実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第871回】へば、その先へ、の巻(『正直不動産 感謝祭』その他)

1. 『ラーゲリより愛を込めて』完成報告会見



 2022年08月17日、映画『ラーゲリより愛を込めて』の完成報告会見が東京・帝国ホテルで行われ、瀬々敬久(監督)、平野隆(プロデューサー)はじめキャストの二宮和也、北川景子、松坂桃李、中島健人(Sexy Zone)、桐谷健太、安田顕が登壇して、その模様がYouTubeで配信されている。映画の公開は2022年12月9日。真珠湾攻撃の翌日である。8月15日に戦没者追悼はやるけれども、12月8日に全国規模のイベントで、なぜ日本は米英に対して宣戦布告したのかを考える、ってこともやったら良いのにね。



司 会「続きまして、幡男の妻モジミを演じられました北川景子さん、お願いいたします」



北 川「はい。皆さんこんにちは。北川景子です。私は、二宮さんが演じられる幡男の帰りを信じて待つという役をいただきました。今回ほとんど初めて共演させていただく方ばかりで、監督とも初めてで、うん、(こんなチャンス)参加しないという選択肢はありませんでした」



北 川「昨日、完成した映画を観て、あぁ、どんな状況でも、人は懸命に生きるっていうことが大切なんだな、ということと、人が生きるためには、自分が想う人とか、想ってくれる人とか、人の愛っていうものが、最後、人間を突き動かしてくれて、生きること、生かされることができるんだな、っていうふうに感じて、なんかすごくまだ余韻に浸っているのですが、ホントにホントに良い作品なので、今日は皆様にその作品の良さを伝えたいと思っております。どうぞよろしくお願いします」



司 会「北川さん、昨日ご覧になったということで、少し感想もありましたけども、改めて、ご覧になっての印象などはいかがでしょうか?」



北 川「私はこの作品のなかで、(全編通して出ているわけではなく)要所要所に出演させていただいていることもあって、初めて観る部分が沢山あったんですけれども、特にそのラーゲリでの男性陣のシーンは、もちろん台本では読んでいるんですけれども、もうホントにすごくて、皆さんの身体つきとか顔つきも、たぶん皆さん身体も絞られていると思うんですけど、もう本当に厳しい状況で懸命に生き抜く男たちの姿を見て……何だろう、でも、暗い気持ちにはならないというか」



北 川「何だろう……すごく今、私たちはモノとか情報とか色々なものに恵まれているんだけど、この方々みたいに、自分は心は豊かだろうか?ってことを、すごく、観終わった後に考えてしまったといいますか……。皆さんがこう、知恵を絞ったり、手を取り合って力を併せて、何とか困難な状況を切り抜けようと姿っていうのを見て、あぁ、人間て本来、こういう力があるはずなんだよな、っていうことを、何かすごく思いました。昔の人たちってすごいな、っていうのを感じて、なんか自分も頑張ってみよう、っていうのが、観終わった後の感想です、はい」



司 会「ではその男性陣にもお話を伺いたいと思いますが、松坂さん、観終わっての、改めて感想、いかがでしょう?」



松 坂「そうですね、あの『ラーゲリより愛を込めて』という、その『愛を込めて』という意味が本当に伝わってきました。何よりその、僕はもうホント、ラーゲリ内で、北川さんのブロックは逆に観ていなかったので、すごく新鮮な気持ちで観れたんですけど」



北 川「なんか、のほほんとしてましたよね」
松 坂「いやいやいやいや、やっぱその、北川さんの、待っている側の、やっぱりその表情だったりとか、気丈に振る舞う姿とか、そしてひとりの妻としての、女性としての心だったりとか、そういったものをスクリーンで拝見したときに、この『愛を込めて』っていう意味が、本当に伝わってきた感じがしましたね」



北 川「良かった」
松 坂「いやいや、とんでもない」
北 川「良かったです。ちょっと温度差あるかなと思って」



松 坂「素晴らしかったです」
北 川「ありがとうございます」


 辺見じゅんのノンフィクション『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』は1993年の夏にもフジテレビで、終戦48年特別企画としてドラマ化されたそうだが、私は観ていない。今回の映画で二宮和也が演じている役は寺尾聰が、北川景子の役はいしだあゆみが演じたという。
 『侍戦隊シンケンジャー』と『美少女戦士セーラームーン』の類縁性については、これまでしつこいくらい語ってきた。セーラームーンは原作が有名すぎて、セーラーヴィーナスの影武者設定を十分に活かしきれなかった。みんな本当のプリンセスが誰かよく知っているからね。この反省に立って書かれた本格影武者ドラマ(笑)がシンケンジャーだと思う。まあ、何にしても、小林靖子の脚本作品で俳優として生まれ育った北川景子と松坂桃李が、こんなふうにお互いをリスペクトしている様子はほほ笑ましい。ただ、松坂桃李は『約束のネバーランド』でも北川さんとの絡みはなくて、今回もなさそうなのが残念。
 一部ネットニュースでは来年最初のフジ月9ドラマが、松坂桃李と北川景子で内定との噂もあるが、どうか?

2. 『正直不動産』これでおしまい


 『正直不動産 感謝祭』だが、番組のハイライトシーンをまとめながら、山下智久、泉里香、長谷川忍が感想や撮影秘話を語り合うという企画で、やっぱり本来なら初回オンエア直前に流すべき宣伝番組の作り方である。このドラマに興味を持った層をNHKオンデマンドに取り組むのが目的らしい、ということは前回も述べたけど、やっぱり何かちょっと変な感じ。
 で、永瀬財地が正直者になってからの発言の数々を編集したVTRを流してから、鈴木奈穂子アナウンサーが泉里香に振る。



鈴 木「この永瀬財地、泉さんから見た時に、どういう男性、どういうキャラクターだと思います?」



 泉 「個人的には、これだけ正直にいてくださると、何か、いいですよね。素敵だなと思うことは多かったです」



鈴 木「けっこう……でしたけど。けっこう強かったですけど」
 泉 「そうなんですよ、けっこう強くて、やっぱり」



山 下「相当、あの怒らせてましたもんね、榎本さんを」
 泉 「美波的には、すごくきつい言葉もたくさん言われたり、結婚は墓場だなんて言われたりして、すごく傷つきましたけど」



山 下「無神経」



鈴 木「そんな泉さん演じる榎本美波といえば、怒った時や酔っ払った時に出る秋田弁。多くの視聴者の心をつかみました」



永 瀬「じゃあ、お食事は…?」



美 波「行ぐわげねぇべ」



鈴 木「ここで長谷川さんが、どうしても聞きたい秋田弁をリクエスト」



長谷川「もしよければ『へば』いただけたらなっていうことで」



 泉 「これですか? 7話の」
長谷川「はい」



 泉 「やだ、恥ずかしいですね」



長谷川「まぁそうですね。役でやってないからね」
 泉 「役でやってないから」
鈴 木「いいですか」



長谷川「もしよかったら ぜひ」
鈴 木「お願いします。 このカメラで」



 泉 「覚悟のほどを。 へばっ!」
 泉 「……ですね。 恥ずかしい」



長谷川「みんな沸いてますから テレビの前で」



 泉 「ちょっとやめてください」


 ……っていう感じなんですけどね。この後も、すでに次の朝ドラの主演女優として大阪入りしている福原遥とか、なんかちょっと妙な方向に行っている市原隼人とかのコメントVTRがあって、全話視聴した上でファンとして振り返るぶんには楽しい番組だが、こんなふうにレビューする番組でもないような気がしてきた(それは前回から分かっていただろ)。





 福原遥が泉里香のことを「優しいお姉ちゃん」と言ったりとか、可愛いっちゃ可愛いんだけど、まあいいか。幸いというか、正味45分あるこの番組だが、25分回ったところで、泉里香と長谷川忍は退場することになった。この二人に代わって、後半は脚本の根本ノンジ、監督の川村泰祐の両氏が入り、スタッフから見た正直不動産、という感じの話になるので、このへんでウチのレビューは終わりにさせていただきたい。



鈴 木「本当に話が尽きないんですけれど、ここで泉さんと長谷川さん、お別れになるんですね。はい、ありがとうございました」



長谷川「いえいえ、ありがとうございます」
 泉 「あっという間でしたよね」



鈴 木「さあ、泉さんからですね。視聴者の皆さんにひと言お願いします」
 泉 「はい」



 泉 「こうして皆さんに感謝の気持ちをお伝えすることができて、とてもうれしく思いますし、私自身もこの作品に関われて とても幸せです。『正直不動産』をご視聴いただき、ありがとうございました」



鈴 木「長谷川さんもここまでどうもありがとうございました」



長谷川「ありがとうございました。いやぁ、もう本当にすばらしい作品に関われて本当ありがたさしかないですし、続編があったら嬉しいな、なんて思っておりますけども、その時は ぜひまた1回目よりもっとパワー出して盛り上げたいなと思います」



鈴 木「長谷川さん泉さん、ここまでどうもありがとうございました」



二 人「ありがとうございました」



 泉 「……一緒に」
鈴 木「じゃあ一緒にやっていただきましょう」
 泉 「じゃあ 一緒に ぜひ」



二 人「せ~の、へば!」



長谷川「行くぞ~ 泉~」
 泉 「部長~」



鈴 木「あのスローモーションのところだ!」

3. 『高嶺のハナさん』リターンズ


 と『正直不動産』が一段落ついたところで、皆さんすでにご承知のとおり、今度は『高嶺のハナさん2』制作のニュースが飛び込んできた。BSテレ東「真夜中ドラマ」の枠で10月1日スタート。これは嬉しいですね。
 ハナ(泉里香)、弱木(小越勇樹)、チャラ田(猪塚健太)、イチゴ(香音)といったメインキャストは全員続投とのことで、注目されるのは新キャスト、特にウメ不動である。



 ミツバチ製菓大阪支社から異動してきた淀屋橋ウメは、弱木と同期入社で、研修時代に同じチームにいた。弱木と再会するなり「ツヨシ」と下の名前で呼んで、ハナさんとイチゴちゃんを凍りつかせる。



 海外から帰国した商品企画部のレジェンド、不動凪は、華を厳しく指導してパーフェクトキャリアに育てたかつての上司。



 かつてと変わらずクールに決めているが、実は昔も今も華にゾッコンという、つまりおじさん版のハナさんである。



 この二人のキャスティングは誰になるのかな。ともかく10月から12月は『高嶺のハナさん2』、そして来年1月からは(噂が本当ならば)北川景子と松坂桃李の月9ドラマというわけで、名古屋支部の自転車操業はこれからも続く。てなわけで、へば。