実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第618回】実写版エピソード別使用楽曲リスト:Act.14の巻

 

 

これという意味はないです。ブルゾンけいこ。

 

1. 室井滋の過去が明らかになる


 『人は見た目が100パーセント』は第8話で、物語もそろそろラストスパート(2017年6月1日放送、脚本:相沢友子/撮影:五木田智/演出:松山博昭)。
 純(桐谷美玲)・満子(水川あさみ)・聖良(ブルゾンちえみ)の三人は、もともと製紙会社でセルロースナノファイバーという新素材を地味に研究していた。でもその高い保湿効果が新しいファンデーションに応用できるということで、大手化粧品会社クルエラジャパンへ研究室ごと引き抜かれたのである。



 女子に人気の高級ファッション誌『DIONE』の編集部が、そのユニークな経緯を聞いて、ファイバー研究担当の三人に取材を申し出てきた。しかしクルエラジャパンの統括マネージャー松浦栄子(室井滋)は、その取材を辞退しろという。垢抜けない三人の写真付きインタビュー記事など、ブランドイメージに傷がつくというのだ。でも三人を応援する研究センター長の國木田(鈴木浩介)は、松浦の指令に反してこっそり取材をセッティングしてしまう。






 記者の質問に対して、緊張のあまり完全にイッちゃった目でぎこちなく答える純(桐谷美玲)。心配そうに見守る國木田(鈴木浩介)。
 ちょうどその頃、松浦(室井滋)は用事があって國木田(鈴木浩介)を探していた。いつも付き人みたいに近くにいる研究員の河合景子(安座間美優)に居場所を尋ねる。

 


栄 子「ねえ、國木田はどこ?」


景 子「え、あ、それが……」


栄 子「なあに? どこにいるの?」

 


 純たちのインタービューはなんとか終了し、次はついに写真撮影である。いよいよ練習を重ねた、可愛い「アヒル口」の成果を試す時が来た。だがそこへ突然、河合景子を引き連れた松浦が登場。ビビる國木田。

 


景 子「失礼します」


景 子「どうぞ」




國木田「松浦さん……」



國木田「あのですね、これは……」



栄 子「どうぞ、続けて」


 


 「取材は中止」と宣告されるかと思ったら、意外なことに「続けて」と言われて肩すかしの國木田と三人。でもまあ、気を取り直してもう一度、撮影前の「アヒル口」トレーニングに真剣に挑む三人。松浦はそんな三人の姿をなぜかじっと見守っている。







 じーっと見つめていた松浦の瞳がなんとなくうるむ。と、不意に踵を返し、河野景子を連れてその場を立ち去る。




 なるほどね。つまり室井滋も、実は若い頃はめちゃくちゃダサくて、だから当時を思い出させるこの三人が目障りでしょうがなかったんだ。でも、キレイに映えるために一所懸命に努力している桐谷美玲たちを見ていて、やっぱり自分の若い頃を思い出して、ちょっぴりほだされてしまった。だいたいそんなところだと思う。ていうか、無言で顔の表情だけでそんな感情の動きを視聴者に分からせちゃう室井滋ってすごい。
 この後、成田凌が桐谷美玲に告白してキスするシーンもあったりして、物語のゴールも見えてきた。でも我々の関心はそっちじゃなくて、安座間美優がもうひと仕事、何か主人公たちと室井滋の間をとり持つような役目を果たせるかどうか、ってことなんだけど、芸達者の鈴木浩介がいいところを全部さらっていくので、ちょっと難しそうですね。

2. 次回(Act.15予告)


 さて実写版セーラームーンDVDレビューの方は、前回でAct.14がめでたく終了したので、あとはAct.15の予告と、恒例BGM一覧だ。まずは次回予告から。うさぎと衛の泥棒退治大作戦だ。これも楽しいお話だぞ。

 


泥 棒「泥棒!」


うさぎ「は、そっちでしょ!」

╳    ╳    ╳


 衛 「待てよ!どうするつもりだ」


うさぎ「だから宝石取り返して美奈子ちゃんに」


 衛 「バカか!」


うさぎ「なんでよ!」

╳    ╳    ╳


 衛 「無理だな」
うさぎ「やっぱり自分で取り返す」
 衛 「どうやって?」


うさぎ「そりゃあセーラームーンに変身……」

╳    ╳    ╳



 衛 「うさぎ、乗れ!」


うさぎ「えっ?」

╳    ╳    ╳


 衛 「うさぎ!」





 


 Act.13は「二人の距離が7センチ縮まる話」(舞原賢三)だった。そして今回Act.14で地場衛は、クラウンで倒れてしまったうさぎをおぶって亜美の家まで運んだ。距離が縮まるどころか身体をあずけちゃうところまで行ったわけだが、残念ながらうさぎは意識がなかった。というわけで仕切り直して両者大接近。でも衛には実は陽菜という婚約者がいた、というゲス不倫な物語への導入部ともなっています。乞うご期待。ということで最後はBGMリストだ。

実写版Act.14使用楽曲リスト


【凡例】

  • 「No.」の最初の2桁は話数(Act)、後半3桁は整理番号を示す。たとえば[14001]ならば「Act.14で001番目に流れた曲」という意味です。
  • 「シチュエーション」はビデオ見ながら適当につけました。
  • 「M番号」は、BGM収録時につけられた録音番号。「イメージ」は、作曲の大島ミチルさんがどのようなシチュエーションをイメージしてその曲を作ったかを示しており、必ずしもドラマ内での使われ方と合致するわけではない。なおBGM全曲インデックスは当ブログの【第168回】にあります(ここ)。
  • 「DJM1」はアルバム『DJMoon1』(2004年2月18日発売)[CD12]の略(CD略号、収録曲目の詳細はこちら)。なお『DJMoon』シリーズは、しばしば短いBGMを、何曲かまとめて1曲扱いする。そのような場合の混乱を防ぐために、このリストではトラックタイトルの後に(1)(2)(3)をつけておく。たとえば[14002]の曲は<DJM1-31「ダークキングダム四天王(1)」>である。これは「Act.14で002番目に流れた曲は、『DJMoon1』のトラック31「ダークキングダム四天王」の1番目に収録されている曲です」という意味。
  • 「RTC」は3枚組メモリアルCDボックス『MOONLIGHT REAL GIRL』(2004年9月22日発売)のDisc 1.『Rare Track Collection』[CD15]を指す。これは『DJMoon』シリーズに未収録のBGMを集成したアルバムである。

 

 Act.14 劇伴リスト アバン・タイトル Aパート Bパート Cパート
No. シチュエーション M番号・イメージ CD番号・トラック名
14001 ヴィーナス登場 不明(Act.13アバンと同一曲)  
14002 ダーク・キングダム M29「クイン・ベリル」 DJM1-31「ダークキングダム四天王(1)」
14003 お正月 不明(春の海っぽい曲)  
14004 カラオケ   「C'est la vie 〜私のなかの恋する部分」
14005 カラオケ   「肩越しに金星」
14006 大はしゃぎ   「オーバーレインボー・ツアー」
14007 うさぎ、倒れる M46「潜入」 RTC-10「抜き足差し足忍び足、ソロリソロリ」
14008 うさぎが妖魔に? M43「絶望」 DJM1-12「悲劇の主人公(1)」
14009 動き出すまこととレイ M46「潜入」 RTC-10「抜き足差し足忍び足、ソロリソロリ」
14010 衛の不安 M11「涙」 DJM1-13「女の子は、時々淋しいの(1)」
14011 このまま妖魔に!? M39「これから」 DJM1-24「ウワー妖魔だー(3)」
14012 再びまこととレイ M49「危機」 DJM1-12「悲劇の主人公(3)」
14013 ママのエクササイズBGM 不明  
14014 体温が戻ってる! M19「セーラームーン」 DJM1-16「不思議な魔法のアイテム(1)」
14015 私の意地悪だと思ってもいいから M15B「セーラーマーキュリーのメイクアップ(B)」 DJM1-19「セーラーマーキュリーにメイクアップ」のリズムなし(CD未収録)
14016 再びダーク・キングダム M30「ダーク・キングダム」 DJM1-30「クイン・ベリル様(1)」
14017 悪夢 M38「危機」 DJM1-24「ウワー妖魔だー(1)」
14018 敵の気配 M39「これから」 DJM1-24「ウワー妖魔だー(3)」
14019 亜美の変身 M47「アクション」 DJM1-32「セーラー戦士の戦い(2)」
14020 「うさぎちゃんを返して!」 M15「セーラーマーキュリーのメイクアップ」 DJM1-19「セーラーマーキュリーにメイクアップ」
14021 クンツァイトの攻撃 M31「四天王の行動」 DJM1-24「ウワー妖魔だー(2)」
14022 ジュピター、マーズ登場 M3「セーラー戦士の戦い」 DJM1-32「セーラー戦士の戦い(1)」
14023 返り討ち M29「クイン・ベリル」 DJM1-31「ダークキングダム四天王(1)」
14024 うさぎが妖魔に!? M32「妖魔の出現」 RTC-5「お化けだゾー」
14025 「うさぎ、変身して」 M13「セーラームーンのメイクアップ」 DJM1-18「セーラームーンにメイクアップ」
14026 タキシード仮面 M39「これから」 DJM1-24「ウワー妖魔だー(3)」
14027 ムーントワイライトフラッシュ M3「セーラー戦士の戦い」 DJM1-32「セーラー戦士の戦い(1)」
14028 亜美ちゃん、顔真っ黒け M42「希望」 DJM1-34「さて、次回は(3)」
12029 「みんな、ありがとう」 M6「夢」 DJM1-9「私はお姫様(1)」

やっぱり舞原監督回はBGMが少ない。今回だってクライマックスの洞窟の「うさぎちゃん、うさぎちゃん、うさぎちゃん」は無音だもんな。それから前回Act.13と今回Act.14のアバン・タイトルは同じ曲が使われているんだが、これが不明。どなたかご教示いただければ幸いである。お正月パーティーの冒頭に流れる琴曲(シンセサイザーかもしれない)は「春の海」のパチもんみたいなメロディで正月っぽさを演出する。こういう、大島ミチルのサントラにない曲を使用するのも舞原監督だ。困るぞそういうの。
てなわけで。



【おまけ】浜辺美波と北川景子の共演作なんて(同じ画面には映らないだろうけど)今年最大の喜びかもしれないよね。





とてもとても待ち遠しいです。