実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第574回】北川景子『黒い樹海』の巻(11)


【間違い探し】
この中に一人、セーラー戦士ではなく珍獣ハンターがいます。
まあ今さらなんだけど、良い写真ですね。

1. Episode 12 LOST IN THE FOG(*ややグロ注意)


『仮面ライダーアマゾンズ』第12話(AMAZONプライム・ビデオ、2016年6月17日配信、脚本:小林靖子/撮影:岩崎智之/監督:石田秀範)。まだ第1話からきちんと観る余裕がないのであらすじ紹介も事実誤認があるかも知れないけど、すみません。第9話のおさらいも含めていきましょう。
 第9話に登場したミカ(沢井美優)は「アマゾン」の一人。アマゾンとは、我が国有数のバイオ企業、野座間製薬(安座間ではない)が開発した「アマゾン細胞」から造られた人造生命体である。まるっと人間が作れちゃうというのだから、IPSだのSTAPどころではない発明だ。
 ところがアマゾン細胞から造られた生命体は、人肉を食らう本能と怪物への変身能力というとんでもなくヤバい特性をもっていた。だから野座間製薬はこの発明をひた隠しにしていたが、一方で再生医療分野におけるアマゾン細胞の可能性も捨てがたくて、極秘に研究は続けられた。
 だがその研究所から、実験用に飼育していた4000体の人食いアマゾンが逃げだすという不祥事が起こる。いや不祥事どころではないけど、まあゾンビものの展開としてはひとつのパターンだ。野座間製薬はもちろんこの事実を公表せずに、害虫駆除を装った子会社を設立し、腕利きの傭兵たちを集めて「駆除班」を組織する。そのなかには諸般の事情により、自分自身アマゾン生命体でありながら、「アマゾンズドライバー」というベルトによって、人間的な理性をキープしたまま変身できる「仮面ライダーアマゾンオメガ」もいる。……だいたいそんな説明でご理解いただけましたでしょうか。



 で、話を戻すと、沢井さん演じるミカは、できれば怪物化せず、人間のみなさんとも争わず、ひっそり生きていきたいと願っている温厚なアマゾンの一人だ。しかし一方で、本能的な人肉への欲求は抑えがたくて、人間のお肉は大好き。人間を殺すのは嫌いだが肉は食いたいというのは矛盾しているようだが、牧場の牛を自分で殺せと言われればイヤだけど旨いステーキは食いたい私もまあ一緒か。



 そんな平和的肉食主義のアマゾンのために仲間のカニアマゾン(植木紀世彦)が開いてくれたのが、注文の多いハンバーグ屋さん。アマゾン専用のレストランで、ときどき間違って店にやって来る人間をミンチにして、ハンバーグステーキを焼いて提供する。



 少量ずつ食べることで、人肉への嗜好を控えめに満たしつつ、モンスターへの変身を遅らせることができるかも知れない(と沢井さんたちは思っているが、本当は少しでも人肉を食べてしまえば、怪物化は速まりこそすれ、遅らせることはできないらしい)。



 そのレストランも傭兵たちの駆除班に見つかってしまい。カニアマゾンのシェフと駆除班が戦闘を始め、ミカたちお客は逃げまどう。出口に立ちふさがる仮面ライダーアマゾン(藤田富)は、本当は沢井さんたちアマゾンを倒さなくちゃいけない立場だ。



 でも、さっき潜入調査中に耳にした「今のままひっそりと生きていけるなら……」というミカの言葉を想い出して、うっかり逃げ道をつくってやってしまう。



 逃亡したアマゾンたちを殲滅するために、駆除班は新開発の兵器を投入する。ドローンみたいなリモコンのヘリを飛ばして使って沢井さんたちを追わせ、挟み撃ち。




 そして頭上からアマゾン駆除剤をまき散らす。






 駆除剤は揮発して対アマゾンガスを発生。




 さらにドローンのプロペラでそのガスを沢井さんたちに浴びせる。



 ガスを吸った沢井さんたちはバタバタと倒れて一斉駆除。



 と、ここまでが第9話。そして第12話。駆除ガスで死んだと思っていたミカは、実は地下に潜って細々と生き延びていた。沢井さんはモンスターとしての戦闘能力は低いが、毒ガス類に対する耐性は強かったのだ。
 しかしその潜伏先も、駆除班に突き止められる。沢井美優と再会する仮面ライダーの悠(藤田富)。



 悠 「君は……」



 悠 「生きてたんだ……」



ミ カ「私だけ、なんとか」


 再びミカを匿おうとする悠だったが、すぐにばれてしまう。再び駆除班から追われる身となって、豪雨の地上に逃げ延びようとするミカたち。





だが、そこでとうとうミカの身体に異変が起こる。



仲 間「大丈夫?」



ミ カ「ごめんなさい。行って。もう戻れない」



仲 間「ごめんね……行こう」



 怪物化する時が来たら仲間に迷惑をかけてはならない。それがルールだ。仲間たちはミカを見捨てて走り去っていく。そしてミカはハチアマゾンに変身する。






沢井さん!



おおおお



沢井さあぁぁぁん!



誰か止めてぇぇぇぇ






 ハチアマゾンになったミカは、いままで堪えていた空腹を満たすために、その場に居合わせた仮面ライダーアマゾンオメガの義理の妹、美月(武田玲奈)に襲いかかる。義理の妹でいいのかな、とにかく移植されたDNA上のつながりがあるんだ。妹を守ろうとするライダー。



ミ カ「お腹が……空いたの」



ミ カ「この子を食べさせて」




ミ カ「助けて……お願い」



オメガ「ごめん。こうなったらもう僕は助けられない」



 ハチアマゾンの戦闘能力はやたらと低いし、そもそも戦う意志もないので、ライダーとしては、逃げだす敵の後ろから腹をあっさりぶち抜くという、正義の味方らしからぬ仕留め方。





 全13話あるのに、12話で残念ながら死んでしまった沢井さん。お疲れ様でした。



 というわけで『黒い樹海』レビューを続けます。


2. セクスィー小児科医と疑惑のイケメン



 これまで良き協力者だった吉井。でもひょっとしたら、吉井こそ姉の密かな恋人だったのではないか。
 疑惑をぬぐい去ることができず、吉井からの電話をスルーした祥子は、管理人のおばさんが階段を転落死した、公園の現場に戻る。




 すでに警察の検証も終わり、マンホールに生々しく残っていた血痕もきれいに拭われていた。



 と、またスマートホンが鳴る。今度は公衆電話からだ。



 電話の相手はセクスィー小児科医師の西脇(沢村一樹)だった。これまでも祥子に何度も誘いをかけているのだが、祥子は、お付き合いは仕事限定、プライベートのお誘いは断固お断りという鉄壁のスタンスだ。なので相手が西脇と分かれば居留守を使われるかも知れない。それで公衆電話から掛けてきたんだね。近年は携帯の普及で電話ボックスの数も激減したが、公衆電話には非常時以外にもこういう使い道があったか。



祥 子「もしもし」
西 脇「花山さん?」
祥 子「はい、花山です」



西 脇「西脇です。花山さん、君と二人っきりで会いたいんだけど」
祥 子「どうしてですか」
西 脇「それは会ったときに話す……笠原信子さんの件だ。銀座四丁目の神社で待っている」




祥 子「彼女のことで何かご存じなんですか?」



西 脇「誰にも言わずに来て欲しい。クルマで待っている」



 今までのナンパな遊び人のお誘いモードとは雰囲気が違うし、しかも「笠原信子さんの件」などというカードを切ってきて、これは何かあるに違いない。



 思わず銀座に向かって足が速まる祥子。だがその彼女の前に、例の疑惑の男が登場だ。



吉 井「どうして電話に出てくれない?」



祥 子「別に……」



吉 井「今の誰から?」



祥 子「西脇さん」
祥 子「何だって?」



祥 子(いったい、誰が誰とどうつながっているのか……)



吉 井「まさか今から西脇と?」



吉 井「送るよ」



祥 子「けっこうです」
吉 井「そう……」



吉 井「ああ、何か困ったことがあったら」



吉 井「これで」



 もう誰を信じて良いか分からない心細さと、これまで協力してもらったことに対する後ろめたさで、吉井の顔をまともに見られないまま、その脇をすり抜けて、祥子は西脇医師との面会場所に急ぐ。


3. ラファエル



 西脇は「銀座四丁目の神社」と待ち合わせ場所を指定した。夜中に神社に誘う方も誘う方だが、行く方も行く方だな。



 銀座四丁目には三囲神社銀座摂社と宝童稲荷神社があるそうだが、たぶんロケ地はどちらでもない。エンド・クレジットを見たら、撮影協力として日野市の平山李重神社の名前が見えたが、写真を確認したらどちらでもなかった。やはり北川さんが出ているだけに神社のロケ地は気になる。どなたかお分かりの方がいたら教えてください。



西 脇「花山さん……」



西 脇「来てくれたんだね。ありがとう」



祥 子「いえ……本当に笠原信子さんのことについてお話ししてもらえるんですか?」



西 脇「……行きましょうか……」



 と、西脇に連れられて店に入ろうとする祥子だが、その店の看板を見て足が止まる 





「ラファエル」とは、死んだ町田知枝が最後に電話の相手に口走っていた店名ではないか。



知 枝「はい……え、今からラファエル?」



 思わず固まってしまった祥子はさすがに尻込みする。が、そんな彼女に向かって西脇医師は姉の名前を持ち出すのだ。



西 脇「どうぞ」



祥 子「私の知っているお店じゃダメですか?ここはいやです」



西 脇「ここなら人目も気にせずにゆっくりと話ができる」



祥 子「いやです……失礼します」



西 脇「君のお姉さんはついてきたよ」











西脇はこれまで執拗に電話をかけてきて、祥子を食事に誘ったりしてきた。でも、祥子はそれをただのナンパだと思っていて、こんなチャラい男と付き合うほど姉もバカじゃないだろうと、むしろ容疑者圏から外していたと言ってもいい。



 ところが、どうも様子が違う。すでに「花山祥子」が実は笠原祥子であることなど、この男はとっくに知っていたのだ。



西 脇「どうぞ」



祥 子「いつから気づいていらしたんですか?」



祥 子「私が笠原信子の妹だって」



西 脇「初めて会ったときからだよ」



西 脇「信子さんから君の写真を何度か見せてもらったことがあった。すぐに分かったよ」



西 脇「お姉さんの事故のことを、お悔やみを伝えようと思った。ところが君は会うなり、花山という名前を名乗った」


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西 脇「信子さんの妹だと知られたくない何か事情があるんだろう、僕は君のそのウソに乗ってあげるべきなんだろう、そう思った」



西 脇「そのほうが君の狙いも探れるしね」



西 脇「僕は君のお姉さん、信子さんと交際していた」



西 脇「ご存じのとおり僕には妻がいる。つまり信子さんは僕の愛人だった」



祥 子「そんなこと!」



西 脇「それでもいい……彼女はそう言ったんだ」



祥 子「信じません。そんなこと」



西 脇「君はお姉さんのことをどれだけ知っている?」



西 脇「君はお姉さんの何を知っている?」



 いやあ、ようやく話は佳境に入ってきましたが、ここでCM。レビューは以下次回。