ピンク・レディーとしてのデビューから45年、ソロデビューから40年を迎えた増田惠子(65)が2日、横浜市内で40周年記念ライブ「そして、ここから…」を開いた。この日は65回目の誕生日だった。コロナ禍の中、増田にとっては2年9カ月ぶりの有観客での公演になった。
昼夜2回のステージでは、40周年の記念アルバム「40th Anniversary Platinum Album」に収録した、ピンク・レディー時代の「UFO」やソロの代表曲「すずめ」など全14曲を披露。ピアノ、ギター、チェロ、パーカッション、コーラスの豪華なアコースティック編成のバンドをバックに熱唱した。(『中日スポーツ』2022年9月2日)
前回はランちゃんだったが今度はケイちゃんだ。それからもう少しグローバルな話になると、マドンナのYouTubeチャンネルで、ファンから寄せられた50個の質問にマドンナ自身が次々に回答していく「50 Questions With Madonna」という動画が公開されて、話題になっている。
書斎や馬小屋などを移動しながら、淡々と50の質問に答えるマドンナ。ブリトニー・スピアーズと再び一緒に仕事をしたいという思いや、もし音楽の道に進まなかったら、現在は学校の先生になっていたなどと矢継ぎ早に質問に答えていたが、なかでもファンからの注目を浴びた答えは「最近ハマっていること」。数々の答えがあるなか、64歳のマドンナから出た言葉は「セックス」。
「何があなたを元気づけてくれるの?」と聞かれても「セックス」、「あなたの人生のマントラは?」と聞かれても、「セックス」、「あなたの成功の秘訣は?」と聞かれても「セックス」と答え、「セックス」という言葉を切り札かのように使用。(『フロントロウ』2022年9月3日)
みなさん凄いなあ。いやもうこれからは、還暦過ぎてからが本番なのかも。
さて、今回は予告通り『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE LEGACY OF The Master's Soul』をレビューしたい。
『騎士竜戦隊リュウソウジャー』は2019年3月から2020年3月まで全48話で放送されたスーパー戦隊シリーズ第43作。プロデューサーに丸山真哉の名前があり、その関係で、黄川田雅哉・渋江譲二・沢井美優の3人が、現リュウソウジャーの先代にあたる三人の「マスター」として第1話に登場。ちなみに第39話には小松彩夏がゲスト出演している。
今回取り上げる『THE LEGACY OF The Master's Soul』という作品は、いわゆるプリークウェル(前日譚)で、エンディングがテレビシリーズの第1話につながるという、つまり「美少女戦士セーラームーンAct. ZERO セーラーV誕生!」と同じ性格のオリジナル作品である。Act. ZEROはVHSとDVDでリリースされたが、時代は変わり、この作品は月額960円の「東映特撮ファンクラブ」で3話に分けて配信された。第1話の配信開始日が2021年10月17日、第2話が11月21日、第3話が12月26日だそうです(脚本:下亜友美/撮影:石塚将巳/編集・監督:たかひろや/プロデューサー:丸山真哉・高橋一浩・土井健生)。
Act. ZEROは実写版の放送が2004年の9月に終わって半年後の2005年3月に販売とレンタルが開始したけど、こっちはリュウソウジャー本編が終了してから1年半以上も経ってからのエピソード・ゼロ。ちょっと分からないスケジュールだが、なにしろリュウソウジャーの終了したのは2020年3月。コロナで何がなんだかという真っ最中だったので、予定よりも関連作品の制作が遅れてしまったのかもしれない。姫もメイキングで申しております。
沢 井「あの、スピンオフができるかもっていう話を聞いて、今日までワクワクで(笑)。ただ前回マスターピンクになってからが、けっこう空いていたので、その不安もありつつ、まあでも楽しめたらいいな、と思って始まりましたが、いまのところ楽しいです」
3人のマスターは2019年3月に放送された第1話で、次世代のリュウソウジャーたちの命を守って自ら犠牲になったので、なんと2年以上のブランクを置いて、前日譚の撮影に取り組んだことになる。あっ沢井さんだけ第21話と第22話(2019年8月)で復活したか。
しかし変わったのは黄川田雅哉の芸名だけで、3人とも印象がまったく変わっていないのもすごい。
さてお話は、東映特撮のアクションシーンでおなじみ、岩舟山採石場跡より始まる。次世代リュウソウピンク候補筆頭の「イスカ」が、エキジビジョンマッチのまっただ中。
ほかのリュウソウジャー候補生というか、研究生みたいな、顔も映らない、いかにもウチトラっぽい人たちが束になってイスカに挑む。
でもイスカが妖しいオーラを放って剣を一閃させると、囲んだライバルたちは金縛りにあったように身動き取れなくなって、ばたばたと倒される。
イスカ「張りあいないなぁ。弱すぎ」
イスカを演じている花影香音は『仮面ライダー鎧武』で、チーム鎧武のチャッキーを演じていた。あのときも、次世代チーム鎧武のダンスリーダー的存在として描かれていたような。
イスカ「全員倒しましたよ、マスター」
マスターピンク「相変わらず容赦ないね。まあいい。イスカには最終試験に進んでもらう」
イスカ「その試験って必要ですか?どうせ私が選ばれるのに」
イスカ「あそうだ、ここでマスターを倒しちゃえばいいんじゃない」
マスターピンク「じゃあ、やってみる?」
マスターブルー「やめとけ」
イスカ「マスターブルー、お久しぶりです」マスターピンク「何か用?」
マスターブルー「リュウソウピンクの後継者に誰がなるのか、見に来た」
マスターピンク「他人のことより、自分の心配したら?」
マスターブルー「まあそう言うな。イスカ、初めて見る技だがどこで覚えた?」
イスカ「秘密です。この技、習得するの大変だったんだから」
マスターブルー「技の名前は?」イスカ「え?」マスターブルー「オリジナルな技なら、名前つけておいた方が良いぞ」
マスターブルー「……ちなみに、マスターピンクの必殺技の名前は」
マスターブルー「ムーンライト……」
マスターピンク「言うな!」
マスターブルー「はは、冗談だよ」
何をやっているんだか。でも私はもう、このやりとりだけで「ありがとう丸山P!」という感じ。実は次の第2話まで観れば、マスターブルーはマスターピンクに思いを寄せていることが分かる。たぶんマスターピンクもそうで、この二人は相思相愛なんだけど、選ばれしリュウソウジャーなのでそういう感情は面に出さないんだよね。
マスターブルー「でも、もうイスカで決まりなんじゃないか」マスターピンク「まだ最終試験がある」
マスターブルー「後は誰が残っているんだ?」マスターピンク「アスナ」
イスカ「あの力自慢? 面倒だから試験の前に潰しちゃおっかなぁ」
マスターピンク「本気で言ってるなら、怒るよ」
マスターブルー「でもアスナは意外に手ごわいと思うぞ」
イスカ「マスターたちって、実力もない奴らばっかり持ち上げますよね。だからマユもいなくなったんじゃないですか?」
マスターピンク「マユは自分からやめたんでしょ」
イスカ「どうだか。マスターブルーが不吉を呼ぶ青髪のリュウソウ族がお気に入りだから、嫌気がさしたんじゃないんですか? 」
マスターピンク「イスカ、いい加減にしなさい」
イスカ「私は生ぬるい奴らとは違う。実力でリュウソウジャーになります、必ず」
マスターブルー「相変わらずだな」
マスターピンク「ほんと。手がかかる」
ここらあたりで、このドラマのモチーフがひとつ明らかになる。ちょっと本編シリーズ『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第22話「死者の生命!?」を振り返ってみましょうか(2019年8月18日、テレビ朝日/脚本:山岡潤平/撮影:大沢真吾/照明:堀直之/監督:加藤弘之)。
「弟子たちのことが心配」というマスターピンクの負の想いから生まれたネクロマンサーマイナソーが、あの世とこの世の通路を開いて、マスターピンクはじめ、死者を次々に召喚する。責任を感じたマスターピンクは、自分で始末をつけようとするが、アスナは、「今は私がリュウソウジャー。マイナソーを倒すのは私たちの役目です」ときっぱり言い切る。そんな弟子たちの成長に、自分の心配が杞憂だったことを知るマスターピンク。
アスナ「マスター」
マスター「アスナはね、私の弟子の中でもいちばんダメな子だったのよ」
アスナ「え?」
マスター「でも、誰にも負けないものがひとつだけあった」
マスター「それはね、強い心」
マスター「あなたは絶対に弱音を吐かないし、どんなときでも笑顔を絶やさなかった」
マスター「だからリュウソウジャーをあなたに託したの」
アスナ「はい」
マスター「アスナならきっとできる」
こうしてマスターピンクは、閉じてゆく死者と生者の世界の通路の向こう側に還ってゆく。最後の別れ際に「私の弟子の中でもいちばんダメな子」だったなんて、スゴイこと言うよな。で、そんなアスナが、どんなふうにリュウソウピンクの後継者に選ばれたのか、そのあたりの詳細が明らかになるのが、今回の特別編である。
……いかん。これでまだ始まって5分も経っていない。このドラマ、1話が各15分で全3話なんだけど、もともとスーパー戦隊シリーズって、「変身バンク」「戦闘シーン」「巨大ロボット合体」などなどのルーティンを除くと、残りは正味15分もない。今回はそのドラマ部分だけで構成されているので、短いわりにけっこう中味は濃いのだ。しかも沢井美優・渋江譲二・黄川田雅哉が出ずっぱりなのだから、やはりしっかりレビューしたいね。でも『高嶺のハナさん』再開も刻一刻と迫っている。ま、でも今日はこのくらいで。