豪華キャスト出演のジブリ最新作『君たちはどう生きるか』公開、ネタバレ防止で“宣伝ゼロ”の「スラダン手法」踏襲も「劇場ガラガラ」空席だらけで「爆死必至」
(『週刊女性PRIME』2023年7月14日)
スタジオジブリの最新映画『君たちはどう生きるか』が7月14日、劇場公開された。映画監督・宮崎駿氏が2013年7月20日公開の『風立ちぬ』以来、10年ぶりに手がける長編アニメーション作品だが、ツイッター上では劇場の客入りについて「空席が目立つ」との報告が相次いでいる。
「これだけの豪華キャストなら、やはり大々的に宣伝していたほうがよかった気もします。というのも、ツイッター上では初日の劇場上映における座席予約状況が注目を集めていて、《君たちはどう生きるか 席ガラガラで草》《ジブリ作品の初日とは思えないほどの空席》《今日公開ってみんな知らないのでは……?》などと心配されています」(スポーツ紙記者)
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「宮崎氏の10年前の作品『風立ちぬ』は映画ランキング初登場1位を獲得していただけに、本来なら『君たちはどう生きるか』にも期待したいところ。しかし、あえて宣伝しなかったことが仇になっている様子の今、熱心なジブリファンがどれだけ頑張れるかにかかっていそうです。とはいえ、“ネタバレ厳禁”の雰囲気の中では、口コミを広げるのも難しそうですが……」(前出・記者)
この記事。最後はいちおう「果たして来週、『君たちはどう生きるか』は映画ランキング首位に立てているだろうか」という曖昧な結びかたをしてはいるが、タイトルからして週明けの「大爆死」を予想して書かれている。でも御存知のとおり結果は公開4日で『千と千尋』の記録を超え、初登場1位、この土・日で30億円越えは確実という状況。結局、爆死したのは『週刊女性PRIME』のほうでした。恥ずかしいのか『週刊女性PRIME』はその後、この映画について一言も記事をあげていない。まあでもこれ「スポーツ紙記者」の言葉を引用しただけだもんな(笑)。何にせよ、ツイッターの流言飛語に惑わされて記事を書くからこういうことになる。水でもかぶって反省しなさい。
あと、いよいよゴールデン進出となったテレビ朝日『家政夫のミタゾノ』シーズン6の心レギュラー(ヒロイン)に桜田ひよりが決定したんだが、まだビジュアルが発表されていないので、もう少し待とう。放送開始は2023年10月、毎週火曜日夜9時である。待ち遠しい。
と、今週も気の利いたマクラがあるでもなく、本題に入ります。フジテレビ『まつもtoなかい』上沼恵美子と北川景子ゲスト回(2023年5月7日放送)レビューの第6回。
ではない。今回は先日放送された同番組の「未公開×総集編SP」(2023年7月16日)から、本編では未公開だったトークを紹介する。
松 本「どうでしょう北川さんから、まあ色々あるでしょうけど何か質問て言うか」
北 川「私デビューして東京来るまで、上沼さんが関西でメインでやってらっしゃるって知らなかったんですよ。もう全員が知っていると思っていた」
中 居「ああ、全国で放送されているんじゃないかと思っていた」
松 本「それ関西あるあるよね。おれも鶴瓶さんって全国区やと思っていた、おれ小学校ん時。あの頃はぜんぜんそうじゃなかったっていうのを、東京へ来て分かるっていうか」
中 居「観ているほうは全国ネットっていうのを知らないもんね」
北 川「はい。だからいろんな人に『上沼さんって凄いねんで』ってのを、東京に来て凄い、言いたいんですけど……」
上 沼「分からない」北 川「そう。それってどういうふうに思われるのかなぁと」
上 沼「悔しいです。はい。腹立ちましたね。やっぱり関西ローカルで、西は姫路、東は滋賀県までのためにね、あれだけ血と汗と流したんかなと思うと(スタッフ爆笑)返してくれと思いません」
北 川(笑)
前回も書いたが、私の印象では、上沼さんはNHK全国ネットで放送されていた『バラエティー生活笑百科』に1985年から2013年まで30年近く出演していたので、そこまで関西ローカルの人という印象はない。ただ結婚後に活動を再開するにあたって、主婦業に差し支えないよう、仕事の範囲は「西は姫路、東は滋賀県まで」にすると、夫と約束したのだというという。1990年代になると、子どもも手を離れたのか、名古屋まで来て仕事をやるようになった。しかし、高視聴率がずっと続くなか、大阪の仕事を優先させるという理由で降板している(『P.S.愛してる』中京テレビ、1993年~2001年)。もちろん東京からのオファーもあったろうし、本人としてはもっと全国区的に活躍したい気持ちもあったのだろう。彼女が「関西ローカル」と言うときの印象はだいたいそんな感じだ。
中 居「でもローカルでも全国でも、心構えとかエネルギーは一緒なわけですよね。それは変わんないですもんね」
上 沼「一緒です。もうサービス精神ていうのかな、そういうのがどうしても湧いてきます。間違ってんのかも分かんないし、『やかましなぁ』って思われてんのかも分かんないけれども、それが止められない」
松 本「トーク番組で何もしゃべらんと平気で帰っていく奴、信じられないですよね」
上 沼「(遠い目で)……そうですね」松 本「なんそれ」
中 居「いやだから誰か、いま出てきちゃったのかな。すぐ出てきちゃうから」
北 川「うふふふ」中 居「言わなくて良いんです。言わなくて良いんですよ」
上 沼「言わないですぅ」
松 本「でもいますよね、そういう人」中 居「まあまあ、ね」
上 沼「はい、あのぅ、テレビの前の人に分からんようなことを言うお笑いタレントって、いっちゃん好きやないですね。『内輪の話やんか』って」
松 本「ごめんなさい、上沼さんって嫌いな人って何人くらいいます?芸能界で」
上 沼「う~ん、30人くらいかな」
松 本「けっこう多いな」
上 沼「まだ尖ってないとあかんと思うんですよ。まだ店開いてるんだったら」松 本「素晴らしい」
中 居「上沼さんみたいな方が、やっぱり、少なくなってきていますから」松 本「そうです」
上 沼「今のこの世界では、芸能界では通らないのは分かっています、マスコミでは」
中 居「ねえ、だから『誰々がどうだ、これだあれだ、これが苦手だ』って言っていたら、やっぱりみんながみんな『それは違うんじゃないか』っていうふうに言われてしまうことを、気にしちゃうから、だったらもう、慎んじゃった方が良いのかな、なんて思っちゃったりする」上 沼「そういうことですね」
中 居「だからやっぱり、スターが生まれ難くなってきたんですね」
松 本「そう、本当に淋しいです」
というふうに、松本人志が北川景子に「何か質問は?」と振ったのに、話は全くそういう流れにならない。それはそうだ。北川景子が上沼恵美子に会いたいのは、聞きたいことがあるからじゃなくて、ただ会いたいだけだったのだ。だから会って間近に生上沼恵美子を体験できただけで、もう願望は満たされちゃっている。あと口をついて出るのは賛辞の嵐。もしくは上沼教の布教活動。だから本放送の時にカットされたんだろうけど、けっこう面白くて、松本人志も途中から、それに乗る方にスイッチを切り替えている。なので中居正広がバランスをとって茶々を入れる方に回る。
北 川「本当にもう全国の主婦の人とか、親たち、母親たちの、もう本当に、神様みたいな」
松 本「本当にそう。うちの奥さんも大好きですよ。うちの奥さんは関西の人ではないですけどね。上沼さんが大好きです」
北 川「毒舌って思ってないです」
上 沼「え、ほんまですか?」
北 川「自分たちが言いたくて言えないことを、いつも」中 居「代弁してくれる」
北 川「代弁してくださって、でそれが全部おもしろいじゃないですか。で、ただ自分が体験したことをこんな面白く話せるっていうのが、めっちゃ憧れで」
上 沼「まぁ……(絶句)」
中 居「紙一重ですけど、やっぱり。北川さんは『好きで』って思うけど、娘さんが上沼恵美子っぽくなったら、それはそれで困んないですか?」
上 沼「どうゆう意味ですかそれ?」
北 川「最高です!」
上 沼「どういうことでございましょ」中 居「すみません、何かちょっと間違ったかな」
松 本「はっはっはっは」中 居「いえいえ、ずっとね、見ていると好きなんですけど」
上 沼「だから『女帝』『毒舌』って必ず書かれますもんね」
松 本「あ『女帝』って書かれますね」
上 沼「女帝なわけないじゃないですか」松 本「あんまり好きな言葉ではない……」
上 沼「大っ嫌いです」松 本「ああ」
中 居「あ、嫌いですか?」上 沼「嫌いですよそりゃあ。完全に悪口やないですか」松 本「いや誉め言葉だと……」中 居「誉め言葉じゃないですか?」
上 沼「女性週刊誌に『女帝上沼恵美子、また吠えた』ですよ。これ誉めてますか?」
北 川「あははは」上 沼「吠えるんですよ女帝が」
松 本「はははは」
中 居「吠えたら、吠えたら、そうね、誉め言葉じゃない。こう話に淀みがないというか」北 川「本当に!」中 居「それ凄く感じました」
上 沼「ああすいません、早口なんでね。それでやっぱりまどろっこしい喋り聞いてたらイラッとします、テレビでも」一 同「ああ~」
上 沼「だから『あなたは好きな食べ物なんですか?』って聞いている、あれも要らんと思うんですよ」中 居「ははは」
上 沼「もうゲストが『私バナナ好きです』言いながら出てこい、と思うんですよ」
北 川(爆笑)
松 本「ああなるほどね。もう質問なんで要らないと。答えを言いながら」
上 沼「答えを言いながら、出てきてもいいかなと思うくらい」
松 本「で『私バナナ好きなんです』って出てきたら出てきたで、『誰が聞いとんか!』って、言うんっしょ」
後半は一気に紹介したが、以上が「未公開×総集編SP」で放送された未公開トークの全容である。北川さんが楽しそうで良かった良かった。次回は再び本編に戻ります。そろそろ最終回が見えてきた。いやぁ長かったなあ。