実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第870回】謎の感謝祭、その意図は? の巻(泉里香『正直不動産 感謝祭』の巻)


 世界10カ国の代表が漫画やアニメのキャラクターに扮し、衣装やパフォーマンスを競う「ワールドコスプレチャンピオンシップ」が6日、名古屋市東区の愛知芸術文化センターで開かれた。アニメ「セーラームーン」のキャラクターを演じたフランス代表の女性2人が優勝した。海外の代表が来日する形での開催は3年ぶり。フランス代表のハザリオさんは優勝後、「演技を受け入れてもらえて良かった」、ベリルさんは「信じられない思い」と喜びを語った。(「スポニチAnnex」2022年08月7日


 セーラームーンのコスプレをしてる方がハザリオさん、チビムーンがベリルさん。ベリルって……。本名かどうかは分からない。コスプレネームってのがあるらしい。まあ、えなこも桃月なしこも本名じゃないか。二人とも愛知県出身だ。やっぱりコスプレ王国。名古屋市民として、私もしなくちゃいかんかな。市長にまかせとけばいいか。



 さてお盆休みと台風が一緒にやって来た。昔は「お盆休み特別企画」とかやってたけど、最近どうだったっけ、と調べてみたら、昨年の夏は『高嶺のハナさん』のレビュー、一昨年にいたっては普通の実写版DVDレビューを淡々とやっていた。ということで、今回はふつうの流れで『正直不動産 感謝祭』をレビューしてみたい。おなじみの居酒屋「しょうじきもん」(後半、最終回前まで出てこなくなっていたが)のロケ地となった門前仲町「センマイル」ののれんをくぐる山P、シソンヌ長谷川、そして泉里香。



山 下「いやいや、懐かしい」



山 下「どうぞどうぞ」



長谷川「いやいや、懐かしいな~」




山 下「はい。ということでですね、ここがドラマの中に登場した居酒屋『しょうじきもん』の舞台となった居酒屋さんです」



山 下「収録中ね、なかなか皆さんとお話できる時間もなかったので、今日はここから たっぷりと『正直不動産』について語っていきたいと思います」



長谷川「よろしくお願いします」



 泉 「よろしくお願いします」



長谷川「あの話、しちゃっていいのかなぁ……」



山 下「いやもう全部お願いします。もうあの、ね、正直に行きたい」
長谷川「あ~ いいですね」



山 下「そうですね。ということで参りましょう」



三 人「正直不動産、感謝祭」



永 瀬「売ってるだけだから、家」



鈴木アナ「不動産が題材の人気マンガ原作をドラマ化した 痛快お仕事コメディ、ドラマ『正直不動産』」



鈴木アナ「視聴者の皆さんからたくさんの反響を頂きながら、先週、最終話の放送を終えました」



鈴木アナ「が、ファンの皆さんからは『終わってほしくない』『まだまだ見たい』という声が」



鈴木アナ「そんな声にお応えして、ドラマの名シーンと共に、今だから言える出演者のぶっちゃけ正直トークをたっぷりお届けします」



鈴木アナ「題して『正直不動産感謝祭』スタートです」


 この番組「『正直不動産』を最後まで楽しみつくす45分! 出演者や制作者が、今だからこそ言える撮影の舞台裏や、ドラマの魅力について語りつくします」という、まあドラマのブルーレイやDVDの特典映像についていそうな、スタッフ・キャストの座談とインタビューなんだけど、ドラマの人気にあおられて急遽放送が決まったようである。もっとも、見逃し配信の視聴記録がNHK的に前例のない数字だったということだが、放送時の視聴率はそれほどでもなかった。それをなぜわざわざ、とは思う。司会進行はNHKの鈴木奈穂子アナウンサー。



鈴 木「では皆さん、よろしくお願いします」
三 人「よろしくお願いします」



鈴 木「ここからは 「正直不動産」にどっぷりハマッた視聴者代表として、私が進行を務めさせていただきます」



三 人「ありがとうございます。お願いします」



鈴 木「まずは主人公、正直すぎる営業マン永瀬財地を演じられた山下智久さんですが、全10回の放送が終わって反響いかがでした?」



山 下「会う人会う人に『見てますよ』って言っていただいて、けっこう大変な撮影の日々だったので、報われましたね。『頑張ってよかった』って」
鈴 木「大変だったんですね。」
山 下「そうなんです」



鈴 木「「正直不動産」の撮影のあと、最近までタイに行ってらっしゃったんですよね」



山 下「そうなんです。タイに別のお仕事で、しばらく滞在させていただいてたんですけど、実はタイでも観れるんです、普通に。タイの時間の夜8時からNHKで観れる」



 泉 「へぇ」
長谷川「あっそうなんですね。すごいところで見てて、想像もしないところで見てましたね」



鈴 木「そして、永瀬が勤務する登坂不動産のメインバンクの融資担当で、永瀬との関係も とっても気になった榎本美波役を演じられた、泉里香さんです」



 泉 「はい、よろしくお願いします」



鈴 木「お願いします。泉さんの周りでの反響はどうでした?」



 泉 「そうですね。もうホントみんな『見てるよ』『面白いね』っていうのと、あと 『すごく不動産の勉強になる』っていうのを、たくさんの声、頂きました」
鈴 木「さあ、そして続いて主人公永瀬の上司、登坂不動産営業部長、大河真澄役、長谷川忍さんです」



長谷川「2位じゃダメだ! 1位を目指せよ!」



長谷川「っていうね、あの、時代錯誤の……いやいや」
鈴 木「格言が出ました」
長谷川「けっこう僕、あの、ドキドキしながら セリフ言ってましたよ。結構 その、 何て言うんですか、今の時代にしてはアップデートできてない人の役なんで、心、入れ替えないじゃないですか。全く同じままいくじゃないですか」



山 下「ちょっとなんか、マネしたくなるんですよね、その、部長の口調を『ナントカだろ~。 やれよ~』」



長谷川「いやね、そうなんですよ。もう何か途中から、自分でもキャラ、たまによく分かんなくなってる回とかあるんですよね。やり過ぎちゃって」



鈴 木「『正直不動産』全話見たという方も、まだという方も、まずはどんなドラマなのか、ダイジェストでご覧ください」


 いろいろと明らかになる事実。まず『正直不動産』はNHKワールド(世界の100以上の国・地域で利用可能)で全世界の人々の楽しまれていたという事実。もちろんケーブルテレビかなんかで利用できる、海外の日本人向けの日本語有料チャンネルだろうから、「世界中で」って言ったら大袈裟かも知れないけれども、なんかワールドワイドな気分になってきますね。それから最後の「全話見たという方も、まだという方も、まずはどんなドラマなのかダイジェストでご覧ください」という告知。



 この感謝祭は、ご愛顧くださった方々へのお礼というよりも、途中から視聴者になった方々に、第一話から観てもらうための呼び水なのだ。どうやって観るか。NHKオンデマンドで、月1,000円の見放題パックに入るか、単品で一話につき220円払うか。
 単品で10話視聴したら、見放題パックの料金を超えるよね。でも見放題パックに入ると、解約するのを忘れて、でもまあこれから、福原遥の朝ドラとか浜辺美波の朝ドラとか北川景子の大河ドラマとか色々あるから、しばらくは解約しないでおくか、なんつって何年もズルズル毎月1,000円払うハメになる。このへんの問題はNHK党の公約にも出てこないから、自分で管理するしかない。



鈴 木「そもそも、このドラマのオファーを受けた時っていうのはどういった思いだったのかなと」



山 下「実際、僕もマンガ読ませてもらって、すごい やっぱ 面白いし、勉強になるし、こんな役をやらせてもらえるのは本当にうれしいなと」



山 下「あと、ちょうど僕、その時期に英語を使わなきゃいけないお仕事があって、英語のセリフがあったんですけど、『あっ、よし。日本語で演技できるぞ』と。『よっしゃ! 日本語? 余裕だろう』と」



長谷川「英語しんどかったけど、日本語、自分の国の言葉だからいけるぞって」



山 下「英語……外国語並みに苦労しましたね(笑)」
長谷川「初めて聞く言葉がね、多かったですから」



山 下「初めて聞く言葉で、なかなか聞き慣れないですし、それだけ覚えるのが難しいってことは、やっぱこう、お客さんとしても、やっぱこう身を委ねちゃいますよね」
長谷川「何のこっちゃ分かんないからね」



山 下「何のこっちゃ分かんないから。そういうところ、ちゃんと深く掘り下げてるお話なのである意味 本当に勉強になるドラマだな、というふうに」



 泉 「私は、あの『正直不動産』っていうタイトルを聞いた時に、『正直って何が正直なんだろう?』とか『何に正直なの?』っていうのがすごく分からなくて、でもやっぱり台本を読んで納得しましたね」



 泉 「あっこんなに正直な不動産屋さんがいるなら出会いたいって思いました」
鈴 木「長谷川さんはいかがでした?」



長谷川「最初、そこまでコメディー色強くないのかなって勝手に思って受けたんですけれどもね、もうフタ開けてみたら、おおぅ!っていう感じの、はい、ど真ん中だったな」



鈴 木「コメディーっていうのは、役者の皆さんにとっても、何かちょっと違うものだったり、難しさみたいなところ、あるんですか?」



山 下「もちろんその、全てのジャンルが難しいとは思うんですけどなかなか、そのコメディっていうところに踏み込んだ機会がなかったんで、今まで。自分としては すごいチャレンジングなお話だったんですけど、そこはもう長谷川さんに」
 泉 「うん。面白かった」
山 下「そこはもう長谷川さんにお力をお借りして」



長谷川「いやいやいやいや、泉さんなんかも、コメディなんかやったことないから。初めてじゃないですか」



 泉 「そうですね」
長谷川「でも結構、笑いとるところあるじゃないですか」
 泉 「ほんとですか?」



長谷川「二人の出会いのシーンも、だいぶコメディですけどね。もう、ないですよ今の時代」
 泉 「そうですね」



長谷川「令和にやんないでしょ、あの出会い方」



 泉 「私は、あの、永瀬さんとのシーンが多かったので、どれぐらいコメディーに撮っているんだろうって、分からなかった部分が多かったので、ちょっとそこを聞きながら」



鈴 木「そして 主人公の永瀬嘘がつけないという役どころでその正直っぷりをまとめましたのでご覧ください」



 泉 「お〜、見たい!」


 わりと右往左往する山Pの発言に対するシソンヌ長谷川のフォローぶりや、必ず「面白かった」「見たい」等とリアクションを返す泉里香、みなさん立場をわきまえているなぁ。「M14の追憶」にも書かれていたが、長谷川に「(コメディ)初めてじゃないですか?」と訊かれた泉里香が、よどみなく「はい」と即答するあたり、NHK的予定調和と言うか、流れ上しかたがないとは思う。



 が、今回ですら「どれぐらいコメディーに撮っているんだろうって分からなかった部分が多かった」と言っているくらいだから、ひょっとして『高嶺のハナさん』も『ゲキカラドウ』も『海月姫』も、本人的にはコメディーとかはっきり自覚せずに演じていたのかも、なんて妄想もわいてしまいます。ユーモアが理解できない秀才の亜美ちゃんみたいな。
 と、いや、この調子ではぜんぜんレビューが進まんのう。ただの番外編のつもりだったのだが。
 少し態勢を立て直して、次回で終われるよう、構成を考え直します。それではみなさん、台風に気をつけて。