実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第751回】Never Mind the Neverland の巻(『約束のネバーランド』)


 みなさんいかがお過ごしですか。私の職場は、今回の新型コロナウイルス感染症の波及効果でいろいろ対応に追われておりまして、この週末も、そんなに詰まっているわけではないけど手分けしてあちこちに出向く予定になっています。そんなわけで今回は手短に。前回のコメント欄で付け焼き刃さんに教えていただいた、北川さんの新作情報について。



 『週刊少年ジャンプ』の人気連載漫画『約束のネバーランド』(作:白井カイウ/作画:出水ぽすか)が浜辺美波主演で実写映画化され、2020年12月に公開される。という話は半年ほど前に取り上げた(ここ)。浜辺美波主演なので控えめに書いたが、けっこう心配である。



 鈴木梨央、中川翼といった子役の印象が強烈だった『僕だけがいない街』(2016年ワーナー・ブラザーズ、東宝、監督:平川雄一朗/脚本:後藤法子)に続く企画で、今回はいよいよ子役だけを前面に出して行くのかと思いきや、さすがにそれでは興行的に不安だったのだろう、メインの三人、エマ、ノーマン、レイは、原作ではみな11歳という設定なのに、それぞれ浜辺美波(19歳)、板垣李光人(18歳)、城桧吏(13歳)を当ててきた。ただそうすると原作の「子供たちが力を合わせて大人たちを出し抜いていく」感じが薄れて、ちょっとどうかなという感じは否めない。レイを演じる城桧吏13歳がギリか。



ノーマン(板垣李光人)・エマ(浜辺美波)・レイ(城桧吏)


 原作を読んでいなくて(すみません)アニメ版の印象だけで話を進めて恐縮ですが、この作品は「子供VS大人」の構図が成り立つことが大事だと思う。そういう意味では、『僕らの七日間戦争』の宮沢りえが14歳だったっけ、だいぶ大人びてはいたけれど、あのくらいの年齢が限度ではないでしょうか。浜辺美波でいえば、『僕がいた時間』のすみれとか『いつ恋』のめんまとか『無痛』のサトミのころまでで、19歳の今になって演じる、というのはちょっとない。



 ネットでもそういう意見をチラホラ見かけたので、やや不安を感じていたら、このたび情報解禁第二弾として、子供たちを管理する大人側のメインキャストが発表された。それが北川景子のイザベラと渡辺直美のクローネである。この発表はいちおう成功だったようで、浜辺美波主演に動揺していたネット民たちからも、ひとまず好意的に迎えられているようである。



 北川景子と渡辺直美というキャスティングについて、SNSでは「適任すぎる」「イザベラとクローネめっちゃしっくり来る」「北川景子のママが美しい……美しすぎる……そして渡辺直美が来るのは意外だったな」「イザベラとクローネ完璧」「北川景子と渡辺直美は違和感ない」「実写化には反対だったけど、イザベラとクローネのキャスティングが刺さりすぎてむしろ見たい」といった声が上がっていた。



「昨年9月、主人公のエマ役は女優の浜辺美波さんが演じると発表されました。その際に原作漫画では孤児たちが12歳までに出荷されるという設定でしたが、実写映画では16歳に引き上げられることが明らかになり、こうした原作からの設定改変には批判的な声も上がっていましたね」(映画ライター)



 そんな背景もあってか、北川景子は「イザベラの年齢設定やキャラクター含め原作の設定を一つも変えないという確約をいただけましたので、思い切ってお受けしようと決めました」と同映画の公式サイトにコメントしている。(「ふたまん+」2020年2月26日配信記事


 だから映画ライターって誰だよ、と相変わらず突っ込みたくなってしまうが、しかし「原作の設定を一つも変えないという確約をいただけましたので、思い切ってお受けしようと決めました」なんて、北川さんもご自身の立場をよくおわかりでいらっしゃる。


『太陽と海の教室』


 プロデューサーはフジテレビの村瀬健。北川さんとは『太陽と海の教室』(2008年)『月の恋人 ~Moon Lovers~』(2010年)以来の仕事で、だいぶ間が空いている。フジテレビとの仕事自体、『探偵の探偵』(2015年)以降は、なんかオムニバス作品のなかの短編一本くらいしかないんじゃないか。今回この作品に出演した背景には、浜辺美波のわきを、板垣李光人と城桧吏というスターダスト・プロモーション所属の若手二人が出るという事情があるのかも知れない。この二人の保護者というか後見人みたいなものかも。それからもうひとつ。



 渡辺は「(劇中の)イザベラは感情がないので、本番中はまばたきを一切しないんですよ」と北川の鬼気迫る演技に衝撃を受けた様子。さらに渡辺は「だけど“はいカット!”ってなったら、ずっと二人でしゃべってふざけたりとかして、すごい楽しかったですね」「北川さんがいてくれなかったら、やれなかったかもしれない」と、現場での北川の存在が大きかったことを語った。


 この「本番中はまばたきを一切しないんですよ」という点について北川さんは、別の記事でも「どこをどうつまんで使われるかわからないので、まばたきできるタイミングがないというか。まばたきしないで有名なタイプなので、そこは貫こうと思ってやってました」と言っている。何を貫いちゃってるんだという話だが、つまりイザベラ役起用の背景には「瞬きしない北川景子」というブランドもあるのだ(笑)。人生何がどう転ぶか分からない。



 それはいいが、ただイザベラの不気味さは瞬きしないだけではなく(そもそもマンガやアニメでは「瞬き」ってそんなに表現しないし)その静かで不気味な所作にあるのだ。しかし実写版の公式ツイッターを観ると、なんだか北川さんの動きがやたらと素早く感じるのだ。アニメ版のママに対してスピード5倍増しと言う感じである。




 そんなに加速してどうするんだ、と気になるが、まだこのカットだけではなんとも言えないね。でも北川さんがイザベラで、内容がGFハウス脱出までの実写化なら、逃げる浜辺さんと追う北川さん、そして二人が崖っぷちで対峙する場面がクライマックスになるわけである。そう考えると、ちょっと楽しみになってきた(楽しみではなかったのか?)とにかくどんな仕上がりであっても私は誉める。と自分に強く言い聞かせています。


 
 渡辺直美のインスタグラムは海外のフォロワーも多く、現在たぶんすでに900万人を越えて、女性芸能人というより日本の芸能人としてダントツの人気だったはずである。イモトアヤコも『イッテQ!』によって、ただの女芸人というのとは違う敬意をもって同年代の女性から支持を得ている。北川景子はそういう、それぞれのジャンルの頂点にいる人たちへのリスペクトを込めてツーショットを撮り、相手も北川景子という美人女優の代名詞みたいな人と交友を結び、一緒の写真に収まることを喜んでいる。なかなかここまでウィンウィンの関係で上手く回るもんじゃない。やっぱり北川景子って何かもってるよな。てことで、みなさんお身体お気をつけて。



 今夜の『アリバイ崩し承ります』は「一日配信限定のダウンロード曲をその夜ダウンロードしていた」というのがアリバイ証明になる不思議な事件。私は原作を面白く読んだ。だってさ「あなたは先月の○日の晩○時にどうしていましたか」なんて言われても、1ヶ月や2ヶ月前のウィークデイのことなんて、普通はうろ憶えじゃない。さっとアリバイ証明できるほうが不自然だよね。(まあ最近は私も予定表が仕事でびっしりだから、だいたいわかるけど)そういう「一ヶ月もたてばたいていの人は記憶があやふや」という人間のあいまいさを利用して堅固なアリバイを作るという発想自体が面白かった。



 この調子で最終回は「時乃が毎晩、決まった時間に必ず風呂に入る」という習性を使ったドラマオリジナルのアリバイトリックを作ってみて欲しい。予告編によれば、今回の入浴は桜餅を食べながら猫パンチをしている。意味はよく分からないが。



 そして今回限りの映像特典でお風呂上がりの姿も見られるぞ。(何を言っているんだか。)あまり視聴率が上がりすぎない程度に盛り上がっていきたいと思う。では。