泉さま、卒業記念号。
そして安座間さまのお誕生日です。
ついでに(失礼)押切もえさんも。
昨年は12月27日に戦士のみなさんのパーティーがあったようですが、今年はいかがでしょうか。
ところで先日、キーワード「尾崎ナナ」の検索でうちに来る人が一時的にすごく増えたと思ったら、尾崎ナナさん、ご結婚されたんですか。そうですか。おめでとうございます。
ただすみません、うちでは小松彩夏さんの出ていた『撮らないで下さい!! グラビアアイドル裏物語』のときに、ちょっと取り上げた程度で、尾崎さんが出てくるのはせいぜいこの記事くらいかな。
申しわけないので、私がなぜか所有している(笑)『潜入調査 〜セクシー調査員・尾崎ナナ〜』というDVDをちょっとだけ紹介します。これは2009年に深夜のテレビ東京でやっていた、いかにも深夜のテレビ東京らしい番組である。ネット上に募集広告の出ている怪しい仕事を、尾崎ナナが体験取材する、というかやらされる潜入ルポ。
DVDには「時給6万円のボンデージ撮影」(縛られてもがいたり辛そうな表情をしているところを2時間にわたってビデオ撮影される)、「時給5000円くらいのコスプレモデル」(金額は着る衣裳による。透け透けのセーラー服とか、すごいのがある)「赤ちゃんプレイ」(もうよく分かんない。大のオトナがベッドに寝たまま、おねだりしたりダダをこねたりするのをあやして、オムツを替えてあげたりする)の3篇が入っている。
DVD発売時の尾崎ナナのコメントが「本当にやりたくないっていう素の自分が出ているので、イヤがりながら頑張ってる私を見てください(笑)」というもので、物好きな私は思わずアマゾンに注文してしまったが、赤ちゃんプレイにはさすがに参った。
DVD特典として、ボンデージ撮影のモデルをやっている尾崎ナナとか、いくつかレアな映像が入っている。
すみません。まあそんなところで尾崎ナナさん、いろいろ辛いこともあったでしょうが、幸せになってください。
1. OWARI WA HAJIMARI(涙)
今年2015年はアイドル戦国時代の幕引きの年であった。来年はますます淘汰が進み、「生き残り組」とそうでない組の格差が明確化していくと思うが、そんななか武藤彩未が突然、今年いっぱいでの芸能活動休止を発表した。つまり12月23日赤坂BLITZのワンマンがラストライブということだったようだ。
さくら学院を卒業後、一年にわたる雌伏期間をこしらえて、かなり手間ひまかけて鳴り物入りのソロデビューを発表してから約三年、そこそこの安定的人気は獲得したものの、周囲の大人たちが託した多大な期待に届く成果はあげられなかった。ということを何よりも本人が自覚して悩んでいたのだろう。この一年は、あいかわらず清楚で明るい笑顔を振りまきながらも、何かしら逡巡している様子も見受けられた。
私としては「1980年代的アイドルの復権」みたいなデビュー時の売り文句にも、最初のアルバムを松田聖子や河合奈保子や浅香唯なんかの曲のカヴァーだけで構成したやり方にも、シングルを出さずにアルバムをリリースというポリシーにも首をかしげるばかりだったが、オリジナルアルバム2作品には感心したし、今年の10月末に出たライブアルバムはすっごく良くて今も聴いている。だからそこそこのファンと言えるのだろうが、でも今回の休業宣言に自分がこんなに動揺するとは思っていなかったよ。活動休止にあたって公表されたファンへのメッセージが、武藤彩未らしく爽やかで聡明。もう全文を引用したいくらい。
私は小さい頃からこの世界にいて、
正直、そのままの流れでここまで来た感じがあります。
もちろん自分なりに一生懸命頑張ってきましたが、
自分自身がこれからどうありたいかという事と
しっかり向き合わずに来てしまいました。
でも、それでは限界がきていると感じました。
ただ歌が大好きっていう気持ちだけでは通用しない世界です。
「ただ歌が大好きっていう気持ちだけでは通用しない世界です」と書く武藤彩未の脳裏にはもちろん、明暗を分けたといっていいくらい対照的な大ブレイクをはたした盟友、BABYMETALのことがあるんだろう。BABYMETALと並んで自分も成功していれば、さくら学院をひとつのブランドとして確立できたはずなのに、という悔しさと後輩たちへの責任感。彼女の歌手活動休止宣言にいちはやく反応を示したのは、そのBABYMETALの真ん中の人だったんだそうだ。武藤彩未12月20日のツイッターより。
先日、活動休止を仲間たちに伝えたとき、誰よりも早く連絡をくれたのはす〜ちゃんでした。歌の経験が全くなかった私が、可憐Girl'sです〜ちゃんと出会い、本当に感動して、す〜ちゃんみたいにうまくなりたいって思うようになり、ここまでこれた。す〜ちゃんのおかげ。本当に。
そんなす〜ちゃんが今は、私に憧れてるって言ってくれました。ずっと近くにいてほしいって。す〜ちゃんがどんなに手の届かない存在になっても、私にしかす〜ちゃんに刺激を与えられないことがある。そう信じて、必ず見違えて戻ってくる、心に誓いました。東京ドームおめでとう!お誕生日おめでとう!!
すごいですね。矜持、友情、羨望、そして初代生徒会長の責任感、さまざまな感情が凝縮されている。「す〜ちゃんがどんなに手の届かない存在になっても、私にしかす〜ちゃんに刺激を与えられないことがある。そう信じて、必ず見違えて戻ってくる」だってさ。これは真実だと思う。たとえば(ちょっとヤバいこと書きますが)沢井さんが「(北川)景子ちゃんがどんなに手の届かない存在になっても、私にしか景ちゃんに刺激を与えられないことがある」と書いてもウソじゃない、というのと同じくらいの真実だ。しかしここまでギリギリの言葉を吐いて、しかも爽やかな印象しか残さないところが、やっぱり武藤彩未って天性のアイドルだなあ。それ以上の言葉は思い浮かびません。
2. 亀と共に去りぬ
というわけで、亀を手にもつ青年シン。ダーク・キングダム四天王の本命、窪寺昭の登場だ。最近では織田信長役もやったらしい。といっても、戦国時代をモチーフにした「戦国BASARA」というゲームの舞台化ということなので、格好が特撮ヒーローの悪役みたいだけど。
そんな窪寺くんが優しく気の良い青年を演じるのは今回限り。しっかり焼きつけておきましょう。
古 幡「良かったなぁ、亀吉。いい人に見つけてもらって……。ほんっとにありがとう」
シ ン「飼い主が見つかってよかった。早くエサあげた方がいいよ」
古 幡「ああ、それじゃ、お先に」
あっさり出ていっちゃう元基。だめだな。
ていうかこの時点で元基の心理状態ってどうなっているんだっけ。復習してみよう。
Act.7はうさぎが勝手に元基をタキシード仮面と思い込んで、結局カン違いだったという話。でもこれはうさぎの独り相撲で、そのあいだ元基はまったくうさぎの気持ちに感づいていなかった。
ところがそのあとAct.10になって、元基はようやくうさぎを意識する。ただその部分は完成作品ではカットされてしまっているんですよね。DVD第3巻の特典映像コミで再確認しましょう。
うさぎ「えっ!?」
うさぎのM(なんでこんなとこに)
古 幡「うさぎちゃん!俺これからちょっと用事あってさ、衛に留守番、頼んでんだ」うさぎ「あっ、そうなんだ」
衛 「何時間ですか?」古 幡「あぁ、いいのいいの。うさぎちゃんは年間パスだから、ね」
うさぎ「ううん。やっぱ止めとく。じゃあ」
うさぎのM(なんだろう、なんかダメ……)
古 幡「うさぎちゃんどうしたんだろう」衛 「さあな。お前に会いに来ただけじゃないのか?」
古 幡「えっ、オレ?うそー」
このエピソードの監督は鈴村展弘。この時点ではそれほど問題ないカットのような気もするんだけど、考えてみるとこれがなくなっちゃったために、次のAct.11(高丸雅隆監督)でうさぎがクラウンに顔を見せるシーンが意味不明になってしまった。うさぎが、ひょっとしてまた地場衛がいるんじゃないかと、探るように店内の様子をうかがっていると、それに気づいた元基は急に鏡を見て髪型を整えたり、そわそわ。
古 幡「いらっしゃい」
うさぎ「今日、来てない?」古 幡「だれ?」うさぎ「地場衛」
古 幡「あぁ…(テンション下がる)…そんなしょっちゅう留守番頼めないよ」
という経緯があって、このAct.13の古幡元基は「もう女の子に迷うのはやめよう。これからは亀一筋」みたいな心境に到達している。
3. ここが今回のドラマの「へそ」です
回り道になったが、以上の流れを踏まえて、再びお話に戻りましょう.
古 幡「ああ、それじゃ、お先に」
うさぎ「あ、私たちもこれで」
シ ン「あ、ちょっと待って」
シ ン「名前聞いてもいいかな。何か会った事ある気がして……」
╳ ╳ ╳
うさぎ「う〜ん、会ったことあるかなぁ。えっと、名前は?」
シ ン「一応シンってことにしてるんだけど……」うさぎ「一応って……」
シ ン「いや、実は覚えてないんだ」
うさぎ「え?」
シ ン「記憶がなくなってるっていうか」
シ ン「自分が何者なのかもわからないんだ」
╳ ╳ ╳
タキシード仮面「どうしても幻の銀水晶を手に入れたかった」
タキシード仮面「おれが何者であるか知るために」
╳ ╳ ╳
うさぎのM「そっか……。タキシード仮面と同じ……」
Act.9の会話のインサート。流れ的には一応うさぎの回想だろうけど、衛も同じ場面を思い出している。そして衛はうさぎがセーラームーンであることを知っていて、逆にうさぎは衛がタキシード仮面であることを知らない。ここがポイントで、このあとうさぎは、ただタキシード仮面と同じような境遇であるからというだけの理由で、初対面のシンのために、記憶を取り戻す方法を真剣に考えだす。バカである。バカなんだけど真っすぐで純情で善意のかたまり。
この瞬間、衞のなかで「バカなうさぎ」と「いちずに真っすぐなセーラームーン」のイメージがぴたっと合致して、それまでバカだからとバカにしていたうさぎのことが、バカだからこそ愛おしくなってきてしまうのである。そしてうさぎも、衛の正体を知らないままに、次第にタキシード仮面よりも衛に心を惹かれていく。そのターニングポイントとなる非常に重要なシーンであり、この場面があるからこそ、Act.13はシリーズ全話のなかでも屈指のエピソードなのだ。そういう繊細な台本を書いた小林靖子も素晴らしいが、その重要性を汲み出して映像に表現した舞原賢三も立派だ。さらにそういううさぎになりきっている女優・沢井美優の魅力も見逃せません。
うさぎ「ねえ、ちょっとでも覚えていることとかない? 場所とか、そうだなー、何か好きなものとか」
シ ン「好きなもの……」
シ ン「花……白い花とか、緑、それに海とか……」
うさぎ「自然が好きなんだ。それ、手がかりにして――」
シ ン「いや、いいんだ。俺はこのままで」
うさぎ「え……」
シ ン「引き留めてごめんね」うさぎ「そんな……、あきらめちゃダメだって。私、協力するよ。相談できる人知ってるから、そこ行こ」
シ ン「おれは、ここから出ちゃいけない気がする」うさぎ「え……?」
さあ、次は火野レイの意外な一面を観ることができるわけだが、それは火野レイのような北川景子のような、どちらでもあって欲しいような性格のあらわれである。が本日はこの程度で。
次回更新は元日、新年のご挨拶になると思います。あいだに大晦日をはさむ。はたしてDAIGOは、奇蹟の4年連続出場をはたしたゴールデン・ボンバーの紅白ステージにサプライズ登場して北川景子にプロポーズするのかっ!!(何だそれは)
そして年が明けてもNHK。1月3日には『吉原裏同心』の新作がオンエアされるらしいぞ!
【おまけ】上記の正月ドラマをめぐって、『M14の追憶』コメント欄で小松彩夏の前髪問題が議論されているので、資料画像を付け加えよう。
デコ出し
デコ出し
デコなし
デコ出た半出し
ぱっつん
盛り
主旨からズレてきたので止める。まあ最初から分かっていたようにも思うが、確かに前髪おろした方がいいですね。理由までは詮索しません。
ではみなさま、よいお年を。