実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第878回】お待たせしましたリスタートの巻(泉里香『高嶺のハナさん2』第1話)


 前回コメント欄で教えていただいた話。北川さんの新CMの記事に沢井さんの名前が出てきたということだが、私はたまたま当の「森永ムーンライトクッキー」のCMをテレビで見た直後だったので「へえっ」と思った。



 美しいブルーの豪華ドレスを纏って「ムーンライト」の世界観を表現している北川景子。



 発表会にCMと同じドレスを着て登場した北川は「監督からは『月から舞い降りた女神のような感じで撮影してください』と言われまして、CMの世界観にぴったりなドレスを着ることができて嬉しかったです」と微笑んだ。



 ちなみに北川の女優デビュー作は2003年から約1年にわたり放送された連続ドラマ『美少女戦士セーラームーン』(CBC・TBS系)だったが、北川は火野レイ/セーラーマーズ役で、月野うさぎ/セーラームーン役は沢井美優が演じていた。(「TechinsightJapan」2022年10月4日、記事:関原りあん)


 「関原りあん」さんの署名記事、みなさんどう思われますか? 私は、わざわざ沢井さんがセーラームーン役だってところまできちっと書いてくださって、律義だなぁ、ありがたいなぁ、と思った。ふつうそこまでフォローしないよね。



 それで「関原りあん」で検索をかけてみたら、先日『高嶺のハナさん2』のオンライン記者会見の記事もあって、これもほかの人が書いたとはやっぱり違う。


 華は前作最後に小越勇輝演じる年下のダメ社員・弱木強(よわき つよし)と思いが通じるが、シーズン2ではいきなり中村里帆と小柳友が演じる“恋のライバル”らしき社員が転勤してくる。華が嫉妬に悶絶する顔も見どころだ。



 小柳友が「泉さんですよ、一番すごいのは。6話はネットニュースになります。絶対に大変なことになります」と口を挟んだ。変顔が夢に出てきたこともあるという泉は、アドリブも交えた前作よりも振り切った演技に「華さんになりきって、すべてに闘魂注入って感じですね」と熱い女優魂を見せつけていた。(「TechinsightJapan」2022年9月30日、記事:関原りあん)


 小柳友が「6話はネットニュースになります。絶対に大変なことになります」と言っているが、このたいへんな事前情報を正しく伝えているのも、たぶんこの記事だけじゃないのか。みんな、『高嶺のハナさん2』第6話は、泉さんの変顔がらみで大変なことが起こるらしい。刮目して待て! そしてこれからも、関原りあんの書く記事に注目だ。



 というわけで、前回は、リュウソウジャーのレビューをもう一回やって一区切りつけるようなことを書いたが、それはやめた。もう『高嶺のハナさん2』のレビューに行く。だってね、ご存知のとおり、早く始めないといつまでも先に進まないんだよ、うちは。



 華 「それでは新作チョコのコンセプトを提案させていただきます」



 華 「こうなって」



 華 「こうなって」



 華 「こうなって」



 華 「こう!」



一 同「おお~!」
一 同「こうなって、こうなってこうなるかぁ!」



ナレーション「彼女は高嶺華。伝統あるお菓子メーカー『ミツバチ製菓』商品企画部の超絶エース」



ナレーション「彼女が企画した商品はすべて大ヒット。完璧無双の 超バリキャリである!」


 なんて調子でやっているからね。
 前回から言っているけど、リュウソウジャーのスピンオフに興味のある方はぜひ、ディスクを買うか、東映特撮FCに入って視聴してください。東映特撮FCって、おそろしく盛りだくさんなコンテンツである。



 さあ、それじゃいよいよ放送が始まった『高嶺のハナさん2』いきましょうか。原作ムラタコウジ、プロデューサーはBSテレ東の瀧川治水とファインの清家優輝、脚本は岡庭ななみ、監督は内藤瑛亮と、スタッフもほぼ前作から引き継がれている。目立ったところでは、カメラマンが神田創から高橋慶太に代わったくらい。



 キャストも泉里香(高嶺華)、小越勇樹(弱木)、香音(苺)、猪塚健太(更田)、しゅはまはるみ(社長)、それにナレーションの新津ちせと、前作から続投の主要メンバーに、しれっと加わった杉山ひこひこ(部長)というラインナップ。



 というわけで『高嶺のハナさん2』第1話「ハナ危うし! 恋のライバル出現」(2022年10月01日、BSテレ東・ファインエンターテイメント、原作:ムラタコウジ/脚本:岡庭ななみ/照明:丸山和志/撮影:高橋慶太/監督:内藤瑛亮/プロデューサー:瀧川治水・清家優輝)の始まりです。



 さてこのドラマ、前シーズンは全12話ということで、原作の中盤から投入される新たな恋の刺客は登場しないまま、ハッピーエンドで括られている。当然、今回はその二人が登場するところから話が始まる。ひとりは弱木の同期入社で大阪から異動してきた淀屋橋うめ。これを中村里帆が演じている。



 うめは弱木のことを「ツヨシ」と呼び、ストレートに好意をあらわにする。弱木を高嶺さんから奪うために商品企画部に異動してきたイチゴにとって、予想外の新たなライバルである。



 もうひとりはハナのかつての上司、不動凪。小柳友が演じるということだが、第1話ではまだシルエットのイメージカットしか出てこない。ハナにとって理想のクールな上司だが、実は不動は内心ハナにメロメロで、ハナを巡っては弱木、チャラ田、そして不動の三人が恋のつば迫り合いを演じてゆくことになる。



 ということなので、このシーズン2第1話としては、まず設定をリセットする必要がある。で、リセットその1。前作ラストでチャラ田こと更田は新商品のプレゼンに失敗し、またプレゼン資料用のデザインを、安易にネット画像からパクったことで処分を受けて、今はかつてのイケイケぶりは見る影もない、やる気ゼロのダメ社員に転落している。



 これをもう一度、原作どおり自信家でイケイケのチャラ田さんに戻してやらないことには、今後の物語の展開に差し障りがあるわけだ。



 まあしかし、こっちの修復作業はわりと簡単だ。チャラ田自身がチャラい性格なので、ひとつ自信を取り戻すきっかけを作ってやればよい。というわけで、第1話の最初のエピソードはドラマのオリジナルエピソード。新商品開発のための試食イベントを開く。



 やる気のないチャラ田は、かつて期間限定で売っていた「ハードボイルドチョコ」をもういちど出品する。結果は、とにかく固すぎるということで、人気順は弱木の上という事実上の最下位。その結果にもたいして心動かされたふうでもないチャラ田だったが、打ち上げの飲み会でイチゴから紹介されたひとりの少年の言葉で、見事に復活する。



 苺 「アンケート用紙の中に、このようなメッセージが届いてました」



 苺 「僕は ハードボイルドチョコが大好きです。だって最高に硬いからです」



少 年(硬いお菓子が大好きな僕にとっては 最高のお菓子です)



少 年(でも期間限定品だったので、買えなくなって悲しかったです)



少 年(今日は 久しぶりに食べられて最高でした)



少 年(どうしても また食べたいのでもう一度発売してください)



少 年(お願いします)



 苺 「よかったですね、チャラ田先輩」
更 田「まぁ」



 華 「もう一度コストを見直して、レギュラー化を目指しましょ」



更 田「そうすね。この子のためにも、頑張ります……うん、やるぞ」



更 田「絶対やる。復活させる。俺はやってやるぜ!」



弱 木「チャラ田先輩の復活を祝して!」



一 同「かんぱ~い!」


 で、リセットその2はイチゴ。原作のイチゴは、弱木狙いで人事異動を希望して、商品開発部にやって来る。同時に大阪から淀屋橋うめも異動してきて、弱木をめぐってハナ、イチゴ、ウメの三すくみ状態になり、ライバルとして火花を散らしつつ、次第に人間的にも成長していく。



 ところが、ドラマ版のイチゴは、第1シーズン第10話で、すでに仕事に打ち込む弱木の姿に(私、仕事がおもしろいって思ったこと、ないや)と内省している。だから社長に異動を直訴したのも、弱木の近くに行きたかった、ということもあるだろうけど、言ってみれば自分が変わるために望んだことであり、結果的に第11話と第12話で、イチゴはだいぶ人間的に成長してしまった。そこをもう一度引き戻して、イチゴの弱木への想いを再燃させないと、シーズン2は始まらないわけだ。



う め「遅なってすんまへ~ん」
部 長「初日から遅刻か」



う め「何怒ってますの?たこ焼き欲しいんか」



部 長「ハフッ、高嶺さん、彼女は……」



う め「淀屋橋うめです。本日付で大阪支社から異動してきました。皆さんよろしゅう頼んます」



う め「ほい」



う め「ほい」



う め「ほい」



三 人「……おいひぃ……」
う め「せやろ」



う め「うわ~っ! むっちゃツヨシやん」



弱 木「ウメちゃん!?」



 華 (ウ……ウメちゃん?)



弱 木「あ、会社だし、淀屋橋さんって呼ばなきゃいけないね」
う め「なんなん? 同期なんやからうめちゃんでええよ」
弱 木「いいかな」
う め「ええで」



弱 木「うめちゃん 元気だった?」
う め「元気に決まってるやん」
弱 木「今日はどうして?」
う め「転勤やねん」



う め「ほいっ。強もどうぞ」



 華 (嫌っ、嫌っ、嫌っ)



 華 (いやぁぁぁ!)



う め「どや、おいしいやろ?もう一個、食べるか?」
弱 木「あっ、うん」



更 田「弱木の元カノかぁ?」



 苺 「え?」



部 長「高嶺さんのチームに入ってもらうから、同期の弱木、いろいろ教えてあげて」
弱 木「はい。うめちゃん よろしくね」



 苺 「ぶぶぶぶ部長。あの、元総務部なんで私が案内します。あの、社内のことならいろいろ分かりますし」
部 長「そうか、じゃあ天井さんに頼むか」
 苺 「はい!」



 苺 (あれ、私なに言いだしちゃってんの?)
う め「天井さん、よろしゅう」



弱 木「朝からたこ焼きって……どこで買ってきたの?」
う め「コーヒー頼んだらサービスでもろた」
弱 木「そんなモーニング、あるわけないじゃん」



う め「あはは。ええツッコミやん。作ってきたんやて」
弱 木「うめちゃんが?」
う め「まだ食べたそやな。もう一個いくか?」



う め「ほい、あ~ん」



う め「うまい? あ〜ん」



弱 木「ホッホッホッホッ」



う め「おいしいやろ?」


 
 前シーズンからタコ焼きパーティーとか(弱木の家にはタコ焼き器がある)「高嶺さんはタコ焼きのタコのような存在です」とか、「タコ焼き」という伏線はずっと張られていたのであるが、淀屋橋うめの登場によって、ようやく弱木の大阪時代が明らかになる。……かどうかはよく分からないが、ともかくこの登場のインパクトで、オトナになったイチゴちゃんにもスイッチが入り、再び恋愛モードに。コンビニ前でやさぐれてワンカップを飲んでいたイチゴちゃんも悪くないけど、第1シーズンのミニスカートより今回のイチゴちゃんの方が、おじさんは可愛いと思います。では。



 さしあたってはイチゴちゃんを応援しよう。カラオケ店でのラップバトル、がんばれ〜