Negiccoがまた奇跡を更新した。最近はソロ歌手としての活動も行っている最年少メンバーのKaedeだが、先日公式サイトで、ご懐妊の発表があった。出産は10月の予定であるという。これでNegiccoは3人とも結婚して、2人がママになって2023年には結成20周年を迎える。特にKaedeの場合、新潟のローカルアイドルをやりながら新潟大学を卒業して、学生時代の同級生と結婚して、それでアイドルグループを続けて、全国区的にもファンがいるって、やっぱり奇跡ですよね。
SIDE A: 安座間美優 in『機捜235 III』
さて、本日はまず、テレ東の月9ならぬ「月曜プレミア8」枠で放送された『今野敏サスペンス 機捜235 III』からご紹介(脚本:安井国穂・村川康敏/照明:左収康弘/撮影:岸本正人/プロデューサー:川村庄子・元信克則・岡本慶章/チーフプロデューサー:中川潤平/監督:児玉宜久/制作:テレビ東京・BSテレ東・ユニオン映画)。いや今野敏が原作の刑事ものって、一体どんだけあるんだ?
このシリーズに安座間美優がレギュラー出演していると知ったのは、シリーズ1作目(2020年4月24日)どころか、2作目(2021年7月19日)の放送が終わってからだった。いや今回の3作目だって、コメント欄でご教示いただかなければ気づかないままスルーするところでした。
「機捜235」というのは覆面パトカーのコールサインで、第2機動捜査隊 第3方面隊の第5番目の車という意味なんだって。この車で日々渋谷を巡回し、事件が起これば初動捜査を担当する機動捜査隊(機捜)渋谷分駐所所属の高丸巡査部長(平岡祐太)が主人公。相棒は年輩の縞長巡査部長(中村梅雀)。熱血刑事と、穏やかだが経験豊富なベテランのバディものである。そして高丸の恋人が佐野亜里沙(安座間美優)。
店 員「いらっしゃいませ」
亜里沙「お待たせ」
高 丸「こんな遅くに悪いね」亜里沙「大丈夫、私も残業だったから」
亜里沙「ごはん食べた?」高 丸「ああ、分駐所で。亜里沙は?」
亜里沙「食べた」
亜里沙「これ、着替えと下着」高 丸「おっ、ごめんね。取りに行かせちゃって」
高 丸「ちょっと大変な事件があって、片づくまで帰れないかもしれないから」亜里沙「大変な事件って?」
亜里沙「……あそうか、警察は仕事の中味、言えないもんね」
高 丸「ごめんね。捜査中の事件のことは、奥さんにも子どもにも駄目だから」
亜里沙「……それ……」
亜里沙「将来のこと、言ってる?」
高 丸「え?」
亜里沙「いま、奥さんと子ども、って言った」
亜里沙「……うそ……」
高 丸(何でいるの⁈)
高 丸(入ってきちゃったよ)
縞 長「ご無沙汰してますぅ。佐野さん……でしたよね」
亜里沙「佐野亜里沙です。いつも彼がお世話になっております」縞 長「とんでもない、もう私の方こそお世話になっております」
高 丸「何か?」縞 長「あ、あ、あの、あの気になることを見つけたんですよ。今日の事件のことで」
亜里沙「……あ……お仕事の話なら私はこれで」
亜里沙「だって、事件のことは奥さんにも話せないんでしょ」
縞 長「奥さん?……じゃあもう、そういう……おわははは、おめでとうございますぅ」
高 丸「まだです!」
亜里沙「まだなの⁈」
高 丸「へ?」
亜里沙「そういうつもり、ないわけ?」
高 丸「いや、だからあの、そっちの『まだ』じゃなくて……」
高 丸「いやぁ」
はい、ということで、木野まことのように結婚と幸せな家庭を夢見るみゅうみゅうでした。毎回こんなふうに、捜査の合間に恋人と出会う息抜きシーンがあって、安座間さんのファッションがドラマに華を添える、という趣向なのだろう。今後も続いてくだされ。
平岡祐太は映画『僕は妹に恋をする』(ショウゲート、2007年)で小松彩夏と共演、ドラマ『LADY 〜最後の犯罪プロファイル〜』(TBS, 2011年)や『みをつくし料理帖』(テレビ朝日、2012年・2014年)では北川景子と共演しており、このシリーズでは安座間美優が恋人役という、なかなかセーラー戦士と縁のある人だなあとは思う。
SIDE B: 泉里香 in『正直不動産』第7話
次はもちろん、あれです。NHKドラマ10『正直不動産』第7話「過去の自分と今の自分」(2022年5月17日放送/原案:夏原武/原作:水野光博・大谷アキラ/脚本:根本ノンジ/照明:長谷川誠/撮影:金澤賢昌/プロデューサー:宇佐川隆史・清水すみれ/監督:川村泰祐/制作:NHK・テレパック)。いよいよ物語は後半戦。
光友銀行八起支店。融資課では例によって榎本美波(泉里香)と松田亜衣(五島百花)が女子トーク。ちょっと注目して欲しいのが、カタカナ英語を早口で羅列するくだり。亜衣役の五島百花が、たぶん芝居ではなく泉里香のセリフに素で笑ってしまっている。泉里香もちょっと笑い出しそう。
亜 衣「昨日の合コン 最低でしたね」
美 波「全員やたらカタカナ英語使ってたよね」
美 波「うちの会社、コアコンピタンスがコモディティ化されて、今のデファクトスタンダードな時代に、オポチュニティマネジメントをオルタナティブな形でやってるんです……ってもう何語だっつうの」
亜 衣「やっぱり美波さん、永瀬さんがいいんじゃないですか? ほぼほぼ条件そろってるし」
美 波「ないない。あの人、顔だけで デリカシーゼロだから」
╳ ╳ ╳
永 瀬「結婚っていうのは人生の墓場だなって。 はははは」
╳ ╳ ╳
美 波「できることなら何か仕返ししてやりたいし」
亜 衣「逆にそれって意識しまくってる証拠じゃないですか?」
美 波「は?」
上 司「榎本さん」美 波「はい」
上 司「こういう相談、来てるんだけど」
上 司「よろしくね」美 波「はい」
なにやら企みを思いついて微笑む美波。
そしてご存知、登坂不動産。桐山(市原隼人)は自らにかけられたスパイ疑惑を晴らしたが、思うところあって会社を去った。
そしてミネルヴァ不動産のスパイが誰だったのか、明らかになる。係長の中島だった。営業成績が奮わず、子供が私立学校に進学して学費に苦労していたところをミネルヴァにつけ込まれ、買収されたのだ。そして中島は会社を去った。
でもこの中島課長って誰? ほとんど画面に顔が映らないし、セリフもない。ネットでは、本来このスパイ課長は木下ほうかが演じていたのではないか、との推測が出回っているが、確かにそうなのかもな、と思う。ともかくスパイ騒動はバタバタと幕を引き、永瀬(山下智久)は社長(草刈正雄)から、当面のあいだ課長代理を務めるよう命じられる。
しかし役職者ってそういうもんだけど、やたらと雑多な業務が多い。おまけに最近は、ライアーだった過去に詐欺まがいの営業トークで対応したかつての顧客たちからクレームが殺到して、いまは誠実に対応しているため、営業成績は落ち込む一方である。そんなところへ、美波がやってきた。
沙友理「永瀬さん。 またお客様です」永 瀬「いないってことにして。お願い」
沙友理「それが あの……あちらに」
永 瀬「榎本さん」
美 波「すいません 永瀬さん、急に」永 瀬「いえいえいえ。 どうぞどうぞ」美 波「ありがとうございます」
永 瀬「どうされました?」
美 波「不動産のプロである永瀬さんに相談したいことがあって」
永 瀬「相談?」
美 波「実は、うちのお客様で自宅の売却を考えている方がいて」
美 波「これが その物件です」
美 波「明日、こちらのお宅へ行くんですが、永瀬さんにご同席いただけないかなと思って」
永 瀬(築16年の一軒家。 敷地面積は50坪か。売却価格は 5, 000万くらいか)
永 瀬(もし成約とれれば、今の悪循環を断ち切れる)
美 波「いかがですか?」
永 瀬「承知しました。榎本さんのお願いなら断る理由がありません」
美 波「ありがとうございます!」
美 波「……お礼と言っては何ですが、そのあとお食事ごちそうさせてください」
永 瀬「いやぁもうそんなお気遣いなんて、本当に……」
(正直の風が吹く)
永 瀬「ありがたく頂きます」
永 瀬「これでメインバンクの方のご機嫌もとれて、営業成績も上がって、おまけにタダ飯って」
永 瀬「まさに一石三鳥です!」
美 波「永瀬さんって本当、正直ですね」
こうしてその翌日、永瀬と美波は行動を共にするわけであります。というところでうで、これまで毎週1話をこなし、ドラマの放送と並走していた『正直不動産』も、ここでとうとう、同時進行をリタイア。今日はこれ以上進めません。でも、2週遅れになっても3週遅れになっても、後追いする予定です。
あと、これも安座間さんのドラマ同様、コメント欄で教えてもらったが、WOWOWの連続ドラマW「松本清張『眼の壁』」も2022年6月には始まるという。そもそも連続ドラマWについては、まだ昨年の『密告はうたう』(2021年)も全くレビューしていないのに(ちなみにこれには木下ほうかが出演しています)、いろいろ滞ってたいへんですが、引き続きご愛顧いただければ嬉しいです。では。