実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


最新記事〕 〔過去記事〕 〔サイト説明〕 〔管理人

【第678回】猛暑に働くみなさんの巻(北川景子・安座間美優・泉里香・渋江譲二)

 

 

 名古屋、夏の恒例行事「世界コスプレサミット2018」は炎天下の中クライマックスであった。みんな無事だったか? 今年は何組のセーラー戦士が登場したのだろう。

 

 

 ところで11月2日公開予定の北川さん×中田秀夫監督の新作『スマホを落としただけなのに』って、タイトル聞いた時は主人公の北川さんがスマホを落とす話かと思った。そしたら本人じゃなくて彼氏がなくしたスマホから北川さんの個人情報がダダ漏れになる話だという。じゃ正しいタイトルは『私はスマホを落としてもいないのに』である。

 

 

 会社員の冨田(田中圭)が酔っ払って紛失したスマートホンに、恋人の麻美(北川景子)に関する様々な情報が収められていた。それを拾った変質者が、待ち受け画面のツーショット写真を見て麻美に夢中になり、IT技術を駆使して中の個人情報を吸い出す。ストーカー行為がはじまり、次第にエスカレートして、麻美は生命の危機を感じるところまで追い込まれていく。

 

 

  志駕晃の原作によれば、この変質者は「長い黒髪の女」に異様な執着をもっていて、それで麻美に目をつけたという。そうすると北川さんは久々に、セーラーマーズばりの「長い黒髪の女」を演じることになるね。
 もうひとつ気になるポイントは、スマートホンの中には麻美の水着写真や、恋人がこっそり隠し撮りしたベッドイン写真が保存されている、というところ。やはりここをきちっと描かないと、スマホの中味がネットに流出する恐怖がリアルに伝わらないと思う。北川さんの水着と裸の画像の必要性を、中田監督はしっかり本人と事務所に説明するように。

 

 

 これは『海月姫』の工藤阿須加君と泉里香さんです。みんな知ってるよね。
 IT機器に弱い北川景子に手助けするセキュリティ会社の社員を演じるのが成田凌。『大貧乏』では、沢井美優をナンパしたり、伊藤淳史に振られて傷心の泉里香を慰めて、ちょっと怪しいことを言ったりしていた。

 


加 瀬「行こう」


レイコ「行こう」

╳    ╳    ╳


加 瀬「レイコちゃんいい子っすよね。マシュマロみたいだし」

 

 

 あと、安座間美優が出ていた『人は見た目が100パーセント』にも成田凌は出ていたけど、安座間さんと成田君の絡みはまったくないので省略。そういえば安座間さん、これまで『健康で文化的な最低限度の生活』での出番はずーっと役所の中だったんだけど、このたび第3話で初めて外に出た(2018年7月31日放送、関西テレビ・フジテレビ系、脚本:矢島弘一/撮影:内山久光/照明:坂本心/演出:小野浩司)。みんなで飲み会。主演の吉岡里帆の真正面に座っている。

 

 

 このドラマ、前回も触れたように、地味で重いテーマを扱っているせいか、視聴率は相当苦戦しているようだ。確かに私も、安座間さんが出ていなければこんなにマメに観ないかも知れない。でも吉岡里帆っていいですね。私、いままで吉岡さんのドラマや映画をきちんと観た記憶がなかった。そのうえ『どん兵衛』のCMのキツネのコスプレが、なんかあざとくて好きになれなかった。だからややマイナスな印象だったのだけれど、このドラマを観て、良い女優さんだなあと思いました。
 

 

 一方の(何が「一方の」なんだか)成田凌は、昨年7年ぶりに復活した人気シリーズ『コード・ブルー −ドクターヘリ緊急救命−』の第3シーズンで、フライトドクター候補生の灰谷役で出演していた。誠実で良い人なんだけどメンタルが弱い。そんな自分の優柔不断さも一因となって、シリーズ終盤でヘリの墜落事故を起こしてしまい、それからはいざというときもフラッシュバックが起こり、フライトドクターとしては使いものにならなくなってしまう。先日「土曜プレミアム」枠で放送された『コード・ブルー特別編 −もう一つの戦場−』は、その灰谷(成田凌)が精神科医の二宮(泉里香)の力を借りてPTSDを克服しようとする姿を描いたスペシャル版で、第3シーズンと先日封切られた劇場版の橋渡しとなる物語だという(2018年7月28日放送、フジテレビ系、脚本:金沢達也・安逹奈緒子/撮影:遠藤洋祐/照明:中江純平/プロデュース・演出:野田悠介)。

 


灰 谷(はぁ、はぁ、はぁ)


二 宮「大丈夫よ。 安心して」



二 宮「落ち着いて」


二 宮「大丈夫よ。 安心して」


二 宮「大丈夫よ。 大丈夫。ゆっくり 息を吐いて」


二 宮「そう。 その調子で」

 


 つらい。それはつらいだろうと思う。でもやっぱり、こんなふうに白衣の泉里香に手を握ってもらえるならPTSDでも何でも来い、という浅はかな考えの人が、このサイトの常連の中に、私を含め最低でも5人くらいは間違いなくいる。
 とにかく私はこのシリーズ、第1シーズンから第3シーズンまでまったく観ていないので、あまり詳しい解説もできない。泉里香先生のカウンセリングのシーンだけ抜くぞ。

 


灰 谷「ヘリポートを走ってヘリに乗ります。それで、僕が 無線を切り替えました」
二 宮「『切り替えます』現在形で」


灰 谷「無線を切り替えます」


二 宮「今のつらさは何点?」


灰 谷「80ぐらいです」


二 宮「いいわよ」


灰 谷「それで……患者さんが重症だと知って、現場へ早く急ぐように言います」


二 宮「誰に?」
灰 谷「パイロットの早川さんです」
二 宮「つらさは?」


灰 谷「90」


二 宮「よくできてる。 続けて」


灰 谷「ヘリが急に大きく揺れて、気がつくと目の前に白石先生がいます。大丈夫、と声を掛けて、現場へ一緒に走りだします。救急車の中に入ると、患者さんがショック状態で、心臓マッサージを始めます」


二 宮「つらさは?」
灰 谷「95」


二 宮「そのままそこにいて。今あるイメージを持ったままで……どんな気持ち?」
灰 谷「彼を救いたいと思っています」


二 宮「身体は? どんな感じ?」


灰 谷「心臓が……破裂しそうなほど、ドキドキして、震えが止まりません」


二 宮「大丈夫。とてもよくできてる。それから?」


灰 谷「心臓マッサージする手を止めて別の救急車へ行きました。……行きます」
二 宮「つらさは?」
灰 谷「80」


二 宮「目を開けて」


二 宮「すごくよくできてる。前回よりも詳しく話せてる」


二 宮「つらいかもしれないけど。PTSDを克服するには、こうやって記憶をしっかりと整理することが大事なの。記憶に触れても、今ここでは何も起きないでしょ?」


二 宮「記憶は危険じゃないし、あなたは無力じゃない。今日も最後まで逃げなかった。自信を持って」


二 宮「ゆっくり、息を吐いて……大丈夫。無線の連絡はうまくできなかった。でも、今それで誰かが死んだ?」
灰 谷「いえ」


二 宮「あなたのせいで苦しんでいる人はいない。患者の死とは直結しないの」


二 宮「分かる?」

 


 おじさんの眼には白衣の泉里香がどうしても、大人になったドクター水野亜美と重なる。まあ、精神科というのはちょっと設定違いという気もするが。
 でも私の知る限り、亜美のママの専門を「内科医」と明記しているのは武内直子先生の原作だけで、アニメ版も実写版も、実はよく分からない。務めている病院も、原作はJ医科大学病院(慈恵医大ですね)、アニメは十番第二総合病院、実写版は明和大学病院とバラバラである。実写版の亜美はAct.34ラストで、母の冴子(筒井真理子)に向かって「私、いまやっていることが終わったら、やっぱりドクター目指すと思う」と言っている。そして戦士たちの4年後を描いたビデオオリジナルの完結編、Special Act の冒頭では、なんか宇宙服みたいなのを着た亜美ちゃんが外国の大学病院で、ガイジンのお医者さんと手術を終えて「コングラチュレーション」とかいう場面が出てくる。

 


うさぎのN「あの戦いから4年。戦士だった私達も、今は普通の女の子してます」


うさぎのN「あ、やってることは普通じゃない人もいるけど」


うさぎのN「たとえば亜美ちゃん!」


うさぎのN「高校の途中からアメリカの大学に留学」


うさぎのN「どんどん試験をクリアして、史上最年少のドクターになるんじゃないかって噂です」


亜 美(英語で)「手術の成功、おめでとうございます」



先 生(英語で)「有益なアドバイスありがとう。じつに助かったよ。でも、その事は我々の間の秘密にしといてくれたまえ」

 


 というような描写から考えて、実写版の亜美ママは外科医で、亜美も同じ道を志したと理解するのが妥当であろう。
 だから精神科医というところはつながらないけど、それでも泉里香の白衣姿を見ていると、あれから15年経った水野亜美が、医師として患者の苦しみに寄り添っている姿に見えて感無量である。

 

 

 『コード・ブルー特別編』の泉里香の出番はまだあるし、あと、『警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜SECOND SEASON』の第2話も残っている(テレビ東京系、2018年7月27日放送、脚本:吉本昌弘/撮影:小川信也/照明:坂本真章/監督:竹村謙太郎)。

 

 

 第1話では、たぶんワンカットしか出演のなかった渋江譲二が第2話で大きくクローズ・アップ、クライマックスでは嶋田久作とアクションまで演じている。

 

 

 しかし日付が月曜日になってしまったのでこのへんでいったん区切る。残りはたぶん、次回にね。ほかに色々言い残したこともあるが、それもまた、次回にね。では。