気分はお祭り騒ぎ続行中。ご存知のとおり『スターズ』は、敵に味方にセーラー戦士が多数入り乱れて、ほとんど閉店大バーゲン状態なのだが、今回のミュージカル『Le Mouvement Final』のキャストは粒揃いだと思うよ。スリーライツからアニマメイツまで、みんな良かった。
さて前回は失礼しました。で、TBSの火曜ドラマ『カンナさーん!』だ。第7話「愛する息子が奪われる!?完璧美女と対決!」(2017年8月29日放送、脚本:マギー/撮影:岡崎真一・佐藤勝成/演出:国本雅弘)の続き。
最近では私生活でも「魔性の女」衰えずというところを発揮している斉藤由貴。このドラマの堂に入った悪女ぶりも、私生活の充実があってこそという気がする。いやホント。ともかく柳子(斉藤由貴)は、息子の礼(要潤)を幼なじみの「トン子」こと緒川俊子(泉里香)と再婚させ、孫の「レオ」こと麗音くん(川原瑛都)を元嫁のカンナ(渡辺直美)から取り上げるために行動に出る。
雑誌モデルを休業中のトン子がもともと子ども好きで保育士資格も持っていることを利用して、レオの保育園にリトミックの特別講師としてトン子を送りこむ。孫の麗音は思惑どおりキレイで優しいトン子先生になつく。
そこへお出迎えにやってきた仕事終わりのカンナ。息子の前では勤めて暗い表情はしないように気をつけてはいるが、実は職場が大ピンチ。新社長の大がかりなリストラで、所属していたファミリー向けファッションブランドの閉鎖が決まって、人事異動は不可避である。
思考が負のスパイラルに落ち込みかけているカンナには、トン子先生の笑顔はまぶしすぎて、つい嫉妬とか羨望がむくむくと湧き起こってしまう。
カンナ(何だ?あのまぶしい笑顔は!)
カンナ(いかんいかん!黒カンナが出てた)
カンナ「レオ迎えにきたよ〜」
柳 子「あらレオちゃん、トン子先生お気に入りなのね」
カンナ(ゲッまたいる)
園 長「素晴らしかったですよリトミック。もう子供たちも、みんな楽しそうでね」カンナ「そうですか」
カンナ「こんにちは麗音の母です」
俊 子「こんにちは」
カンナ「レオ帰ろう、おうちに帰ったらママにも教えて」
でもママは最近、家に帰っても会社のことでイライラ気味で、麗音くんもよく叱られてしまう。
カンナ「ちょっと駄目、レオ!」
だもんで、レオン君も今はママよりやさしいトン子先生を選んでしまう。してやったりとほくそえむ姑の柳子。
麗 音「レオ、トン子先生といる」
カンナ「うん?」
俊 子「どうしたのレオ君?」
柳 子「そうよね〜。ママおこりんぼだから嫌いなのよね〜」カンナ「ちょっとお義母さん」柳 子「ママ怒ってばっかりだもんね」
カンナ「ばっかりじゃないです」
カンナ「レオ帰ろう。ほら行こうよ」
カンナ「じゃもういい! ママ独りで帰る」
カンナ「オイ!」
カンナ「ていうか、普通ママが帰ろうとしたら追いかけるでしょ」
柳 子「ほ〜らまた怒った」
ドツボにはまるカンナさん。でも青田先生(工藤阿須加)が間に入ってくれたりして、なんとか麗音くんを説得する。
青 田「レオ君トン子先生にバイバイしよう」俊 子「レオ君またね」
麗 音「また会える?」
俊 子「うん、約束」
柳 子「よかったね約束できて」
青 田「また会えるって。よし、じゃママの自転車まで連れてってあげよう」
麗 音「トン子先生バイバーイ」俊 子「バイバーイ」
で、次の日曜日、カンナたちは異動先を決めるために、舛田(信太昌之)を始めとする人事部の面接を受けることになった。
通常業務に差し障りのないように日曜日ということで、カンナは麗音を礼の実家に預ける。
カンナ「じゃレオ、ママ行ってくるね」麗 音「頑張ってね!」カンナ「イエーイ、パワーもらいましたぁ!じゃ行ってきまぁす」麗 音「いってらっしゃい」
麗 音「パパおはよう」カンナ「おはよう、いたんだ、寝起き?」礼 「ああ今日も朝まで仕事で」
で、カンナが出てくと、柳子はさっそく俊子を家に呼び寄せる。
柳 子「いらっしゃいお待ちしてたわよ」
柳 子「どうぞどうぞ」
麗 音「トン子先生!」
俊 子「レオ君!」
俊 子「よっ」
俊 子「こんにちは」
╳ ╳ ╳
麗 音「トン子先生できた〜」
俊 子「できたね〜」
柳 子「やっぱりあれね、俊子ちゃんモデルさんだから、いると、うちの中がパーッと華やかになるわね」
俊 子「モデルは今は休業中ですから」
礼 「おれはあのジミ〜なトン子がモデルやってたってのが、どうも記憶と一致しないんだよね」
俊 子「私はずっとジミ〜なトン子のままです」
柳 子「ねえ覚えてる?礼がバレンタインデーに初めてチョコレートもらったのって、トン子ちゃんからだったのよね」礼 「えっ、そうだったっけ?」
俊 子「私ははっきり覚えてます」
柳 子「そういうのって、もらった方よりあげた方が覚えてるのかも」
柳 子「想いが強いから……」
「想いが強いから」なんていうセリフと、過去を懐かしむような表情で、視聴者にも「やっぱりトン子も、何となく礼に気があるのかなぁ」と想わせぶりに引っ張る。そこへ姑の柳子にとっては願ったりかなったりの、麗音のひとこと。
麗 音「トン子先生、お外で遊ぼう」俊 子「そうしよっか」
俊 子「昔よく遊んだ公園ってまだ……」柳 子「あるある!じゃ久しぶりに礼も行ってらっしゃい」礼 「ああ……うん」
徹 三「じゃ、じぃじも一緒に行っていいか」
柳 子「じぃじはダメ!」
徹 三「えっ?」
柳 子「三人で仲良く行ってらっしゃい」
礼 「よし、じゃレオ行くか」麗 音「行く〜!」
╳ ╳ ╳
麗 音「ばぁば、行ってきます」
柳 子「はい、行ってらっしゃい」
麗 音「トン子先生、手つなごう」柳 子「うん、つなごう」
柳 子「せ〜の、ビューン」
柳 子「まるで本当の家族みたい」
柳 子「滑り出し好調ね、お見合い」
一方、カンナはもうすぐ面接の順番が回ってくる。いちいち難癖つけてくる人事部長に、こちらから三行半を叩きつけてやりたい気持ちもなくはないが、ケンカして飛び出したところで、これだけ良い条件の職場がそうそう見つかるわけではないし、下手すれば路頭に迷うシングルマザーになりかねない。
同僚のトリンドル玲奈も「私はず〜っとカンナさんと一緒に仕事がしたいんです」と言ってくれているし、ここはグッと大人の対応で、ともかく会社に残してもらうことだけ考えよう。
と思っていたんだけど、そこへ礼から連絡が入る。なんと公園で麗音が事故を起こしたというのだ。
カンナ「もしもし?」
礼 「今星城中央病院にいる」
礼 「レオがジャングルジムから落ちて、頭を強く打って!」
そのときちょうどカンナの面接の順番が巡ってくる。一瞬ためらい、迷うカンナ。だが、どちらが大切かはおのずから明らかだ。
カンナは人事部長と面接官たちに一礼して、ただちに病院に駆けつける。
はたして麗音くんの運命は、ということで、もうみんな観てしまって知っているだろうけど、以下次回。
次の週末23日、24日はアイプラザ豊橋でセラミュ愛知県公演である。行きたい。行きたいがしかし、日曜日は完全にふさがった。土曜日はどうか(名古屋でやってくれれば行けたかも知れないのに……)。