実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第874回】津軽少女、登場の巻(『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE LEGACY OF The Master's Soul』レビュー:その2)


 NegiccoのMeguがご懐妊、というお知らせが流れたのは8月末だったので今さら感もある。このブログは河辺千恵子さんや志田友美さんのご出産をスルーしたくせに、なぜMeguだけ、と思われる方もいるだろう(いないか)。が、Nao☆とKaedeのご懐妊のお話は、どちらもトップで取り上げている。なのでぽんちゃだけ無視するわけにはいかない。おくればせながら、おめでとうございます。



 12月のご出産予定だそうで、公式サイトに掲載されたファンへの報告の中に「何より、Nao☆、かえぽ、二人の子供と同学年のお母さんになれることが、とても心強く嬉しいです」て書いてあるのを読むと(毎回繰りかえしになるが)やっぱり奇跡のグループだと思う。今これを書いているのは2022年9月10日土曜日だが、本日昼にBSNテレビ「なじラテ。」に単独生出演だそうです。



 そういえばBSNの公式YouTubeチャンネルで、新潟のカレーを食べ歩く企画をやっていたけど、あれってまだ続いているのかな……なんてことは、まあいいか。Nao☆様も、ご無理なさらず、お身体を一番に。



 さて、前回に引き続き、スーパー戦隊第43作『騎士竜戦隊リュウソウジャー』のスピンオフ作品『THE LEGACY OF The Master's Soul』レビューである。前回触れたように、2021年の10月〜12月にかけて、1話15分×3話の構成で「東映特撮ファンクラブ」で配信され、ビデオソフトは2022年6月にリリースされた。脚本は下亜友美で編集・監督はたかひろや。下亜友美は「コヒツジズ」という演劇系コント集団?で活動するかたわら、『科捜研の女』や『特捜9』やスーパー戦隊の脚本を書いていたのだが、白倉伸一郎の『ゼンカイジャー』や『ドンブラザーズ』には一本も関わっていない。いまは深夜ドラマのほうに行っている感じ。演出のたかひろやもわりと最近の人で『リュウソウジャー』本編のほか、『特捜9』にも脚本を提供している。



 ところで前回は、次のリュウソウピンクの座をねらうイスカ(花影香音)が、ライバルとも思っていなかったアスナも有力候補であることを知って、マスターブルーとマスターピンクへの不満を口にするシーンがあった。



マスターブルー「でもアスナは意外に手ごわいと思うぞ」



イスカ「マスターたちって、実力もない奴らばっかり持ち上げますよね。だからマユもいなくなったんじゃないですか?」



マスターピンク「マユは自分からやめたんでしょ」



イスカ「どうだか。マスターブルーが不吉を呼ぶ青髪のリュウソウ族がお気に入りだから、嫌気がさしたんじゃないんですか?」



マスターピンク「イスカ、いい加減にしなさい」


 ここで名前の出てくるマユ(宮﨑香蓮)は、リュウソウブルーの最有力候補だったのだが、途中で自分から降りてしまった。そのことを指して、マスターたちが実力もない奴らばっかり持ち上げるから、嫌気がさしたんだろうと嫌味を言っているわけだ。



 結果的にリュウソウブルーになったのはご存知メルトだが、マユもメルトに劣らない、あるいはメルト以上の戦士の素質に恵まれた、次期リュウソウジャー候補だった。マスターブルーも正直、ふたりのどちらを後継者にするか、迷っているようなふしがあった。



 ところが、マユはある日突然、候補を辞退し、修行の場から去っていった。今は研究者の道を歩み、リュウソウ族やドルイドンをめぐる様々な謎の解明に取り組んでいる。



 そのことでマスターブルーは、今も少し思うところがある。マスターがどちらを後継者にするかで悩んでいることに気づいたマユは、自ら身を引いて、メルトにリュウソウジャーの座を譲ったのではないか。マユはそういう性格なのだ。



 でもマユはもともと、リュウソウジャーになりかったのではなかった。マユはただ、マスターブルーのそばにいたかっただけなのだ。



 けれどもある日、マスターブルーの心にはすでに、自分ではない女の人がいることに気づいてしまった。



 それで彼女は、修行をやめて、マスターのもとを離れていったのだ。



 まあとにかく、マスターブルーはそんなマユの気持ちをさっぱり分かっていなくて、今でも、本当はリュウソウジャーになりたかったのに、弟みたいに可愛がっていたメルトのために身を退いたんじゃないか、と思っているようだ。



 もちろんマスターピンクもマユの本心は知らない。ただ、たぶんマスターブルーが自分に想いを寄せていることは気づいていて、まんざらでもない。ただリュウソウジャーなので、恋愛感情は自粛中である。……と、以上は推定だが、だいたいそんなニュアンスで二人の会話を聞いていただくのが良いと想う。



ちなみにマユを演じている宮﨑香蓮は、今年公開される堂野晶敬監督の映画『KATACHI』に主演している。この作品には沢井美優もメインキャストのひとりとしてクレジットされているので観たい。が、まだあんまり詳しい情報がない。



 というわけで元へ戻って、何だっけ。そう、マスターブルーは、まあ用事もあるんだけど、マスターピンクの顔が見たくて来た、という気持ちもある。マスターピンクはそのへんがちょっと分かっていてちょっと嬉しいけど、戦士同士の恋愛は自粛している。なにもかも推定だが、そういう前提でで二人の会話(そこそこ長いワンカット)をご鑑賞ください。



マスターピンク「ところで何の用? わざわざ会いに来るなんて」



マスターブルー「用がなきゃ来ちゃいけないのかよ」



マスターブルー「最近このあたりでマイナソーが目撃されている」



マスターピンク「知ってる。だから私もここに来た」
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マスターピンク「じゃあ、そのマイナソーを探しに来たってこと?」



マスターブルー「それもある。が、もうひとつ事情があってな」



マスターピンク「え?」




マスターピンク「誰?」



ハ ナ「わたし赤いリュウソウジャーを探しているんです」



ハ ナ「へへ」


 ここで登場するのがこのドラマのキーパーソンであるハナ。演じるのは沢井の後輩、ボックスコーポレーション期待の新星、駒井蓮。青森県出身ということもあり、昨年、横浜聡子監督の津軽三味線映画『いとみち』で初主演した。



 各種映画賞を受賞し、彼女自身もけっこうな新人賞をいただいた作品だが、M14師匠は字幕なしの津軽弁と、ポスターのイメージ(上)と地味な内容(下)のギャップに撃沈なさっている(大家さんのレビューはここ)。



 ところで、話は本当に変わるが、先日、沢井美優のYouTubeチャンネルで、この『THE LEGACY OF The Master's Soul』を沢井美優が鑑賞しながらオーディオコメンタリーをつけるというライブ配信があったのは、沢井ファンの皆様ならご存知と思う。本編45分に前後あっても60分くらいかと思ったらこれがなんの。



 まずは普通のライブ配信でファンの書き込みに答えたり、着ている小松彩夏のブランドの話をしたり、ビデオ鑑賞にはポップコーンとか言って、ポップコーンをその場で作って準備完了、ここまでだいたい1時間。そしたらなぜか音声が入らなくなった。しばらく沢井は気づかずに無音声でしゃべっている。



 なんて色々あって、結局トータル3時間くらいの配信だった。まあライブ配信としてはそんなもんだろうな。で、幸いすべて沢井チャンネルにアーカイブされているので、ちょっとそれを観ながら、沢井さん自身のコメントも拾っていきたいと思っている。思ってはいるのですが準備できてなくてすみません。



 しかもご存知のとおり沢井チャンネルはその後、2022年9月2日にライブ配信でセーラームーン本編の観賞会をやって、DVD第1巻、つまりAct.1からAct.4そして特典映像まで全部観ながら沢井さんが感想とか思い出話しゃべっていた。これもアーカイブされている。そして9月11日の日曜日(これを書いている私にとっては明日だが)の晩には、実写版Act.5とAct.6の観賞会をやるという。いやぁ、このブログを始めた15年前には、こんな事態が訪れるとは予想もしていなかった。私はYouTubeの話題は基本それほどフォローしないつもりでいたけど、これ放っておいていいのかな(意味のない悩み)。
 ま、ともかく、今回はこれくらいにしておきます。ではまた。