実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第752回】実写版エピソード別使用楽曲リスト:Act.16の巻


 以前ちょっと書いたけど、しばらく前からアイドルのライブとか行くのは止めにしていた私が、年寄りの冷や水というか、最近ハマっているアイドルグループがあって、この春のツアーに関しても名古屋公演と、東京ファイナルのチケットを押さえている。で、今月末の名古屋は小さなライブハウスなので、どうしようか迷っているわけですよね。おそらく主催者から中止の発表はない。



 指原莉乃さんが先々週くらいの『ワイドナショー』で「問題は保険が下りないこと」と言っていて、たぶんそこが重要なんだろうと思った。たとえば昨秋のラグビーワールドカップは、台風19号の影響で3試合が中止になったけど、大手損保会社の「興行中止保険」に入っていたおかげで、億単位の補償があったという。でも「感染症」(とか、あとは「戦争」もそうだったと思う)は対象外なので、中止しても一切保険はおりない。アイドル業界なんて大部分は自転車操業みたいなものだから(推定)、春ツアーを全面的に断念すればグループ解散に追い込まれかねない(あるいは事務所が立ち行かなくなる)ところも、けっこうあるのではないかと推察する。



 したがって、中堅以下のアイドルグループを応援しているヲタク(私のことだけど)がいま一番なすべきことは、たとえ握手会やハイタッチ会が中止になっても、微熱があってライブやイベントへの参加を控えざるを得なくても、今回ばかりは握手をしたつもり、ライブに参加したつもりになって、チケットを「払い戻さない」ことだと思う。まあ、なけなしの金を注ぎ込んで推しのアイドルと握手したい若者たちは仕方ないけど、我々それなりに収入もあるおじさんは、こういう未曾有の年だった記念として、冥土のみやげにチケットを取っておこうぜ、ご同輩。
 さあ、実写版Act.16レビュー、本編が終わったところでちょっと気が緩んでしまったが、今回でしっかり完結しよう。まずはAct.17の予告編ですね。これが本当の『ヴィーナス・アンド・マース』。「あの娘におせっかい」なんてな。





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レ イ「芸能人でも一人で教会に来たりするのね」




美奈子「なんか、いろいろ考えられるから」



レ イ「いろいろ?」



美奈子「うん……いろいろ」


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うさぎ「だって地場衛なわけないじゃん」



うさぎ「……私は……」


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美奈子「待ちなさい!」




レ イ「だめ、逃げて!」




美奈子「ミーナス」



美奈子「パワー」



 ついに次回、セーラーヴィーナスの変身シーンが登場。よく知られるとおり、ヴィーナスの変身を、本編のなかでフルサイズの尺で観るチャンスは、次回Act.17しかない。そしてレイと美奈子の意地っ張りな友情がここから始まる。楽しみだなあ。いつでも観られるけどね(笑)。さあそして残るは毎エピソードの締めの恒例、BGMリストでございます。

実写版Act.16使用楽曲リスト


【凡例】

  • 「No.」の最初の2桁は話数(Act)、後半3桁は整理番号を示す。たとえば[16001]ならば「Act.16で001番目に流れた曲」という意味です。
  • 「シチュエーション」はビデオ見ながら適当につけました。
  • 「M番号」は、BGM収録時につけられた録音番号。「イメージ」は、作曲の大島ミチルさんがどのようなシチュエーションをイメージしてその曲を作ったかを示しており、必ずしもドラマ内での使われ方と合致するわけではない。なおBGM全曲インデックスは当ブログの【第168回】にあります(ここ)。
  • 「DJM1」はアルバム『DJMoon1』(2004年2月18日発売)[CD12]の略(CD略号、収録曲目の詳細はこちら)。なお『DJMoon』シリーズは、しばしば短いBGMを、何曲かまとめて1曲扱いする。そのような場合の混乱を防ぐために、このリストではトラックタイトルの後に(1)(2)(3)をつけておく。たとえば[16002]の曲は<DJM1-24「ウワー妖魔だー(1)」>である。これは「Act.16で002番目に流れた曲は、『DJMoon1』のトラック24「ウワー妖魔だー」の1番目に収録されている曲です」という意味。
  • 「RTC」は3枚組メモリアルCDボックス『MOONLIGHT REAL GIRL』(2004年9月22日発売)のDisc 1.『Rare Track Collection』[CD15]を指す。これは『DJMoon』シリーズに未収録のBGMを集成したアルバムである。


 Act.16 劇伴リスト
No.シチュエーションM番号・イメージCD番号・トラック名
 アバン・タイトル
16001前回のあらすじM17A「いとしのタキシード仮面」DJM1-23「憧れのタキシード仮面(1)」
16002まことピンチ!M38「危機」DJM1-24「ウワー妖魔だー(1)」
16003「変身よ!」M14「セーラージュピターのメイクアップ」DJM1-20「セーラージュピターにメイクアップ」
 Aパート
16004クラウンに集まるM27「ルナ」DJM1-15「おしゃべりルナ(1)」
16005大阪さんの影M48「悩み」DJM1-8「心細い一人のお留守番(2)」
16006衛のことが心配?M17「タキシード仮面」DJM1-23「憧れのタキシード仮面(2)」
16007登校M22「セーラージュピター」DJM1-9「私はお姫様(3)」
16008亜美となるM4「恋心」DJM1-8「心細い一人のお留守番(1)」
16009「何で心配されなきゃいけないの?」M43「絶望」DJM1-12「悲劇の主人公(1)」
16010英会話の組み合わせM4「恋心」DJM1-8「心細い一人のお留守番(1)」
16011「正直に言えば?うさぎと組みたいって」M48「悩み」DJM1-8「心細い一人のお留守番(2)」
16012ダーク・キングダムM30「ダーク・キングダム」DJM1-30「クイン・ベリル様(1)」
16009エナジーファームとはM29「クイン・ベリル」DJM1-31「ダークキングダム四天王(1)」
16010身の程をわきまえよM39「これから」DJM1-24「ウワー妖魔だー(3)」
16011なるがアリ地獄に!M38「危機」DJM1-24「ウワー妖魔だー(1)」
 Bパート
16012消えたなるM43「絶望」DJM1-12「悲劇の主人公(1)」
16013エナジーファーム発見不明
M35「力」やM36「幻の銀水晶」を連想させるシンセサイザー音源
16014囚われのなるM30B「ダーク・キングダム(B)」CD未収録:DJM1-30「クイン・ベリル様(1)」のギターなしバージョン
16015これが結界?M32「潜入」RTC-10「抜き足差し足忍び足、ソロリソロリ」
16016変身M13「セーラームーンのメイクアップ」DJM1-18「セーラームーンにメイクアップ」
16017結界が破れない!M38「危機」DJM1-24「ウワー妖魔だー(1)」
16018「亜美ちゃんて、すごいね」M42「希望」DJM1-34「さて、次回は(3)」
16019「私、優しくなんかない」M4「恋心」DJM1-8「心細い一人のお留守番(1)」
16020「自分を嫌いにだけはなっちゃだめ」M48B「悩み(B)」CD未収録:DJM1-8「心細い一人のお留守番(2)」のピアノなしバージョン
16021結界を破れ!M19「セーラームーン」DJM1-16「不思議な魔法のアイテム(1)」
16022妖魔を探せ!M39「これから」DJM1-24「ウワー妖魔だー(3)」
 Cパート
16023妖魔の襲撃M34「妖魔の行動」DJM1-31「ダークキングダム四天王(2)」
16024「こっちよ!」M3「セーラー戦士の戦い」DJM1-32「セーラー戦士の戦い(1)」
16025無事解決M40「明日」DJM1-34「さて、次回は(2)」
16026ヒーリングM19「セーラームーン」DJM1-16「不思議な魔法のアイテム(1)」
16027なるちゃんと亜美ちゃんがまた?M43「絶望」DJM1-12「悲劇の主人公(1)」
16028なると亜美の睨み合いM46「潜入」RTC-10「抜き足差し足忍び足、ソロリソロリ」
16029「じゃ、やりますか」M6「夢」DJM1-9「私はお姫様(1)」
16030クッキー誰に贈る?M43「希望」DJM1-34「さて、次回は(3)」
16031メタリア復活の兆しM35「力」DJM1-29「ダーク・キングダム」
16032衛に彼女がいた?M49「危機」DJM1-12「悲劇の主人公(3)」


 毎回同じようなことを書くが、鈴村展弘監督の担当された回は、劇伴の入れ方がオーソドックスで、安定しているけれども意外性はない。今回のBGMリストについても、特筆すべき注目ポイントというのはないです。ちょっと面白かったのは、クライマックスの、マーズがマーキュリーに説教しながら「自分だけは嫌いにならないで」と訴えるシーン。このときの音源は『DJMoon1』のトラック8「心細い一人のお留守番」の2曲目なんだが、CD音源と違って、ピアノの音がなくてオーボエ(違ってたらすみません)だけのバージョンである。この曲はAct.8で、大物政治家の父親と取材を受けるために、高級ホテルでドレスアップさせられたレイが、押し掛けたまことに孤独な心境を吐露する場面に使われている。まことがレイを強がりと孤立から開放したときの曲である。その同じ曲が、今度はレイが亜美の孤独に手を差し伸べる場面で用いられる。狙った趣向ではたぶんないと思うが、ふんふんなるほどね、なんて想いながら聴いていた。ていうあたりで、今回はこのくらいで。




 『アリバイ崩し承ります』は3月7日(土)放送回が第6話。一般人が銃で射殺されるという事件が起こり、現場に残った銃弾を調べた結果、その前日、郵便ポストに投げ込まれているのを発見された拳銃が凶器と特定される。犯人は犯行後、逃げる途中で拳銃をポストに捨てたようだ。やがて捜査線上にひとりの容疑者が浮かぶが、鉄壁のアリバイをもっていた。もし彼が犯人だとすれば、犯行時間はポストから凶器が回収された「後」でなければならない。このアリバイ崩せるか?というのが今回のお題。




 拳銃は闇サイトで取引されていたワルサーで、発見されたポストがあったのは暴力団の組事務所の近くで、ただいま抗争中で警察も目をつけている最中だったものだから、まず色めき立ったのはマル暴の刑事たちだった。これをドラマで演じるのがゲストの間宮祥太朗と木村カエラということらしい。



 この第6話は予告で「最終章」と銘打っている。次回第7話で終了の予定なので話が連動するようだ。しかも大物政治家の「ジュニア」という設定になっている成田凌と何かしら関係している感じである。ということは、原作はまだネット配信のみで単行本化されていない「時計屋探偵と多すぎる証人のアリバイ」であろうか。政治家の秘書と、その政治家のパーティに出席していた支持者らしい人が相次いで焼死する、という事件である。まあ何にせよ、もう残すところ今夜を入れて2話である。楽しみでもあるし、お名残惜しくもある。



 『アリバイ崩し承ります』が面白かったので、もっと大山誠一郎のミステリが読みたいと思い、M14さんお薦めの『密室蒐集家』をApple Booksで探したが無かった(最近はめっきり紙の本を買わなくなっちゃってね)。代わりに『赤い博物館』という短編集を電子書籍で買ったが、これがまた、一話ごとに趣向を変えて工夫を凝らした連作で、めちゃくちゃ面白かった。松下由樹主演でドラマ化されたこともあるらしい。こんな面白い本格ミステリ作家をこれまで見逃していたなんて、すみませんでした。