実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第731回】DVD第4巻:Act.15の巻(8)


 『美人百花』(角川書店)2019年10月号。確か『美人百花』は『ヤングジャンプ』よりも先に、ということは世界で初めて泉里香の水着写真を表紙にした雑誌ではなかったかな(2016年7月号)と思ったので載せてみた。



 『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』終了後ご無沙汰なので、ちょっとだけ泉里香さんの話題を振ってみたい。もう古い話だが、今もやってる「おとなの自動車保険」(セゾン自動車火災保険)のCMの香川照之って何なのか? 





 泉里香が「パパ」とか「ママ」とか語りかけて保険の話をしていると、途中で相手が香川照之に変わり「本当にそうでしょうか!」と語りかける。




 泉里香のインスタグラムには「香川照之さんと共演させて頂きました。神出鬼没に登場する香川さんの七変化が楽しいCMに仕上がっています」と書かれているが、それまで確かに一般のご家庭の風呂上がりふうなのだけど、香川照之と泉里香になると、急に愛人宅みたいな空気になって、そのことと保険とのイメージがしっくり来ないのだ。


2016年12月号


 ま、あまり余計なことを書いて、泉さんのCMの仕事を減らしては不本意なのでこのくらいにしておこう。本編に戻ります。実写版Act.15レビューの続き。



 ジュエリーオークションが行われたホテルの地下駐車場で網を張り、宝石泥棒の出現を待つ衛とうさぎ。一方、クラウンでは亜美、レイ、まことがまったりしていた。なると気まずい関係になっている亜美は、今日はうさぎとなるが出かけていることを知っているので複雑な表情で、屈託のないまことと対照的に、レイは亜美の様子が気がかりそうだ。



まこと「あれ? 今日はうさぎは?」
亜 美「クラスの友達と出かけたみたい」



まこと「ふうん」



ル ナ「う〜ん、やっぱり気になるわね」



まこと「何? うさぎ?」



ル ナ「ううん。最近、行方不明事件が連続しているの」



ル ナ「もしかすると敵かも……」


 というわけで、こっちの戦士たちは、ルナが気にしている行方不明事件の調査に向かう。まことがコートにマフラー姿なのは、風邪気味でくしゃみをする、というこのあとの展開のためである。



まこと「この周辺か。行方不明になる人が多いのって」
亜 美「レイちゃん、何か感じる?」



レ イ「うん……特には……」


 これが次回Act.16に明らかになるエナジーファーム計画である。沢山の人間を誘拐して秘密の建物に集め、意志を奪って家畜化し、常時エナジーを絞り取る牧場にする、というプランだ。



 話は戻ってホテルの地下駐車場。上島たち泥棒一味がようやくエレベーターから降りてくる。緊張するうさぎと衛。



 衛 「よし、さっき打ち合わせた通りだからな」
うさぎ「うん」
 



 「衛はうさぎの肩をポンポンと叩き、物陰を出る」という動作は台本で指定されている。
 衛は宝石泥棒一味の車の中に、どこから調達したのか、発煙筒のようなものを放り込み、自分が囮になって逃げ出す。発煙筒の煙にいぶり出された男たちが衛を追う隙に、うさぎが車に放置された宝石を奪還する。けっこう雑な計画だが、ふだんは顔をマスクで隠して宝石泥棒をしている地場衛が、泥棒たちに警戒されないよう顔出しの状態でいて、逆にうさぎが、泥棒に顔を見られないよう、衛から借りたフルフェイスのヘルメットを被っているというところがポイントだ。



中 本「何だ」



 衛 「あの、オークションのことでちょっと……」





上 島「うわ!」





上 島「あのヤロウ!」







中 本「あ、泥棒!」



うさぎ「は、そっちでしょ!」



上 島「追え!」



 逃げ足がもつれて倒れ込むうさぎ。まあ基本的にマヌケな泥棒たちだし、コミカルな流れではあるが、ここまでベタにコケるのは、う〜ん。鈴村監督、後半になるとこういうマンガ的な演出が効果を上げているケースもあるんだが(Act.43のキスシーンとか)ここはどうかな。




 衛 「うさぎ! 乗れ!」



うさぎ「えっ!」





上 島「馬鹿野郎!」


 この泥棒の一味、ドラマ冒頭のクレジットを観ると、黄色シャツのリーダー上島を演じているのが吉田朝(ヨシダ朝)、青シャツの中本が山中崇、そして黄色シャツの下村が花井京乃助(花井貴佑介)ということだが、中本を演じている山中崇って、あの山中崇か? あまり顔のアップが出ないので私には確認できなかったし、現在の山中崇の公式サイトにはセーラームーンへの出演の記録はないのでよく分からない。



 山中崇は今度の松重豊と北川景子の映画『ヒキタさん! ご懐妊ですよ!』に出演している。二人の妊活を支援する不妊治療の専門医の役というから、けっこう重要だ。



サ チ「あさっての夜、空けといて」



サ チ「勝負デーだからさ」


 こんなスッピンの北川景子に「勝負デー」なんて言われたら、私なんて緊張して萎縮してしまうな。そんな心配をする必要はまったくないが。
 ともかく、まんまと泥棒たちを出し抜いたうさぎと衛。痛快な気分で、ふと我に返って、うさぎはさっき衛が、自分のことを「うさぎ」と呼んでいたことを想い出してどきどきする。





うさぎ「やったぁ!」



 衛 「久しぶりに面白かったな」
うさぎ「あー美奈子ちゃん喜ぶだろうなー」


 





衛の声「うさぎ! 乗れ!」




 呼び名の問題はけっこう重要で、ご存知のように実写版セーラームーンでは、アニメやミュージカルのような「マモちゃん」「うさこ」という呼称はまったく使われない。でもうさぎは、衛のことを何と呼んでいいのか分からない。





うさぎ「ちじょう・えい?」



 衛 「地場衛だ」



うさぎ「あ」


 Act.5では「ちじょうえい」と呼んでいた。だんだん親密になってからは、どう呼ぶべきか分からなくて迷っている。初めてファーストネームで呼ぶのはAct.36、プリンセスムーンが覚醒してから月野うさぎに戻った時だ。まだ先は長いよ、ご同輩。



うさぎ「まもる!」



 衛 「大丈夫だ、絶対戻ってくる」


 そういえば、沢井さんの先月のツイッターに、どこかでばったり渋江譲二と会ったことが書かれていたな。



 マスターブルーに加えて、いま書いたAct.5とAct.36のネタを両方とも入れ込んである。コアなファンの期待にも応えてくださってたいへんありがたい。一方、渋江くんは『ブスの瞳に恋してる 2019』というドラマに出演しているそうだが、このドラマはFODの定額配信でしか観られないのかな? 単品で買うことができないみたいなので、ご紹介できない。



 衛 「帰るぞ」
うさぎ「うん」


 こうして、泥棒たちの手からまんまと美奈子のジュエリーを奪い返したうさぎと衛であったが、そんな二人に、さっきは相手にもしてくれなかった警官(寺十吾)が、なぜか声をかけてくる。



警 官「そのカバン、渡してもらおう」



うさぎ「え」
 衛 「あんた、さっき……」







 衛 「うさぎ!」
 







 台本には同時に「放たれた妖魔(赤)の攻撃に衛が倒れる。傷つき気を失う衛」とある。それならひとまず、うさぎが衛をおいて妖魔を追いかけたのも分かるが、このように実際の作品では、衛はけっこう高いところから落下してしまうのである。これだと、うさぎの本来の性格からすれば、妖魔を追うよりも、まずは衛のもとに駆けつけるべきであるように見えてしまうのだが、どうかな。




 たんなる宝石泥棒事件だと思い込んでいたところが、思わぬ妖魔の出現に動揺したうさぎだが、妖魔が宝石の入ったカバンを持ち去ろうとしているのを見て、とにかく後を追う。



うさぎ「どうして妖魔が……」




うさぎ「ムーンプリズムパワーメイクアップ!」


 変身バンクでBパート終了。ひさびさにメイクアップがでたところで、今回はここまで。




【おまけ】『仮面ライダーゼロワン』第4話(2019年09月22日放送)より、バスガイドのアンドロイド(劇中では「ヒューマギア」という)「アンナ」を演じた大久保聡美さん。人類への反逆をもくろむヒューマギア組織に対して、人間に奉仕するという本来の使命に忠実だったために、2話もたずに破壊されてしまった。悲しい。



 こんなところでなんですが、髙橋ユウさんご懐妊おめでとうございます。