実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第575回】沢井美優『ロミ男とジュリエッ子』の巻



実写版のジュピターとミュージカルのプルート。なんかいい。これ凄く良いなぁ。


 出張終わったぁ。今日は仕事疲れのためレビューはお休み。求人情報会社「アイデム」の制作した『ロミオとジュリエット』のパロディでも観て、沢井さんの美しさに癒されたら、誰に入れる当てもないが投票にでも行こう。じゃあね。



現在アイデムでは、「地元の魅力や仕事を再発見し、地元を盛り上げていこう」という“地元ルネサンスプロジェクト”を展開しています。その一環としてスタートしたのが“アイデム演劇プロジェクト”。誰もが知っている文学や戯曲を題材に、「地元で自分らしく働こう」というメッセージをこめたストーリーを舞台映像化し、Web動画として配信しています。



「21世紀、都では争いが続いていました。争いの名は携帯電話戦争。これはそんな時代に生まれた恋のお話」



「モンタギュー電機の一人息子、ロミ男」



「キュピレットコンピューターの一人娘……」



ロミ男「惚れた(ドン!)」




ジュリ「♪こんなことってあるのね♪」



ロミ男「♪こんなことってあるんだね♪」



二 人「♪ひとめぼれ♪」



ジュリ「♪私たちなら乗り越えられる♪」



二 人「♪超大変な運命も♪」



メイド「金輪際あの方とお話ししてはなりません」



ジュリ「どうして?」
メイド「モンタギュー電機の一人息子だからです」



ベンヴォーリオ「あの娘は絶対にダメだロミ男」
ロミ男「なぜだベンヴォーリオ?」
ベンヴォーリオ「キュピレットコンピュータの一人娘だ」



ロミ男「だがぼくは逆境がある方が燃えるタイプだった」



ジュリ「ああロミ男、あなたはどうしてロミ男なの?」



ジュリ「お願いです。名前などお捨てになって」



ジュリ「私たちがバラと呼ぶものは、それがどんな名前で呼ばれようとも同じように甘く香るわ」



ロミ男「はいチーズ」



ジュリ「ロミ男さま」



ロミ男「この写真は待ち受けにします!」



ジュリ「ロミ男さま!」



ロミ男「待ってくれ。隣にいるのは誰だ」



エツ子「母のエツ子です」
ジュリ「娘のジュリです」



二 人「私たち二人あわせてジュリエツ子」



エツ子「あんたモンタギューの息子でしょ。なにその携帯。ヤバくない?」



ロミ男「うるさい。これはうちのスマホの最新機種なんだ!」



パリス「はーっはっはっは」



パリス「キュピレット社のパリス伯爵です。ロミ男くんチョリース」



エツ子「今いちばん都で売れてるスマホは、パリス伯爵の作ったこれ!」



パリス「軽くて薄くてちとチャラい。軽薄チャラクシー!」



ジュリ「ロミ男、ママは私をこの人と結婚させようとしているの」



ロミ男「そんなことはさせない!」



パリス「悔しければこれより売れるスマホを作ってみろ!」



ロミ男「都で一番のスマホ?そんなのおれに作れんのかよ!」



ベンヴォーリオ「やるしかねえだろロミ男!」
ロミ男「ベンヴォーリオ!」



ロミ男「そして俺たちはスマホを開発した!…しかし」



ロミ男「だめだキュピレットのスマホより50グラム重い!」



ベンヴォーリオ「お前ぜんぜんスマートじゃないじゃないか!」



ロミ男「ようしダイエットだ」



ロミ男「こうしてついに生まれたのが世界で最も筋肉質な、画面が6つに割れたスマートホン」




ロミ男「薄マッチョ6!」




パリス「やるなロミ男、しかしナンバーワンの座は私が奪い返す」



パリス「これまでのスマホにはない新機能を搭載した新製品で!」



パリス「実物以上にキレイに撮れちゃうカメラを内蔵したスマートホン、美シュウセイ7」



ベンヴォーリオ「みなさん、我が社のスマホはさらに新しい機能を搭載いたしました。それはウソ発見器」



ベンヴォーリオ「メールのどんなウソをも見破る、USOっ8!」




「好きな異性のタイプはぁ、見た目よりやっぱ、中身かな」



USOっ8「アウトォ!」




パリス「ならばこっちは防犯毒ガス機能つきだ!」



ジュリ「もう止めて!電話にぜんぜん関係ない機能ばっかつけて。ねえママ、こんな争いに何の意味があるっていうの?」



エツ子「会社が儲かるんだからいいでしょ」



ベンヴォーリオ「ついに出来たぞ。ドローン搭載スマートホンだ!」



ベンヴォーリオ「これはなんと、通話中に相手のところまで飛んでいってくれるんだ!」
ロミ男「もはや電話の必要ないじゃないかベンヴォーリオ!」
ベンヴォーリオ「でもこいつは売れるぞ!」



ロミ男「やっぱりもう止めよう。こんな無益な開発」



ロミ男「こんなふうに消費者の購買心理を煽るのはも沢山だ……僕はそう思っていました。しかし」



ジュリ「ロミ男たいへん。伯爵が究極のスマホを開発したの!」



パリス「ドローン搭載スマートホン、D−Phone」



ロミ男「オレたちのアイデアがパクられてる!」



ジュリ「ママのしわざね」



ロミ男「もう、こんなのはイヤだ!」






ベンヴォーリオ「おい、どこへ行く?……ロミ男ぉぉぉぉ」





ロミ男「そしてオレは一人で森をさまよった」



ジュリ「ロミ男」



ロミ男「ジュリ!」



ジュリ「これからどうするの?」



ロミ男「ぼくはこの薬で自らの命を絶つ!」



ジュリ「怖くないの?」



ロミ男「ああ。怖くはない!」



USOっ8「ダウト!」



ロミ男「ゴメン嘘ついてた」



ジュリ「二人で生きていきましょう。家なんて捨てて」



ジュリ「私ロミ男が一緒なら、どんな仕事でも大丈夫だよ」



USOっ8「ダウト!」



ジュリ「ごめん。わたしやっぱり嘘ついてた。正直わたしやりたい仕事しかやりたくない。やりたくないの!」



ロミ男「だよな」



ジュリ「それもなるべく家の近くでね……地元でね」



ロミ男「地元かぁ……よし、スマホで探そう」



ロミ男「地元でほんとうにやりたい仕事を探そう」



二 人「イーアイデムで!」




ジュリ「♪こんな仕事ってあるのね♪」



ロミ男「♪こんな仕事ってあるんだね♪」



二 人「♪地元には♪」



ロミ男「ぼく、どんな仕事がいいかな」



ジュリ「ロミ男は手先が器用だからこの仕事は?」



ロミ男「手作りのオモチャ屋さんか」



ロミ男「そして地元のオモチャ工房に就職したぼくはコマ作りの名人になった!」



「♪地元で革命起こしてみせる♪」



「♪地元ルネッサンス♪」



「♪アイデム♪」






 おしまい。ちょっと端折ったけど、およそ8分の作品でした。それからスタッフ・キャストなんだけど、脚本・演出は「拙者ムニエル」の主宰・村上大樹(豊橋出身)、ベンヴォーリオ役が同劇団の加藤啓、ロミ男役が「染様」こと染谷俊之、スマホ(USOっ8)が小手伸也、そして我らがヒロイン沢井美優。当方の不勉強で劇団「拙者ムニエル」をよく知らないこともあって、これ以上は分かんないっす。すみません。ご存じの方はご教示ください。
 あ〜、なんか沢井さん主演のファミリーミュージカルが観たくなってきちゃったじゃないか。もうすぐ夏休みだなぁ。
 じゃ今回はこれで。