実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第595回】嵐の中の静けさの巻


 えーと上記のブログタイトルは内容と一切関係がありません。2016年12月16日(金)〜18日(日)の3日間、名古屋ドームに嵐のライブツアー「Are You Happy?」が来ていて、宿泊施設および交通機関は大わらわだと聞く。嵐の5人がいれば夫なんかどうでもいい私の妻(50)は、今回は念願叶わずチケットが当たらなかったが、にもかかわらず会場に日参してツアーグッズを買い漁っている。



 グッズを買うだけでドームを一周する行列ができるんだから大したものである。久しぶりに週末の休暇が取れた私は、家でゆっくり日ごろの疲れを癒している、ということです。



『ウルトラマンオーブ』第9話「ニセモノのブルース」(脚本:中野貴雄/撮影:高橋創/監督:冨田卓、テレビ東京、2016年9月3日放送)。ヒロインのナオミ(松浦雅)の人格をモデルにした人工知能というものが出てくるのだが、こいつがパソコン上のアイコンとして登場するなりいきなり「顔でも洗って反省しなさい!」という。




 物語そのものも面白かった。ババルウ星人が「ニセウルトラマン」になって暴れて、地球人のウルトラマンに対する印象を悪くしてやろうとたくらむ。




 でも、いざウルトラマンの姿に変身、巨大化したとたん、子どもたちの無邪気な声援を浴び、暴れ出すきっかけがつかめなくなってしまう。ヒーローであることの快感に目覚めた彼は、とうとう仲間の星人が加勢に送り出してきた怪獣と戦い始める始末。でもホンモノみたいにかっこよく怪獣対治ができず、元の姿がバレてしまう。




 「やっぱりニセモノはニセモノか……」とへこむババルウ星人を励ましてくれたのは、地球の子どもたちだった。



 つまりこれ、いまウルトラマン番組を制作しているスタッフの「自分たちはニセモノなんじゃないか」という自己不信をそのままモチーフにしたエピソードだ。
 確かに、初代ウルトラマンで育った我々世代からすれば、近年のウルトラマンはほとんどニセモノのような安さである。怪獣も基本アイデアも使い回しだし、防衛隊もしょぼすぎる。スポンサーの玩具メーカーの意向にも逆らえない。
 でも、アイデアや脚本次第ではまだまだ面白いウルトラマンが作れる。小池里奈と最上もがを目当てに観ていた『ウルトラマンギンガS』も良かったし、今回の『ウルトラマンオーブ』も、実は(セラミュに出ていた)松浦さんと(小林靖子の『仮面ライダー電王』に出ていた)石黒くん目的で、ほとんど惰性で見始めたんだけど、良いです。



 ウルトラマンも仮面ライダーも昭和が生んだヒーローで、平成版はどうしたってニセモノにならざるを得ない。だけれどもホンモノを観て育った現スタッフには(失礼な言い方だが)ニセモノなりの矜持がある。そういう思いがひしひしと伝わったエピソードであった。さすが中野貴雄。この人『アクメくん 妖艶大戦争』『海底轟姦』など奇抜なアダルトビデオを撮った特殊AV監督として知られているけど、実は脚本家としては、基本を押さえた娯楽作品を書ける才能である。タランティーノ=ロドリゲス風ゾンビアクション『巨乳ドラゴン 温泉ゾンビVSストリッパー5』なんて、蒼井そらの代表作だと思う。



 まあこんな映画を撮る人がどういう経緯で子どもたちのヒーロー、ウルトラマンのメインライターになったのかよく分からないけど、抜擢した人は相当な目利きだ。


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 さてダラダラ綴ってきたけど本日は絶不調である。本ネタである実写版レビュー再開を「新年1発目のブログをAct.14の冒頭から始めたい」という理由で見送ったせいで、穴埋め的に書ける(書きたい)ネタがなくなっちゃった。今回と、あと次回をどうするよ。



 次回は安座間さんの誕生日(失礼ながら大台突入)を祝いたいが、ここ数年、この人にも(うちのブログで取りあげるような)話題がないのだ。



 なにかテレビに出てくれると嬉しいんだが、『橋本×羽鳥の新番組』だっけ、あれはもう取りあげない。テレビの討論番組とかツイッターって、誰かが何か言いかけても、すぐに稚拙なチャチャや野次を突っ込んで話を途中で遮れる構造になっていて、そんなのディスカッションやディベートを行うためのプラットフォームとしては欠陥品だ。言いたいことがあるならば、たとえばブログで筋道立ててきちっと主張し、受け止める方もそれを熟慮した上で反論すれば良いではないか。そういう抜本的なところを放置して、一種の緩衝材として安座間美優のような奇麗な女の子を出されてもこっちは不愉快なばかりだ。というわけでもうアレは観ない。



 あと前回ブログのコメント欄にM14さんが浜千咲の身長のことを書かれていて、実はセーラームーンのかなり初期から、彼女はけっこう身長があったのではないか、という話題になった。それで「浜千咲:成長の軌跡を追う」というのも考えた。Act.1から浜千咲と沢井美優のどちらが背が高いか検証し、さらに浜千咲がどのように成長していくかを観ていく、ということだが、これもちょっとね。試しにいくつか画像をキャプチャしてみたが、よく分かんないよね。







 Act.6のエンディングだと、いちおうブーツのヒールの高さもそれぞれ一緒ぐらいに見えるし(これは撮影用に何種類も用意してあるそうですが)実際の身長比率かなぁとも思うが、とにかくドラマの画像ではハッキリしたことが言えません。



 なによりも、長いブランクを経て2008年ごろに泉里香(当初は泉里果)として本格復帰を果たしたとき、彼女はもうだいぶ今のかたちに進化してしまっていて、いちばん重要な変化の時期を画像では追えないからなあ。というわけでこの案も却下。


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 次に北川景子の関西弁というのも考えた。つい先日Yahooニュースにこんな記事が出ましたね。



 映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』の完成披露イベントが13日、東京都内で行われ、出演者の佐々木蔵之介、横山裕(関ジャニ∞)、北川景子、橋爪功、濱田崇裕(ジャニーズWEST)、橋本マナミ、小林聖太郎監督、原作者の黒川博行氏が登壇した。

……(中略)……
 劇中で二宮のいとこを演じた北川は神戸出身だが、「イントネーションを完璧にしたい」という思いから、今回は大阪弁のせりふの入ったテープを使って練習を重ねたという。
 「でも、結局現場では横山さんにすごい聞きました」と振り返る北川に、横山は「ものすごい関西弁をしゃべってきたからびっくりしました。僕も、北川景子ちゃんは標準語のイメージだったので、“すげー関西弁しゃべってる”と思って…」と驚いたことを明かした。
 これには北川も、照れ笑いを浮かべながら「大阪では『何してんねん』と言うけど、(神戸では)『何しとーねん』となる。そこはちゃんと区別して頑張りました」と胸を張った。(『エンタメOVO』2016年12月13日)


 この記事を読んで、北川景子のイントネーションについて、日ごろ思うところを、具体的なセリフに即して書こうとも考えたが、これも考えてみると調べにものすごく手間がかかる。
 そういえば、以前このブログに「関西弁」と書いたら、誰とは言わないが万丈さんからお小言があった。「関西弁」なんてザツなまとめ方はしないでね、「関東弁」とか言わないでしょう? という趣旨だったと思う。
 私もそこそこの歳月を京都で暮らしている間に、奈良弁とか京言葉とか河内弁と、少しは違いが分かるようになったので、おっしゃることは分かる。でも私の学生時代の友人たちには「関東弁」という言葉を普通に使っている人たちがいて(主として大阪出身)、これに対してメジャーな芸人さんたちがお笑い番組で使っている最大公約数的な「テレビの関西弁」を「関西弁」と呼んでいたので、「関東弁」「関西弁」という呼び方には、私個人としてはそんなに違和感を感じない。
 ということはともかく、これほどさように「関西弁」を扱うには細心の注意がいるのでボツだ(笑)。
 北川さんについてはもうひとつニュースがあった。ていうか、ニュースの主語は菊川怜である。



 7日に行われた『ORICON STYLE クイーン・アワード2016』で、タレントの菊川怜がインテリジェンスクイーン部門を受賞したのだが、ネット上では「旬はとっくに過ぎてるのに?」「昔は才色兼備タレントとして売れてたけど…」などと否定的な声が目立っている。



 ORICON STYLEが10〜50代の男女を対象にアンケート調査を行った結果、2位の北川景子、3位の高田万由子、4位の吉永小百合を抑えてインテリクイーンの座に輝いた菊川は、東京大学工学部建築学科卒業という学歴だけを見れば文句なしなのだが、授賞式で「いつもクイズで変な回答をしてイジられているので、私が受賞していいのかな」と本人も語っていた通り、バラエティ番組などで天然発言をすることが多く、2012年からレギュラー出演している『情報プレゼンター とくダネ!』(フジテレビ系)では、共にMCを務めている小倉智昭から毎日のようにイジられる姿を見せているため、「インテリクイーンには違和感がある」「北川景子の方が女王然としている」などと指摘する声は少なくない。(『おたぽる』2016年12月14日)


 「インテリジェンスクイーン」か。ちょっと違うな。でもこんなふうな変な取りあげられ方をしたお陰で、Yahoo!ニュースのコメント欄には「北川景子はインテリのイメージなんてないだろ」「東大、京大を出てるわけじゃないだろ」的な書きこみがけっこうあった。とんだとばっちりである。もちろん北川景子に知性を感じられない人にも、それはそれで問題はあると思うが、と思うが、まあこれもブログのネタにはならないな。


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 もうひとつ、最近、松岡圭祐の『探偵の鑑定』上下二巻を読んだ。



 タイトルどおり、北川景子主演でドラマ化された『探偵の探偵』シリーズと、同じ原作者の代表作『万能鑑定士Q』シリーズが合流したお話で、探偵の探偵はこれをもって完結。万能鑑定士Qのほうは、このあともう一冊『万能鑑定士Qの最終巻 ムンクの<叫び>』があって、これで完結となる。まだまだいけそうな人気シリーズふたつを、盛り上がったところであわせて一緒に大団円にもっていくなんて、贅沢だし潔いですね。



 この人の小説は、映画かドラマのスクリプトみたいな読みやすさが身上のエンターティメントなので、頭の中で映像化しながら読んだ方がすいすい行ける。だから実際のドラマや映画から『探偵の探偵』の紗崎玲奈(北川景子)と峰森琴葉(川口春奈)、スマ・リサーチ社の須磨(井浦新)や桐島(ディーン・フジオカ)、それに映画化された『万能鑑定士Q』の凜田莉子(綾瀬はるか)と小笠原悠斗(松坂桃李)なんてあたりの画像を借りて、いつものドラマレビュー形式で物語を紹介しよう、なんて手の込んだことも考えた。






 でもこの物語、実はほかにも『万能鑑定士Q』の姉妹シリーズ『特等添乗員αの難事件』のヒロイン浅倉絢奈や、『水鏡推理』シリーズの水鏡瑞希も本筋に絡んで活躍する、松岡圭祐オールスター・キャスト編になっているので、このへんどうしたものかと考えているうちに週末が来てしまったのでこれもボツ。
 というわけで結局、今回はめぼしいブログネタが見つかりませんでした。ていうことで、何もないままお終い。どっとはらい。