監督:内片輝/チーフプロデューサー:青木泰憲、制作WOWOW)。



 時は1990年、バブル崩壊が始まりだしたころ。萩崎竜雄(小泉孝太郎)が経理課長を務めるウキシマ電業は、資金繰りが滞り、直ちに必要な億単位のキャッシュがなかなか調達できない事態に陥っていた。



 それを何とかしようとした萩崎の上司、経理部長の関野徳一郎は、取引先の金融業者、山杉喜多郎から、堀口勝(薮宏太)という自称金融コンサルタントを紹介される。薮は、大手企業と互いの手形を交換し、それをすぐに銀行に持ち込んで現金に換える、という奇抜な説を提案する。



 いつもだったら怪しいんだであろう関野(甲本雅裕)も、目先の危機に煽られて、つい薮(と名乗る男)の十分な身元調査もしないまま、話にのって、まんまと二億円の手形を騙し取られてしまった。



 責任を感じた関野は山杉の事務所ビルを見張り、仕事を終えてを出て行く山杉を秘かに追跡して隠れ家らしき雑居ビルを突き止め、その同じビルから「金融コンサルタントの堀口」が出てきたことを確認する。が、その事実を電話連絡で部下の萩崎に伝えたきり、関野の連絡は途絶えた。



 この萩崎竜雄(小泉孝太郎)という男は、かつて大企業に勤めていたが、粉飾決裁が常態化している職場に嫌気がさして退職した真面目な正義漢で、失職中の彼を拾ってくれたのが、今のウキシマ電業の関野部長である。



 幼いころ父親を亡くした萩崎にとって関野部長は父親みたいな存在で、また子どものいない関野部長と千代子夫人(中島ひろ子)も、日頃から萩崎を息子のように気にかけて、自宅に招いたりしてくれていた。



 翌日、臨時役員会議の結果、ウキシマ電業は警察に被害届も出さず、今回の一件を隠蔽する方針を決定する。企業としての信用を考えてそういう結論になったわけだが、会社のために資金繰りに奔走した関野部長の安否を気づかうこともなく、ただ理由不明の失踪ということで片づける社長以下役員たちの態度に、萩崎は憤懣やる方ない。



 それで持ち前の正義感から、自ら形詐欺事件の真相解明に乗り出したのである。ただ、もちろ上司の無事を確かめ汚名を挽回するための行動なんだけど、もうひとつ彼の脳裏にちらつくのが、あの謎めいた美女。



 最初に関野が堀口とホテルのラウンジで会った場面を、ロビーから遠目に眺めていた萩崎は、ふと、同じように二人を見守る視線が近くにあることに気づいた。二人の視線は一瞬、交錯するが、女は何もなかったかのようにきびすを返して立ち去った。



 あの女は無関係ではない、この事件を追っていけば必ず彼女と再会できる。そういう無意識の動機にも駆り立てられて、萩崎は粘り強く山杉事務所のビル前の喫茶店に張り込んでいた。



 するとその直観どおりに、山杉(陣内孝則)がその美女(泉里香)と共に出てくる現場を目撃する。女はそのまま待っていたタクシーに乗って去っていった。萩崎は事務所へ戻ろうとする山杉に駆け寄った。



萩 崎「すいません。山杉社長ですよね」



山 杉「どなた様ですか?」
萩 崎「私ウキシマ電業の萩崎と申します」
山 杉「ウキシマ電業の」



萩 崎「関野部長に紹介した堀口という人物のことを教えていただきたいんです」


╳    ╳    ╳



山 杉「彼は詐欺師だったらしいですね」
萩 崎「それを知った上で関野に紹介したんですか?」



山 杉「とんでもない! 私も騙されたんです。うちに近づいたのは、詐欺のターゲットを見つけるためでしょう」



萩 崎「手形を奪われたあと、関野はあなたを訪ねてきましたね」



山 杉「ええ。そりゃあもう凄い剣幕で堀口のことを訊かれたんですが、何も知らないんでね、答えようがありませんでした」



萩 崎「……その後、関野はあなたを尾行したようです」
山 杉「私を?」
萩 崎「そしてあなたが入ったビルから、しばらくして堀口が出てきたそうです」



山 杉「堀口があのビルから……やっぱり堀口は、あのビルにいたんだ……」



山 杉「い、いや私もね、堀口があのビルに出入りしていると聞いたもんですから、あの晩は探しだそうと向かったんです。私も被害者なんですよ」



山 杉「そうかぁ。堀口、油断してました」


╳    ╳    ╳



萩 崎「もうひとつ、いいですか?」



萩 崎「さっき一緒に出てきた女性はどなたですか?」



山 杉「ああ、上崎君ですか? うちの社員ですが、彼女がどうかしましたか?」



萩 崎「ウォルトンホテル東京で見かけたんです。彼女、関野と話をする堀口を見ていました」
山 杉「ああ、それは私が念のために堀口を調べさせていたからでしょう」



萩 崎「そうでしたか」



山 杉「彼女からは、不審な点は何もないと報告を受けていたもんですから」


 現時点で最も疑わしい人物に、初対面から手の内をバラしすぎだと思うが、つまり萩崎というのはこういう、嘘をついたり、手の内を読み合う駆け引きをしたりとかができない、実直な性格なのである。



 とはいえ、堀口が黒いセダンに乗って立ち去ったという情報はさすがに山杉には黙っていた。その晩、『毎朝新聞』の社会部記者、村木満吉(上地雄輔)が萩崎のアパートを訪れる。村木は萩崎にとって信頼できる友人だ。そこで関野が最後の電話で教えてくれた車のナンバー「品川 お 73-25」を調べてもらうことにしたのだ。



村 本「なんでこの車の持ち主を知りたい?」



村 本「憶えているか高校ん時、新聞部だったおれは、いっぱしのジャーナリスト気取りでスクープを追ってたよな」
萩 崎「ああ。おれはカメラ係やらされてたなあ」



村 本「無理やりやらせたのは最初だけだ。あとはお前がオレを引っ張っていた」



萩 崎「そうだったか?」



村 本「お前の熱すぎる正義感にはちょっと退いていた。あの頃から少しは成長してんだろうな?」



萩 崎「正義感なんかじゃない。大切な人のためだ」


 この「大切な人」はもちろん関野のことだけど、実はもうすでに、上崎絵津子(泉里香)のことにもなりつつある。でも、上崎絵津子が運命的に自分の心を掴んでしまっている事実に、まだ萩崎自身も気付いていない。



 村本が差し出した封筒には意外な人物の資料がはいっていた。保守党の大物代議士、岩尾輝輔(金田明夫)である。



村 本「ほい」



村 本「政治に疎くても知っているよな。長野県選出の与党の大物だ」



村 本「なんでそんな奴のこと、調べているんだ」



萩 崎「今は言えない」
村 本「記事にされたら困ることは?」



萩 崎「……岩尾に関して知っていることがあったら教えて欲しい。なんでも良い。頼む」



村 本「……銀座にあるKSビルって知っているか?」
萩 崎「……ああ……」



村 本「政界、財界、芸能界の大物、それにちょっとヤバい連中ご用達のバブルの象徴だ」



村 本「そこに『月世界』ってクラブがあるんだが、岩尾、そこのホステスと出来ているらしい」



萩 崎「ほかに無いか?」
村 本「はぁ?」



萩 崎「経済犯罪に手を染めていたりしないよな」



村 本「大スクープになるようなネタなら引き受けるぞぉ」



萩 崎「無いよ……そんなものは」


 ということで、このあたりからようやく「小泉孝太郎が政治家の闇を暴くドラマに出る」というキャスティングの妙が生きてくるのであります。上地雄輔もいい味を出しているね。



 翌日、萩崎はさっそく村本に教えられた銀座のクラブ「月世界」を訪れる。そしてそこで出会ったのは……。














ボーイ「いらっしゃいませ」



萩 崎「はい」



ボーイ「御指名はございますか?」


 そのボーイは、関野を騙した金融コンサルタントの堀口(薮宏太)その人だったが、一度ホテルで遠目に見ただけの萩崎には知る由もなかった、というところで『眼と壁』第1話の終了である。次回から第2話。