実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第823回】弱木はとっても良い匂いの巻(泉里香『高嶺のハナさん』第9話)


 ちょっと前のコメント欄で教えていただいた、ウズベキスタンの女子新体操チーム。貼り付けた動画は東京オリンピックのものではなくて、タシケントの世界大会での演技らしいけど、ガチでジャパネスクでセーラームーンな内容には驚いた。Youtubeのコメント欄でもみなさんおっしゃっているが、東京オリンピックで日本の観客がたくさんナマ観戦しているなかでこれを披露してくれれば、やんやの喝采だったのにね。ありがとうウズベキスタン。
 ちょっと気になる「しくじり」かも、という話題を二件。まず最初は、しばらく前のブログでご紹介した映画の邦題が変更された件。



 日本ではなかなか劇場公開されないスエーデンの映画。オリジナルタイトルは『水平線(Holizon Line)』だったんだが、それが『元カレとセスナに乗ったらパイロットが死んじゃった話』という邦題になった。インパクトはあるし、予告編を見る限りそのまんまのお話だし、なんかバカバカしい感じといい、非常によく作品内容にフィットしているのではないかと感心した。強いて難点を挙げれば、いま全国展開で話題の書店カフェ「天狼院書店」の人気メニュー「元カレが好きだったバターチキンカレー」を、ちょっとだけ連想させるところくらいか。



 ところが、そのタイトルの馬鹿馬鹿しさがネットで話題になると、海外の権利元から「日本のタイトル承認プロセスに手違いがあり、誤って承認をしてしまったので邦題を変更して欲しい」と連絡があったという。協議の結果、『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』に改題されたというんだけどね。



 もっとシリアスなパニック映画っぽいタイトルに変えるとかだったら分かるけど、テイストはあまり変わらず、インパクトだけ弱まっている。この変更にどれほどの意味があるのか(映画の中の小型飛行機は厳密にはセスナ社のものではないから、「セスナ」という表記が取れただけでも意味はあるそうだが)。で、8月6日公開ということだったが、ベストテン圏内にも入らず、動員数も興行収入も分からない(笑)。どうなっちゃってるんだか。
 それからもうひとつのしくじり(かも知れない案件)は、ものすごくタイミングの悪い新刊書の告知。



 世間から天才と呼ばれる松丸4兄弟と、その父である松丸悟とがタッグを組み、これまであまり公表してこなかった4兄弟のルーツや人間形成の秘密、松丸家の教育方針や教育環境などを包み隠さず語った待望の一冊。


 お母さんが書いた子育て本かと思ったら、松丸兄弟のお母さんは若くしてご病気で亡くなられてしまったそうで、これはお父さんと四兄弟のインタビュー本らしい。いずれにしてもオールカラーで写真も満載の200頁1650円、2021年10月1日発売予定……って本気で出すのか?
 版元であるrepicbookのサイトを見たら、絶賛予約中で堂々と「Amazonランキング1位獲得」って書いてあるけど、いいのか? この会社の出版リストでには、ほかにも『メンタリストDaigoのムダに悩まない理想の自分になれる超客観力』『堀江貴文と宇宙に挑む民間ベンチャー企業の勇敢な社長たち』といったヤバめのタイトルが平然と並んでいるが、大丈夫か? 



 さて、ここ数回のブログで再三書いてきたように、私は現在仕事上のなんやかやが、のっぴきならないところまで迫ってきていて、今回・次回・次々回の3回くらいは、ブログが短めになるのでご容赦ください。といっても、ほかの普通のブログ並みになる、ということなので、却ってみなさんには読みやすくなると思う。ただ「最近ブログの文章量が激減しているけど、あいつ体調大丈夫なのかな」なんて心配してくださる方もいらっしゃるかもしれませんので(いらっしゃらないかもしれませんが)ちゃんと理由を書いておきます。仕事が詰まっているんです。



 なのでもう今回も、このくらいで終わりにしても良いくらいのものなんだが、ちょっとは進めておきたいので、『高嶺のハナさん』第9話の続きですね(2021年6月5日、BSテレ東、原作:ムラタコウジ/脚本:宮本勇人・内藤亮瑛/照明:丸山和志/撮影:神田創/監督:内藤亮瑛/プロデューサー:瀧川治水・清家優輝)。



 弱木に振られたイチゴちゃん(香音)が例によってカップ酒を飲みすぎて二日酔いで吐きそう、とか、軽くいなせると思ったら意外とガンコな弱木の抵抗に遭って足踏み状態のチャラ田(猪塚健太)とか、外野も色々あるのだが、それはもう措いておく。弱木(小越勇輝)がプロジェクトのパートナーという夢のような境遇で、完全に舞いあがっているハナさん(泉里香)だが、気がつけばCOP(クールジャパン・オカシ・プロジェクト)のプレゼンテーション期日が翌日に迫っていたのであった。




 華 (リスみたぁい)




「COPプレゼン 明日11時 大会議室」



 華 (ヤバい! 弱木くんに見とれてばかりで、ぜんっぜん進んでない!)



弱 木「高嶺さん」



弱 木「行き詰まってしまって……高嶺さんがお考えになっているアイデアを、聞かせていただいてもよろしいですか?」
 華 「良いわよ」




(日本と世界の融合スイーツ 餅米ケーキ)





 華 (良い匂ぉい!)



弱 木「すごい!これで良いじゃないですか」



 華 「これじゃ足りない!」



 華 「COPはライバル企業も強敵ぞろいだからね」



 華 「独自性を打ち出さないと」



 華 「洋菓子に和のテイストを取り入れるって路線はいいと思うんだけど」



 華 「もうひとひねり欲しいのよ」



弱 木(高嶺さん、さすがだなぁ)



 華 (匂いをかいでたの、バレてないよね?)


 残された時間はあと僅か。はたして高嶺と弱木はクールジャパンをアピールするのにうってつけなスイーツのアイディアをひねり出せるのか? っていうあたりで今回はここまで。



 最後に『キネマの神様』だけど、2週目でランキング10位となった。先週末の段階で動員は23万人弱、トータル収益は2億8千万円。この数字なら、あと3週間くらいしっかり上映してくれれば5億円超えるくらいかなぁ、と思うが、通常の状態ではないのでよく分からない。名古屋のミッドランドスクエアシネマでは、すでに午前10時30分と18時20分の2回上映のみになっている。前回コメント欄にいただいたNakoさんの感想を読んでも、若い人へのアピールはちょっと難しそうな印象だが(現代編が若い世代の共感を得られなさそうな感じ)昭和のスターになりきった北川景子に免じてもうひとふんばりして欲しい。ガンバレ。


小津安二郎『東京物語』(1953年松竹)より原節子


山田洋次『キネマの神様』(2021年松竹)より北川景子