いよいよセラミュ2017も大阪でフィナーレ。2013年から始まった新シリーズも、今回のスターズ篇(フランス語のタイトルいちいち書くのめんどくさいよ)でひと区切り。ひと区切りにふさわしく、新シリーズ初代大久保聡美も登場。来年はどうなるのかなぁ。何かアナウンスがあるかないか、今夜午後五時から、イオンシネマ・ワンダーの大スクリーンでライブビューイングに参加いたします。
それにしてもこのサイトは少々交通渋滞気味である。Nakoさんにそそのかされて(笑)予約注文した『帰ってきた家売るオンナ』のDVDが届いてしまった。でも『カンナさーん!』レビューにはもう2回くらい必要。
あと、久々に小池里奈が出演したTBSの泉ピン子主演『月曜名作劇場 オバチャン保険調査員 赤宮楓のマル秘事件簿』(2017年8月21日)もある。うっかり見逃していたけど、今のところYoutubeのTBSオンデマンドで、有料で視聴できる。これもレビューしようか迷っている。
このドラマについては謎が多い。小池里奈は最近は海外に行っていたと思ったけど、帰国して撮影したのだろうか、それとも出国前に撮り終えていて、オンエア待ちだった作品なのだろうか。所属事務所のブログでは、放送当日にアナウンスが出たが、そのわりにベリーベリープロダクションのサイトの、所属タレント一覧にはしばらく前から小池里奈の名前がないのはなぜか。
でもそのわりには事務所のトップページで小池里奈の写真集とかDVDを大々的に宣伝している。ふつうに考えると、移籍もしくは引退が決まっているので所属タレントリストからは消したけど、契約期間がまだ少し残っているので歳末大セール的に売り出している、って感じだ。だけど正式な発表は小池里奈ツイッターからもないようだ。結婚とか妊娠で引退するならそれはそれでおめでたい話だ。あと考えられる進路は普通の女の子に戻ってキャバ嬢に転身か(違うだろ)。
以前M14さんが、小池里奈の同期はライバルとして強力すぎるので引退もまた良し、と言われた。有村架純、武井咲、能年玲奈、志田未来、小島瑠璃子、西内まりや……と見ていくと確かにそのとおりであるが、たとえばMUTEKIと契約すれば、一瞬だけ小池里奈の話題がこの方々を抜き去るかもしれないし、そのまま恵比寿☆マスカッツ入りすれば、新しいステイタスが得られるかも知れない。『キラリ☆スーパーライブ』を観る限り歌も踊りも上手だからな(いつの話だよ)。
とにかく小池里奈も大人である。どういう道に進もうと黙って見守り、応援し続けるのが父親の義務だと思う。父親じゃないんだけど。
さて、セラミュのライブビューイングに出かける前にブログの更新だ。前回に引き続き『カンナさーん!』第8話「パワフルママにリストラの危機‼愛する息子とも別れが…最後に見せた涙の笑顔‼」(TBS、2017年9月5日、脚本:マギー/撮影:岡崎真一・佐藤勝成/演出:平野俊一)。
前回までが問題篇、と書いた。トン子(泉里香)は何を望んでいるのか。柳子(斉藤由貴)の思惑どおり、モデルを引退して幼なじみの礼(要潤)と結ばれ、麗音(川原瑛都)をカンナ(渡辺直美)から奪おうとしているのか。もしそうでないなら、なぜモデルを休業したのか。なぜ麗音の面倒を見ることにこんなに熱心なのか。礼はなぜこんなに俊子に優しいのか。麗音の「トン子先生が一番好き」という言葉は本気か。などなど、俊子という謎の美女をめぐるあれこれで視聴者の興味を引っ張ってきたわけだが、ここからそれが少しずつ解かれていって、泉里香が意外とこのドラマのキーパーソンだったことが明らかになる。
会社からは、海外出張の多い営業部への異動を迫られ、辞表を出すか否か、心が定まらないカンナ。
弱気になっちゃっているせいで、帰宅しても、礼とトン子と麗音が眩しくて、なんだかこっちが本当の親子で、自分は邪魔者みたいにさえ思えてしまう。
礼 「おう、お帰り」トン子「お疲れ様でした」
礼 「どうした?」
カンナ「一瞬三人が、すごい幸せそうな家族に見えて」
麗 音「パパ、ゲーム勝ってきてくれたんだよ」
トン子「今日のレポートです。先生から経過も良好って。カンナさん晩ご飯は?」カンナ「あ、まだだけど……」
トン子「温めますね」カンナ「あ、いい、いい、私やるから」
トン子「休んでてください」
カンナ「ありがとう」
カンナ「ねえ、レイは俊子さんがどうしてモデル休んでるか知ってる?」
礼 「いや、なんとなく触れちゃいけないのかなあって」
カンナ「こんなところで私のご飯を温めてるなんて、なんかもったいないよね」
礼 「そうかなぁ」
礼 「特別な仕事するより、ああやってご飯作ったり、洗濯物とりこんだり、普通の事をしたいっていう価値観もあるんじゃないのかな」
この最後の会話はよく分からないね。良き主婦として、あるいは主夫でもいいけど、しっかりと家庭を守ることが大事だし、自分にとってもそれが喜びだ。そういう価値観があってもいいじゃないか、と言われればそのとおりだ。
でもこのドラマはそうじゃなくて、外へ出てデザイナーをやったりモデルをやったりすることに生き甲斐を見出している女性たちのお話じゃなかったかな。なぜこの流れでこういうセリフが出てきたのか分からない。このあと明らかになるように、トン子が家事や育児に熱心なのは「普通のことをしたい」からじゃなくて、「自分が必要とされている」ことを実感したかったからなのだ。ということで、次の長丁場が来る。
カンナ「私、俊子さんに聞きたいことがあるんだけど、良い?」トン子「はい」
カンナ「俊子さんがいちばん大切なものって、何?」
トン子「大切なもの……」
カンナ「ごめんね、いきなりヘンな質問しちゃって」
トン子「やっぱり、自分らしくいる、ってことですかね」
カンナ「それってもしかして、いまモデルを休んでるのと関係ある?」
トン子「……はい……」
トン子「私、うまく笑えなくなって、モデルを続けられなくなったんです」
トン子「ウソの自分でいるのがイヤになったんで」
トン子「私、大学で保育士の勉強をしているときにスカウトされて、最初は、なんとな〜くで始めたんですね」
カンナ「うん」トン子「でもオーディションとか苦手で、落ちまくって、くやしいから頑張っているうちに、だんだん本気になって」
トン子「それでホントに運よく専属モデルに抜擢してもらったんです」
カンナ「ウチの会社の上で大きな看板になってたもんね」
トン子「目標を達成して、自分の回りが急激に変わっていって」
トン子「自分まで見失っちゃいそうで……」
トン子「そんな毎日に疲れてきたころ、思っちゃったんです」
トン子「私は替えのきく着せ替え人形なんだ……って」
トン子「私自身が必要とされているわけじゃない」
トン子「そう思ったらカメラの前でどんどん笑えなくなっちゃって」
トン子「ある日、ウソの笑顔に限界が来て、休業することにしたんです」
カンナ「休んだらどうなるかって考えなかったの?」
トン子「いまお休みしたら仕事はなくなる、って言われましたよ。でも……」
カンナ「何かを得るためには何かを失わないといけない」
トン子「休業してしばらく何にも手に付かなかったんです。そんな時に、久しぶりに礼さんのお母さんから連絡をもらって……」
トン子「礼さん、何も聞かずに話し相手になってくれました」
礼 「トン子なら特別だよ」
礼 「トン子は絶対に良いママになるから」
トン子「礼さんと話してたら、少しずつ昔の自分を取り戻せるような気がして」
カンナ「……そうだったんだ……」
トン子「いま、久しぶりに充実しているんです」
トン子「レオ君、歩くとき私に手を差し出してくれるんです」
トン子「私を信じてちっちゃな手を差し出してくれる」
トン子「レオ君が私を必要としてくれるのが、すごく嬉しくて……」
カンナ「必要とされるのは嬉しいよね」
カンナ「私さぁ、今日、会社から『必要ない』って言われたんだ」
カンナ「頑張りたいのに頑張る場所がなくなっちゃうんだ」
カンナ「そろそろ夢は捨てなくちゃいけないのかも知れない」
カンナ「私がいちばん大切なのは麗音、それは決まってる」
カンナ「それは決まってるんだけど……どうしたら良いんだろう」
カンナ「ごめん。私、結局自分の話していたね……ごめん」
トン子「話してくれて嬉しいです」
いいなあこの泉里香。美人でスタイルもいいのにコンプレックスを抱えているあたりが水野亜美っぽい。ようやく泉里香が亜美ちゃんを見せてくれた。
と、比較的短めであるが、今日はセラミュ最終日なのでこのへんで!(理由になっていない)