実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第610回】DVD第4巻:Act.14の巻(7)



 沢井美優の舞台『野良女』が始まって、コメント欄で教えて頂いたとおり4月5日のトークゲストに渋江譲二が登場とのことで、ものすごく気になる(なら行けよ)。どなたかご覧になった方、いませんか?
 『野良女』の舞台には小松さんと安座間さんも駆けつけた。



 あと『にこにこまっちゃんねる』にも沢井さんが登場されたらしいですね。



 みなさんあいかわらずお美しい。
 ってことで、久々の本編だ。Act.14、本日は淡々と物語を追います。

1. 眠り続けるうさぎ


 お正月パーティーで、とつぜん意識を失って倒れてしまったうさぎ。たまたまクラウンに居合わせた地場衛が亜美の家までうさぎを運び込んで、ベッドに寝かせる。衛はタキシード仮面として、セーラームーンがクンツァイトに何か術をかけられたところをじかに目撃しているので、異変に気が気ではない。しかし亜美はそんな衛をガン無視で、衛も仕方なくその場を退場。



亜 美「うさぎちゃん、がんばってね」



 衛 「じゃあ…」



亜 美「うさぎちゃん、うさぎちゃん!」


 亜美はパソコンを開いて(たぶん自作だと思うけど)健康管理ソフトを立ち上げ、マジックテープ状のセンサーをうさぎの指に巻きつけようとして、その指先に異様に爪が生えているのを見て愕然。うさぎの妖魔化はすごい勢いで進んでいるらしい。





 ソフトの画面左上を見ると「2004/01/10」の表記が見える。2004年1月10日は現実世界でこのAct.14が放送された日である。実写版セーラームーンの劇中時間の流れは、だいたい実際の放送日程と並行しているので別におかしくはないが、劇中ではさっきまでお正月パーティーをやっていたわりに、1月10日って、けっこう日が経ってるなという印象だ。たぶんレイの神社が初詣客で忙しくて、年明けすぐには集まれなかったんだろう。そしてその間、妖魔はずうっとうさぎの体内に潜伏していたのだ。


 で、妖魔化によってどういう変化が身体に起こるかというと、血圧と体温の劇的な低下らしい。現在、うさぎの血圧は上が71で下が48。体温は28度。すごいな。
 Yahoo知恵袋に「人間は、何度にまで体温が低下すると死んでしまいますか?」という質問があって、その答えを見ると、33度が「山で遭難し、幻覚が出てくる体温。死が目前である」とあり、30〜28度で半昏睡状態、瞳孔拡大、心拍、脈拍微弱になる。28度ってふつうに死んでもおかしくないレベルである。



亜 美「やっぱり、体温がすごい低い」



ル ナ「亜美ちゃん、少しでもあたためてみて」



亜 美「うん」



亜 美「うさぎちゃん、待ってて」




 亜美は「やっぱり」とか、この事態を予測していたようである。がん細胞は低体温で活発化するというけど、妖魔化もだいたいそういう感じなのかな。
 DVDの特典映像では、このシーンの撮影中、マジで寝ちゃった沢井美優を見ることができる。可愛い。あと劇中では「うさぎちゃん」と言っている亜美が「うさぎ」と呼び捨てにしているのが、ちょっと新鮮である。



沢 井「14話、ほとんど寝てた」



北 川「倒れてたよね」



沢 井「そう、寝てたね」



北 川「仕事しね〜(笑)」


╳    ╳    ╳





千 咲「うさぎ、本番だよ!」




沢 井「……ごめんなさい……」



╳    ╳    ╳




 この特典映像の北川さんの眉毛も印象的ですね。ってことは前にも書いたか。

2. 亜美の頬に光る汗


 本編に戻る。亜美うさぎを看病していたころ、レイは神社に戻り、霊力で何とかしようと炎の前で祈祷していて、まことはまことで、町のなかを疾走している。



レイのM「妖魔の力……なんとか封じ込めなければ」



╳    ╳    ╳



まことのM「うさぎ、ぜったい妖魔なんかになっちゃ駄目だ!」



 レイはともかく、まことはいったいどこへ向かって走っているのかというと、コンチェルト・ホールである。クラウンでうさぎが倒れた場面をもう一回観てみよう。


まこと「ルナ! そのクンツァイトとか言うヤツはどこにいたんだ?。そいつを倒せばもしかして」



ル ナ「コンチェルト・ホールだけど、今は、もう……」



まこと「とにかく探すよ。ただじっと見てるだけなんて、私はできない」


コンチェルト・ホールというのは、Act.13のラストで、クンツァイトに襲われた女子高生アユミが、演奏中にギンギツネ妖魔に変身した場所だ。ロケ地は加須市のパストラルかぞ。





 そこへセーラームーンが駆けつけ、クンツァイトと出会ったのが、もうかれこれ二週間ほど前の話なので、クンツァイトなんかいるはずがない。でも、それでも本気で駆けつけちゃうところがまことである。実際、まことが夜のコンチェルトホールまで来ちゃったシーンも撮影されたんだけど、ボツになったらしくて、DVDの特典映像で観ることができる。まあ切ってもいいようなカットだけど、せっかくだから亜美、レイの本編未使用カットと一緒にここに紹介しておこう。




亜 美「いつもうさぎちゃんが心配してくれて、助けてくれて」



亜 美「でも私だってうさぎちゃんを守れる。守らなきゃ」



亜 美「うさぎちゃん、ぜったい妖魔なんかにさせない」


╳    ╳    ╳




╳    ╳    ╳




 本面に戻る。とにかく、うさぎの体温が30度を切ってしまったので、それを何とかしなくちゃいけない、というわけで亜美は部屋を暖める。



 家にありったけの暖房を集めたんだろうけど、親子二人暮らし、しかもけっこう空調のきちんとしていそうなマンションに住んでいるわりには、電気ストーブとかパネルヒーターとかけっこう沢山あるなぁ。お風呂の脱衣場とか、トイレとか、いろんなところに置いてあったのかも知れないけどね。




 で、それらの暖房をぜんぶ背負う格好でうさぎの手を握っているものだから、亜美の頬には汗がぽたぽた。この「亜美ちゃん+汗」というのは、舞原賢三の主張だと思うが。



亜 美「うさぎちゃん……」




 うさぎのことばかり見ていて、時間が経つのも忘れていたけれど、気がつけばもう日が暮れかけている。うさぎのママが心配しているにちがいない。



亜 美「あっ、うさぎちゃんの家に電話しないと」


╳    ╳    ╳



育 子「はっ、ワン、ツー、頑張るわ」



育 子「ん? はい、はい、あ、もしもし? あっ亜美ちゃん?」



育 子「えっ、亜美ちゃん家に泊まるの? それはいいけど、うさぎったら亜美ちゃんに電話させて、何してんの?」


╳    ╳    ╳



亜 美「あ、カラオケのやりすぎで、声が出ないみたいで」



育 子「やだぁ、今朝から風邪気味だったのよ、だから言ったのにねぇ〜」



育 子「あ、ワン、ツー、あ、じゃよろしくね」



亜 美「はい、それじゃ」




 モデルやグラビアやバラエティ番組も良いけどさ、本格的に女優業に戻ってきて欲しいなぁ泉里香。『大貧乏』のレイコちゃん役で、かつてのポテンシャルが衰えていないところはしっかり見たぞ。

3. まだまだあるよ未使用カット


 という外野のつぶやきはさておき、ここでも舞原賢三はもう泉里香……ではなくて浜千咲=亜美を描くことに集中している。あと冒頭のパーティー、美少女たちの饗宴も気合い入れて撮りました。その結果、おそらく台本ではアバン・タイトルにあった月野家の朝のシーンは削られたようである。ただ、さっきの育子ママの「やだぁ、今朝から風邪気味だったのよ、だから言ったのにねぇ〜」というセリフは、このアバンを受けてのものなので、特典映像から補填しておくね。





育 子「おはよ〜」



進 悟「うそまだお節残ってんの?」



育 子「いいじゃないのお節。1月いっぱいお節行くわよ〜」



進 悟「うそー」
うさぎ「私お節好き〜」



育 子「そうよね〜」



育 子「あらうさぎ、あんたちょっと顔色悪いわよ」




育 子「冷たいわね。でも今日はうちで大人しくしてなさい」



うさぎ「ダメ、今日は亜美ちゃん達と新年会」



育 子「またぁ。風邪だったらどうすんの」



うさぎ「大丈夫」



進 悟「うさぎに風邪ひく資格なんか、ないよなぁ」



うさぎ「どういう意味よ」


 これはこれでホームドラマのルーティンみたいな楽しい場面だ。放送の際はこのシーンが削られたために、Act.14に進悟の出番はなくなったわけだな。

4. 突然の来訪者


 月野家ではママが、うさぎのことをボヤキながらダンベルのエクササイズ(なんだろうね)を続行中。そこへまた電話が。なるからだ。



育 子「ま〜たあのバカ娘……」



(電話が鳴る)



育 子「はい、月野です」



育 子「あっ、なるちゃん? こんばんは」


 大阪なるからの電話で、ここからAct.16まで尾を引く亜美となるの確執が始まることになる。そうとは知らない亜美は、うさぎを救うためとはいえ、いまうさぎが危険な状態にあることも告げず、育子ママに嘘をついちゃったことで、けっこう落ち込んでいる。でも、うさぎの容態が少しだけ快方に向かったので、そのぶん少しだけ嬉しそう。といっても、生えていた長い爪が元にもどって、体温が28度から30度になったってくらいだけど。




亜 美「うさぎちゃんのお母さんに嘘ついちゃった」




亜 美「爪が!」




亜 美「体温が上がってる!」



亜 美「そうだよね……うさぎちゃんがいま一所懸命に戦ってるんだから、私だって……」



 と、そのとき来客を告げるチャイムの音が。誰だこの大事な時に。宅急便かな、と思ってモニタを見ると、なんとそこにはなるちゃんが。









 えーっ何でこんなときに大阪さんが……とプチパニックの亜美。亜美が育子ママに電話した直後に、なるがうさぎの居場所を尋ねて電話したことなど知るよしもない。いまうさぎをあわせるわけにはいかないが、親友のなるを相手にどう言い訳したらいいのだろう。




  気持ちの整理がつかないまま、亜美は玄関に出る。一方、何も知らない、くったくのない笑顔のなる。いやあ盛り上がってまいりました。ってところで今回はここまで。じゃ。