1. 久々のバラエティー
2022年11月16日(水)21時から日テレ系で放送される「上田と女が吠える夜」(題名どおり上田晋也がMCのバラエティ番組です)に沢井美優が登場する、という情報をコメント欄から得た。この日は「彼氏ダンナが好きすぎるヤツ」という特集で、つまり新婚芸能人ご夫婦のラブラブぶりを語らせるということなのだろう。
ティモンディ高岸との結婚後バラエティー番組初登場の俳優・沢井美優!好きすぎるあまりオレンジのものが全て高岸に見えてしまう!?
ダンナが好きすぎて、オレンジのものがすべてダンナに見えてしまう、という話をするらしい。おのろけ話にくりぃむしちゅー上田が突っ込むという展開なのだろうが、ほどほどにやっといて欲しい。気になるのは島田珠代もキャスティングされていることで、島田珠代さんのペースに乗せられないように気をつけてください(乗せられる人はいないか)。
ところで、さっきの番組宣伝にあった「結婚後バラエティー番組初登場」って惹句は、それでいいのか? それじゃまるで、沢井さんが結婚前にもバラエティー番組に登場していたみたいじゃないか。
確かに『痛快TV スカッとジャパン』の再現ドラマのパートにはちょいちょい出ていた。あれもバラエティーだけどさ、うちでは役者の仕事としてカウントしている。そういう観点から言うと、沢井さんのバラエティ番組出演は、今から18年前の『オールスター感謝祭 '04春超豪華!クイズ決定版』(2004年4月3日、18時30分〜23時48分、 TBS)以来ではないだろうか。
安座間美優はその後も『秘密のケンミンSHOW』にちょいちょい出ていたけど、沢井と渋江(トランプマンではない)にとっては貴重なバラエティー出演であった。そういえばウィキペディアの「沢井美優」の項目にも、この『オールスター感謝祭 '04春超豪華!クイズ決定版』の出演情報だけは抜けていたと思う。ウィキの沢井情報はすばらしく充実していて、とてもありがたく利用させていただいている。どなたか熱心な沢井党の方が(それとも複数の方々かな。私の知っている人だろうか?)定期的に更新してくださっているようなので、機会があったら『オールスター感謝祭 '04』も書き足しておいてください。他人まかせですみません。
沢井さん結婚直後のネットニュースには、こんな記事もあった。
高岸さんと結婚した沢井のインスタグラムが注目を集めている。ほとんどの投稿がかき氷とのツーショットだからだ。見ているだけでなんだか幸せな気持ちになる。(『ハフポスト日本版』2022年10月23日)
これもなんとなく変。そんなに注目を集めているとも思えないし、かき氷の写真で「なんだか幸せな気持ちになる」ってことも、ないよな。これはたぶん、結婚のニュースを記事にまとめようとしたライターが、ネット上でネタ探しをしたら、同じアングルの「かき氷と沢井」の画像が続々出てくるので、面白がってこれを書こうと思った、というようなところなのだろう。
ただ、どう書いたらよいか分からないので(私も分からないのであまりブログのネタにはしていない)結局「見ているだけでなんだか幸せな気持ちになる」とまとめた。おおむねそんなところではないか。ま、話題のアスリート芸人さんと結婚したということで、今後しばらく、ドラマ以外の場所で沢井さんを観る機会がぽつりぽつりと出てくるかもしれない。通報お待ちしています(相変わらず他人まかせ)。
2. 思い出の卓球温泉
続いては深夜NTRドラマ『夫婦円満レシピ~交換しない?一晩だけ~』第6話「森尾夫婦の事情」(2022年11月10日放送/脚本:浅野敦也/照明:土井立庭/撮影:柳澤光一・横堀光範・加藤十大/監督:横堀光範/プロデューサー :田辺勇人・浅野敦也/制作:テレビ東京・スパークル)。沢井美優は出ていない。てきぱき行くね。
なかなか夫の愛情を取り戻せない森尾裕子(橋本マナミ)が暴走を始める。ママ友である仁科志保(佐津川愛美)の夫、浩介(千賀健永)の子供を孕もうとしているのだ。義母からず〜っと「男の子を生んで欲しい」と言われ続けて、考え方もちょっと変になっている。
男の子を生まないと森尾家を追い出される→だったらともかく男の子を生まなくちゃ→志保さんの夫の浩介さんは、遺伝子的に代々男系家族らしい→夫婦二組で、森尾家なじみの温泉旅館にスワッピング旅行に出かけて、乱交状態で孕んじゃおう…すごい発想ですね。まあ、エンディングはこんな感じ。
真 司「僕の父親はこの旅館が大好きでね、僕らをよくここに連れてきてくれた。ハンサムでスポーツマンで最高の父親だったよ」
真 司「母さんが、父が突然亡くなって僕に依存するようになったとき、僕は父のような男にならなきゃいけないと思った。でもどうやったって僕は父のようにはなれなかった。僕はどんどん自分が嫌いになっていった」
真 司「だから自分のコピーが生れるのが耐えられなかった。僕が君を抱かなかったのはラマーズ・インポテンツのせいじゃない。あえて僕がそうしていたんだ。ごめん。追い込んでしまって」
真 司「君は浩介さんの子を孕もうとしていたんじゃないのかい?」
裕 子「……え……」
真 司「寝る前に浩介さんに聞いた。君がゴムをつけたがらないから心配だって」
裕 子「私は……真司さんと一緒にいたいだけ。でも男の子を生まないと、お義母さまが私を真司さんから引き離してしまう。それで私……」
真 司「ホントごめん。ぜんぶ僕のせいだ……もし妊娠していたら産めばいい」
裕 子「え?」
真 司「僕は自分を愛せないけど、僕以外の人間なら愛せる自信はある」
真 司「さっき君が抱かれているのを見たとき、君を奪われるのが本当に嫌だった。こんな自分でも君のそばにいたい」
真 司「……それ……」
裕 子「アフターピル。これを飲めば浩介さんの子供はできないはず」
真 司「裕子」
裕 子「私はやっぱりあなたの子供が欲しい。あなたが欲しい。もうほかの誰かに抱かれるなんて嫌」
真 司「君のことを考えるとずっとこうなんだ」
裕 子「真司さん」
真 司「時間かかってごめん。僕は君が欲しくてたまらない」
亀吉のカメが復活、なんて下品ですみません。私はこういうのよりも、リュウソウジャーのようなドラマの方が好きだが、黄川田君ががんばっているのに免じてレビューした。これで黄川田雅哉・橋本マナミ夫妻のエピソードは終了で、次は同じく佐津川愛美のママ友、クール・ビューティー・セクシーと三拍子そろった柳ゆり菜がメインのエピソードとなるらしい。沢井さんが出てきたらレビューやります。
3. GREAT
そして『高嶺のハナさん2』第6話「ハナと不動がゴルフで!!苺が弱木にキス!」(2022年11月6日、BSテレ東・ファインエンターテイメント、原作:ムラタコウジ/脚本:宮本勇人/照明:丸山和志/撮影:高橋慶太/監督:塚田芽来/プロデューサー:瀧川治水・清家優輝)。これについては、前回フライングをしてしまった。
原作では不動から「BAD」を出されて落ち込んだハナが、企画のどこが悪かったのか不動に問い正して改善するくだりがあってから「もっと仕事に邁進しないと」ということで弱木との別れを決意する。
ところがドラマ版のハナは、第4話で不動からダメ出しをされた(本当は「ベスト・アンサー・です」=BAD)直後、第5話で弱木に別れを告げてしまう。だから「カムホーム」のくだりはドラマでは端折って、代わりに弱木がハナの家を訪問するエピソードを付け加えたんだと思っていた。ところがドラマのほうも、第6話で「BAD」の後日談を入れてきたのである。もやもやをふっ切るためのジョギング中、同じく走っている不動を見かけたハナ(泉里香)は後を追う。不意の出会いに対応しきれない不動(小柳友)は、思わず逃げ出す。
不 動(どこまで追ってくるんだ高嶺くん)
不 動「うぁっ」
華 「はぁ、はぁ」
華 「不動さん、奇遇ですね、こんなとこで会うなんて」
不 動(きっ奇遇?)
そこから「カムホーム」まではおおむね、前回紹介した原作どおり。原作では本当にそのまま不動の家に行ってしまう。一方、ドラマ版。
不 動「COME HOME!」
華 「カムホーム?」
不 動(なに言ってんだ俺!部下を家に呼ぶなんて 絶対ダメ!)
華 「はい! 伺います!」
不 動(いやいやいやいやいや、ダメダメダメダメダメダメ)
不 動(なんとかして誤魔化さないと)
不 動(どうしよう どうしよう、どうしよう……かっ、かあ)
不 動(Caaaaaaa)
不 動「カム・ホール……」
華 「ホール?」
不 動「ホール・イン・ワン」
華 「ホール・イン・ワン……ゴルフですか?」
不 動(おいっ おおいっ!ホールインワンって何だよ)
不 動(てか何だよこの指は)
というわけで、二人はなぜか不動の自宅ではなくゴルフ練習場に向かう。なぜゴルフ場かと言われても、誰も説明がつかないんだけど、ハナは「なるほど。この緑あふれる 解放感ある場所で話すことによって、新しいアイデアが生まれる。そういうことですね」とか勝手に納得している。
というわけで、なぜかゴルフ練習場でプレゼンのやり直し。ここから後の展開は、まあだいたい原作と同じ。なおアボカドチップスの厚さと歯ごたえの関係については、『M14の追憶』(ここ)を参照されたい。
不 動(圧がすごい!)
不 動(緊張で、糖質が圧倒的に不足している)
不 動(このままでは脳のブレーカーが落ち……)
華 「不動さん?」
不 動「ハッ」
華 「不動さぁん」
不 動「シイッ。もう何も言うなベイビー」
不 動「君は申し分ない。 最高だ」
不 動「ハッ」
不 動(俺は今何を考えていたのだ!)
不 動(じ… 自分が恐ろしい……まさか想像のうえとはいえ)
不 動「……ハグ……って」
華 「ハグって?」
不 動(まずい!心の声が漏れてしまった)
華 「ハグって…ハグテ…ハグッテ…ハグテ、ハグテェ、ハグテェ、ハゴテェ、ハゴテェ、ハゴタェ、ハゴタェ、ハゴタエ……そうか! 歯ごたえ!」
不 動(歯ごたえ? え?何? どうしたの?)
華 「不動さんがおっしゃりたかったのって、こういうことですよね!」
不 動(俺のつぶやきからヒントを見いだし、完璧なアイデアをさらに改善してくるなんて……)
華 「違いましたか?」
不 動(いや、あのっ、くぅ~!捻り出せ!高嶺くんに捧げる本当の気持ちを)
不 動「GREEEEEEEEEEEN」華 「……グリーン……」
不 動(違う! EじゃなくてA!NじゃなくてT!)
不 動「GREAT」
華 (あっ Great! ようやく、ようやく認めてもらえた)
華 「ありがとうございます!」
不 動「と… 糖分が」
華 「糖分……甘さ足したほうがいいですか?」
不 動「あっ。うっ」華 「あっ、わかりました!甘い飲み物、買ってきますね」
不 動「GREAT」
不 動(今のうちに、逃げよう)
不 動「あっ! あっ あぁ」
不 動「ハァ、ハァ、ハァ」華 「お待たせしてすみません!大丈夫ですか?」
華 「ちょっと待ってくださいね」
不 動(えっ? 早くない?……それは……NO!)
だいぶ長くなっちゃったんで、第6話レビューはこのくらいにしておく。前回と比較していただくと、原作との違いがよく分かるのではないかと思う。
もっとも、今回すでに第7話もちらっと視聴した観想を先に言っておくと、原作との比較ができるのもここらへんまでで、第7話からはほとんどオリジナルな展開になっている。でも丁寧に観ると、原作のパーツをうまいことはめこんであるのだ。たとえばチャラ田(猪塚健太)。チャラ田がチャラく見えて、実は影でがんばる男であることは、原作では不動さんの口からさらりと語られる。
こういうチャラ田のキャラクターを活かした場面が、第7話のラストに出てくる。
また、単行本第7巻には、弱木と二人、デート気分でお菓子祭りのリサーチに行った華が「修学旅行みたい」とはしゃいで、二人がもし高校の同級生だったら、と妄想する場面が出てくる。
これもドラマ第7話のなかで似たようなシーンが出てくる。淀屋橋うめ(中村里帆)が華の口にタコ焼きを放り込むと(何?この込み上げる懐かしい感覚。小さいころお祭りで食べたタコ焼きみたい)と、少女時代の自分が夏祭りで弱木とタコ焼きを食べている姿を妄想したりするのである。
ちなみに、ここで少女時代のハナを演じているのは、このドラマのナレーター新津ちせ。『君の名は』『すずめの戸締まり』でおなじみ新海誠監督のお嬢さんで、セーラームーンミュージカルでちびちびを演じたり、『海月姫』第9話で泉里香と共演したりと、何かとご縁があって、うちのブログにもたびたびご登場いただいている。
ということで、原作を十分に活かしつつ、物語の展開はオリジナルな方向に進んでいるみたいである。だから、原作の流れどおりだったら、このあと熱海の温泉にみんなで社員旅行に行くエピソードが全編のクライマックスになるはずなのだが、それがどうなるかはまだ分からない。
てなところで、また次回。
……ウメに指摘されるまで自覚していなかったのか、不動……。