実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第801回】これでおしまい 泉里香『ゲキカラドウ』第7話の巻(後編)


 祝『約束のネバーランド』興行収入トータル20億円突破。お疲れ様でした。



 ところで「沢井美優はかき氷食べてばかり食べていて、今年まだドラマないなあ」なんて呑気にかまえていたら、1月29日にテレビ東京の『今野敏サスペンス 警視庁強行犯係 樋口顕』第3話「円卓」に出演していたそうだ。全くスルーしてしまった。いやあ失礼しました。どなたか御覧になりましたか?
 


 沢井さんが演じていたのは、栃木の関東女子刑務所に収監中の女囚。役名は水島尚子という。なんでも金子昇にたぶらかされ、別れた夫からもらう子供の養育費も全て金子昇に注ぎ込むようになり、実の娘を冬のベランダに放置して凍死させてしまったんだって。二人とも戦隊ヒーローのメインをはっていた同士のくせに、何やってんだ。



 キャスト一覧を見ると、タイトルの樋口顕が内藤剛志で、あめくみちこと酒井敏也が出ていて、ほぼ内藤剛志の事務所は総出の状態。あと内藤剛志の娘役がボックスコーポレーションの逢沢りなというところで沢井美優につながる。そのほか佐野岳も出ていて特撮濃度も高かったので、ちょっと見ておきたかったな。



 さて本題。いよいよ『ゲキカラドウ』第7話「辛口同期と激辛プデチゲ」レビューも大詰めです(2021年2月17日、テレビ東京・The icon、脚本:吉本昌弘/照明:宗賢次郎・後関健太/撮影:大塚亮/監督:柴田啓佑/チーフプロデューサー:山鹿達也)。





 酔いから醒めた友麻がプデチゲを作り始めたところからだったね。前回の騒動で服を着たままシャワーを浴びてしまったので、猿川の部屋着を着て料理しているのが恋人っぽくてドキドキ。



友 麻「はぁ……」




友 麻「どうかした?」



猿 川「ん? うん別に」



 それでは、激辛料理サイト「辛メーター」でやっている『ゲキカラドウ』登場料理ウォッチング企画などを勝手に参照しながら、泉里香特製プデチゲの作り方をチェックしましょう。



 まず鍋にニンニク一片をミジンに切って炒めて、香りが出たら豚バラ薄切り肉100グラムを加える。




 さらぶタマネギ半個ぶんとソーセージ5〜6本を適当に切って投入。



 チューブタイプの豆板醤を大さじ3ほど絞り出して、市販の「プデチゲスープ」と水を加える。




 もっとも、このドラマのフードコーディネーター藤代太一さんのツイッターに書いてあったお薦めの作り方は、これとはちょっと違っていて「ソーセージとタマネギをコチュジャンで炒めて香りを出して(さらにオプションで豚肉とキムチを豆板醤・甜麺醤で炒め)お水を加えて沸騰したら、辛ラーメンと味覇で味を整えて完成」だそうです。まあとにかく、次に出てくる農心の「辛ラーメン」袋タイプがこの「おうちでプデチゲ」料理に欠かせないメイン素材のようである。鍋に麺をのせ、粉末スープを振りかける。



友 麻「ここに、主役登場」





友 麻「う〜ん、最高、これこれ」



猿 川(料理する女のひとって)



猿 川(ええなあ……)



友 麻「んん……」



猿 川(エロ……カラ)



友 麻「ねえ、コンロ準備して」



猿 川「お、OK」


╳    ╳    ╳



友 麻「ん〜、できたできた」



友 麻「完成」



猿 川「うわぁ」



猿 川(凄い。見た目も匂いも、めっちゃ食欲そそられる。とてもさっきまでベロベロやった人間が作ったとは思われへん)



友 麻「待って!」
猿 川「え?」



友 麻「君はこっちから半分」
猿 川「何で?」
友 麻「エチケット。当たり前のことでしょ」



猿 川「ああ、じゃ……」



猿 川「いただきます」



猿 川(辛っ……あ、いや。旨っ!)



猿 川(辛ラーメンのスープの甘さに、具材の旨みが絶妙に絡み合っている)



猿 川(麺に絡む感じも絶妙。こんな短時間に、ここまで美味しいプデチゲって作れるんやなぁ)



友 麻「はぁ〜っ」




猿 川「うまいよ! あ、けど」



猿 川「大河内さんて何でこんなに美味しい料理、作れるようになったの? もしかして、カレシの影響?」



友 麻「……たまご……」
猿 川「卵……えっ卵入れるの?ぜったい旨いやつやん」



猿 川「ちょっと待っててよ」



╳    ╳    ╳










猿 川「うまい!即死や〜」



猿 川「え……」







友 麻「……もう我慢できない……」



猿 川「あっあかんで、俺と大河内さんは会社の同期やで……」



猿 川「待って、待ってください」



友 麻「いや、待てない」



猿 川「これ、エロカラドウであって、ゲキカラドウではありませんよ」



友 麻「だって欲しいのよ」



友 麻「……お願い……」



猿 川「……あかん……」



友 麻「れんげ……」




友 麻「レンゲ、どこ?」



猿 川「ん?」



友 麻「レ・ン・ゲ……」



 前回、騒いでいる篠宮に怖れをなしてシャワー室に逃げ込んだのはいいけど、そこでまちがってシャワーの蛇口をひねるというのは、パニックに陥っていたとしてもイマイチ意味不明な行動だった。今回も、ここでこんなふうに迫っておいて、最後に「レンゲ、どこ?」というのもどうなんだろう。



 その前のセリフが「もう我慢できない」って、レンゲを我慢できなかったってことかなあ。この説得力のなさは台本のせいか、それとも私の理解不足かな。



まあとにかく、エロカラ道を迫られたわけではないらしいのと、大河内がまた落ちてしまったのとで、ホッとする猿川。ぎりぎりのところで耐えた。





猿 川「ああ」



猿 川「ふう……」




猿 川「これ、昨日のやんか」



╳    ╳    ╳



友 麻「はあ……明日のトライスイミングスクールのプレゼン資料、作んなきゃ」



猿 川「え?こんな時間から? 手伝おうか?」



友 麻「バタバタしてて作れなかったのよ。大丈夫。自分でやるから」


╳    ╳    ╳



猿 川「この量やと徹夜か」



猿 川「だからアルコールの回り、早かったんや(笑)」



友 麻「プデチゲ……」



猿 川「占い、当ってたなぁ」





 と、頑張り屋の同期をリスペクトして、さわやかに終わってめでたしめでたし。徹夜とかそういう情報を踏まえると、セクシーだった寝顔が急に可愛く見えちゃいます。そして翌朝。




 ひとつしかない掛け布団をソファの友麻に掛けてあげて、自分は学生時代の応援団の学ランを引っ被ってベッドで寝ていた猿川が目覚めると、自分に掛け布団がかけられていて、ソファの上には部屋着がきれいに畳んで置いてある。友麻はひと足早く出社したのだ。



猿 川「大河内さん?」




(着信音)



友麻のM「夕べはごちそうさま」



友麻のM「それから、夕べの質問の答え」



友麻のM「どうして私が料理を作るようになったのか。それはダイエットのため」



友麻のM「ぽっちゃりだった私は失恋したの」


(画像はイメージです)



友麻のM「よくある話だけど、女性にとっては大問題よ」



友麻のM「それ以来、大好きだった炭水化物をやめて、ゲキカラ料理にまっしぐら」



友麻のM「夕べ作ったレシピは、そんな私の思いが込められてるってわけ」
猿 川「ふうん、そういうことやったんや」



猿 川「あ……でも大河内さん、炭水化物断ってんのに、昨日ラーメンの麺、食べてたよな」





猿 川「シラタキや!」


╳    ╳    ╳



友 麻「待って」
猿 川「え?」



友 麻「君はこっちから半分」


╳    ╳    ╳



猿 川「ダイエットのために、大河内さんは麺の代わりにシラタキを……」



╳    ╳    ╳



友 麻「……あ……」



友 麻「仕上がっちゃったかも」


 これまでのエピソードで大河内がライスやラーメンはもちろん、タイ焼きの皮までパスするような炭水化物オフ生活であることは繰り返し強調されてきた。そんな彼女がなぜか辛ラーメンのプデチゲを作っちゃうというところが本日のポイントで、そのネタばらしがあってお終い。ここにちょっとしたエピローグが続く。ロンロン営業促進室の朝の光景。夕べ猿川のアパートであった怪事件について語り合う篠宮(中村嶺亜)と秋山(前川泰之)と山崎(森田甘路)。そこへ谷岡室長(平田満)が入ってくる。



篠 宮「幽霊がV字開脚っすか?」
秋 山「お前が見た風呂場の幽霊は美人さんか?」



篠 宮「よく分かんないっすけど、それなりだったっす」



谷 岡「トライスイミングスクールの契約、獲れそうだよ!」



友 麻「え?」



谷 岡「大河内君、昨日、担当の課長にダイエット料理のレシピ集を届けたそうだね。たいへん喜んで、契約したいと電話をいただいた」



友 麻「そうですか!」



谷 岡「ちなみにそれは、どんなレシピなんだ?」



友 麻「あ、それは、あの」



猿 川「それは辛ラーメンをベースにしたプデチゲで、麺の代わりにシラタキを」



谷 岡「なるほど、シラタキとはいいアイデアだな」



山 崎「でもシラタキだと味気なさ過ぎませんか?」



谷 岡「だからダイエットに良いんだ。課長はダイエットに励む勇気をもらい、お見合いをする決心がついたそうだ」



篠 宮「さっすが友麻パイセン、5辛をシラタキで攻略。イェイッ!」



秋 山「けど猿川、ダイエット料理のレシピをお前がなぜ?」



猿 川「ん? あっいや。そっそれはあのぅ……」



秋 山「ん?」



友 麻「正式な契約料を決めに、トライスイミングスクールへ行ってきます」



谷 岡「ああ、そうしてくれ」





谷 岡「夕べは、誘惑に勝てたのかね?」



谷 岡「水を飲めば辛さは一瞬消ええるが、その後はまた辛さとの闘いになる。よく我慢したな」
猿 川「室長、どこで僕のことを?」



谷 岡「ぶっちゃけ、彼女とはどこまで?」
猿 川「ごっご想像にお任せします。じゃ、僕もトライスイミングスクールへ」



谷 岡「想像か……」


 ということで、相変わらず変態な谷岡室長をオチにして、ようやく『ゲキカラドウ』第7話終了。なんと3回にも分けてお送りしてしまいましたが、泉里香を堪能していただければ嬉しいです。『海月姫』の稲荷もそうだったけど、登場時点では色っぽくクールビューティーな大人のオンナ、でも実は少女らしい可憐さもあわせ持っている、というキャラクターは泉里香の鉄板ですね。とにかく可愛い。では今回はここまで。