海外出張から無事に帰ってまいりました。ご心配、お気づかいいただいたみなさまありがとうございました。すぐに報告書を書かなきゃならなかったり、いろいろあって、帰国のお知らせが遅れてしまいました。
さて本日の企画はその海外出張とはまったく関係がなくて、泉里香である。自分でもよく分からないが、私は仕事でインド国内を飛び回るうちに突然、「帰国したら浜千咲の顔をエピソードを追って検証しよう」と思い立ったのである。
実写版が放送されていた当時、浜千咲(の顔)の変化はなんとなく話題になっていたように思う。沢井美優の顔の輪郭がコンパスで描いたみたいに安定していたのに対して、浜千咲はほっぺからアゴのラインがフリーハンドな感じで、膨らんだりすっきりシャープに戻ったり、月の満ち欠けみたいな変化があった、ということは確かに私も少しは感じた。
でも浜千咲は最年少の15歳で高校受験を控えていて、心身ともに日ごと微妙に成長してゆくお年ごろだったし、そもそも水野亜美というキャラクターが色々な問題を抱えて不安定な存在だった。見かけの変化もそういう内面的なものを反映する演出の一部みたいに見えて、実際にはほとんど気にならなかった。
ところが、それから10年ほどの歳月を隔てた『仮面ライダー鎧武』でも同じように、泉里香の顔は一年間とおして繊細な変化を見せたのである。ということは、これは思春期とかそういうことは関係なくて、泉里香の属性として、四季折々に顔だちが変化するのだろうか。
なんてことを考えているうち、浜千咲はほんとうにそんなに顔の輪郭が変わったのかどうか、とりあえず実写版全49話を通して、浜千咲の顔の変遷というものを確認してみたい、と考えついたのだ。
なぜインドでそんなことを思いついたのかは分からない。分からないがまあ、第1話から始めてみよう。
第1期(Act.1〜Act.6)
この回で初めてメガネを忘れる。ほっぺたがこころもち膨らんでいるようにみえるが、この場面はサンドイッチを頬張っているので、検証が必要である。同じくAct.5の前半より。
こうしてみると、やはりこの段階でほっぺがちょっと来ているようにも感じられます。
まこちゃんの乙女心をもてあそんだ悪いヤツを懲らしめるためにバスケ少女にヘンシン。やっぱり頬のラインがちょっと膨らみかげんか。ここらへんまでを第1期とします。第2期はこの「ちょっとふっくら路線」がしばらく続く。
第2期(Act.7〜Act.16)
ここいらへんは、わりと良い感じで推移していますよね。
なんかこうして見ると、別に亜美だけが変わっているわけじゃないような気もしてきたが、いやすみません。このAct.14で「うさぎちゃんを帰して!」があって、Act.15、Act.16と、なるちゃんとの確執がある。
Act.16でなると和解。なぜかこれ以降、メガネをかけずに裸眼で登場する機会が積極的に増えている感じなので、いちおうここで一区切りとする。次が第3期。
第3期(Act.17〜Act.28)
第3期は通称「編み物期」から「ダーク期」である。キャラクター的には大きな変化があるが、顔の方はどうか。ここまでは変身前の顔のアップのみ並べるように努力してきたが、このあとのエピソードでは浜千咲の出番そのものが激減し、マーキュリー(もしくはダークマーキュリー)姿でワンカットのみ出演、なんて回もあるので、変身後の姿も出すことにします。
Act.20からもう少し、亜美がダーク化する経緯を見てもらおう。
ダーク化以降の浜千咲は、とにかく活き活きとして楽しげ。そしてAct.25では髪形まで変わってしまう。
亜美ちゃんお帰り、ってところまでで前半としておこう。
どうもこの企画、やってみるとイマイチだったような気がする。『仮面ライダー鎧武』の一年を振り返ってみた方が良かったかな。まあ旅疲れってことで勘弁してください。次回後半はもうちょっと盛り上がるか。それともこのままグダグダいくか。