実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第860回】休日の朝は山賊の宴の巻(北川景子『TOKIOカケル』)







5/30 情報解禁されたので追加しました



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 別に木村拓哉ファンでもないけど、今回の報道はひどすぎたね。で、引用しようと思ったら速攻で削除されていた(笑)。バカだなあ。


 木村拓哉が主演するドラマ『未来への10カウント』(テレビ朝日系)が当初予定から1話分カットされ、6月9日放送の全9話で終了すると、「FRIDAYデジタル」(講談社)が5月23日に報じた。事実であればいわゆる“打ち切り”であり、主演の木村にとっては初の屈辱的な事態となる。だが、当該記事はほどなくして削除されることに――。(『日刊サイゾー』「ジャニーズ大激怒!? 『未来への10カウント』打ち切り報道“連続削除”の真相」2022年5月26日


 実際には、打ち切りというのはただのガセだった。だから削除された。それだけのことなんだが、この『サイゾー』の書き方もひどい。当該の『FRIDAYデジタル』の記事、それに追随した『日刊ゲンダイDIGITAL』の「キムタク伝説ついに崩壊か…」という記事の削除が不可解に早すぎると言い、「水面下でなんらかの“力学”が働いたと見るのが自然でしょう」という「スポーツ紙記者」の談話を紹介している。ジャニーズ事務所の圧力だと言いたいわけだが、いや、誤報を一刻も早く削除するのに、不可解も圧力もないでしょう。
 そもそもテレ朝の木曜ドラマ枠は、基本的に全9話である。例外は昨年末の米倉涼子『ドクターX』第7シーズン(全10話)くらいで、その前にやっていた天海祐希『緊急取調室』第4シーズンだって、人気シリーズだが全9話だった。



 同枠で2018年と2020年に放送された木村拓哉主演の『BG~身辺警護人~』も、第1シーズンは全9話で、第2シーズンは全7話(新型コロナウィルス感染症拡大の影響で全9話から予定変更)だった。だから今回の『未来への10カウント』も、もちろん全9話、場合によってはそれ以下だろうと、ちゃんと観ていない私だって思っていた。それが「当初予定から1話分カットされて全9話で終了」だというんだから、この『FRIDAYデジタル』の記事を見て、首をかしげたドラマ好きは多かったと思う。
 で、翌日にその記事はあっさり削除された。ということはですね、ドラマが10話未満だとすぐ「打ち切り」と思い込むバカな記者がいて、適当な記事をでっちあげちゃったんだな……そう思われても仕方ない。



 すでに削除されているので引用できないが、当該記事には「テレ朝としては6月16日までドラマを続けるかギリギリまで決めかねていましたが、先日、最終回を1週間早める決断を下したようです」という「テレ朝関係者」の談話も記載されていた。本当に関係者に取材したのかね。
 何はともあれ、いまのところ講談社からは誤報の訂正やお詫びなどは出ておらず、しれっと当該記事が消えただけである。これで当該報道は「なかったこと」として、責任を回避できるのだろうか。大手メディアだけに疑問を感じる。



 さて、ジャニーズ繋がりでもないが、現在『家政婦のミタゾノ』第5シーズンが絶好調放送中の松岡昌宏がぐいぐい引っ張るTOKIOのバラエティー『TOKIOカケル』に、中井貴一にエスコートされて北川景子さんが登場。私はオンエア情報すら知らなかったが、妻が「北川さんが出ているから撮っておいたわよ」っていうので、ありがたく視聴させていただいた。そうか『大河への道』始まっているんだな。行かなきゃ。




城 島「景ちゃんに、友達ってことで聞いていいですか?」


 TOKIOと景ちゃんは、もう馴染みの友だちっていうことで、まずはこれまでの両者の交流ぶりをおさらい。北川景子がTOKIOの番組に初めてゲスト出演したのは『ブザー・ビート』の放送が始まった2009年7月のことだったそうな。その次が2011年6月、『パラダイス・キス』の宣伝。




北 川「高校2年生までずっと女子高だったんで、高校3年生の時にこっちに来て共学の学校に入ったんですよ」



北 川「そのときはまあ、好きですと言われて、はい。いい人だなと思って……」



北 川「で、夏休みに一緒に映画を観に行って」



松 岡「その映画とか、絶対忘れないべ」



北 川「……」



北 川「忘れちゃった」


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国 分「得意料理。何ですか?」



北 川「あのあんまり料理、上手じゃないんですけど、あの、なんでも炒めてればいいかな、と」



松 岡「もうね、やり方が山賊だよね。とりあえず火を通す、みたいな」



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松 岡「ダンナさんの気になるクセは」



北 川「会話のスピード感が違うみたいで、私が何か質問しても、沈黙が3秒くらいあって」



北 川「たとえば、あの、『明日、何時に起きるの?』とか聞いても、『…』みたいな」



北 川「シーンとしてて、無視されてるのかな?と思ったんですけど、なんか時間軸が違う」



松 岡「一回、間が」



北 川「間がある」


 最後の放送が2021年2月で、このとき産後4ヶ月である。それから1年3ヶ月経って、やっぱり話題は子育て話のほうに行く。



国 分「あの、会話のスピード感が旦那さんとは違うって言ってましたけど、最近はどうなんですか?」



北 川「最近は、私が子どもにご飯を作るんですけど、作ったごはんを食べさせないと、勿体ないとか、私に悪いと思うのか、40分でも1時間でもかけて、家じゅうご飯を持って追っかけ回してる」



城 島「ほ〜」



北 川「で、もういいんじゃないかなって、私は20、30分で思うんですけど」



国 分「はいはい、子どもは飽きちゃうからね。途中で走り回ったりするけど、それを追いかけるの?」



北 川「追いかけてまで、あげてます。もういいんじゃない?って言うんですけど」



中 井「料理の腕は上がったの? とりあえず炒めたものを子どもに与えて……」



北 川「そうですね、あの、山賊は本当に卒業して」



松 岡「ごめん、勝手に俺が言っていただけだから」



北 川「(笑)卒業して、ちゃんと、食べてもらうから、やっぱり山賊ではいけないなと」



国 分「なるほどね。一人のときは山賊で良かったけどね」



北 川「もうなんか、(以前はお腹の)中で炒めちゃうくらいの感じだったんですけれども。……もう食べちゃえば一緒、みたいな」



国 分「お腹のなかで炒めちゃう」



北 川「そうですね」



国 分「いやだからまたね、変わったでしょうね、色々と生活が変わったと思いますけどね」



北 川「変わりましたね、うん」



国 分「はい、お話を伺っていきたいと思います。ではカードを1枚、選んでください」



北 川「はい、じゃん」



国 分「1日のルーティンを教えて」



北 川「1日のルーティンを……」



国 分「はい、一人暮らしの時とは、独身の時とはまた変わったと思うのでね」



国 分「というわけで景ちゃんの休日をグラフにしてみました。こちらです」



国 分「12時半から6時半ですか、睡眠は」



北 川「だいたいそうです、6時間くらいです、睡眠」
国 分「これベストですか?」



北 川「理想はもう1、2時間寝たいですけど、なんだかんだこんな感じになっちゃう」



国 分「枕とか布団とかベッドとか、なんか、一番こだわっているところ、どこですか」



北 川「寝る時っていうか、部屋に来ているときの服が……VENEXという服を着ています」
国 分「VENEX?」



北 川「はい、着ているだけで回復するっていう」



城 島「なんすかそれ?」
松 岡「その、疲れがとれるとかそういうことなんですか?」



北 川「ていう風に、はい。運動終わった後とか、リラックスしたいときとか、あと寝てるときも安眠できる気がして」



北 川「常にこれ。着替えます。家帰ったら」


 VENEX(ベネクス)のリカバリー・ウェアは、厚木に本社をもつベネクスと、神奈川県と東海大学の産学公連携事業によって開発された「人間がもっている自己回復能力を最大限発揮させ、心身の休養をサポートする」ウェア。原理はよくわからんが、北川さんによると血行がよくなってポカポカするらしい。パジャマというか部屋着にしては高額で、厚木市の「ふるさと納税」の返礼品にも使われているという。



 ともかくそういうわけで、北川景子は小松彩夏のルームウェアブランド「502EASY」ではなく、もうちょい値段の高いVENEXをもっぱら着ていることが発覚してしまった。



松 岡「で、身支度があって、子ども&ネコの朝ごはんを作り始めるわけですか」



北 川「だいたい昨日の夜、前日の夜に、明日の朝あげるものは、もうだいたい仕込んで、あとちょっと温めるだけとか、あと最後ひと沸かしするだけにしておいて、でそれを7時半から8時くらいまでの間に準備をして、猫もグラムとか計ってあげているので、それもやって、子供に食べさせて……って感じです」



国 分「これは自分はどうしているんですか、朝ごはんは?」



北 川「自分はもう、立ち食いって言うと何か、おかしいですけど、もう立ちながら」



国 分「そうか、子どものことをやってたら」



北 川「そうですね、子どもの味噌汁をいれて、自分はもう立って飲んで」



北 川「子どものおにぎりを握って、自分はもう残ったご飯を、入れる、みたいな、こう」



松 岡「山賊じゃん」



 とまあ、話自体はややセレブ感のある「お母さんあるある」だけど(もうちょっと庶民的だと「自分は子どもの食べ残しを食べる」になる)ちゃんと北川さんの山賊要素を拾う松岡昌宏の気配りが光る。



 で、トークはそのあと、最近はDAIGOも料理をするようになった、なんて話にもなっていく。なにしろこの4月からABCで『DAIGOも台所 ~きょうの献立 何にする?~』が始まったばかりである。料理のレパートリイはこれから増える一方だろう。実際、番組で作った料理を家庭でもふるまってくれるそうだ。



  『DAIGOも台所』は毎回15分、月曜から金曜までの帯番組で、2週間に一度、スタジオで10回分を一気に収録する。この、一気に10本撮りという体制は、前番組の『上沼恵美子のおしゃべりキッチン』(1995年〜2022年)も、さらにその前番組の『金子信雄の楽しい夕食』(1987年〜1995年)も同様だったそうである。



 特にすごかったのは『金子信雄の楽しい夕食』で、金子信雄は毎回、完成した料理の試食タイムで、勝手にビールや酒を飲んじゃう。ヘタすりゃ料理用の酒も自分のグラスに注いで飲んじゃう。それで10本立て続けに収録するので、最後のほうは、もうへべれけだったりしている。よくあんなものを放送したなと思う。



 さて北川景子が引いた2枚目のカードは「初対面の男性のどこに魅力を感じる?」北川景子の異性観である。



北 川「私、全体の雰囲気っていうか、優しそうみたいなのが好き」



国 分「はぁ」



北 川「高圧的じゃない人に魅力を感じます。怖くないっていうか、何だろ、壁がない人」



国 分「旦那さんに惹かれたっていうところも、そういうところ……」



北 川「あ、まさにそうです。ぜんぜん緊張感を他人に与えない人なので。誰に対しても優しそうな感じだなって思って」



城 島「うん」



国 分「確かにそうですよね」



北 川「あんまりオラオラしている人って怖い」



国 分「オラオラしている人は」
北 川「怖い」
国 分「ほう」
北 川「オラオラ怖い」



国 分「ですって」



松 岡「何でオレを見るんだお前。途中から若干分かってましたけど。聞き直したあたりから、もうオレをターゲットにしているのは分かったんですけど」
国 分「……ですって」



松 岡「でも、僕だけじゃないですか、共演させてもらっているのって」
城 島「そうか、そうだよね」
松 岡「現場ではそんなにオラオラしてないよね」



北 川「してなかったです」



松 岡「ね。ほら」


:


北 川だからなんか、もう、大きいバイクとか乗っている人、怖いんですよね



国 分(笑)



松 岡「それはねえ、もう居なくなりました(笑)」


 おそらく、昨年の春、この番組を最後にジャニーズを辞めた長瀬智也がハーレーを20台も所有するバイクマニアであることは知らなかったんだろう。



 さらに遡れば、一昨年、謹慎中だった山口達也がハーレーで追突事故を起こして飲酒運転で逮捕されたことも、別に意識はしていないはずで、まったく自覚せずにTOKIOのメンバー全員が絶句する強烈なボケを放つところに、やはり北川景子の凄みを見たね。とっさに「それはねえ、もう居なくなりました」と受けた松岡くんもお見事である。



 会話の中にも出てきたけど、松岡昌宏と北川景子といえば、『みをつくし料理帖』。私は松岡昌宏の小松原が北川景子の澪に「忍び瓜」(キュウリのピリ辛漬け)を食べさせてやる場面がすごく好きです。北川さんが可愛くて。





 番組ではこの後、北川景子のフジテレビ初出演の映像が紹介された。これは『めざましテレビ』の「広人苑 Ⅱ 」というコーナーであった(2006年10月2日)。



 まだ無名に近かった北川さんが、なぜ『めざまし』に出演したのか、少し情報を補足しておくと、2006年9月に映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』が公開され、『めざましテレビ』でもその試写会の模様がレポートされて、で軽部真一が「北川景子さんにぜひ広人苑Ⅱに出てもらいたい」と発言したのだ。それが本当に実現したということで、実写版セーラームーンのファンたちは当時おおいに湧いたものである。いま観直してみると、北川景子も中野美奈子アナもバチバチに尖っているのが面白い。



 それから、フジ月9初出演の『太陽と海の教室』からも懐かし映像がインサート。当時は北川景子の弟分みたいな存在だった山本裕典、そして間もなく公開予定『それいけ!アンパンマン ドロリンとバケ~るカーニバル』(2022年6月予定)で久しぶりに共演する(かどうかは知らないが)戸田恵子との場面。織田裕二は出てこない。吉高由里子も。




 まあこのへんは、個人的には何度も見た映像だったので、むしろこの後の『スター千一夜』の中井貴一の方が面白かった。



 中井貴一は、松田龍平が松田優作に似ているぐらい佐田啓二そっくりで(どういう例えだよ)その素材の良さを松林宗恵監督に見込まれ、ほぼド素人の状態で『連合艦隊』(1981年)で映画初出演。当時は赤面症だったというだけあって、蚊の鳴くような声で受け答えしているのが笑えた。



 丹波義隆と二世俳優つながりで呼ばれたんだろうか。どちらも『連合艦隊』の出演者で、であるとすれば、真ん中の女性は古手川祐子かなぁ。だとしたら、なぜモザイクをかけたかな。そういや最近古手川さんを見ていないですね。



 あと、最後の「10億円あったら何買う?」という質問に「土地を買って自分の好きなように家を建ててみたい。残りは貯金する」という身も蓋もない答えしてしまったり(中井貴一は「映画作りに投資して日本映画界を活性化したい」という答えだったので、よけいコントラストが激しかった)まあいろいろあったが、だいたいこんな感じでしたよ、ということで終わりにしたい。



 ジャニーズはじめプライバシーの公言NGの相手と結婚してしまったがために、不自然に夫や子どものことを語らない女優さん、逆に「ママタレ」として積極的にプライバシーを切り売りするタレントさんがあれこれいるなかで、この自然に話す感じはやっぱり貴重だよなぁ、と改めて北川景子の「性格は変だがやることは真っ当」ぶりに感じ入った久々のバラエティでした。



 で、この話をマクラにしてから『正直不動産』第7話レビューの続きに入ろうかと思っていたが、もうブログ1回分の精力を使い果たしてしまったので、その話はまた来週。すみません。