実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第799回】お待たせしました泉里香『ゲキカラドウ』第7話の巻(前編) 


こちらは真木よう子・上白石萌歌・平岡祐太による2018年NHK版


 『ファーストラヴ』の興行成績は初週が4位で1億7千万円、2週目が5位で3億5千万円。昨年の作品との比較でいうと、12億円弱を稼いだ『スマホ落とし2』よりもやや落ちる勢いで、私の印象では「トータル10億円いけるかな、やっぱ厳しいか」というところだ。



 原作が直木賞受賞作品で北川景子と中村倫也と芳根京子なのでもっと期待した人もいると思うけど、堤幸彦監督は意外と当たり外れが激しいので、今回は外れじゃなくてホッとしました。あと『約束のネバーランド』は19億5千万円。『滝沢歌舞伎』を抜いて2020年公開作品ランキングの15位をキープした。良かった。
 そういえば森七菜さんが『全力!脱力タイムズ』に出演されたそうで、こんなコメントを残している。



 森さんは、収録を振り返り「すごく楽しかったです(笑い)。これまで、お芝居はやってきましたけど、今回のような一発収録の舞台のようなことは初めてだったので刺激的でした。その場の空気感を読みながら、頭をフル回転させなければならなかったので難しかったですけど楽しめました」とコメント。
(『まんたんウェブ』2021年2月26日


私は前回、北川さんは女優としてこの仕事にけっこう力を入れていると書いたけど、その理由はこういうところにあると思う。当事者の発言のほうが説得力があると思うので引いておいた。



 さ、一周遅れになってしまった『ゲキカラドウ』第7話「辛口同期と激辛プデチゲ」だ(2021年2月17日、テレビ東京・The icon、脚本:吉本昌弘/照明:宗賢次郎・後関健太/撮影:大塚亮/監督:柴田啓佑/チーフプロデューサー:山鹿達也)。少しおさらいをしておくと、このドラマは深夜グルメドラマとしては、けっこう恋愛要素が強く絡めてある。主人公の猿川(桐山照史)は、第3話で高校時代の失恋の痛手を克服し、第4話で経理課の女の子(佐津川愛美)に一目惚れするが相手にもされない。第5話では営業先のキャバクラのNo.1嬢からほのかな想いを寄せられるがそれに気づかない。恋愛の絡まない第2話と第6話では、いずれもヒロインの大河内友麻(泉里香)の出番が増しになるけど、ここには恋愛要素は一切ない。



 ということで第7話。いつものロンロン営業促進室。猿川(桐山照史)は同僚のチョイ悪オヤジ、秋山(前川泰之)から忠告を受ける。



猿 川「誘惑?」



秋 山「乙女座は誘惑の多い一日らしい。気をつけろ」



猿 川「誘惑ねえ……」



猿 川「ちなみに大河内さんは?」
秋 山「彼女は天秤座だ……」



秋 山「オーマイガーッ」
猿 川「どうしました?」
秋 山「今日は一日ツイてない」



秋 山「特に水難に注意とある」


 今回のエピソードはそんなツイてない友麻(泉里香)のツイてない一日、というお話。まず同期の猿川を連れて営業に出かけたところが、突然取引先から電話がかかってきた。



 これがツキの落ちはじめ。スイミングスクールにスポーツドリンクの営業をかけていたのだけれども、担当者から本日の予定をキャンセルしたいということである。



友 麻「営業課長から、接待は後日にして欲しいって。」
猿 川「えーっ急に?」
友 麻「5辛の相手よ、そう甘くない」



友 麻「それに課長はダイエットモードに入ったんだと思う」



友 麻「きっと接待で食べ過ぎるのを気にしている」
猿 川「そんな理由で?」



友 麻「行くわよ」
猿 川「ど、どこに」



時間が空いたからと、友麻は前から行きたかった浅草の韓国料理店「飛豚17」に向かう。ところがここでもツイていないことにお店は臨時休業中。



友 麻「嘘でしょ……」



猿 川「接待はドタキャン、行きたいお店は臨時休業って、星占いあたってるかも!」



友 麻「星占い?」
猿 川「何でもないよ、何でも」
 男 「うわマジか休みじゃん」



 女 「えっウソ私ここのプデチゲが食べたかったのに」
 男 「残念だなあ」



 女 「ねぇねぇ、ほかの激辛知らない?」
 男 「まかせなさい」
 女 「ふふっ」

 
 この通りすがりの男女(別紙慶一と桜川シュウ)のうち、男のほうを演じてる別紙慶一さんは、実はレギュラーである。だいたいは猿川が行く激辛のお店の近くのテーブルにいるお客で、毎回違う女性を連れているんだけど、たまに空手道場の練習生だったりもする。


第1話


第2話


第3話


第4話


第5話


第6話


 閑話休題。ドア横の看板の上にはでっかく「プデチゲ」とあるから、看板料理なのだろう。私はふつうのチゲしか食べたことないが、プデチゲというのはお豆腐、白菜、豚肉といったふつうのチゲの材料以外に、インスタントラーメンやハムやスパムが入っている、ちょっとジャンクな雰囲気の韓国ゲキカラ鍋料理らしい。でも泉里香の演じる友麻はこれまで、美容のために炭水化物は絶対口にしない人として描かれているので、そんな彼女がラーメン鍋を食べたいなんておかしいな、と、私のようにマジメに観ている視聴者は思う。でも猿川はそんなことお構いなく、プデチゲ食べられないんなら近くの激辛ラーメンでも行こうかと友麻を誘い、ここから話は思わぬ方向に転がる。



猿 川「そう言えばさ、この近くにめっちゃ仕上がる旨いラーメン屋があるから行ってみる?」



友 麻「何で知ってんの?」



猿 川「何でって、俺んち近いから」






猿 川「どうしたの?」




猿 川(突然友麻に腕をつかまれ)「えっ、何なに、なになに」


 そうです。友麻は、店がやっていないなら猿川んちでプデチゲをやろうと思い立ったのである。ドラマが始まってここまでで5分。あとは猿川のアパートでずっと話が続く。もうこれが、夢のような展開。



猿 川「ね、ちょっと待って。ねぇ待ってって……なんで俺んちで料理?」



友 麻「もう頭の中がプデチゲ! あの韓国料理のお店の味に近づけてみせる!」



猿 川「作るってこと? 大河内さんが?」



友 麻「……におう……」



猿 川「え、ちょっと待って」



猿 川「ねえ、なになになに、ちょっっ……」



友 麻「まずは掃除からか」


 いいですか、どういう状況かというと、独り暮らしをしている部屋に、買い物を済ませた同僚の泉里香が押し掛けてきて、もう今日は会社に戻らずに、いっしょに鍋を作るという。それで溜まっている洗濯物とか干したり、たたんだりしてくれるのである。これを夢のような展開と言わずして何といいますか?



猿 川「ね、ねえ、あのさ……」



友 麻「邪魔。野菜洗っといて」



猿 川「……はい……」







╳    ╳    ╳



猿 川「誘惑?」
秋 山「乙女座は誘惑の多い一日らしい。気をつけろ」


╳    ╳    ╳



猿 川「誘惑って……」



猿 川「……いや、まさかなあ」





友 麻「ちょっと。お水もったいない」




友 麻「これでいいか、お料理始めるよ」



猿 川「お、おう!」


╳    ╳    ╳



猿 川「結局、包丁握ってんのは俺かい!」



友 麻「もう少しテキパキ切れない?」



猿 川「……分かりました……」



友 麻「こんなもんか」
猿 川「こんなもんですんませんね」



友 麻「あ、ボウルある?」
猿 川「え? 大学野球の公式ならどっかにあるよ」



友 麻「違う。料理で使うボウル。なかったら丼でいいよ」



猿 川「丼、ほい」



友 麻「入れて」



猿 川「うん、何? プデチゲの具材?」



友 麻「ううん、前菜。キュウリのたたき」



猿 川「おおー。マヨネーズと辛子でめっちゃいい匂いするね。一個ちょうだい」



友 麻「ホットプレート。なかったらフライパンで焼くけど」



猿 川「え?」



友 麻「ギョウザ。キミ買ったでしょ?」
猿 川「ああ!大河内さんも食べる……」



猿 川「……あ、ごめん。餃子の皮は炭水化物です。だめだね」



友 麻「それからお肉。プデチゲで使うから解凍しといて」



猿 川「おう……人使い荒いけど楽しなってきたね」



猿 川「家で料理ってのもええもんやなぁ」


 しつこく言いますが、泉里香が家に来てくれて、放り出してある衣類を畳んで、散らかっている部屋を片づけて、いろいろ命令はされるけど、てきぱき晩ご飯の支度をしてくれるんですよ。『仮面ライダー鎧武』のお姉ちゃんは優しくて、そんなに紘汰のことを叱ったりせずにご飯を作ってくれたりしたけど、私はどっちかといえば、こんなふうに叱られながら同棲生活っぽい感じで、あるいは彼女が休日に家に来たみたいな感じで一緒にご飯作る方がいいなあ(←バカ)。
 というわけで準備ができました。なんだかんだと、市販餃子の美味しい食べ方も指南して、前菜からなにから料理して、しかも隣りに座ってくれるんだから、もうファンタジーの世界である。



猿 川「市販の冷凍餃子でも良い匂いするねえ」



友 麻「市販の餃子は誰の口にでも合うように出来ているからね」



友 麻「でもここからが私ふう」



友 麻「一味が一番合うはず」
猿 川「酢醤油に一味。なんとなく想像できんだけど」



猿 川「い、い、入れ過ぎ」



友 麻「はい。そろそろ餃子いいんじゃない?」



猿 川「あそうだね。じゃオープン」



猿 川「おお〜」



猿 川「乾杯!」


 猿川が自社製品のビールを飲んでいるらしいのに対して、泉里香は、じゃなくて大河内友麻は、第2話の焼き肉屋でも飲んでいた韓国焼酎のチャミスル。最近ではフルーツフレーバーのものもあって、日本でも若い女性に人気らしい。



 度数は低めで13度から15度といっても、日本酒なみである。それを瓶でぐいぐい行くのだからすごい。日本酒をお銚子から飲んでいるようなものである。男だらけの職場で、いつもバリバリ頑張っている泉里香もあっという間に武装解除である。そうするとけっこう、猿川もタイプに入ってくるらしい。そりゃそうだよな。仕事にまっすぐで、実績もあげているし、男前である。



猿 川「う〜ん。こんな簡単に美味しいもん、おれ大河内料理の虜になりそうやわ」






猿 川「ん?」



友 麻「私、もっといろいろ虜にできると思うよ……」



猿 川「え?」


╳    ╳    ╳



秋 山「乙女座は誘惑の多い一日らしい。気をつけろ」


╳    ╳    ╳





猿 川(嘘やろ!)



猿 川「大河内さん、酔うの早やない? ははは」



友 麻「酔っちゃダメ?」




猿 川「あっ、あのメインディッシュのプデチゲ、用意せんと。な」




猿 川「えっ、まだ解凍しきれてへんやんけ」



友 麻「私は?」



猿 川「へ」



友 麻「私の心と身体、解凍されちゃったみたい」



猿 川「おっとっとっと、おおおこうちさん、ちょっと待とうか、な」


 そこそこ省略しながら進めてきたが、実はここまでで、30分あるドラマの10分のあたりまでしか進んでいない。困ったな。どうなるどうなるってとこで、以下次回である(笑)。