祝!『高嶺のハナさん』地上波放送。テレビ東京にて7月6日(火)よりスタート、ということは、7月17日現在ですでに第2話が終わっていることになる。時間帯は、第1話は深夜2時55分~3時25分だそうだけど、これはけっこういろいろ変わることと思う。実写版再放送もそうだった。
そもそもこのブログはいまから15年前、実写版セーラームーンが中部地区限定で、水曜深夜(木曜早朝というか)再放送されたのを受け、ちゃんと毎週ナマで視聴した人間がいるということを証明するために開始されたのである。せっかくだから今回も(さすがに深夜に起きてリアルタイムには視聴しないが)地上波放送のペースに併せて2話か3話あたりからしっかりレビューしようかなぁ、とも一瞬考えた。
でも、すみません。私ごとですが、仕事関係で9月の最初に大きなプレゼンが待っている(しかも初めて人前でなくてZoom)。おそらくこれからだんだんそっちに時間を取られて、レビューのペースは落ちるだろう。だからこのまま、前回に続く感じでダラダラレビューするね。
さて、前回第6話は弱木の「高嶺さんはタコ」発言がきっかけで、弱木君のアパートでレギュラーメンバーみんながタコパをすることになった。というあたりまで行ったところで、話が脱線して、うっかりタコパの夜をスルーしてしまったね。
王様ゲームやったりとかの話もあるんだが(おじさん、やったことがないので未だにどういうルールのゲームか分からない。たぶん死ぬまでやる機会は来ないな)そういうのは作品を観て楽しめばいいよね。省略。
ただでさえ酒飲みのイチゴちゃん(香音)は、例によって弱木がいると緊張で飲みすぎる。弱木君(小越勇輝)もまあ、そんなに酒に強くない。気がつけば、みんな酔いつぶれてザコ寝状態。
ハナさん(泉里香)も帰りそびれてしまう。まあこの人は、どんな状況でも、弱木君の家にずうっといられるんだから満足か。原作では「このまま居たら、はしたない女だと思われちゃうかな」とトンチンカンに悩んでいるが。
でも、弱木君にくっつくようにして寝ている可愛いイチゴちゃんが気になるといえば気になる。そしてイチゴちゃんも実は、さっきからこっそり目が覚めてしまっていたのだ。
ふっと目を開く弱木。もっともすっかり寝ぼけて、イチゴちゃんのことは認識していないようで、ふらふらと寝たふりのハナさんの前を通り過ぎてトイレに。スカされたイチゴちゃん。しかも、戻ってきた弱木くんは、ハナさんのもとへ。
ムラタコウジ先生の原作(日文コミックス)はこのあと「酔っぱらって寝ると誰彼構わず抱きつく」チャラ田に抱きつかれたイチゴちゃんが、チャラ田に腹パンをキメる……というくだりが1コマで説明されて終わっている。一方ドラマでは、ちゃんとパンチ入れるシーンも出てくる。
イチゴちゃんは激怒してそのまま家に帰ってしまい、その騒動に弱木もめざめるけど、弱木を膝マクラに「めざめる」きっかけを失ったハナさんは、とうとう朝まで弱木のアパートで過ごしてしまったのでした。
というところで第7話(2021年5月22日、BSテレ東、原作:ムラタコウジ/脚本:岡庭ななみ/照明:丸山和志/撮影:神田創/監督:高杉考宏/プロデューサー:瀧川治水・清家優輝)。
帰り道。前も書いたけど、チャラ田のキャラは原作マンガよりも掘り下げてあって、チャラいけど仕事が出来るし、高嶺さんに対してもだんだん本気になっていく。ドラマ版チャラ田(猪塚健太)のオリジナリティが本格的に出てくるのがこのあたりからだ。もっとも、高嶺さんの心にはまったく響かないけど(笑)。
更 田「いや~タコパ楽しかったっすね~」
更 田「アイテテ… ってか天井のヤツ、後片づけもしないで、あわてて帰って行きましたけど、なんかあったんすか?」
華 「私ずっと寝てたからなにも知らないけど」
更 田「ふ~ん……でも、なんかアイツら、怪しいと思いません?」
華 「えっ?」
更 田「天井ってああ見えて根は真面目だし、弱木も天井のこと可愛いって言ってたし」
更 田「なんかうまくいく気がするんすよね~」
更 田「………なんでオレじゃないんすか?」
華 「えっ?」
更 田「なんでオレじゃなくて、弱木なんすか?」
華 「えっ?」
更 田「COPっすよ。弱木なんかパートナーにしたら、苦労するに決まってんじゃないっすか」
更 田「オレけっこう傷ついたんすよ。オレ一応、高嶺さんの右腕のつもりでいたんで」
更 田「もう時間ないっすよね? このままで大丈夫っすか? オレ今からでも手伝いますよ。やっぱ弱木じゃ無理ですって。アイツには荷が重すぎる」
華 (普通に考えれば更田くんの言うとおり。私、やっぱり公私混同してるのかもしれない)
更 田「オレ実はいい企画あるんですよ。いまから家、来ません? 説明します。俺と高嶺さんだったら、成功間違いなしっすよ!」
華 「……本当は更田くんを選ぶべきだったかもしれない」
更 田「うん」
華 「でも私は、弱木くんの純粋さにかけてみたいの。彼には私にはない何かがあるって信じてる」
華 「一緒に仕事をするって、何よりも信じることから始まるんじゃないかな?」
華 「でもホントに困ったときは助けてもらうから、そのときはよろしく」
華 「じゃあ、また会社で」
更 田「信じる……か」
華 (……確かに弱木くんがいると仕事に集中できないし、更田くんのほうがよかったのかも?)
華 (いや、この恋は諦められない!)
╳ ╳ ╳
弱 木「はぁ」
弱 木「僕はいったい、なんてことを。寝ぼけてたとはいえ、あろうことか高嶺さんの膝枕で寝るなんて……」
弱 木「高嶺さん怒ってるかな? 結局、謝れなかったし……明日からどうやって顔合わせれば」
弱 木「はぁ……」
╳ ╳ ╳
莓 「あああああ!」
莓 「あああああ! あああああ!!」
(お前、弱木となんかあった? wwwwwww)
莓 「あ~っ! チャラ田のボケが!! むちゃぶりばっかしやがって、あげくの果てに弱木の前で抱きつきやがって!」
莓 「ん~っ! ん~っ!」
(まぁしばらく待っとけ。自然と弱木はお前のものになる)
ハナさんが一瞬「確かに弱木くんがいると仕事に集中できないし、更田くんのほうがよかったのかも」と悩むけど、すぐさま「いや、この恋は諦められない!」と打ち消すところが潔くて良いね。普通のドラマのパターンだと、主人公に恋とか家庭とか、プライベートの悩みが出れば、それがきっかけで仕事でもケアレスミスを犯してしまったりするものだ。けれどもハナさんにそれはない。だいたい、弱木キュンに夢中になったのは昨日や今日の話ではない。ずっとそうだった。でも職場ではミスひとつ犯さず仕事をこなしてきた。嫉妬したイチゴちゃんが高嶺さんのUSBフラッシュメモリにコーヒーをこぼして困らせようとしたときすら難なく切り抜けた。だからもし、今回のCOP(クールジャパンお菓子プロジェクト)で、パートナーに選んだ弱木くんが最後まで覚醒しなくても、その時はその時で、ハナさんはそれなりの企画をまとめていたと思う。あるいはチャラ田を有効に使っていたかもしれない。その自信もあった。だからこそここでキッパリ「この恋は諦められない」と考えたのであろう。こういうの好きですね。
てことで、あまり進まないけど、今回はこのくらいで。また来週。