実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第907回】彩夏の親友、夢の共演の巻(『特捜9 season6 第3話』前編)


 4月26日は水崎綾女さんのお誕生日だったそうで、34歳、おめでとうございます。
 綾女さんは昨年の春、実に10年ぶりに発表した写真集『ayame』が、重版がかかるほどの反響を呼んだ勢いで、今年も写真集『sensually』(2023年4月23日、光文社、3,850円)を出したところだ。



 刊行にあたっての御本人のメッセージが、これがまた、たまりません。



「バストの丸み、肌の艶感、もちもち感、特におしりの見せ方にこだわって、ふわっと丸くみえるようなショットがたくさんあるのでそちらを見ていただけたら嬉しいです。33歳の水崎綾女がぎゅっと詰まった写真集です」


 これを受けたAmazonのユーザーレビューも、発売一週間のあいだに「時代に逆行していることを自覚し」「モデルさんが不愉快に感じたら申し訳ないと思いつつ」などと言い訳しながらも「男性の求める母性的で柔らかそうなカラダ」「フェロンが漏れまくってます」「当代最高の女体」「鍛えた大きなお尻をこれでもかと魅せてくれます」などなど、言いたい放題。これは需要と供給の一致ということで許してもらえないだろうか(誰に許しを請うているのか)。



 小松彩夏と仲良しで、ちゃんと502EASYのウェアを着て愛犬を抱いたところをSNSにアップしてくれる、そんな水崎綾女さんがいきなり死体役で登場するのが今回のお題『特捜9 season6』第3話「偽りの夫婦」である(2023年4月19日、テレビ朝日・東映、脚本:/照明:片瀬仁美/撮影:大山新悟/監督:細川光信/ゼネラルプロデューサー:大川武宏)。




国木田「側頭部の傷か」



志 保「凶器はこの三脚かしら」



朝 輪「部屋に争った跡はあるし、誰かと揉み合ってこの三脚に頭を打ち付けた」
朝 輪「もしくは、殴られたかも」



朝 輪「熱っ……すいません、これ消していいですか?」



鑑識官「はい」



朝 輪「あ、お疲れ」



由 真「被害者は本条美緒さん35歳、この家で旦那さんと二人暮らしで、仕事は動画制作会社ファクトドキュメンタリーのディレクターだそうです」
朝 輪「動画制作会社?」



由 真「主にドキュメンタリーを作っている会社みたいで……ここは美緒さんの寝室だそうです」
朝 輪「ああ、そうなんだ」



志 保「願い水?」



志 保「何かしらこれ」



朝 輪「ん?」



志 保「ん、どうした?」



朝 輪「ああ、これ見てください」



志 保「不妊治療?」


 まず怪しいのが夫の本条悠太。この夫婦はバリバリ働くキャリア妻と、仕事はバイト程度でもっぱら主夫業の旦那という関係のようだが、その夫の悠太はちょうど妻の死亡推定時刻に、二度もスーパーに買い物に出かけている。



 晩ご飯の買い物に行って、買い忘れに気づいて再び戻ったとのことで、商店街の防犯カメラにもばっちり映っているが、それだけに、逆にアリバイ工作の疑惑も残る。そっちの調査には青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)が向かう。



 一方、妻の美緒(水崎綾女)はドキュメンタリーのディレクターで、詐欺や悪質商法など、かなりヤバい世界を取材していた。つい最近も、ネット通販で防刃ベストや催涙スプレーを買っていて、本人も身の危険を感じていたようだ。こっち方面の調べは浅輪(井ノ原快彦)と由真(深川麻衣)が担当することとなる。



 さらに、携帯電話の履歴によれば、美緒は亡くなる直前まで、川崎留美(沢井美優)という人物と頻繁に電話のやり取りをしている。



 そこで国木田(中村梅雀)と志保(羽田美智子)はこの留美という女性に会って話を聞くことにする。相手が指定してきたのは、不妊治療のクリニックの待合室だった。



国木田「川崎留美さん。昨日、本条美緒さんと電話で話されましたね。どういうお話でした?」



志 保「昨日、ここで会う約束をしていたんですけど……」



美 緒「今日は来ないの?」



留 美「ごめん。急きょ治療が明日になって」



留 美「実は美緒さんとは、いま同じようなサイクルで治療をしていて、情報交換をしているんです」
国木田「ちなみに午後2時から4時までにはどこにいらっしゃいましたか?」
留 美「昨日はずっと家に」



志 保「美緒さんとは親しかったんですか?」



留 美「彼女がどう思っているかはわかりませんが、私にとっては大切な仲間でした」
志 保「仲間?」



留 美「……不妊治療って、独りじゃきついんですよ。出口が見えない、真っ暗なトンネルみたいなものだから」



留 美「……すいません。診察の時間になったので」




志 保「あの、その水は?」



留 美「いつも飲んでいるんです。セミナーで効果があるって言われて……」



国木田「セミナー?」



留 美「すいません。失礼します」




 被害者の部屋にもあった「願い水」。これは不妊治療の「ベビ待ち桜セミナー」で「細胞を活性化させ、子宝に恵まれる」効果があると勧められている商品である。500mlのペットボトルで1本1,5000円。



 妊活夫婦に扮してセミナーに紛れ込んだ浅輪と由真がサンプルを手に入れ、科捜研にまわしたところ、水道水にクエン酸をまぜただけで、原価20円という分析結果だった。おそらく美緒が、自身の手がける「シリーズ悪質商法」の次のターゲットとして狙いをつけたのが、この不妊治療詐欺だった。



 ところが、美緒が映像制作会社の後輩に指示して撮らせた映像には、輸入家具「川崎インテリア」社長の川崎斗真(古澤蓮)の姿が映っていた。そして彼によりそう妻こそ、川崎留美(沢井美優)にほかならなかった。美緒が追っていたものはセミナーなのか、それとも留美なのか。国木田と志保はもう一度、留美から話を伺うべく、自宅を訪問したのであった。



斗 真「ごめんね。帰り、遅くなるけど、先に寝てて」



斗 真「大丈夫、今度こそ上手く行くから」





志 保「いい旦那さまですね」
留 美「はい。私にはもったいないくらいで」



国木田「あ、あの、ご気分が優れないところ申しわけないんですけれども、美緒さんが、ドキュメンタリーのディレクターだったことは御存知でしたか?」
留 美「映像を撮る仕事だとは聞いていましたけど」



国木田「残っていた映像のなかに、通院しているあなたの姿が映っていたんですけれども、何か心当たり、ありませんか?」



留 美「いえ、ありません……すみません、お役に立てなくて」



国木田「いえ」



留 美「あ、でも」



志 保「何ですか?」



留 美「実は私、昔、恋人を事故で亡くしているんです。この前、そのことを美緒さんに話したら」



美 緒「私も、結婚を考えた人がいたの。でも死んじゃったんだ」



留 美「……私たち、どこか似ているね……」
美 緒「でも留美さんは今の旦那さんと幸せなんでしょ?」



留 美「え? 美緒さんは違うの?」



美 緒「……どうだろう……」



留 美「美緒さんは、旦那さんとうまく行っていなかったのかもしれません」


 これは偽証ではないだろうが、しかし、警察の嫌疑を美緒の夫、本条悠太(鈴之助)に誘導する発言でもある。実際、悠太の言動は怪しい点が多い。



 本人の証言によれば、買い物に行く前、美緒は帰宅していなかった。帰ってきて晩ご飯の支度をして、妻に電話したら、二階の部屋で呼び出し音がした。もう帰ってきたのかと思い、でも電話に出ないので不審に思って二階の仕事部屋を覗きにいくと、そこに美緒が斃れていた、ということだ。



 9系の人は突っ込まなかったが、私が特におかしいと思ったのは(笑)、妻が帰宅する前に(実際にはすでに二階で死んでいたのだが)二人分の夕食を作ってしまっていること。しかも料理はパスタだよ。茹で時間を守り、茹で上がったらできるだけ早く食べなきゃだめである。ましてカルボナーラなんて、熱いうちに食べないと、すぐニカワみたいになってしまうではないか。



 というわけで、夫も怪しいし、沢井さんもけっこう怪しい。はたして真相は? ということで、1回でまとめたかったが、まとまらなかったなぁ。続きは次回。



 丸山真哉プロデューサーは、いまぱっと思いつく限りでも『おみやさん』(小池里奈・大島ミチル)『女刑事みずき』(沢井美優)『みをつくし料理帖2』(北川景子)『指定弁護士』(北川景子)『遺留捜査』(小松彩夏)『出入禁止の女〜事件記者クロガネ〜』(沢井美優・田崎竜太)『騎士龍戦隊リュウソウジャー』(黄川田雅哉・渋江譲二・沢井美優)と、自分がプロデューサーを務める作品に実写版セーラームーン関係者を起用している。なかでもこの『特捜9』の前身番組、『警視庁捜査一課9係』はすごくて、出ていない実写版レギュラーを数えた方が早いくらいだ。北川景子、杉本彩、増尾 遵、それ以外はだいたい出てる感じ。前にも紹介したが、改めて採録しておく。


沢井 美優
第5シリーズ第5話「殺人DJ」2010年7月


泉 里香
第5シリーズ第11話「殺人ネイル」2010年9月


安座間 美優
第8シリーズ第6話「127の殺意」2013年8月


小松 彩夏
第6シリーズ第3話「赤い破片の秘密」2011年7月


小池 里奈
第3シリーズ第1話「堕天使」2008年4月


渋江 譲二
第6シリーズ第2話「殺人バースデイ」2011年7月


窪寺 昭
第1シリーズ第6話「動く指紋の謎」2006年5月


窪寺 昭 with 泉 里香
第5シリーズ第11話「殺人ネイル」2010年9月


松本 博之
第2シリーズ第7話「狙われた誕生会」2007年6月


遠藤 嘉人
第3シリーズ第6話「殺しのピアノ」2008年5月



黄川田 将也
第4シリーズ第5話「殺人ダイヤモンド」2009年8月


 とりわけ沢井さんの起用回数は高く、しかも重要な役を振られたりする。このブログでしょっちゅう「ありがとう」とお礼を言わずにはいられない所以です。それでは次回また。


『キューティーハニー THE LIVE』よりシスターミキ(水崎綾女)