ジャニーズオタク界隈に「桐山照史主演『ゲキカラドウ』シーズン2の制作が本格的に始まった」という噂が駆け巡る今日この頃。私はあれ好きなんで、歓迎です。もちろん泉里香も続投だよなっ!
さて、前回ブログで御案内のとおり、日本テレビ『踊る!さんま御殿!!』(2022年12月6日放送)に小松彩夏が出演した。
小松さんはバラエティでは、わりとメジャーな『恋するハニカミ』とか『秘密のケンミンSHOW』とか、あとおぎやはぎの小木に「MUTEKIとか出ればいいじゃん」とかセクハラされていた深夜ロケ『ハシゴマン』だっけ(内容の詳細は「M14の追憶」のレポを御参照ください→ 前編 後編)なんだかんだと出ているが、独立してからは初めてかも知れない。とにかく独立後も独立前と変わらず、マイペースで仕事をこなす姿には感心する。
今回は「東北6県が大集合SP!故郷を愛するお国自慢が止まらない!」のタイトル通り、同局『秘密のケンミンSHOW』の明石家さんまバージョンみたいな内容である。御出席された東北六県からの選抜メンバーは前回ブログで紹介したとおり。冒頭いきなり岩手県代表、小松彩夏のパートナーである後藤拓実(四千頭身)に驚きの事実が発覚する。
さんま「後藤、岩手?」後 藤「岩手です」
さんま「ああ、そうかそうか。あれ? 訛りはお前どうした、取ったん?」
後 藤「はい。取りました」
さんま「え、取ったの?」
岡 部「いや、後藤は里帰り出産なだけなんです」さんま「え?里帰り出産?」
岡 部「里帰り出産。地元の、実家に帰って産んで、出生は岩手なんですけど、そっから、もうすぐ埼玉戻って、埼玉で育っているんで、ちょっとここにいるのがおかしいんですよ」さんま「生まれただけ?」
後 藤「いやいや、でも文化大使までいっちゃんたんです。いっちゃったっていう言い方は悪いですけど……」
さんま「岩手の、文化大使ての、やってんのか」後 藤「そうです」さんま「生まれただけやろ」
後 藤「生まれただけですけど、大丈夫です、今日はめちゃくちゃ調べて来たから」
岡 部「そういうやつじゃないの」
岡 部「育って実体験語るやつだから」
岩手県の公式サイトに「希望郷いわて文化大使」の案内があって、これで文化大使の実際の顔ぶれを見ると、ざっくり70人ほどいる中で(「落語家」や「タレント」はあっても)「芸人」として出ているのは後藤拓実しかない。
おそらく、これを見たスタッフがオファーを出して、あとでほとんど岩手県民ではない事実が発覚したとか、そんな感じだろう。私だったらこの枠は小松彩夏・加村真美・志田友美という岩手歴代三大美少女(ガンライザー美女列伝とも言う)で埋めるのになあ。
さんま「そして最後、小松さん。小松さんは岩手か」
小 松「はい。岩手出身です」
さんま「いくつで芸能界デビューで?」
小 松「芸能界デビュー15歳だったので」さんま「15歳か、ほう」
小 松「私もずっと(齋藤璃佑くんと)同じように新幹線で高校生の時から」
さんま「あ、通ったん」
小 松「通ってました。岩手から」
小 松「私はちゃんと岩手に住んでましたので」(笑)
さんま「今いくつでしたっけ」
小 松「今36……」さんま「6歳でしょ。後藤いくつ?今」
後 藤「25になりました」
さんま「25、本当?」
岡 部「25ですはい。本当、若いです、ちょっと若いです。売れるの早すぎたので」
ハナコの岡部が話を整理すべく裏回しを買って出て明石家さんまをサポートしている。この人はそういう能力があったのか。とにかく、なんちゃって岩手で弱冠25歳の後藤拓実との違いで、まあまあインパクトのあるよいスタートを切れた小松彩夏。
本編に入って最初のお題は「私がライバル県民・市民をちょっと下に見ている事」では、今いちばん勢いのあるタレント王林が絡んでくれた。
王 林「あのぅ、岩手を」
さんま「バカにしてんの?」
王 林「ちょっと下に見させてもらってるんですけれども」
王 林「あの、土地名? 市町村とかの……地名、地名で、一戸、二戸、三戸、四戸だけないんですけど、それが九まであるんですよ」
さんま「ほう、九戸。それは青森が……」
王 林(喋るさんまを遮って)「あ、ちょっと聞いてください」
(笑)
王 林「で、青森県の下に岩手いるから」さんま「ああいるよ」王 林「そのへんの地域が、その地名」
さんま「へ?」
小 松「地名が二戸市、一戸市、八戸市っていうんですよね」
混乱するさんまに、こまっちゃんが助け船。ナイスアシスト。青森県南部から岩手県北部にかけての一帯に、一戸から九戸まで「戸」(へ)のつく地名が散在する由来については、幾つかの説があるが、比較的よく聞くのは、旧盛岡藩(南部藩)が毎年、名産品の馬(南部駒)を江戸に収めなければならなかった必要上、馬の管理体制というか、牧場政策のうえで行政区域を九つに分割し、一戸から九戸までの名前が振られた、という話である。
現在では「四戸」だけが(たぶん縁起が悪い響きなので)消えてしまったが、残りはすべて残っている。一戸町、二戸市、九戸村が岩手県、残りは青森県にある。要するにそれだけの話。
王 林「そうそうそうそう、それから、岩手と青森にもあって」さんま「あ、岩手も一戸、二戸あんのか」
小 松「そうなんです。はい九戸、あります」
王 林「こっから本題なんですけど」
さんま「……そうか……」
(笑)
王 林「九まであって、まあ四はないから八個あるなかで、岩手は一と二と九だけなんですよ」さんま「そうなの?」
小 松「そうですね」
王 林「でも青森はその三から八までをもっているから」
さんま「嘘やん」
小 松「そうなんです。でも最初と終わりが岩手なんです。一戸と九戸が」
王 林「いやでも三から八が青森やから、なんか、その、少ないなあって(笑)」
さんま「はぁぁぁ、そうか、固まってるんだ」
さんま「ほいで、岩手はどう思うの?」
小 松「気にしてないですね、岩手は」
後 藤「そうですね」
王 林「たしかに。でも青森でも別にこれ言っている人見たことない」
さんま「もうちょっと言い争ってくれ!」
結局、王林としても岩手に優越感を示すより、なんとなく雑学を言いたかっただけだったようだ。なのでこの場合、小松彩夏は怒ってみせるよりも、こんなふうにスルーして明石家さんまに突っ込まれるのが正解であった。続いて発言を促された小松は、いきなり切り札から切ってしまう。
さんま「小松さんお願いします」
小 松「はい、岩手はもう何を言われても、日本が誇る大谷翔平選手の出身っていうのが」
さんま「ああ、それを出したらなぁ。最後のカードやからなぁそれ。それで終わり(笑)」
小 松「(笑)でも、ほかにも菊池雄星選手だったり、佐々木朗希選手だったり」
さんま「あっ速球のピッチャーが揃うのか」
狩 野「確かに岩手スポーツ凄いんですけれども」
狩 野「それを言ったらまあ宮城も、羽生結弦くんとか、世界を舞台に戦う人は多いんですけれども、やっぱり我々、芸能界っていう世界で、やっぱナンバーワンといえば、宮城県の誇るサンドイッチマンですよね」
さんま「あ、そうかそうか」狩 野「もう東北だけでなくて、全国で好感度ナンバーワンなので」さんま「サンドイッチマン、そうやろなあ、うん」
狩 野「今日も、あのこういう企画になるとだいたいここに座るのサンドイッチマンなんですけれども」さんま「ああ」狩 野「今日はナンバーツーの僕が座らせていただいているんですけれども」(笑)
さんま「選手層、薄っ!」(笑)
橋 本「でも山形も負けてなくて」
さんま「何で、こっちは負けるやろう、こっち大谷翔平やで」
橋 本「いや山形は、山形三大Fカップが」
さんま「え?」
橋 本「渡辺えりさん、あき竹城さん、私で、山形三大Fカップ」岡 部「自分で言っているだけじゃないですか」
さんま「ちょっと待て、大谷翔平が名前出てるよね。ようそんなとこに向かって……」
年齢相応の人妻感で安定している橋本マナミ。それに較べると、小松彩夏は36歳にもなって美少女のオーラがありすぎ。しかし「山形三大Fカップ」なんて、作り過ぎの話題ではないか。
明石家さんまの番組では、ときに芸人でない人まで受け狙いに走ってボケる。それを是とする空気が番組全体に流れているのだ。私はそれがすごく苦手で、『さんま御殿』なども普段ほとんど観ないのだが、でも今回、小松彩夏はそっちに行かずに普通に受け答えをしていて、かえって新鮮で非常に良かったと思うんだが。実際、私だけでなく、明石家さんまやスタッフも、そういう小松彩夏に好意的だった。と思うのはヒイキ目かもしれないが。
さんま「後藤なんか岩手はどういう祭りが有名なの?」
後 藤「ええと……盛岡……盛岡さんさ祭り。そうでしょ」
小 松(安堵して小さな拍手)さんま「で、その祭りの踊りはどういう感じなの?」
後 藤「だから……さんさ踊りだから、こういう感じ?」
後 藤「こう、3を作る」
さんま「さんさぁ~(笑)こう?」
後 藤「そうです。両側から3を作る」
さんま「歌はどう、さんさぁ~」
後 藤「そう、さんさぁ~、そぉれ~」
さんま「はぁ、そういうさんさ、そうなんですか」
小 松「違いますね(笑)」
こんな調子なんで、後藤も適当なもんだから、もう最後には、さんまに「岩手はどう?」と振られても、こまっちゃんは岩手県出身者同士でアイコンタクトを取ることもやめて、ひとりで喋ってしまう。
齋 藤「秋田は納豆に砂糖入れます」岡 部「ああ、そうですね」
さんま「ああ、そういうのがあるんだ。え? こちらは? 山形は?」
さんま「山形、納豆にお酢入れます」
さんま「お酢? 岩手は?」
小 松「お酢は入れないですね」
さんま「なに入れんの?」
小 松「醤油。濃いめが好きなので、岩手はけっこう醤油をたっぷり」
さんま「ああ、後藤そうなの?」
後 藤「そうですね、なんか(他県のゲストたちは)みんな相談したりするんすけど(小松彩夏は)もう相談なしでひとりで喋って」
てな感じで、私はそこそこ面白かったけど、みなさんはいかがでしたか。
では今回はこれまで。ほんとうは『高嶺のハナさん』レビューの続きもやりたかったんだけど、まとめる時間がもうないや。原作マンガの設定や名場面を巧みにチョイスしながら、もはやオリジナル・ストーリーで最終回まで突っ走るらしく、それはそれで楽しみが倍増するので良いことだ。
どうしてこうなったかというと、主な要因はやはり、イチゴのキャラクターにある。そもそもドラマのイチゴが人間的に成長しすぎていて(そこもまた健気で可愛いんだが)、対する原作のイチゴは、まだギャル成分というかヤンキー気質を多めに残している。弱木に対してもまだ積極的だし、アネゴ肌で、途中から淀屋橋うめをパシリに使っている。
第10話では、女性陣が大浴場につかって交わす会話が、すべて入浴後の脱衣室に置き換えられていた。
そしてその代わりに、男たちが客室で交わす会話が、すべて露天風呂に置き換えられていた。
それから『夫婦円満レシピ』だけど、第10話のエピソードは、志保(佐津川愛美)のママ友の佳恵(野波麻帆)が主人公。理恵は浮気癖のあるダンナ(石垣佑磨)への意趣返しとして、ダンナが浮気している女子大生(新田さちか)のカレシ(新原泰佑)を誘惑する。
それも女子大生の前に現われて、「私あんたが寝ているオジさんの奥さん。代わりにあんたのカレシと寝てあげる」と「寝取られたら寝取り返す」まで宣言する手の込んだ趣向である。
ところがその大学生サーファーが早漏すぎて、まったく満足できない。もう少し満足させてくれる浮気相手を求めてスワッピングクラブ「ナイトアクアリウム」へ、というところで次回に続く。
というわけで、次回は沢井さんの出番がありそうです。んじゃまた。