実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第794回】泉里香『ゲキカラドウ』第3話の巻


 2020年に国内で公開された映画興行収益ランキング(ここ)。公開5週を終えた『約束のネバーランド』は16.4億円で年間15位。ただ、多くの映画館では今週末でいったん終了する。他方、1周遅れで公開されたアニメ2作のうち、ポケモンは失速気味だが、『えんとつ町のプペル』はいまだ猛追中。なんとか振り切ってほしいなぁ。



 北川さんについては、次は『ファーストラヴ』(2021年2月11日ロードショー)かと思いきや、公開中の『さんかく窓の外は夜』(2021年1月22日ロードショー)に「平手友梨奈に呪いをかけられる不幸な女弁護士」の役で友情出演(?)していることが突然公表された。攻めてるなあ。


 
 さて『ゲキカラドウ』第3話「辛口空手道場と激辛マーボー豆腐」です(2020年1月21日、テレビ東京・The icon、脚本:神田優/照明:宗賢次郎・後関健太/撮影:大塚亮・古橋長良/演出:柴田啓佑/チーフプロデューサー:山鹿達也)。



 今回のミッションは、いきなり難易度「5辛」の空手道場「高野会館」。第1話の酒屋も第2話のスーパーもロケ先は本物の店舗だったけど、今回の高野会館総本部は、実際の空手道場ではなく、日野市にある全日本少年剣道錬成会館だそうです。



 道場に、練習中の水分補給のための自販機設置を提案する猿川(桐山照史)。しかし館長(麿赤兒)から即座に「うちは練習中、水以外口にしてはいけないことになっている」と断られる。



猿 川「あっあの、よろしければ試飲だけでも。うちのスポーツドリンクは、空手の稽古にも最適だと思います」



館 長「君は空手の何を知っているのかね?」



猿 川「……」



館 長「何も知らないで適当なことは言わんでいただきたい」


 すごすご引き返す猿川。実は彼には高校時代、つき合っていたユミちゃん(内海誠子)を空手部の猛者(バッドナイス常田)に奪われた過去があった。



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 要はユミちゃんが二股かけていただけの話なんだが、なす術もなく醜態をさらしたトラウマから、空手と聞いただけで腰が退けてしまうことを篠宮(中村嶺亜)に告白する。で、例によって営業促進室の谷岡室長(平田満)から助言があって、篠宮は猿川を、激辛麻婆豆腐で有名な中華料理店「橙 daidai」に連れて行く。



 池尻大橋にある店で、看板料理の「地獄谷の麻婆豆腐」は60辛まであるらしい。もちろん、店には同僚の大河内友麻(泉里香)と山崎裕也(森田甘路)が待っている。第1話以来、室長の平田満とチョイ悪オヤジ風の前川泰之は同席していないね。こういうご時世なので、外食シーンは4人まで、とか気を使っているのかな。



店 員「いらっしゃいませ」
篠 宮「おっ、やっぱりいた」
山 崎「お疲れ〜っす」



友 麻「抜け駆けはさせないわよ」
山 崎「大河内さんも気になってたんだって、この店」
篠 宮「さすがっすね」



猿 川「亮介くん、さっきの話は……」
篠 宮「分かってますよ。まあ座ってくださいって」



 むかし空手野郎に彼女を盗られた話を内緒にしておくよう口止めする猿川だけど、まあアテになるわけがないよね。とりあえずビールで乾杯。



友 麻「で? どうだったの高野会館は」



猿 川「あ、いや、それが」



篠 宮「あ、そういえばパイセン、さっきの話なんですけど、例のユミちゃんとはどうなったんですか?」
猿 川「亮介くん、亮介くん! さっき言ったよね」
篠 宮「内緒……でしたっけ」



友 麻「なになに、なんの話? 面白そうじゃない」
猿 川「なんでもありません」
山 崎「なんだよオサル隠すなよ」



店 員「お待たせしました。地獄谷の麻婆豆腐でございます。はい、失礼しまぁす」



友 麻「う〜ん、これよこれ、これが食べたかったのよ」
篠 宮「これが有名なヤツっすね」



山 崎「僕たちはもちろん、一番辛い60辛」



 表面を大量の唐辛子が覆ってぐつぐつと煮えたぎる様子はまさしく地獄谷。相変わらず嬉しそうにガンガン行く山崎と友麻、要領良くかわす篠宮、そして怖じ気づく猿川。毎回あまりにも同じ展開だけど、まあそういうドラマだから仕方ないか。



猿 川(無理やろ、こんなん)



友 麻「いただきます」
山 崎「実食」






店 員「お待たせしました。麻婆豆腐失礼します」



猿 川「それってふつうの麻婆豆腐?」



篠 宮「ボク、初めての店はスタンダードから行きたいタイプなんで」
猿 川「その言い訳は通るんかい」
友 麻「つべこべ言っていないで早く食べなさいよ」



 恐る恐る口にする猿川。地獄の辛さだ。そこへ運ばれてきたのは、これは「ラー油ご飯」というそうだ。




山 崎「う〜ん、ここのラー油最高」



友 麻「炭水化物は任せた」


 麻婆豆腐の真ん中には卵が落とされているが、それを潰して混ぜても、たいして辛みを和らげてはくれない。そのあと出てきた中華風ゴーヤーチャンプルや春巻きを箸休めに、ようやくホッとする猿川。




 ここで泉里香演じる友麻は、さらに持参の香辛料を加えて辛さをアップする。しかしこの役「ヒロインのエロ辛い美女」というフレーズが意味不明。









篠 宮「パイセン、ぜんぜん減ってないじゃないすか」
猿 川「そんなことないよ」



友 麻「なに恐る恐る食べてんのよ」



山 崎「躊躇しちゃダメ。一気に行かないと」








猿 川(唐辛子の辛みが、熱々の餡とあいまって、容赦なく舌を痛めつけてくる)



猿 川(追い討ちをかける山椒の突き刺すような痛み。辛い、辛すぎる、限界や)



猿 川(……ん? 何や、この優しい舌触りは)



猿 川(豆腐か。まるで地獄で見つけたオアシス。痺れた舌が癒やされていく)



猿 川(あれ? ちゃんと味わってみると、辛みの奥にジューシーな肉の旨みが)



猿 川(……うまい……かも)



 ということで以下略。見た目は地獄で、鬼でも、実際に味わえばそこには美味さがある。ごちそうさま。





友 麻「……最高……」



 「仕上がった」猿川は、店を出るとそのまま空手道場に直行。麻婆豆腐と同様、第一印象で敬遠していた空手を、ちゃんと「味わって」みることにしたのだ。



山 崎「いやあ、仕上がった仕上がった」



篠 宮「旨かったっすね」



猿 川「……仕上がった……」



友 麻「どう?もう一件」
篠 宮「イェイ!」
猿 川「僕はここで」
篠 宮「え〜? パイセンも行きましょうよ」



猿 川「ちゃんと味わってみようと思うんだ」



猿 川「失礼します」


 ここから後は、予想通りの展開。その晩のうちに館長に入門を志願。翌日から毎日、道場に通って、訓練を積んで、怖い館長にも次第に誠実な人柄を認められるようになる。








 練習中、脱水症状を起こした仲間(増田明弥)に、水よりもこっちが身体にいいとスポーツドリンクを飲ませ、商品の良さもちゃっかり認識してもらい、最後は契約までたどりついちゃう。



猿 川「なんとか無事、契約とれました」
谷 岡「新規契約おめでとう。君ならやってくれると信じていたよ」



猿 川「激辛麻婆豆腐が気づかせてくれたんです。」



谷 岡「激辛の味は、時に人生との向き合い方を教えてくれるからね」



秋 山「まさか彼女を寝取られた過去があったとはな」
山 崎「空手が嫌いになるのも無理はないか」



猿 川「ちょっちょっと、何でそれ知ってるんですか」



篠 宮「ホウレンソウは社会人の基本っすからね」
猿 川「……はぁ……」



友 麻「でもそもそも、悪いのは君の彼女でしょ。二股かけてたんだし」



秋 山「相手の男から見たら、浮気相手は猿川の方だしな」



猿 川「言わないでくださいよ、考えないようにしてたんだから……良い想い出だって沢山あるんですよ!」



谷 岡「猿川君、学んだはずだ。激辛から目を背けてはいけないと」



谷 岡「人生は激辛の連続だ。しっかり味わい、おのれの糧にするんだ」



猿 川「過去の想い出くらい甘くしたっていいじゃないですか。はぁ」


 やっぱりキャラクター的にいちばんヤバいのは平田満だよなあ。
 というわけで『ゲキカラドウ』第3話でした。このドラマのレビューは、もちろん続けるつもりだけど、もうちょっと泉里香に見せ場を作ってくれないものかな。




次回は佐津川愛美が登場して、桐山照史がデレデレする感じの予告だったけど、別に里香さんが(軽蔑はしても)嫉妬するってこともなさそうだし。




 そういえばぼちぼち、小池里奈さんご出演のドラマ『ナイルバーチの女子会』もテレ東で始まりますね。まあともかく、また次回。