実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第888回】花さんも華さんもいよいよ大詰めの巻

聖悠紀 2022年10月30日逝去 72歳
(12月16日に公表されました)


御厨さと美 2022年12月14日逝去 74歳

1. 花さんの秘密クラブ



 左上端に沢井さん。『夫婦円満レシピ~交換しない?一晩だけ~』第11話「香坂夫婦の場合」である(2022年11月30日放送/脚本:浅野敦也/照明:土井立庭/撮影:柳澤光一・横堀光範・加藤十大/監督:トミー・チャン/プロデューサー :田辺勇人・浅野敦也/制作:テレビ東京・スパークル)。



 浮気癖があるダンナへの復讐として、逆NTR(ダンナが浮気している女子大生の本命カレシを寝取る)をしかけた香坂佳恵(野波麻帆)。しかしそのカレシが早漏すぎて拍子抜け。一向に満たされない佳恵は、勢い余ってナイトアクアリウムに参加する。ここってスワッピングが目的のはずなのに、パートナー抜きでシングル参加する人が多すぎるね。



 参加しているメンバーのうち、主宰者の窪塚洋一郎(平岡祐太)・祥子(板谷由夏)夫妻はもちろん、常連の医師、押田一(長田成哉)さんと奥さんの花さん(沢井美優)にも役名がついている。沢井さんの役名は奇しくもハナさんである。あとキャスト一覧に名前が出てくるのは女1(小林音子)と女2(松沢有紗)。ほかに男性メンバーが3人ほど映っているが、役者さんの名前はわかりません。



佳 恵「へぇ、ここがナイトアクアリウム、夫婦交換サークルね」



洋一郎「ええ、パートナーを交換しあって、お互いに嫉妬の炎をあぶり出す、そうすれば夫婦の愛情が燃えあがりますよ」



佳 恵「ふうん」



 一 「香坂さんは落ち着いていらっしゃいますね。初めての方はみなさん緊張されるのに」



佳 恵「(笑)だってセックスするだけでしょ。そんなの緊張なんてしませんよ」



佳 恵「あ、ねえ、ちょっと聞きたいんですけど、このなかでいちばんセックスが上手な人って誰?」



 一 「この中だったら……」



 一 「やっぱり窪塚さんじゃないですか」



 花 「そうね。窪塚さんはテクニックがすごいの」



女 1「そうそう、マジシャンよ、マジシャン」



洋一郎「ありがとうございます」



佳 恵「あ、でも私テクニックだけの男ってちょっとダメなんだよね」



洋一郎「ははは。手厳しい」



 花 「確かに、窪塚さん何度も、は無いかな」



女 1「あ、そういえば最近ちょっとアブノーマル過ぎるかな」



女 2「そうだよね、確かにテクニックばっかりじゃあね」


 テクニックだけの平岡祐太(笑)。
 話としてはこのあと、沢井さんのダンナが野波麻帆お手合わせする流れになる。いや高岸じゃないよ。で、浮気性だった野波麻帆の夫はまんまと嫉妬して、夫婦が元のサヤに収まる、という後半のパターンはこれまでのエピソードと一緒。



 次回最終回は、ナイトアクアリウム主宰の平岡祐太・板谷由夏夫妻がメインのお話ということだ。沢井さんの姿が見えなかったらレビューしないかもしれないが、ともかく、黄川田雅哉と沢井美優を起用してくれたことに感謝したい。

2. 華さん!


 そして『高嶺のハナさん2』だ。前回、第10話の伊東温泉旅行のエピソードをほとんどフォローできなかったので、代わりに第11話のアバンを観ておきたい。



う め「あの二人、 仲よさそやな~」



弱 木「僕、このわさびソフト食べてみたいです」



弱 木「あとで 一緒に行きませんか? 高嶺さんと一緒に食べたいです」


╳    ╳    ╳



 苺 「なんで不動さんとつきあったりするんですか?」



 華 「なんのこと?」



 苺 「え?」



う め「え?」



 華 「え?」



不 動「つきあって………」



不 動「ない!」



 苺 (このことを弱木先輩が知ったら!)


╳    ╳    ╳



更 田「伊東を散策しましょうよ。二人一組で行きませんか?」



╳    ╳    ╳



更 田「あいつ、めっちゃ善いヤツっすよ」



更 田「俺には勝てないです」


╳    ╳    ╳



う め「ほんまは高嶺さんのことが好きなんやろ?」



う め「うまくいかへんもんやね」


╳    ╳    ╳



 苺 「あっ 弱木先輩!」



 苺 「次、あれ食べたい!」



弱 木「……わさびソフトクリーム……」



更 田「完璧に元どおり。 ハハッ、あんなビチョビチョだっ……」



 苺 「あはは」



弱 木「うん、おいしいね」



 苺 「あ……」






 華 「ハ!」



 華 「ヒ!」



 華 「フ!」



 華 「ヘ!」





 華 「ホォォォォォ」



更 田「高嶺さん、なんでハ行なんすか?」



更 田「おっ、ちょっと、高嶺さん」



更 田「な、なんでハ行なんですか?」


  いやそこまでハ行にこだわるお前の方がおかしいから、チャラ田。
 まあともかく『高嶺のハナさん』第11話である(2022年12月10日、BSテレ東・ファインエンターテイメント、原作:ムラタコウジ/脚本:岡庭ななみ/照明:丸山和志/撮影:高橋慶太/監督:内藤瑛亮/プロデューサー:瀧川治水・清家優輝)。
 いつものように、ムラタコウジ先生の原作マンガとの比較で言うと、この後イチゴが必死の言い訳をして、空気の読めない淀屋橋うめ(と不動さん)が乱入してくるところまでは、だいたい同じ展開。













 しかしここからがちょっと違っていて、ドラマのうめはイチゴに首をやられてもけろりとしている。



う め「いやぁおかげで首のコリなくなったわ。ありがとうなイチゴちゃん」
 苺 「あ……はい」



弱 木「天井さん、さっきのはやっぱり良くなかったと思う」
 苺 「すみません」



弱 木「でもすごくお菓子の勉強になったよ。ありがとう、天井さん」
 苺 「よかったです」


 で、このあと夜の宴会なのだが、ドラマ版はとにかくシュール。いくら御ほうび旅行とはいえ、チーム高嶺ご一行様だけで宴会場を独占するとは。



 一方、原作の方は、もともと企画部全体の親睦旅行という設定なので、部長以下みなさんが参加されている。



 しかも淀屋橋うめは、宴会の席上で酔っ払ったあげく、昼間、目撃したことについて、全員の前で発表してしまう。








 この混乱を収拾できるのは、やはり商品企画部のエース、高嶺華しかいない。立ち上がる高嶺さん。






 不動明王となる不動さん。というこのあたりが、原作では社員旅行篇のクライマックスなのだが、ドラマには以上のくだりが一切出てこない。



 そしてこれ以降、うめはイチゴに頭が上がらない下僕と化すのだが、そういう人間関係にもならない。ドラマのイチゴは人間が成長しすぎたからである。



 一方、ドラマの宴会場では、うめと不動さんとチャラ田が大盛り上がりで、華と苺はほとんどお通夜状態という、これはこれで地獄絵図。もうよく分かんない。



う め「イェーイ! うめそでやでぇ~」



う め「ハハハッ 不動さん イェーイ!」




 ウメはもにゅそでの「白眼全開」をカラオケで歌う。もっとも私は元ネタの「もにゅそで」というラップのデュオを全く知らなかったので、「うめそで」が何のことやらさっぱり分からなかった。うめが歌っている曲も「白眼全開」と書いて「びゃくがんぜんかい」と読む。



 まあ私は、Official髭男dismというバンドが登場して以来、どんな名前で読み方のグループや曲が登場してもそんなに驚かなくなった。それよりも、やさぐれている美女二人のほうが気になるね。第1シーズンではしょっちゅうコンビニの店先でカップ酒をあおっていたイチゴも、久々の悪酔いである。




 とここまでで、実はまだこのレビュー、第11話の冒頭5分にも至っていないのだが(笑)、すでにカレンダーは2022年12月18日になり、最終回もオンエアされている。そろそろ店じまいをして最終回の見逃し配信を観ることにします。すみません。
 最後にひとつだけ。原作の熱海温泉社員旅行篇には「みんなで肝試し」という、もうひとつドラマで使われなかった大きなイベントがある。そこで弱木が、恐怖のあまり顔が楳図かずおになってしまうコマがあるんだよね。



 弱木役の小越勇輝はわりと楳図かずお顔をしていると思うので、ちょっと期待していたんだが、エピソードそのものがなくなって、残念である。第1シーズンのお化け屋敷の回を連想させる内容だが、華を探して夜中に温泉街を疾走する弱木、というシチュエーションだけがドラマにも使われている。








 ここのところが原作でどうなっているかは、原作でお確かめください。んじゃまた。