実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第766回】設定は37歳!の巻(沢井美優『アクアガール』第1話)


 前に書いたけど、6月10日に武藤彩未がネットで無観客スタジオライブを配信した。クラウドファンディングで支援した人にシリアルコード(パスワード)を通知する限定配信の形式だったけど、SHOWROOMでのライブなので、SHOWROOMの個人アカウントがない人は、当日までに取得しておくように通知があった。でも私はそれをやってなかったのと、当日は仕事が遅番だったのとで、結局は視聴しなかった(できなかった)。
 それと前後して、武藤彩未さんから(もしくはそのスタッフから)お礼のメッセージが届いた、という通知があった。でもそのメッセージを見るためには、クラウドファンドサイト自体に会員登録しなければならない。私は会員登録しないゲスト支援者として出資していたので、このメッセージも読めなかった。これは事前に通知されていたことだ。



 そんなわけで、武藤彩未のライブに1万円の支援をしたけれども、いまのところ個人的にはなんのリターンも受け取っていない。これから、ライブ音源とかDVDとか手書きのセットリストとかが送られてくる予定になっているけれども、もしなんらかのアクシデントでそれが無理という話になっても、ガッカリはするが、別に「金返せ」とは思わないだろう。クラウドファンディングというのは原則あくまで「支援」であって、見返りを要求するような性質のものであるとは思わないからだ(これは個人の意見です)。



 水戸の納豆定食屋「納豆スタンド 令和納豆」が話題になっている。この店は2019年7月に開店したのだが、それに先立って、4月からクラウドファンディングで支援者を募っていた。目玉は「納豆ご飯セット一生涯無料パスポート」で、1万円を寄付すれば、納豆とトッピング2種とご飯と味噌汁と漬物の「納豆ご飯セット 梅コース」(600円)が、文字通り「一生涯無料で楽しめる永久会員パスポート」が貰えることになっていた。



 しかし開店後一年近く経った最近、この「一生涯無料パスポート」を店から取り上げられたという人たちがSNSで訴え始めて、騒動になっている。話によれば、この一万円コースの人々は、初回入店時にけっこうな内容の利用規約を示されて、同意のサインをして、その後も何かといろいろなアンケートに答えなくてはいけない約束をした。でもそのアンケートへの答え方が「不誠実」であるとか、規約に違反して無料の定食コースしか注文しなかったとか、マナーを守らなかったとか、あれこれの理由で、一方的に生涯パスポートを取り上げられたんだという。これに対してお店側は、当該のお客たちは、迷惑行為などによって「店との信頼関係を損なった」ために関係を解消したのだ、と主張している。
 そのほか詳しいことは、J-CASTニュースなどに記事が出てくるので省略するが、この一件、まずもって令和納豆がエグい。なにしろ2019年4月1日にファンドを開始した時点では「一生無料パスポート」1万円コースは定員100名だったのだ。ところがそれが人気で即日終了してしまうと、5月に急遽、1,000人分を追加。で、6月20日のファンド終了時までに、さらに999人が1万円コースの支援に加わって、トータル1,099人の支援者となった。結果、もともとの目標金額300万円の4倍となる1,200万円超を集めて寄付は終了した。うち1,000万円ほどを「追加」の1万円コースで叩き出したわけである。



 ちなみに令和納豆の店舗はカウンター6席、テーブル18席の最大30席である。そういう規模の店が、開店時に(100人ならまだしも)1,100人ものお客に「一生無料パスポート」を出すなんて、素人目にも無謀である。正直、目の前の現金に目がくらんだとしか思えない。お店側は後になって「今回の支援を『無料で定食を食べられる権利』としか思っていないような方がいます」と嘆くが、即日完売の時点で気づけよ。なぜ調子にのって1万円コースだけ1,000人分も追加した。
 一方で、このパスポートを取り上げられちゃった人に対しては、お気の毒と同情はするが、あきらめるしかないよな、とも思う。だってあなたは「一生涯無料パスポート」価格1万円をお店で購入したわけではないのだ。水戸納豆で地方創生をしたいという令和納豆の夢に共感して、気前よく1万円の支援をしたんですよね。少なくともタテマエ上は。それで約束の見返りを帳消しにされたと騒ぐのもみっともない。やはりクラウドファンドは、支援のつもりで参加しないとね(個人の意見です)。



 さて本日のお題はアパレルメーカーWORLDの宣伝ドラマ。でもこの業界にはまったく暗い私は、WORLDって言われても細川俊之しか思い浮かばない。細川俊之が昼にFM東京でやっていた帯番組「ワールド・オブ・エレガンス」のスポンサーだったんだ。「グランドファッションのWORLDがお送りするワールド・オブ・エレガンス」なんてな。



 ワールドグループのセレクト系ブランド事業を展開する、株式会社インターキューブは、この春、オリジナルの短編ショートドラマ『アクアガールズ』を企画・制作し、4月15日(水)に第1話をYouTubeで公開、以降、4月21日(火)に第2話、4月27日(月)に第3話を公開予定です。
 1話ごとに9分から15分で構成するショートドラマは、“涙、心揺さぶる感動が人生を彩る”をテーマに、憧れのアパレルメーカーに入社したひとりの新入社員 碧(あおい)が働き、成長をする奮闘の日々を描いたヒューマンドラマです。このドラマは、主人公 碧と同世代の女の子はもちろん、年齢や世代を超えて、働いたことのある方誰もが共感いただけるストーリーに仕上げ、期待や不安でいっぱいになる新年度のこの時期に公開することで、夢の実現に向けて前に進む皆にエールを送りたい、という思いを込めています。(プレスリリース 2020年4月15日)


 3話併せても30分くらいしかないし、話の筋もシンプル。「アクアガール」がWORLDのレディーズブランドのなかでどういう位置づけなのかも分からないんだけど、とにかくそこに配属された新入社員の初々しい仕事ぶりを描くドラマなわけですね。新入の水澤碧を演じるのは井桁弘恵。『MORE』の専属モデルで、『仮面ライダーゼロワン』のヒロインをやって、『しくじり先生』みたいなバラエティーにも出て、『週刊プレイボーイ』で水着も披露している。いま事務所の一押しなのかも知れない。このショートドラマも、先輩の沢井美優はじめ、ボックスコーポレーション所属のメンバーがちょいちょい出てきて脇を固めている。
 ともかく、ヒロインの碧は、あこがれのブランド「アクアガール」に配属が決まって舞いあがり気味のやや夢見る少女。上司の池上泰子(沢井美優)は、そんな地に足のついていない碧をしょっちゅう叱ってはいるが、そのお常識にとらわれないクリエイティヴで前向きな精神を買ってもいる。



池 上「碧」



池 上「碧?」



池 上「聞いてた? いま仕事の話しているの」
 碧 「はい。聞いてました。もちろん」



池 上「聞いてないでしょうが〜」
 碧 「聞いてます……」



 碧 「……いや、聞いていませんでした」



 碧 「すいません」




 碧 (ファッション業界。目まぐるしく変わっていくトレンドを、日々生み出し続けているこの世界で、私は働いている)



 碧 (ワールドに入社して4年、あこがれだったアクアガールへ、念願の配属が決まり、私はここでやりたいことをやると決めた)



池 上「水澤さん、がちがちに緊張している?」



 碧 「はい。ある意味なれないっていうか」



池 上「アシスタントなんだから、できなくて当たり前だし、分かんないことあったらすぐに聞いてね」



池 上「みんな、紹介していい?」



池 上「じゃあ、どうぞ」



 碧 「大好きなアクアで一生懸命がんばります。水澤碧です。よろしくお願いします」



 格別にどうこうということのないこのショート・ドラマを私が懇切丁寧にレビューする理由は、とにかくキレイな沢井さんが堪能できるという一点に尽きる。別に解説が必要なお話でもないので、みなさんじっくりご鑑賞ください。
 会社の25周年を記念する企画の社内コンペが行われる。全員参加ということで、池上は若手のアシスタントに、2人ずつペアを組ませる。でも碧と組むことになった同期の浜田岬(吉田志織)は不満気味で泰子に訴える。堅実な性格の岬は、いつも採算を度外視してぶっ飛んだアイデアを出してくる奔放な碧なんかと、ペアになりたくないのだ。



池 上「はい」



池 上「周年企画。アシスタントとか関係なく、みんな強制参加だから」



池 上「あのね、チャンスだからこれは。チャンス。アシスタントは2人1組、ペアでやってもらおうかな」



 碧 (アクアガールが25周年を迎え、いよいよ特別企画が始動する。社内コンペを経て企画決定まで約3週間。若手にとっておおきなチャンスと言える)



池 上「……ミホとカエデ」



池 上「……あと岬と碧かな」



 岬 「はぁ?」



池 上「25周年なんで、良い企画、期待してます」



池 上「解散!」



 岬 「あ、池上さん」
池 上「はいはい?」



 岬 「あの……ペアのことなんですけど」
池 上「碧? 何か問題?」



 岬 「え、分かりません? どう考えても碧と私は……合わないっていうか……」



池 上「あのね、私もちゃんと考えてやってるから」



池 上「言いたいこと、分かる、すっごく」



池 上「だけどよろしく〜」




 碧 「よろしく」


╳    ╳    ╳



 岬 「あの」



 岬 「はいこれ。うちらの企画、スプリングコートにするから」



 碧 「……ドレス……」
 岬 「やっぱトレンチでしょ。生地はコットンギャバジンで、色はまあベージュかな、売れるし」




 碧 「……ドレス……ドレスがいいな」



 岬 「……え、ドレス? 何ドレス? ウェディング」



 碧 「ううん、あの、あれ、上と下が分かれてるさ、あ、分かれてない……一緒のやつ。あ、これ!」



 岬 「あ、ドレスワンピース」



 碧 「うん。アクアってフェミニンモードでしょう。25周年だし、なんかパッと華やかな感じ」



 岬 「ん〜、トレンチで良くない」



池 上「へぇ、ドレスやるの?」



 岬 「いいえこれは」
 碧 「はい!」



池 上「良いじゃんシクラス。コラボ?」



 岬 「いや違うんですよ。こいつちょっとイキがってまして……予算とか分かってて言ってんの?」



池 上「はぁ、でもここコラボやらないってウワサあるよね。無理かも」



 岬 「あの、これ見てもらっても良いですか?」




池 上「EC限定5万円以下のギャバジントレンチねぇ、ホントミサキらしいよね」



池 上「なんか、うわぁーってならない、っていうか」



池 上「面白くないよね」



池 上「コラボの方が面白そう……かな」



池 上「無理かも、だけど」


 そんな仕事のグチを聞いてくれる相手は、どこの役職なのか知らないけど、いつも休憩室でお花に水をやっていて、新入社員の碧の話し相手になってくれるおじさんの清川建蔵(志垣太郎)に愚痴る。




 碧 「でね、このブランド、コラボ難しいらしいんだよね」



清 川「コラボか……ひとと一緒にやるってのは大変だよね」
 碧 「シクラスってブランドなんだけど」



清 川「う〜ん、ああ、直接聞いてきたら?」



清 川「コラボ興味あります? とか」



清 川「オフィスどこ?」



 碧 「どこだっけ……あ、近!」



清 川「いいじゃない、行ってきなさいよ」


 だいたいこういう感じ観葉植物の手入れをしている、閑職っぽい正体不明のおじさんって、実は社長とか会長というのがこの手のドラマのパターンだ。志垣太郎もそのまんまなんだけど、それはまあ最終回の話。いまはおじさんの言葉に背中を押されて、シクラスに直談判しようと出かけていく碧でありました。



 ってとこらへんで今回はおひらき。沢井さん、最近またまた急激に可愛くなってきて、私生活でなんかあったのか(邪推)。とにかく短いドラマですが、沢井さん見たさにじっくりレビューしていきたい。ではまた。
 あっそうだ、このドラマ、今ならYoutubeで簡単に視聴できるので、みなさん見てください。現在の沢井美優が「主人公を見守る上司役」でゴールデンでも即戦力でいけることがよくわかると思う。(ちなみに企画書によれば、このドラマの沢井さんの設定年齢は37歳)