1. ブランド力って何だ?
このあいだ久しぶりに『秘密のケンミンSHOW』を観たら、定番の「北関東は人気がない」というネタをやっていた。ちなみに茨城・栃木・群馬が北関東(人気ないグループ)で、南関東は東京・神奈川・千葉(人気あるグループ)。私の出身県は関東なのにどっちにも分類されていないな。地理的には真ん中へんだが、人気のなさでは北関東グループに入ると思う。その元ネタとなるデータがこちら。
民間の調査会社「ブランド総合研究所」(東京都港区)がインターネット上で実施した「地域ブランド調査」で、茨城県の魅力度は47都道府県の中で最下位だった。この不名誉な順位は3年連続6度目で、もはや定位置になりつつある。
これに納得がいかない様子なのが橋本昌知事だ。……(中略)……
ちなみに北関東3県で比較すると、昨年46位だった群馬県は45位とほぼ横ばい、昨年41位だった栃木県は35位と順位を上げた。(『産経ニュース』2015年7月5日)
「ブランド総合研究所」っていうのもなんだか分かんないけど、日経BP社でこの手のいわゆる「ブランド力」の数値化やランキングのシステムを構築した人が、2005年ごろ独立して立ち上げた会社らしい。ふうん。知事としては「放っとけ」と言いたいところだろうが、公人なので何か発言しなければならない。難儀ですね。
と、いきなり茨城県の方々の気分を無意味に害しておいて申し訳ないが、言いたいのは茨城ではなく、栃木である。
前々回のブログに、小池里奈が越谷にあるイオンで「とちぎのふるさと名物商品フェア」に顔を出すという話を書いた。それで「埼玉で栃木のアピールしてどれだけ効果があるのかね」なんてことを書いた私だが、すみませんでした。栃木ってブランドイメージがぐいぐいアップしてるんですね。
でもひょっとしてこれって、小池里奈効果? 小池里奈がふるさと大使になってから、栃木が大躍進を始めた、なんてことだと嬉しいな。と思って調べた。小池里奈が「とちぎ未来大使」「小山市評定ふるさと大使」に就任したのが3年前の2012年。一方「ブランド総合研究所」のサイトで過去5年の栃木県のランキング状況を調べてみたら次の通りでした。
2010年 45位2011年 42位2012年 44位2013年 41位2014年 41位2015年 35位
う〜ん特に小池里奈は関係なくて、今年いきなりランクアップか。残念だ。この一年で栃木に何が起こった?
でもまあ名古屋支部の公式見解としては、これはやはり「小池里奈効果」であるとしておきたい。ここしばらく『週刊実話』表紙、『週刊大衆』表紙、『アサヒ芸能』表紙、そして「ヘパリーゼ」CMなどでオヤジにターゲットを絞りつつ、『ウルトラマンギンガS』や『白魔女学園2』など坂本浩一監督とのコラボでオタクもしっかり押さえた(ちなみに私はどちらにも当てはまります)小池里奈さんの地道な努力が、ついに今年になって実を結んだ、ということでみんなよろしくな。
2. 新・牡丹と薔薇
もうひとつ『秘密のケンミンSHOW』つながりの話題になるが、この番組内のドラマ『辞令は突然に』のヒロインというか若妻、はるみを演じている黛英里佳が、月曜から始まる東海テレビの昼ドラ『新・牡丹と薔薇』に主演する。
『牡丹と薔薇』といえば、あの浜千咲も当時ファンを公言していた2004年のトンデモ昼メロドラマである。今回の『新』は、同じ中島丈博脚本の愛憎ドロドロ路線だけど、続編とかリメイクとかではなくて、ストーリーは一新ということだそうだ。低迷にあえぐフジテレビが(これは東海テレビ製作だが)かつてのヒット作のタイトルを借りてきたという印象も強い。で、私が問題にしたいのは黛英里佳ではなく、共演の逢沢りなのことだ。以下は2015年11月10日の『livedoorニュース』より。
今月30日から放送開始予定のドラマ『新・牡丹と薔薇』(フジテレビ系)のキャストが発表され、かつて大河内奈々子が演じた“ぼたん”役を黛英里佳、同じく小沢真珠が演じた“薔薇”役を逢沢りなが務めることが明らかになったのだが、このキャスティングに対してネット上では「逢沢に小沢真珠を超える演技ができるのか?」「“役立たずのブタ”にならなきゃいいけど」など、特に逢沢に対して不安の声が上がっているようだ。
「姉妹のドロドロの愛憎劇を描いた前作は、最高視聴率13.8%、平均視聴率9%と、昼ドラマとしては異例ともいえる高視聴率をマークし、社会現象にもなりましたが、その原動力となったのはなんといっても、小沢の濃厚過ぎるほどの演技。『役立たずの豚っ!』『あのイノシシ野郎!』といった過激なセリフと射抜くような目力で、一歩間違えればひどいコントにもなってしまいそうなストーリー展開に緊張感を生み、昼ドラ史に残る名演技を披露しました。今回、“薔薇”役を演じる逢沢は、小沢の事務所の後輩ということもありますし、プレッシャーは相当なものがあるでしょう」(芸能関係者)
いや確かに小沢真珠と逢沢りなは事務所の先輩後輩だけど、間にもう一人いませんでしたか。同じ事務所で、同じ作家のドロドロの昼ドラに出て鮮烈な印象を残した人が。
梢 「わたしの持てる限りの魅力で潮さんの心も体もがんじがらめの虜にしてやるわ。蛇にみいられた蛙みたいにネバネバの蜘蛛の糸にグルグル巻きにされた昆虫みたいに」
梢 「カピバラ女!ただのネズミのくせに」
数々の名言を残し、そこそこ話題になったものの、結局『天国の恋』は『牡丹と薔薇』の域には届かず、だからDVDとかも作られずじまいだった。逢沢りなが評判になるのはいいが、間を飛ばして小沢真珠の後継者みたいに語り継がれるのはとてもつらい。こういう時にこそ『天国の恋』を連呼して、そういやあれもあったなと思われたい。逢沢りなもいい子みたいだから、きっと気がつけば沢井さんの名も出してくれることと思う。よろしくお願いします。言いたいことはそれだけです。
さあDVDレビューだ。
3. 本日はこれだけ、すみません
タイトル終わって本編。クラウンで、何かよくわからないけど発泡する飲み物を飲んでいる四人。うさぎはピンク、亜美は青、レイは赤、まことは緑とそれぞれの戦士のカラーである。
なお毎回申し上げますが、Act.13の台本はすでに【第381回】(ここ)に全文紹介済みですので、いちいちこれと異同を確認しながら見ていきます。たとえば、次の冒頭のクラウンでの会話だと、亜美の「うん、そうだよね」というセリフは台本にはない。「やはり亜美にもちゃんとセリフがなくては!」という舞原監督の強い意向で入れられたものと推察される。また、静止画像の連続だと分かりにくいけど、極力カットを割らず、カメラの移動で次々と人物たちのセリフをフォローしていく主観映像のようなカメラワークで、最初から舞原監督らしさ全開である。
うさぎ「はぁ……セーラーヴィーナスかぁ……。本当にプリンセス!って感じだったよね」
亜 美「うん、そうだよね」
まこと「私も会いたかったなぁ。でも、もういつでも会えるか」
レ イ「それがそうでもないのよ」
まこと「え?」
ル ナ「プリンセスに、これからは私達が守るって言ったんだけど……」
╳ ╳ ╳
アルテミス「それは駄目だ」
ル ナ「どうして?」
ヴィーナス「私には、プリンセスとしてどうしてもやらなきゃいけない事があるの」
ヴィーナス「私は大丈夫だから、みんなは敵から地球を守って」╳ ╳ ╳
亜 美「プリンセスとしてやる事ってなんだろう?」
ル ナ「う〜ん。わからないけど、プリンセスの指示なんだから、その通りにするしかないわ。私たちは私たちで敵から地球を守りましょ」
一同「うん」
……と、ここまで土曜日に書いて、日曜日に仕上げるつもりでいたのだが、なんか体調を崩してしまって、日曜はほぼ一日じゅう蒲団で寝ていた。ようやく起き上がったけど、ちょっと続きを書く元気がない。ということで、マクラが長かったわりに今回はこのワンシーンのみ。ではまた。