実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


最新記事〕 〔過去記事〕 〔サイト説明〕 〔管理人

【第750回】庶務行員とその他詰め合わせの巻(安座間美優)

1. 呪いのドラマ再び



 浜辺美波さんのさわやかな入浴シーンが功を奏してか(どういう意味だよ)『アリバイ崩し承ります』の視聴率が好調だという。といっても5%とかそんなもんだが、確かに深夜帯のドラマとしては健闘している。でもファンとしては正直あまり嬉しくない。騒いで欲しくないのだ。



 前も書いたように『君の膵臓をたべたい』が興行収入35億円、2017年の劇場公開映画5位(『コナン』『ドラえもん』『ポケモン』を除けば『銀魂』に次ぐ実写2位)という成績を残してしまったおかげで、『屍人荘の殺人』の数字(全国311スクリーン公開で10億円越え)が期待ほどではないと書かれてしまう。十分健闘してるじゃないか。このうえ「浜辺美波はドラマでも数字がとれる」なんて評判になってしまうのは困る。どうせゴールデンで主演を任された結果「爆死」と叩かれるんだから。すでに『週刊実話』には、そういうことを書きたくてウズウズしている記者が、くっだらない記事を書いている。



 川口春奈もそうだった。『桜蘭高校ホスト部』(2011年)や『放課後はミステリーとともに』(2012年)といった深夜ドラマで主演をつとめ、『桜蘭高校ホスト部』(2012年)は映画にもなった。この時点で浜辺美波のような数字には至らなかったが、翌年にはTBS木曜ドラマ9『夫のカノジョ』(2013年)でゴールデンに初主演を果たす。と言えば聞こえは良いが、米倉涼子『ドクターX』(第2シーズン)のウラにぶつけられた捨て駒である。あんのじょう視聴率は5%を超えず、最低3%まで下がって「大爆死」「川口主演は失敗」と叩かれ、『探偵の探偵』(2015年)では、北川景子とアップで並ぶと遠近法がおかしいと『M14の追憶』でさんざんバカにされた(ちょっと私情が混じってます)。



 最近はNHKの大河ドラマへの抜擢についても好意的な記事が目立つし、SNSもすごく評判なようだが、ここまで来るのにけっこう遠回りしたと思う。そういう苦労みたいなものを感じさせないのが彼女の魅力だけど。私は『桜蘭高校ホスト部』を『美少女戦士セーラームーン』以来の「実写版」の傑作だと本気で思っているので、ずうっと応援してきたから、すごく嬉しい。



 しかしこう考えると沢尻エリカはすごいな。北川景子が『間宮兄弟』(2006年)に出演して恩師と仰ぐ森田芳光に出会えたのも、いわば沢尻エリカのバーターの結果だ。北川景子の主演ドラマ1作目『モップガール』(2007年)は、主題歌を沢尻エリカが歌って話題作りをサポートした。『クローズド・ノート』(2007年)舞台挨拶の「別に」発言で沢尻エリカが芸能活動休止に追い込まれると、格下だった北川景子が自動的に事務所の若手トップに躍進し、いまの地位を築いた。



 沢尻エリカのマネージャーだった川上アキラは、「別に」がきっかけで開店休業状態となり、スターダストが新たに力を入れようとしていたアイドル育成部門に自ら名乗りを挙げて取り組み、「ももいろクローバー」を生み育てた。そしてこのたび、沢尻エリカがNHKの大河ドラマを辞退したおかげで川口春奈が注目を浴びているわけで、北川景子も、ももクロも、川口春奈も、みんな沢尻さんには感謝しなくちゃ。そういえば『美少女戦士セーラームーン』(2003年)のオーディションでは、ほぼ全員のスタッフが沢尻エリカを推していたのに、武内直子先生だけが強固に反対し、原作者の特権で沢井美優をうさぎ役に抜擢したという噂もある。なんかすごいよね。
 話が想定外の方向に進んできたので軌道修正します。川口春奈だ。いや浜辺美波だ。いや、今回私が話題にしたかったのは飯豊まりえだ。それがどうしてこんなことに。



 『おっさんずラブ』だって『アリバイ崩し承ります』だって、せいぜい視聴率5%程度であるなか、深夜ドラマ枠で第1シリーズの平均視聴率7.6%、第2シリーズ平均6.7%、第3シリーズ平均6.65%というすばらしい成績を上げているのが、松岡昌宏主演の金曜ナイトドラマ『家政夫のミタゾノ』である(ちなみに沢井美優がゲスト出演した第1シリーズ第6話は7.7%)。だから、さらにシーズン4の制作が決定しても当然といえば当然である。がしかし、ネットは「ミタゾノの呪い」で騒然としている。あんな不吉な事件が続いたのに、まだ新作を制作するか。私も驚いた。



 おさらいしよう。第1シリーズで「むすび家政婦紹介所」から派遣された謎の女装「家政夫」三田園薫(松岡昌宏)のバディを務めたのは、清水冨美加。放送期間は2016年の10月〜12月だったが、年が明けると清水冨美加は「幸福の科学」で「出家」することを宣言し、3月の契約期間いっぱいでレプロを辞め「千眼美子」に改名する。



 続く第2シリーズは2018年4月〜6月の放送。清水冨美加に代わってミタゾノと行動を共にした家政婦は剛力彩芽。放送開始間もなくの4月、ZOZOタウン社長との交際が『女性セブン』にスクープされた剛力さんは、以降、女優の仕事が激減、翌2019年のオスカープロモーションの年賀状が、いつもどおり看板タレントの振り袖姿で彩られたのに、ずっといた剛力の姿が消えたことで話題になった。



 第3シリーズは2019年4月~6月の放送で、ミタゾノのパートナーとなった川栄李奈は、オンエア期間中の5月17日に突然、結婚および妊娠を発表。以降は産休状態でドラマ出演は途絶えている。以上が「ミタゾノの呪い」の全容だ。まあみんなそれぞれ女優の仕事をやめたわけではないし、必ずしも不幸になったわけでもないのだが、にしても偶然にしては……と思っちゃいますよね。



 そして2020年4月より始まる最新第4シリーズのヒロインが「実写版新垣結衣」こと飯豊まりえである。飯豊まりえもいまノリにのってるよね。2019年は、映画が『いなくなれ、群青』『悪の華』などなどで主役もしくは準主役、それにドラマ『サイン』、あとアニメで声優としても活躍、今年もすでに『シライサン』が公開である。果たしてミタゾノ出演が飯豊まりえにもたらすものは何なのか。固唾を呑んで見守りたい。


泉里香ボディメイク本より。『家政婦は見た!』ふう泉さん


2. 眼福美ボディ



 次の話題は、4月7日に出版される泉里香の3年ぶりセカンド写真集『Madeira』だけど、ネタはそんなにない。でも最近、泉さんを採り上げる機会がないもんですから。とりあえず版元でもあるスターダストの公式サイトより。



 撮影は2019年12月にポルトガル領のマデイラ諸島にて敢行。「大西洋の真珠」とよばれるその素敵な雰囲気がとても気に入り、本人の強い希望でタイトルも『Madeira』に決定された。
 華やかさと艶やかさを兼ね備えた、“眼福美ボディ”を1ページ目から最後のページまで惜しみなく披露している。



 ラグジュアリーなドレスからカジュアルなスタイリングのカット、大胆な水着カットなども収録されている。


 撮影は三瓶康友で価格は2,500円(税込み2,750円)、A4変形144ページだそうである。でも今回は、同時に発売予定の、ボディメイク本のほうが話題になっている感じだ。タイトルは未定だが「みんなが知りたい泉里香の“つくりかた”。アナタだけに教えちゃいます!泉里香の“つくりかた”をテーマにしたボディメイクブック」だそうである。同じくスターダストの公式サイトより。



 引き締まったウエスト、それでいて女性らしいカーブを持ち合わせた“超メリハリボディ”は、「なりたいカラダナンバーワン」や「今一番なりたいカラダ」、「モテボディ」と称され、女性たちからの憧れの的。



 1冊まるごと、泉里香の作り方を紹介。
 泉自身が実際に行なっているトレーニングのメソッドや食生活&ライフスタイル、バストやヒップなどカラダを美しく見せる方法などを、AtoZ方式で紹介。
 これであなたも、リカボディのできあがり!!

 

 これは私も欲しい。参考にすれば、おじさんにもリカボディ作れるかな。気持ち悪いか。でも写真の方もコスプレっぽくて、普通の写真集よりも面白そうだ。泉里香はいまこういう方面に関心が行っていて、ドラマとかに関心がないのだろうか。四月から始まる『隕石家族』で見極めたいと思う。



 ボディメイクブックの撮影は『サイゾー』の表紙などで知られる磯部昭子。価格は1,500円(税込み1,650円)。 A5判128ページだそうである。詳細は未定だが、東京と大阪で発売記念イベントの開催も予定されているから、ファンは(私もファンだが)会いに行く準備をしておきたまえ。腹筋を鍛えるとか。

3. 多加賀主水4



 ということで本日の本題、日曜プライム『庶務行員 多加賀主水4』(2020年2月16日放送、原作:江上剛/脚本:岡崎由紀子/照明:白石雄二/撮影:朝香昌男/監督:今井和久/制作:テレビ朝日・MMJ)。
 すでに予告したように、安座間美優の出番はそれほど多くない。しかしこの『多加賀主水』シリーズは、高橋克典がこれまでのキャリアで積んだスキルと情熱を注いで作っている様子が伝わって、最初は安座間美優だけを目的に観ていたのだけれど、私はだんだん気に入ってしまった。すごくベタである。外見は銀行を舞台にした社会派サスペンスで、二転三転するプロットも効いているけれど、基本路線はもうベタベタの勧善懲悪、正義の味方が悪い奴らをばったばったと倒す時代劇である。いや、こういうのでいいんだよ。



 主人公の多加賀主水(高橋克典)は、これまで何をやって来たのか詳しいところは分からない、いい歳したフリーター。でも、とにかくオールマイティで何でも出来るスーパーヒーローである。設定では、実は元刑事で、正義感が強すぎていつも上層部と衝突して結局やめてしまったらしいが、ドラマではあまり明示されない。行き付けの居酒屋で遭遇した第七明和銀行の神無月総務部長(神保悟志)に見初められ、庶務行員としてスカウト、極秘の任務を遂行する。そして期待通りの仕事をして事件を解決してからも、銀行を去らずに、普段は庶務行員として目立たず、いざというときは曲がったやつらをぶっ飛ばし、お客さまや同僚のトラブルを解決し、ついでに地元の高田通り商店街も活性化してしまう。というのがお話の基本的なところ。



 わりとシリーズキャラクターが多くて、一作ずつ観ていくと次第におなじみさんが増えてくるのも愉しみのひとつだ。秘書室長の新田(葛山信吾)は今回は姿を見せなかったが、第3作目の山内支店長(高島礼子)は健在であった。



 ヒロインの香織(夏菜)と同じく事務課のテラー美由紀(水沢エレナ)と鮎子(安座間美優)は、あいかわらず庶務課係長の大門(コトブキツカサ)からセクハラを受けている。大門がそれが原因で営業課長から降格されたのに、懲りないというかバカである。



大 門「だからさぁ、こんど食事でもしながら打ち合わせしようよ」





大 門「あ痛ぁい」


 すごいなあ。バカで自業自得とはいえ、両足ともヒールだもん、痛そう。骨折してないかな。
 この二人に加え、第1作で大門のセクハラ被害にあって、主水の活躍で助けられた営業課の杏子(仲村美海)が、ヒロイン香織の仲間たちである。ただ、シリーズが回を重ねるにしたがって、ドラマ中盤以降は高橋克典と夏菜の二人で行動するパターンが増えてきて(しかもどんどんエスカレートして、今回は二人でキャバクラに潜入捜査までする)安座間さんたちの出番は、だいだい序盤に限られてしまった。まあいいですけど。 



                               
 今回のお話は町で頻出する放火事件。しかも放火犯は顔を隠すために、主水が悪人退治をするときと同じような狐の面を被って、高田稲荷の使いを自称している。それで主水にも嫌疑がかかる。



 結局、放火当時いつもの居酒屋で呑んでいたアリバイを、旧知の女将である珠代(仁科亜希子)が証言してくれたせいで疑いは晴れたが、最近不審火が続いていることを知った主水は、町内の人々と協力して、しばらく火の用心ための夜回りを行なうことにする。



 ところが夜回りに参加したのは、町内会長(中本賢)と、地元の消防団長で、前々作のエピソードで主水と仲良しになった鮮魚店「魚勝」のご隠居(山田明郷)、それに司法書士の久住(佐戸井けん太)という寂しい顔ぶれ。香織の誘いで夜回りに借り出された鮎子たちも渋い顔。



主 水「どうもどうも、遅くなりました」



主 水「なんか、町内会長と魚勝さんは学生んとき同級生だったんですって?」



会 長「うん、まあ思い起こせば、俺はモテたなあ」



魚 勝「なに言ってやんでぇ。モテたのぁ俺の方だよ。こいつはねカン違いしてるんだよ」
会 長「俺なんだよ」
魚 勝「俺だよ」



美由紀「ちょっと香織、夜回り隊はイケメン揃いって言ってたじゃない」



香 織「二人ともかっこよかったんだって、昔は」



鮎 子「これもオレオレ詐欺じゃないかしら」



杏 子「でもなんだか集まり悪くないですか」



美由紀「うん、町のことなのに、みんな興味ないのかなぁ」


 仕方なくこのメンバーで「火の用心」と拍子木を叩きながら商店街に出て行くと、まだ暗くないうちから北村酒場で呑んでいる難波課長に出くわす。



 第3作目では奥さんと娘が就職祝いにアフリカ旅行に行ってしまい、久しぶりに独身気分を満喫していた難波課長、この第4作目でも、奥さんがアラスカにオーロラを観に行ってしまい、また久しぶりに自由を謳歌しているとのこと。



 そこへ出てきた北村酒場の親父と八百甲(高橋史門)は、口先では「店がなきゃ参加したいんですけど」と言いわけしていたが、こっそり「でも壱岐の奴がやられて正直すっとしたけどな」「いやいやホントだよな」と囁いていたのを主水は聞き逃さなかった。



 先日放火された家の主、壱岐(ダンディ板野)は町内のトラブルメイカーだった。街中の人に放水したりものをぶつけたり、悪質なイタズラをしかけては、その反応を無断で撮影してインターネットで動画配信して、町のみんなから嫌われていた。



 だからみんな心の中では、狐のお面を被って「高田稲荷の使いが成敗する」と壱岐の家に火をつけた犯人に喝采を送っていた。むしろ夜回りなんて余計な事をするな、という思いだったのだ。



香 織「みゆきたちも言われたの?」



美由紀「うん、夜回りなんて」



鮎 子「余計なことだって」



杏 子「うるさいって(拍子木を叩く真似)」



難 波「壱岐さんが放火されて、なんだかみんな清々している感じなんだよね」


 この悪質ユーチューバーに被害を受けた一人に、第七明和銀行営業二課の吉瀬(岡田義徳)がいる。毎晩ジョギングを日課としていたが、走っているところを、壱岐にネズミ花火を仕掛けられ、慌てふためく姿を動画配信され、壱岐に怨みを感じていた。




 その吉瀬の性格が、放火事件を境に変化した。誠実な仕事ぶりながら要領が悪く、パワハラ上司の格好の餌食だった彼の営業成績が急上昇し、逆に、どんな客にも同じ態度だった以前とは打って変わって、小口の客には厳しくなる。貧しい子供たちの教育支援活動を行っているボランティア学生(後藤快弥)が融資の相談に来ても、自分も貧困家庭の出身であるのに、冷淡に断るのだ。



吉 瀬「銀行がやっているのは慈善事業じゃないんです。こんな適当な事業計画書……」



吉 瀬「……慶明大学……」
木 梨「でも、いま困っている子どもたちがいるんです」



吉 瀬「なるほど、お坊ちゃん大学の学生さんですか。ボランティアなんてしょせん、恵まれた人間の発想ですもんね」
木 梨「え?」



吉 瀬「どうせなに不自由なく育ってきたんでしょう。塾に行きたきゃ行かせてもらって、親の送り迎えで習い事に通ってボランティアの経歴を売りに大企業に就職する気だ」



吉 瀬「あんたみたいな人間に貧しい子どもの気持ちなんて分かるんですか?」
木 梨「あの……」



吉 瀬「悪いけどほかを当ってください」



木 梨「待ってください!」


 吉瀬の性格の変化を不審に思った主水たちが調査を続けると、かれが最近足しげく通う建設会社「五大陸開発」社長の五大正信(小木茂光)に行き当たった。五大陸開発は、吉瀬が営業成績を上げる最大の要因となった取引先だが、壱岐の家をはじめ、連続不審火のあった地域の再開発を目論んでいるのだ。




 主水は五大社長の狙いを探るために、香織をキャバ嬢に仕立てて、社長の通うキャバクラに送り込む。





 安座間美優とは直接関係ないが、でもこの展開って明らかに『ガチバカ!』を意識しているよね。



 高橋克典が元プロボクサーの熱血教師に扮した『ガチバカ!』は、何度かこのブログでも採り上げたとおり、セーラームーンの後に安座間美優が出たドラマであり、夏菜にとって最初のドラマ出演であった。



 安座間さんが演じたのは、クラスのダンス番長ウッシー(牛島理恵)。さばけた男っぽい性格に見られているが、実は子どもの頃から可愛いものが大好きで、ストリートダンサーよりはアイドル志望で、本当はウッシーではなく「理恵」と呼ばれたい乙女系という役どころだ。ちょっと木野まことっぽくもあるね。



 一方、同じクラスにいた夏菜は、自分は頭が悪いから容姿をなんとかしようと、美容整形の手術代を稼ぐために年齢を偽ってキャバクラで働いていたんだよね。



 で、熱血教師の高橋克典は当然その店にやって来るわけだ。この場面は、そういうことを憶えているファンを明らかに意識していますね。



マ マ「お役に立てたかしら」
主 水「立った立った、ママのおかげで貴重な話を聞き出すことができた」



マ マ「主水ちゃんのためだったら、そのくらい」



香 織「あの、お二人はどういうご関係?」
主 水「え?」



マ マ「主水ちゃんには昔すごおくお世話になったのよ。ね」
主 水「あ……ああ、まあな」


 お店のママを演じているのは森咲智美さん。名古屋市の大須(おおす)商店街から誕生したローカルアイドルグループ「O☆SU」の元メンバーで、今は東京に進出して「日本一エロすぎるGカップグラドル」として活躍しておられる。かなりきわどい写真集など出されているんだが、お芝居もいけそうじゃん。壇蜜も橋本マナミも結婚しちゃったし、今がチャンスだと思う。地元市民として応援しています。



 そこへ入店してきたのが、奥さんがアラスカに旅行中で自由を満喫している難波課長。



マ マ「あ、いらっしゃいませ」



マ マ「部長さん、いい子が入ったのよ」



主 水「難波課長!」
難 波「生野君! あ、主水くんまで」



主 水「課長、いつ部長になったんすか」



難 波「いや、それは、いや、ダメよ〜、言っちゃダメよぉ」



難 波「君たちこそ何やってんの」



香 織「リンダでぇす」



難 波「リンダ?」



 という感じで、あちこちに高橋克典の過去作品によく似た、あり得ないファンタジー的テイストをちりばめながら、娯楽の王道を行く作品になっていて愉しいんだけど、安座間さんの出番はこの先ほぼないし、そろそろお時間だ。



 ラストは、これはシリーズ定番の演出で、キャストはだいたい全員が一同に会する。で香織とお仲間の銀行レディたちがひと言ずつセリフを言うことになっている。ただこのシーン、いつもカメラがぐるっと横にパンして4人をとらえる。安座間さんはいつも端っこにはいないので、キャプチャすると画面がブレているんですよね。



香 織「さあ、豚汁ですよ〜」



美由紀「おにぎりは一人三つまで」



鮎 子「おいしいわよ〜」



杏 子「並んで並んで〜」


 以上。話の内容はほとんど紹介できなかったけど、安座間さんの出番と夏菜の見せ場はだいたい拾ったつもりなので、このくらいで勘弁してください。ではまた次回。