実写版『美少女戦士セーラームーン』ファンブログ


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【第554回】ドラマつまみ食いの巻

1. 里香、月9に束の間の降臨


 前回のコメント欄で「そんなに忙しいんだったDVDレビューを少し休めば?」と助言をいただき、「それが楽しくてこのブログやってるんだから」と返した矢先ではありますが、今回は準備不足のためDVDレビューを休みます。まあ世の中そんなもんだ(苦笑)。というわけで、今日は今シーズンのドラマから小ネタをいくつか。



 フジの月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』第3話(2016年2月1日OA、脚本:坂元裕二、演出:石井祐介、撮影:福澤亮介・坂本裕樹)で泉里香を目撃した……との情報が、ひろみんみんむしさんから寄せられた。まったくノーマークで、どんな内容のドラマかも知らない。とりあえず見逃し配信をチェックしてみると、始めの方、タイトルが出てちょっと後に出てきた。



 森川葵と坂口健太郎がカフェみたいなところでデートみたいな感じでいる。



 森川葵の演じる小夏という子は、晴太(坂口健太郎)に「あたし、おしゃれ番長って言われてたの!」なんてことを言って、ファッション・センスには自信がありそうな女の子。モデル事務所からスカウトされて、田舎から上京したばかりらしい。



 と、そこへ通りかかった女子たちが晴太に声をかけて駆け寄る。晴太も「おお〜っ、久しぶり!」と親しげだ。



「何で最近連絡くれないの?」「最近ちょっと忙しくなっちゃったんだよね」「え〜この間電話したのに」みたいな会話が交わされる。




 その顔を見た小夏はビックリ。あわてて自分の手提げからファッション雑誌を出して開く。




 間違いない。有名なカリスマ読者モデル三人だ。表紙とセンターが里香。
 そんな小夏の反応に気づいているのかいないのか、晴太と里香たちは会話を続ける。



「えっ、いまDJやってないの?」



「うん最近もうぜんぜんやってない」



「ねえあの持ってるバイトまた呼んでよ〜」



「まあでも、今この子と話してるから、今度ね。連絡する連絡する」



「またね」



「バイバーイ」



 ということで、流れ的に泉里香の出番はこれで終わった感じだったので、私もここで視聴をやめてしまった。もちろん第1話も第2話も見ていないので、全体がどんな話かもさっぱり分からない。ヒロインは有村架純で、あと高畑充希とかも出ているらしいが、とにかくさしあたって、泉里香を見ることが目的だったんで、すみません。
 そもそも、この情報を教えてくれたひろみんみんむしさんも、泉里香を観るため(だけ)にこのドラマをチェックしていたわけではないようだ。じゃあお目当てはだれかというと、浦井君らしい。神戸みゆき、黒木マリナ時代にわたってセーラームーンミュージカルのタキシード仮面をやっていた浦井健治が、ヒロインの有村架純が勤めている介護施設の職員か何かの役でレギュラー出演しているということなんだよね。しかし私は結局、浦井君もちらっとも見ないままである。
 ただし、このドラマとは別の作品で、私は今シーズン、浦井健治にけっこう付き合っている。そして浦井健治が意外なかたちで「有村架純」だの「高畑充希」だの、さらには「土屋太鳳」だのといった固有名詞を口にしたのを聞いている。


2. 『ニーチェ先生』



 日テレ系で放送されている福田雄一(脚本・演出)の深夜ドラマ『ニーチェ先生』は、人気漫画が原作(原作:松駒、作画:ハシモト)だそうだ。ただ私はそっちを読んでいないので、以下は原作を知っていたらトンチンカンなことを書くかも知れません。すみません。
 舞台は深夜のコンビニ。バイト学生の仁井智慧(間宮祥太朗)は、「お客さまは神様だろ」と絡んでくる客に「神は死んだ」と言い放つ哲学の徒だ。大学では仏教学部に所属し、坐禅や木魚や『般若心経』に精通している(ってことは駒沢大学だな)。ドラマはこのヘンな学生、通称「ニーチェ先生」(というタイトルだが、ドラマ内ではほぼ「仁井君」としか呼ばれない)の言動を、同じ深夜コンビニでバイトしている就職浪人中の松駒(浦井建治)の目を通して描いている。
 という設定だとふつうは、松駒こと浦井君が良識ある人で、仁井君の異常行動に突っ込みを入れる、というパターンになるところだ。しかし福田雄一のドラマはだいたい、結局みんなおかしな奴という設定なんだよね。『勇者ヨシヒコ』シリーズ(テレビ東京系、2011年、2012年)だって、『メグたんって魔法つかえるの?』(日本テレビ系、2012年)だって、『天魔さんがゆく』(TBS系、2013年)だって、みんなそうだった。
 浦井健治の演じる松駒も、全般的には、ふつうに良識をもった物語の語り役なのだが、時々スイッチが入ってしまうときがある。



 たとえば、成人向け雑誌コーナーで、二人で会話していて、エロ雑誌をぼんやり眺めていて、ニーチェ先生からふいに「買ったことありますか?」と訊ねられた松駒は、「中学生とか高校生のときは、コンビニで買うのにドキドキしたよね」と言いつつ、今はそういうものは買っていないと答える。



仁 井「どうして今は買わないんですか?」



松 駒「僕はね、ちょっと選り好みが激しくてね。いわゆる何というか、幼い感じが好きなんだよ。だからといってロリコンではないし、年齢の浅い女の子に興味があるわけじゃないな」



松 駒「それは法的にも理性的にもダメだと分かっているし、理想といえば理想なのかも知れないけど、そうじゃないんだ。そういうことじゃない。要は僕は、子供みたいな大人の女性が好きなんだ!」



松 駒「ということでストライクゾーンはきわめて小さい。慎重は145センチから150センチの間に収まっていないとNGということにしている、基本的にね。そして童顔。当然だよね。丸顔がベストだけど最悪かたちは問わない。幼い顔であればね」



松 駒「そして身体全体の印象は、ぽっちゃりでないと認めないことにしている。だってそうだろう。いわゆる幼児体形というやつだ。しかれども、そういえども……」



松 駒胸もあってもなくてもよし!



松 駒「胸はない方がいいのかなと思っただろ。それは違う。幼児体形とは言え、大人の女である以上、胸の有り無しは、こちらが勝手に指定してはいけないと考えるんだ」



松 駒芸能人で言えば、有村架純、高畑充希、最近熱いのは土屋太鳳!」



松 駒「しかし有村架純が僕に“つきあってください”という格率は低いだろう。多くて30%かな。なかなか難しくてね。理想の女性と出会うことが。苦労はしているよ」



松 駒「ちなみにこういった雑誌はたいていの場合、スタイルの良い女性が活躍しているものが多いよね」



松 駒「ということで僕のこだわりを満たしてくれることは滅多にない。そんな少ない可能性に賭けて、これだけの値段のものをそうやすやすと買うわけにはいかないだろう」



仁 井「そうですか。理解しました」


なんだかよく分からない話だが、こういうセリフを、浦井健治が舞台仕込みのオーバーアクションで、全力で演じきる燃費の悪さにこのドラマの醍醐味がある。もちろん、決して万人にお薦めはできない。
 私の場合、神戸みゆき及び黒木マリナ時代のセーラムーンミュージカルに格別の思い入れがあるので、ついつい浦井君ビイキなんだけど、そこんところを割り引いても、浦井健治が歴代タキシード仮面のなかで屈指の存在であることに賛成の方は、けっこういると思う。ミュージカル界の注目株になってからも、インタビューなどでデビュー作がセーラームーンであることを誇りとともに語ってくれるし(北川さんと一緒ですね)ひろみんみんむしさんによれば、先日の、ファンクラブのオールリクエストのコンサートでも一曲目で『タキシード・ヴァーサス』を歌ってくれたというんだからたまんない(もちろんひろみさんもリクエストしたそうだ)。
 だから私にとっても、ある意味で渋江譲二以上のタキシード仮面なんだが、だけど、歴代最高のタキシード仮面は誰か、と言われると、歌はちょっとアレとしてやっぱり大和悠河かなあ、と思うのである。いやいやいやいや、歌だってちゃんと上手いです。



 そういえば、ネルケ版セーラームーンミュージカルが今年も無事、上演されるというアナウンスが出た。まだキャストは発表されていないが、大和悠河の続投は間違いないだろう、と私は確信している。あとワキは前回よりもさらに宝塚OGで固めてくるかも知れない。
 で、問題のセーラー戦士なんだけど、やはり大久保聡美や奏音の後を継いで、スターダストプロモーションから若干名が出るのではないか。あと前回Prizmmy☆(プリズミー☆)の高橋果鈴を土萌ほたる/セーラーサターン役に起用して大成功した余勢を駆って、アイドルグループからの抜擢という手もある。個人的にはそうだね、スターダスト枠ではやはり、いよいよ大団円を迎える『手裏剣戦隊ニンニンジャー』のシロニンジャーの子(矢野優花)。この子を小山百代の後継者としてセーラーマーキュリーにつけることを名古屋支部としては提案したい。



 ということで、今回の記事はこのへんで終わろうと思ったら、百日紅さんからコメント欄に小池里奈さんネタをひとつ、突っ込んでいただいたんで、最後にそれをさっとチェックしてみます。

3. 黒猫が月夜にヒロインをメイクアップしてくれる話



 金曜ナイトドラマ『スミカスミレ 45歳若返った女』(テレビ朝日系、脚本:古家和尚、撮影:高橋広、演出:今井和久)のヒロイン澄(松坂慶子)は、65歳の独身女性だ。旧弊な家に生まれ、厳格な父の方針で大学進学も許されず、高校卒業後は実家の家事に従事し、両親の身体が不自由になってからは介護に専念して、母の葬儀を済ませ、一人の時間をもてた時には、恋も知らないまま還暦をとっくに超えていた。



 満月の夜、母の写真を探して見つけた古いアルバムを開き、10代の自分の姿に見入る澄。




 そんな澄を、母の形見の屏風に描かれた黒猫が背後からじっと見守るのであった。




「もう一度あの頃に戻って青春をやり直したい」という思いを胸に、いつのまにか寝入った澄がふと目を覚ますと、なぜか巨大な黒猫が屏風から出てきている。



 そして人間体に変身。ここで小池里奈の登場だ!
 と思ったが人間体は及川光博だった。





 えっ黒猫の人間体なのに、小池里奈じゃないの?あまりの不思議に気絶した松坂慶子にキスするミッチー。



 すると翌朝、澄は20歳の女の子(桐谷美玲)に戻ってしまっていた。松坂慶子が桐谷美玲へ。これはメナードに対するコーセーの宣戦布告か。




 こうして澄は、念願の女子大生になって青春をやり直すチャンスを与えられた。



 中身が65歳なので、服装から立ち振る舞い、考え方までまったく地味で古くさいだが、なにせ見た目が桐谷美玲である、大学の授業に出れば、ちゃんと男が寄ってくる。で、それをねたんだのがキャンパスクイーンの幸坂亜梨紗(水沢エレナ)。狙っていたイケメンのボーイフレンド(劇団EXILEの町田啓太)と上手いことやっている澄を、「あいつ、潰す」みたいな感じで遠くから睨みつける。そしてその腰ぎんちゃくが……小池里奈である。




 ←側ね。う〜ん。以前、瀧本美織のバックでフラダンスを踊っていたけれど、全体的にあれと変わらないくらいの立ち位置である。まあ仕方ない。小池里奈もこれからドラマ内でのポジション取りが難しい次期に入ると思うけど、でもファンは多い。がんばれ!
てことで今回はこのへんで。



 【おまけ
 『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』第3話にはもうちょっと後にも泉里香の出番があると聞いたので(コメント欄参照)確認したら、ホントだ。あった。でもセリフらしいセリフもなく、顔も識別しづらい。






あと、ついでといっては失礼だが、同じドラマに浦井君も確かに出ていた。なんだよ松駒君「有村架純が僕に“つきあってください”という格率は低いだろう」なんて言ってたわりに、しっかり共演しているじゃん。