実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第679回】迷走するお盆休みの巻(里香・譲二・安座間詰め合わせ)



 名古屋も暑いが埼玉も暑いね。なのに熊谷は日本一暑い町を誇っていて、そんなもの誇ってバカではないかと思う。



 私は高校の3年間を熊谷で過ごしたが、あそこは埼玉だけど半分は群馬みたいなものだ(と思うが、こっちよ!師匠がどう思われるかは知らない)。だから実写版『お前はまだグンマを知らない』も楽しく観て「馬場ふみかはグンマ愛にあふれているなぁ」と感心してしまった。でもあとでWikipediaをみたら馬場ふみかは新潟出身だそうです。グンマーでもないのに何度もパンチラシーンに挑んだ馬場ふみかは立派だ。



 さて2018年夏休みシーズンの映画興行ですが、『劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』が2週続けてぶっちぎりの1位。これは個人的に意外だった。テレビ版の視聴率もまずまず、キャストも豪華なので、山Pの主演映画としては過去最高だった10年前の劇場版『クロサギ』(17.1億円)を超えて、トータル20億円は超えるだろうと思っていた。ところが公開2週間であっさり35億円をたたき出し、まだまだ勢いが衰えない。劇場版には泉里香も逢沢りなもたぶん出ていないが、馬場ふみかと下垣真香と新垣結衣は出ているし、それに山谷花純にいたっては、役作りのため丸刈り頭で出演しているというので、ぜひこのままこの夏最大のヒットを記録してください、ってどういう応援の仕方だよ。



 ちなみに2位は『ミッション・インポッシブル:フォールアウト』、3位が『インクレディブル・ファミリー』、4位が『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE』、5位が『劇場版 仮面ライダービルドBe The One』と『快盜戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film』の2本立て。どれも観てみたいなあ。
 『ミッション・インポッシブル』もすでに6作目。始めの方でスパイ大作戦のテーマが流れると「違うのに」と思ってしまう以外は安心して観られるようになった。
 『インクレディブル・ファミリー』の原題は『インクレディブルス2』(Incredibles 2)である。ややこしい話だが、1作目は『ジ・インクレディブルス』(The Incredibles)であった。英語で「The 〜s」と複数形で表現すると、それは家族名のことだから、正しい訳は『インクレディブル一家』となる。実際この映画はスーパーヒーローの活躍する物語ではなくて、ヒーローのMr.インクレディブルが妻や子供に助けられ、家族の大切さにめざめ、家族との絆を取り戻すお話だった。
 ところが邦題は『Mr.インクレディブル』で、まるで普通のスーパーヒーロー物語みたいだ。これじゃ中身と違うじゃん。ただ日本では、サザエさん一家が主役でも『サザエさん』とか、バカボンの親父が主人公でも『天才バカボン』という例があるからいいのか。
 で、その続編が14年ぶりに制作されて、原題が『Incredibles 2』である。1作目『The Incredibles』から「The」が取れている。なくてもたぶん意味は変わらないけど、なぜ統一しなかったのかはちょっと気になる。
 一方、2作目の日本語タイトルは『インクレディブル・ファミリー』。これもどうもね。直訳すると「信じられないような家族」(Incredible family)だ。複数形の「s」がなきゃ形容詞だよね。なぜ「Incredible」に「s」をつけないのか。アダムス・ファミリーは昔からアダム・ファミリーではなくアダムス・ファミリーではなかったか。
 すまない。暑いとつまんないところで思考がこんがらがる。ところで1作目のラストで、この一家でいちばんヤバイ能力をもっているのは最年少の弟で一家のアイドル、ジャック・ジャックであることが明らかになったが、これって永井豪『あばしり一家』の設定に似ている。小学生の末っ子あばしり吉三も、最初は覆面かぶってニコニコしていたけど、あばしり一家で最大の危険人物であることが明らかになる。


 
 すみません、暑さゆえの妄言と思ってください。さてベストテン後半を見ると、まだまだ粘る『ジュラシック・ワールド 炎の王国』6位に続いて、7位が『未来のミライ』8位が『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』と国産アニメ2連打。どちらも30億円越えはいけそうだ。
 ポケモンはそれでいいけど、『未来のミライ』はもう少し上にいくかなと予想していた。細田監督はここのところ、『おおかみこどもの雨と雪』で40億円越え、『バケモノの子』で50億円越えと勢いづいているので、こんどは60億円いっちゃうかと思っていたが、現状ではトータル30億円いくかどうかという感じ。ネットニュースなどでも「予想外の苦戦」などと書かれているが、でも立派な数字だと思うけどね。宮崎駿とか一昨年の『君の名は』が異常なだけである。



 で9位にようやく捜していた『センセイ君主』が登場。浜辺美波はまだ名前で数字を取れるような女優さんではないし、口コミで動員が伸びるような作品でもないので(想像だが)あとは「国民の彼氏」竹内涼真が頼りであったわけだが、9位。客観的にどう評価していいのか分からない。私の感想は「公開週にベストテン圏内でよかったなあ」です。個人的には上位よりも、9位『センセイ君主』、そして10位に食い込んだ、あっちこっちで噂のこの夏最大の話題作『カメラを止めるな!』が気になる8月第1週のベストテンであった。『カメラを止めるな!』は今後どこまで順位を延ばすであろうか。8月後半は『銀玉』との一騎打ちだ!(そうなのか?)



 すみません本題に行こう。前回の続き、そういうわけで大ヒット記念『コード・ブルー』特集、本日は馬場ふみかリスペクトだ。





 ちがうよ。レプロの隠し味(って失礼な)下垣真香の特集だ。



 ウソだよ。スペシャル特番『コード・ブルー ―もう一つの戦場―』より泉里香出演シーンの抜粋だ(2018年7月28日放送、フジテレビ系、脚本:金沢達也・安逹奈緒子/撮影:遠藤洋祐/照明:中江純平/プロデュース・演出:野田悠介)。



 自分の不用意な発言がヘリのパイロットのミスを誘発し、救助活動が遅れて救えたはずの命を救えなかった、という自責の念からPTSDに陥ったドクター候補生の灰谷は、それを克服するために、精神科医の二宮先生(泉里香)と、「ヘリに乗り込み、出動して現場と連絡をとる」イメージ・トレーニングを行う。しかし無線機で「こちら翔北ドクター・ヘリ」と言おうとしても、途中で過呼吸みたいになってしまうのだった。




灰 谷「こちら翔北ドクター……」



灰 谷「こちら翔北ドクター……」



灰 谷「はぁ、はぁ」



二 宮「ゆっくり。息を吐いて」



二 宮「大丈夫」



二 宮「無線の連絡はうまくできなかった。でも今それで誰かが死んだ?」



灰 谷「いえ」



二 宮「あなたのせいで苦しんでいる人はいない」



二 宮「患者の死とは直結しないの。分かる?」



 そんななか、灰谷の仲間のフェロー、横峯あかり(新木優子)がカウンセラーの二宮先生に、つい軽々と「回復にはどれくらい かかるんでしょうか?」と質問してしまう。それに対する二宮先生の返答はけっこう辛辣。新木優子だって心配して聞いただけなんだろうに、かわいそう。



横 峯「回復にはどれくらい かかるんでしょうか?」



二 宮「外科医らしい質問ね」



二 宮「十二指腸が破れたら? 結紮して 穴をふさぐ?」



二 宮「損傷が激しくてそれが難しければ? 小腸を使って再建?」



二 宮「外科にははっきりした答えがあるものね」



二 宮「PTSDはね、今日できたことが、明日またできなくなることもある」



二 宮「それに 何のきっかけもなく突然 フラッシュバックが起こる可能性だって十分にあるの」



二 宮「いつ回復するか私には分からない。私の治療に不安があるっていうなら、別の精神科医を紹介する」



横 峯「いえ。すみません。不用意な質問でした。灰谷先生をよろしくお願いします」



二 宮「PTSDの患者にさせない方がいいこと」




二 宮「つらい記憶を忘れさせること」



二 宮「治療のために必要なこと。計り知れない苦痛や恐怖。それらに圧倒されることなく体験を思い出せるようになること」



二 宮「その助けになってあげて」



 いちおう最後にフォローもあるけど、やっぱり全体的にイヤミっぽいよね。で、そういう二宮先生の配慮が、灰谷のPTSD克服にどうはたらきかけたかというと、あんまりよく分かんないや。



 このあと成田凌は、リハビリ中の逢沢りなを目撃する。逢沢りなは結婚式を挙げに行く途中で夫ともども事故に巻き込まれた。ドクター・ヘリのおかげで一命をとりとめたが、夫(菊池啓介)は救助が間に合わずに命を落としてしまう。そして成田凌はそのことに深く責任を感じている。



理学療法士「一回休もう。 ねっ。はい、行こう、ねっ。もういいよ」



美 央「でも……」
理学療法士「ん?」



美 央「やっとなんです。やっと、泣かなくなってきた」



美 央「カレンダーをね、塗ることにしたんです。どうしようもなく悲しくて、泣いてしまった日は青。どうにか泣かずに過ごせた日は黄色。笑えた日は赤」



美 央「最初のひと月は真っ青でした。でも先週は黄色が2日あった。今週は3日。やっと真っ青じゃなくなった」



美 央「だから、今止まったら、後戻りしちゃいそうな気がして」



美 央「だから無理したいっていうか……駄目ですか?」



理学療法士「いいえ。赤く……赤く塗れる日がくるまで頑張ろう!」



美 央「はい」



 

美 央「初めての赤です」



 前後の脈絡もよく分からないのに思わずうるっとしてしまったよ。劇場版に出ないとはいえ、逢沢りなはいい役をもらえたな。でも沢井美優にもこういう役をもってきてぜんぜん大丈夫だよ、と所属事務所に対しては強く訴えたい。いや脱線したな。話をまとめよう。





灰 谷「白石先生」




白 石「お疲れさま」
灰 谷「お疲れさまです」



白 石「聞いたよ。 電撃傷見抜いて患者さん 助けたんだって? すごいじゃない」



灰 谷「現場に行けないから病院にずっといた。 それだけです」



白 石「そっか……どうしたの?」



灰 谷「ドクターヘリで駆け付けて、たくさんの人の役に立つ。そんな医者になりたくて僕はここに来ました」



白 石「うん」
灰 谷「なれるんでしょうか?」
白 石「なれるよ」



灰 谷「簡単に言わないでください。白石先生には絶対に分かりません」



灰 谷「今回の崩落事故でも、4つの病院から駆け付けた20人以上の医師、30人以上のナース、それに消防や救急隊員、100人以上の人たちを指揮したって聞きました」



灰 谷「白石先生みたいなできる人間に、できない人間の気持ちは分かりません」



白 石「できる人間か……ホントに そうだったらいいんだけどね」




白 石「私のせいで藤川先生は命を落としかけた。冴島さんは 大切な人をまた失うところだった」



白 石「私ね、灰谷先生と同じフェロー1年目だったとき、大きなミスをしたの。取り返しがつかないミス」



白 石「そのせいで信頼する同僚に、尊敬する指導医の腕を切り落とさせることになった。それで 何もかもが嫌になった、仕事ができない自分も、肝心なときに臆病になる自分も、現実を直視できない弱い自分も」



白 石「医者も辞めようと思った」



白 石「でもそんなとき、みんながそばにいてくれた」



白 石「頑張れって励ますわけでもなく、大変ねって同情するわけでもなく、ただそばにいてくれた」



白 石「そのおかげで私は現場から……患者さんの前から逃げずに済んだ」



白 石「あなたのそばには、同じように医師として、自分の人生に悩む同僚たちがいる。あなたに救われて感謝してる患者さんもいる」



白 石「そしてあなたの成長を楽しみにしている指導医もいる。それは私」



白 石「あなたは一人じゃない。だからゆっくりでいい。焦らずに、あなたなりの歩き方で医者になって」



白 石「灰谷先生はきっと、人の役に立つ医者になる」


╳    ╳    ╳





二 宮「はい」



灰 谷「二宮先生……」



灰 谷「ヘリに乗りたいです」



 これだと結局、精神科医のカウンセリングより、先輩の経験談の方が有効ってことになると思うんだけどね。まあドラマの構成上仕方ないか。私も泉里香のカウンセリングを受けてから逢沢りなのリハビリをそっと見守り、そのあと新垣結衣に励まされたいなあ。
 それで当然ながら成田凌は通話ができるようになり、チームは動き出して、物語は劇場版へ続く。泉里香の出番は終わったのでこのへんまで。みんな劇場へ急げ! 山谷花純がスキンヘッドでICONIQを挑発しているらしいぞ(いやウソだが)。



 あともうひとつは渋江譲二が弁護士役で出ていた『警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜 THIRD SEASON』第2話(テレビ東京系、2018年7月27日放送、脚本:吉本昌弘/撮影:小川信也/照明:坂本真章/監督:竹村謙太郎)。いちおうミステリドラマなんで言っておこう。
 【ネタバレ注意】え〜とここから激しくネタバレになります。でもかなりムチャクチャなあらすじです。




 第1話で謎の猟奇的連続殺人が起こる。被害者は若い女性で、ビニールでぐるぐる巻きにされた状態で発見される。これはどっかで見たぞと思ったら『LADY 最後の犯罪プロファイル』の最後に出てきた事件だ。




 あれは、犯人が幼いころ大切にしていた繭玉になぞられて、被害者をビニールでぐるぐるに巻いて「繭の中で生まれ変わりますように」という願をかけたんだったな。今回もまあ似たり寄ったりで、遺体をラッピングする趣向は、犯人の幼年期のコンプレックスが原因だ。



 殺された三人の女性が同じ精神科医でカウンセリングを受けていたことで、捜査は一気に真犯人にたどり着く。精神科医の嶋田久作だ。自分のところにカウンセリングに来た女性が母親に似ていると、つい殺して小指を一本切り取り、衝動的に遺体の全身をビニールでラッピングしてしまう物騒な人だ。



 実は幼いころ、自分を親戚にあずけて再婚しようとした母親を、思わず階段から突き落として死なせた過去があり、その強迫観念で、いまも殺人を繰り返している異常者だ。ビニールでぐるぐる巻きにするのは、幼年期に飼育していたチョウの記憶が原因だという。



 飼っていたサナギがチョウになったとき、母親が自分を捨てようとした。だからサナギに戻してしまえ、という意味かなあ。被害者の小指を必ず切断したのは、幼いころ母親と交わした指切りげんまんの記憶だそうだ。なんだかよくわからない説明だが仕方がない。



 嶋田久作は第1話ですぐに容疑者として逮捕されるが、獄中でも悠然とかまえている。すると第4、第5の事件が起こる。被害者はやっぱり若い女性で、ビニールでラッピングされていて、さらにマスコミ非公開の「指を切り取られている」という特徴まで一緒だ。ということは嶋田久作は誤認逮捕で、真犯人は別にいたのか?
 結局、嶋田久作逮捕後の殺人は模倣犯だった。その真相がめちゃくちゃすぎる。犯人は弁護士の渋江譲二。実は渋江譲二は、第1の事件で殺された被害女性の婚約者だった!



 
 最初に嶋田久作と接見した時、渋江は目の前の男が、自分の婚約者の真奈(柳生みゆ)を殺した犯人であることを確信した。しかも法による裁きでは生ぬるいと、自らの手で復讐することを誓う。それで自らが模倣犯となって第4、第5の殺人を犯し、冤罪を訴えて嶋田を釈放に持ち込もう、という計画である。ね、とんでもない話でしょ。
 いくら復讐のためとはいえ、そのためにさらなる被害者を出すってどうなんだ。でも実は渋江君の殺した女性たちは、渋江君的には共犯者なのだ。なぜなら彼女たちは、渋江君のフィアンセの同僚で、職場で彼女のことをイジメていたのだ。それも、職場のボイラー室か何かに閉じこめるようなひどいことをして、それで彼女は体調を崩して、お腹にいた渋江君の赤ちゃんを流産してしまったのである。でも彼女は流産のことを渋江君に打ち明けられず、ひとりで抱え込んで心を病んでしまい、嶋田久作のカウンセリングを受けるようになった。嶋田久作は嶋田久作で、そこまで話せば渋江君はきっと彼女たちを犠牲に第4、第5の事件を起して、最後に自分を殺す計画を立てるだろう、と読んでいたのだ。つまりすべては嶋田久作の筋書きどおり、ということなのだ。




 えーと以上が事件のあらましなんですが、みなさん私の説明でご理解いただけましたか? 最近読んだり観たりしたミステリの中でも、なかなかにとんでもない話だと思う。原作(富樫倫太郎)ものらしいが、原作ありでこのプロットってどうなんだ? 嶋田久作演じる精神科医の名前が「実相寺」っていうので『帝都物語』にひっかけたんだと思っていたけど、たんに原作どおりなだけかも知れない。
 そんなわけで、このドラマについてのレビューはこのくらいにして、あとはラストシーンだけ紹介しておきます。マスターびいきのみなさん、済まない。



篠 崎「この先は何もない。俺も一緒だ」
寅 三「やめなさい!」



篠 崎「こんなバケモノ、殺して何が悪い」
寅 三「実相寺も同じことを行った。殺せば実相寺と同じになる」



実相寺「いいから殺せ。彼女の復讐をしたいんだろ」



実相寺「殺せ。そうすればお前の思いは遂げられる」



実相寺「そして私は生まれ変わるんだ」



寅 三「違う。真奈さんはそんなことを望んでいない」



寅 三「あなたがすべきことは、あなたが犯した罪の償いよ」



寅 三「真奈さんを愛しているなら、そんな男と同じにならないで!」



実相寺「惑わされるな。お前は二人も殺している」



実相寺「俺を殺さなかったところで何になる」



実相寺「人殺しに変わりはない」



実相寺「殺せ」



篠 崎「くそおおお!」






 今回、主役の小泉孝太郎を全く紹介できなかったが、時々目つきが小泉進次郎に似てしまうのがマイナスだと思う。喫緊の課題だ。
 というわけで、申し訳ないがこのドラマはこれだけ。嶋田久作のセリフのとおり、なんだかんだ渋江譲二も(婚約者を陰惨なイジメで追いつめたという理由はあっても)二人も女の子を殺してしまっているわけで、けっこう救いのない話である。
 で、あとは『健康で文化的な最低限度の生活』第4話から安座間さんの登場シーンを抜いて、私もお盆休みをいただきます。



京 極「区の財政が厳しいなか、生活保護費だけが右肩上がり、にもかかわらず職員一人一人にその意識がありません」



石 橋「出ましたなぁ、いつものやつ」
里 佳「要するに、働かせろってことですね」



京 極「お二人、何か?」



里 佳「いえ」


╳    ╳    ╳



えみる「岩浅さん、就労先決まったの? すごいね」
七 条「早く働きたいって言ってたからよかったよ」



里 佳「DVが原因で離婚したお母さん?」
七 条「はい、そうです」



川 岸「DV、最低だな」



里 佳「すぐに働ける精神状態なの? 確かお子さんもまだ小さいんだよね」



七 条「あ、でも妹さんも近くにいるそうなので、なにかあれば助けてもらえるって」



七 条「そのことは僕も注意深く見ていきます」



石 橋「なにしろ就労意欲があるいうことは良いことです。私の担当の利用者に爪の垢飲ましてやりたい」



七 条「ようし、では訪問行ってきます」



一 同「行ってらっしゃい」


 というわけで今回はここまで。皆さんも熱中症に気をつけてお盆休みをお過ごしください。


 

9月のテレビ朝日系ドラマスペシャル『指定弁護士』で弁護士役に初挑戦する北川景子さんと北村一輝さん